※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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この章の名前を変更、勉強会編を分ける事にしました

そうしないとこの章だけすっごい長さになっちゃいますからね……


ホテル立て籠もり事件

衝撃の事実を知る事となった西の資源保管庫の一件から一夜明け、空は朝食の後護以外の関係者にレストランに残る様指示し、昨晩の出来事を皆に伝えるのであった

 

空の話を聞いた途端、あの現場にいなかった者達が騒めき出すのだが……

 

「この件、俺達が動くには情報が余りにも少な過ぎる。今護にシャングリラについて調べてもらっているので、俺達はその結果が出るまでは通常通りに動くぞ」

 

\了解っ!/

 

空のこの発言が場を鎮め、空が言葉を言い終えたところでこの場にいる者達は力強く返答し、各自今日の予定を消化する為に行動を開始するのであった

 

その後、空達は午前中の間に潜水艦エリアを完成させ、昼食中に午後に取り掛かる予定である空母エリアの作業の段取について話し合っていると、シャングリラについて調べていた護がレストランに慌てた様子で入って来るなり、泊地に陸軍の揚陸艦が接近している事を伝えて来るのであった

 

それを聞いた空は急いで目の前の料理を胃に収めると、レストランを飛び出すなりワイルド達を発艦し、揚陸艦の偵察に向かわせるのだが……

 

『甲板に長門さんと輝さんの姿があるニャッ!!!』

 

『あ、輝さんがこっちに気が付いて手を振ってるミー』

 

ワイルドとベアからの通信を聞いて揚陸艦が敵でないと知ると、ワイルド達に帰還命令を出し、戻って来たワイルド達を艤装に格納した直後、通信機から輝の声が聞こえて来るのだった

 

『空ー!お迎えが来たぜー!この船泊地の中入れてもいいよなー?!』

 

この通信を聞いた空は高雄にこの事を伝え、高雄が揚陸艦の入港許可を出すと輝達が乗っている揚陸艦は泊地に入港するのであった

 

それからしばらくすると揚陸艦から長門達が降りて来て、長門達を出迎える為にやって来た高雄と空に事情を話し……

 

「そう言う訳で、提督の身柄をこちらに預けて欲しいのだが、提督は何処にいる?」

 

「提督と提督の犬に成り下がった憲兵、それと提督と裏取引していた連中は向こうにいるぞ」

 

長門が空に尋ねると、空は埠頭の方を指差して、この様に答えるのだった

 

「もしかしてこのシートを被せてあるのg……、ヒッ!?」

 

空の話を聞いた陸奥が、何となしに提督に近付いてシートをめくって中を覗くと、そこには凄惨な姿に変わり果てた提督の姿があり、それを目の当たりにした陸奥は思わず短い悲鳴を上げてしまうのであった

 

その後、陸奥の様子がおかしかったので、自分もシートの中を確認しようと長門がシートをめくろうとするのだが、陸奥が必死になってそれを阻止し、直後に自分達と共に来た剣持の部下達に、早急に提督達を揚陸艦に乗せる様指示を出すのであった

 

その際、剣持の部下達がシートの中を見て、内股になりながら腰を引いて股間を押さえて悶絶したり、ショックの余り吐き戻していたりしていたが、特に気にする必要は無いだろう

 

こうして提督は剣持の部下達にトライホースごと担がれて、憲兵達はシートが剥がれない様にロープで縛られた後転がされながら、そして裏取引の相手は数珠繋ぎにされた状態で揚陸艦に連行され、提督達の身柄は無事(?)海軍に引き渡されるのであった

 

 

 

その後、高雄が泊地の艦娘達を集め、これから横須賀鎮守府に移動する為の準備をする様にと指示を出し、それを聞いた艦娘達は僅かにショックを受けた様な表情を浮かべた後、渋々と言った様子でホテルの方へと移動を開始する

 

因みに海賊団のメンバーの荷物だが、しょっちゅう拠点の移動をしていた事から、基本自分達の荷物は艤装の中に収め、何時でもその場を発てる様にする事が癖になっている為、特に引っ越しの準備をする必要がなかったりするのである

 

そんな中、悟は病院船エリアの診療所へ向かい、勝手に診療所を抜け出そうとしたところを望に見つかりベッドに縛り付けられたシゲと、シゲに庇われながら墜落したと言う摩耶の精密検査を改めて行い、異常が無い事を確認すると2人に退院する許可を出すのであった

 

その際、シゲは悟に墜落の件でこっ酷く叱られ、以降絶対無茶をしない様にと釘を刺されるのであった

 

