神通棲姫襲来の翌日、神通達が墓参りを済ませて戻って来たところで
「だ、第6回波打ち際会議~……」
\ウェーイ!/\ウェェェイィッ!!!/\戦治郎うるせぇ!/
「あの……、天津風さん、これは一体……?」
「ただの話し合いなので気にしなくていいと思います」
天津風も慣れたもんだ……大丈夫だ神通、その内おめぇも慣れるから
それはそうと今回は俺が進行役じゃないんだよな~、今回の進行役は皆に伝えておきたい事があるからって事で翔がやっている
「え~っと、まずは神通さんの事からかな?通、お願いね」
「分かりました、では……」
通が昨日の件の報告を始める、神通が軽巡棲姫になりかけながらもここに来た理由、戦ってみた感想、仮面を斬る前に発生した現象の事などを細かく報告する
施設の件はまあ置いておこう、今の俺らじゃどうしようも出来ねぇからな……
しかし艦娘時代に使っていた柔術を使ってきた、か……
「こりゃいい判断材料になりそうだな、俺達は何度か深海棲艦と戦ってるが懐に潜り込めたら大体の奴はすげぇ簡単に倒せるから恐らく普通の深海棲艦は近接格闘ってもんを知らん可能性が高い……、つまりそういう事してくる奴は元艦娘か俺ら同様転生した奴の可能性が高くなるな」
「そうかもしれませんね、大日本帝国海軍も格闘術の訓練はありましたからどの方も多少の心得はあるはずです、ただその状況に持ち込むのはリスクが高過ぎるとしてあまり勧められてはいませんでした」
下手したら超至近距離から砲撃されるかもだからな~……
「俺が気になったのは通が仮面から禍々しいものが出ているのが見えるようになった事だな、それがもし妖精さんがくれた金属の影響だったとしたら俺を含めた一部の連中では対処出来ないという事になるのだが……」
空が言う、それは俺も気になったんだよな、俺は大妖丸あるから対処出来るかもしれんが空や剛さんとか装備に妖精さんの金属使ってない奴が元艦娘深海棲艦とぶち当たったら沈めてやるしか手がなくなるのがな~……
「そのあたりは工廠組で考えるとするか、全員妖精さんとの情報交換は完了しているからいい案が浮かぶだろう」
「あ、だったらついでに自分のHMDの機能拡張もやっていいッスか? 今回ので通信関係の部分を早急に何とかしないといけないのが分かったッスからね」
天津風と通の2人と同時に通信する羽目になったのが堪えたっぽいな……
「そういや神通、おめぇさんは今後どうすんだ?」
「その件ですが、私も貴方方の仲間に加えてもらえないでしょうか? 恐らくですが私が沈んだという情報は既に日本にも伝わっていると思うので……」
ああ、逃がす事が出来た子達が報告してるだろうから神通は既に死んだものとして扱われているんだろうな……
「先生……、でもここにいたらかなり激しい戦闘にも参加しなくちゃいけなくなるかもしれないんですよ?先生は確か脚に後遺症が「あ~、その事なんだがなぁ」悟さん?」
天津風が話しているところに割って入る悟、神通の身体に何かおかしいとこでもあったのだろうか?
「神通の身体なんだがなぁ、後遺症や持病の類が綺麗さ~っぱりなくなってるようなんだわなぁ……、それどころか身体機能が俺ら側に傾いてやがらぁ」
俺ら側に傾いてるってどういう事だってばよ?
「具体的に言うと海の中でも呼吸可能、身体能力の上昇、艤装の召喚可能、全部普通の艦娘には備わっちゃいねぇ能力だわなぁ、まあそれが問題あるかどうかの判断は任せるぜぃ」
それって姿が神通になってるだけの軽巡棲姫じゃね? 危うく変な声出そうになったわ……
「後遺症がなくなっていた事も驚きましたが、記憶と姿こそ取り戻す事が出来ただけで中身は軽巡棲姫のまま……、尚更日本には戻れなくなってしまいましたね……」
おんやぁ~? 神通さんや、言ってる事と表情がちょ~っち一致してないように見えますぞ~?