悟がシゲ達の再検査をしている頃、悟と共に泊地に戻って来た輝は何をしていたかと言うと、空から艦娘ランド建設の進捗状況を聞き、今尚海賊団のメンバーによって作業が行われている空母エリアへ赴き、サックリと空母エリアを完成させ、それからすぐに今度は空が掘り当てたと言う温泉に向かうと、そこに御殿と呼ぶに相応しい程に立派な旅館を建てていたりしていた

 

こうして空母エリアが完成したところで、現場に先程退院の許可が下りたシゲ達が姿を現し、ここでもシゲは輝に説教された挙句、それはそれは重い拳骨を貰うのであった……

 

こうして時間は経過していき、そろそろ泊地の艦娘達の準備も終わるだろうと空が思った直後、少々困った表情を浮かべた高雄が、揚陸艦の前で待機していた空達のところに戻って来る。そんな彼女の後ろには、ミッドウェーで空達と共に戦った艦娘達と鳳翔、そして悟の懸命な治療のおかげでようやく復活した龍田の姿しかなかったのであった……

 

空が他の艦娘達はどうしたのかと高雄に尋ねると、高雄は困った表情のまま事情を話し、それを聞いた空達は急いでホテルの方へと向かうのであった

 

こうして向かったホテルの入口には、泊地の艦娘達が設置した物と思われるテーブルを寄せ集めて作ったバリケードがあり、バリケードの後方には艤装を装着した艦娘がホテル内に設置してあったMAP付き冊子を丸めて作ったメガホンを片手に……

 

「我々はっ!横須賀鎮守府への移動をっ!!断固拒否するっ!!!」

 

この様な事を喚いていたのであった……

 

そう、彼女達はこのホテルの居心地が余りにも良過ぎた為、この様な行動に移ったのである

 

確かに彼女達の気持ちは分からないでもない……、しかしこれは海軍からの正式な命令である為、例えその内容に不満があったとしても、軍属である以上従わなければいけない事なのである……

 

しかし今の彼女達を下手に刺激しようものなら、最悪こちらに攻撃を仕掛けて来るかもしれない……。この状況、どう治めるべきか……、空と高雄がどうしたものかと頭を抱えていると、突然輝が前に出て大きく息を吸いこみ始めた

 

そして……

 

「おめぇらあああぁぁぁーーーっ!!!耳の穴かっぽじってよぉ~っく聞きやがれえええぇぇぇーーーっ!!!」

 

次の瞬間、凄まじい声量でこの様に叫ぶ。それを聞いた者達全員がキョトンとした顔で輝の方に顔を向けるが、輝はそんな事等お構い無しとばかりに声を張り上げる

 

「お前らの事だからきっとそう来ると思ってたわっ!!!」

 

輝が続けてそう叫んだ瞬間、長門屋のメンバーに電流が走る……っ!!

 

「輝が……、相手の行動を先読みした……、だと……っ!?」

 

「マジかよ……、うっそだろお前……っ!?」

 

「きっと明日は雨ですね……、洗濯物を溜め込んでなくて本当に良かったです……」

 

「いや~、雨で済むんッスかね~?もしかしたら槍が降るんじゃないッスか?」

 

「そんなチャチなもんじゃねぇだろうよぉ、俺の予想だと隕石が降って来ると思うぜぇ?」

 

「み、みみ皆さん、ひ、輝さんの扱いが、ひひひ~酷過ぎます……」

 

「おめぇらうるせぇぞっ!!!」

 

空達の会話が聞こえたのか、輝は声量はそのままにこめかみに青筋を立てながら叫ぶ

 

その後輝は1度咳払いをして気を取り直し、ホテルに立て籠もる艦娘達に向かってこう言い放つ

 

「こうなる事を予想した俺はっ!!!横須賀鎮守府の艦娘寮も此処と全く同じ仕様にしてやったんだわっ!!!」

 

これを聞いた直後、今度は皆の視線が横須賀鎮守府所属の長門と陸奥に集中し、それに気付いた2人は輝の言葉を肯定する様に、同時に頷いて見せるのであった……

 

そう、輝は横須賀鎮守府を復旧させる際、横須賀鎮守府の艦娘寮もこの要塞の様なホテルと全く同じ仕様のものにしたのである。酒の勢いに任せて驚くべき速度で建てられたそれを見た横須賀の艦娘達は、歓喜の声を上げながら輝を猛烈に賛美したとかなんとか……

 

その様子を見ていた泊地の艦娘達は、すぐさまバリケードに使ったテーブルを元の場所に戻すと、軽やかな足取りで荷物を抱えて揚陸艦に乗り込んでいき、そんな艦娘達を何とも言えない表情で見ていた空達は、彼女達が全員揚陸艦に乗り込んだ事を確認すると、後に続く様にして揚陸艦に乗り込むのであった

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