「私の身体については悟さんから問題ないとの事なので「問題なしと判断するたぁ中々強ぇな、神通よぉぃ」コホン、えっと付いて行こうとしている理由でしたか?それについては今の私には行く当てもありませんし、私だけでなく天津風さんも助けてくださった恩を返したいんです、それに天津風さんも付いて行くという話のようですし少々心配なところもありますからね」
うん、それはいいんだけど理由話してる最中に君はチラチラと通の事見てましたよね?多分皆気付いてると思うのよ?
「そういう事なら分かった、水雷戦隊旗艦の実力と優秀な教導艦の腕前、大いに振るってもらおうかね!」
現役時代、【疾風残影の神通】と恐れられた彼女は暗い海の底から戦場に舞い戻り活躍した事が後世にて伝説として語り継がれるのだが、それはまだ先の話である
「えっと、そろそろ僕が話してもいいですか?」
翔~~~! ごっめ~~~ん! すっかり忘れてた~~~!
「では話しますね、それで僕からなんですけど、そろそろ資金集めしませんか?」
おっおっおっ? 資金集め? 何があったぞ?
「僕達の最終目標は今のところ日本に戻る事なのですが、その為にはものすっごく長い距離を移動しなくちゃいけないじゃないですか、そうなると燃料や弾薬もそうですけど食糧の類はどうするんですか?」
あっあっあっ……、そうだよ長距離移動の際の食糧の問題があるんだった……、燃料弾薬なんかはワ級でも襲えば何とかなるだろうが食糧については拠点でも襲わねぇとどうしようもねぇ……、ああ、またシーフード三昧になるのは嫌でござる……
「北と南、どっちから日本に向かうか分かりませんけどある程度お金があったら上陸して買い物も出来るようになりますし、今のうちに保存食や保存食に加工出来る食べ物買っておいて保存しておくなんて事も出来ますからね、一応今日からここの食べ物の一部を保存食に加工する作業も進めますけど、いいですよね?」
シーフード地獄を知っている連中は一斉に首を縦に振る、何度も振る、これでもかって位振る、知らない連中はきっと頭上に?マーク飛んでるだろうな……
うん、お金は大事だなっ! そういやドイツに行ったとき図書館とか有料だったせいで使えなくて悔しい思いしたんだった……っ!
「それはいいんだけど、食べ物の保存方法と資金集めの方法はどうするんだ?」
光太郎が翔に尋ねる、ほんそれ、どうしてやろうかねぇ……
「そういえばここに保管されてた資料の中にあった情報だけどここから北、フレヤ島の近くに補給拠点があるみたいよ?そこを襲撃して資源と資材の一部と食べ物全部頂いちゃってから戦ちゃんのドイツのお友達に拠点と残った資源資材を丸っと売却するのはどうかしら?」
剛さんが提案してくる、おっほ剛さん大胆っ!!!個人的にはいいぞ~これ~
「ちょっち待って下さいね~っと……、あっこの赤い丸のとこです?「そうそう、そこよん」ここならフェロー諸島攻め込むときの中継基地として使えそうだな……、よし資金集めについてはそれでいこうと思うけど皆いいか?」
全員が頷いてくれた、一部は獰猛な笑みを浮かべていたな~……
「保存方法についてはそうだな……、翔の艤装を改造して保存用の装備を付けるのはどうだ?」
「ああ~、如何に火力や装甲耐久を落とさずに食糧保存用装備を付けるかが腕の見せ所になりそうッスね~」
「それ付けたら給糧泊地水鬼ってか?翔らしい感じになっていいじゃねぇかおい」
この工廠組、実にノリノリである
「どうせだから調理用設備も付けちまおうぜ!翔がその場でクッキングってなぁ!」
「「「それだ!」」」
当然俺もノっちゃう、当たり前だよなぁ?
「あ、あはは……、どうかお手柔らかに……」
翔が苦笑いで答える、まあ自分の艤装いじられるんだからなぁ、こういう反応になるか
さって今日も忙しくなりそうだ、風呂場の件は神通の件の後俺達も合流してさっさと仕上げてあげましたよ、やっぱシャワーより風呂だな、足伸ばして入れる風呂って最高!
そういや風呂上りに食料庫で見つけたというアルマンドロゼをラッパ飲みしていた輝を空と一緒に殴りました、まる