俺が到着した頃にはビス子も上陸してたみたいだから、取り敢えず今何がどうなってるのか教えてもらおうかね、特に砂浜で犬神家やっちゃってる輝とか混乱してるっぽい陽炎を落ち着かせようとする天津風と神通、俺を見るなりビス子に引っ付いて子犬みたいにビクビクしだした不知火とか、まだ上陸もせず海上で抱き合ってガタガタ震えるレーベとマックスとかホントもうフルカオス
光太郎とビス子に話聞いて輝の件以外は納得する事が出来たわ、輝は何やらかしたのだろうか……
「輝ちゃんったら艦隊が迫って来てるの見つけるなりカチコミ上等~とか騒ぎながら突っ込んで行こうとしたから、ちょ~っとばっかし強引だったけど止めさせてもらったわぁ」
俺のとこに向かってくる剛さんが教えてくれた、なるほど、それならシカタナイネ……
『ビスマルク、これはどういう事だ? 何故貴女は深海棲艦を目の前にしてそんな悠長に構えていられるんだ?』
こっちに近寄って来ながらドイツ語でビス子に質問してるのは……
『おっもうグラーフ実戦配備出来るようになったんか、はっえぇなぁおい、流石ドイツってとこか?』
俺が艦娘として存在している事をアクセルに教えたグラーフ・ツェッペリン、グラ子がいるじゃねぇか、教えてからまだ日にちそんなに経ってなかったよな? パネェッスわぁドイツ……、ドイツ語で会話してるあたり日本語に慣れてねぇのか?もしそうならばって事で俺もちょっちドイツ語モード、俺がドイツ語話したグラーフの奴驚いてやんの~
『グラーフ、グラーフ・ツェッペリンの艦娘の存在を総司令に教えたのは他でもない彼よ、そしてこの戦艦水鬼、戦治郎は意外な事に総司令の友人でもあるわ、……私の目の前で総司令と契りを交わしてたから間違いないわ……』
契りってな~んぞ?とか思ったがもしかしてバウムクーヘン食わせたアレの事か?つかビス子やい、意外な事にって何だよ~……、そんでビス子の話聞いたグラーフはもう呆然としてらっしゃる
「とりまドイツにこっちの状況を報告したいと思っていたところだったから都合が良かったな、んじゃあ会議室行こうか……、っと言いたいとこだがまずは陽炎をどうにかしねぇとなぁ……」
まだまだエキサイティングしている陽炎を見ながら呟くのだった……
「長門屋波打ち際会議、特別へ~ん」
\うぇーい!/
「貴方達、会議のときはいつもこんな調子なの?と言うか波打ち際って何よ?」
会議開始の挨拶にツッコミ入れるビス子、これがウチのやり方ってもんだ、我慢しな
っとまあ工廠組OUTドイツ組INって形で開始する長門屋波打ち際会議、輝は取り敢えず引っこ抜いてやってから腹パンして説教して解放、陽炎は天津風、神通、俺とでジェットストリーム説得して何とか落ち着いてもらって不知火共々会議に参加してもらう
グラーフがもう実戦配備されてる件については、俺に教えてもらってからすぐにやってた早口の電話が正にその事だったらしく、俺がそのとき教えた空母レシピ回したら一発ツモだったんだとか、アクセルも中々の豪運だなおい……、つかドイツで空母レシピ回すとやっぱドイツ艦出るんだな……
ビス子達の要件はさっき外でも話してたから取り敢えずこれで全部みたいだったから、今度はこっちの番だな……
ドイツから帰ってる途中で摩耶達を拾った事、その艤装修理してる時に溺れてた妖精さん助けてものっそいディープな情報交換やった事、深海棲艦から妖精さんの仲間を助けるついでにその拠点強奪した事、拠点に潜入し内部から攻撃していた時に天津風を救出した事、拠点で色々やってたら深海棲艦化した神通が襲って来たので戦って深海棲艦の呪縛から解放した事、そして……
「プリンツの居場所が判明した、フェロー諸島のボルウォイ島にあるここら一帯の深海棲艦の本拠地に捕まっているそうだ」
「何ですって!? だったら今すぐにでもそこへ向かうわよっ!」
「落ち着け阿呆、話聞いてたか?プリンツがいるとこは奴らの本拠地、もしかしたら3ケタレベルの数を相手せにゃなんねぇんだぞ?今のドイツにそれだけの数とやり合える戦力があるのか?」
ビス子が苦虫を噛み潰したような顔をする、気持ちは分かるが今のままいけば犬死、もし救出成功しても甚大な被害を被るのは目に見えている
「やるなら俺らも協力はするが今ちょっち立て込んでてな、これ見てくれ」
そう言って俺はプロジェクターを起動させる、今使ってるプロジェクターは装備作ってるとき護がついでに作ってくれた奴でPCのデータを直接出力出来る奴だ
スクリーンに映し出されたのはフェロー諸島まで入っている北海の地図だ、俺達の拠点の位置もちゃんと表示されている
「今俺達がいるのはここ、んでプリンツが捕まっているだろう場所はこの島のどっか……、ここを中継基地にしたとしても距離的にきつい気がするんだわ、それに早く行こうと思ったらここ、このメインランド島の間通って行く事になると思うが、ここに残ってた資料みたらそのあたりには3つも4つも拠点があるみてぇなんだわ、そこの相手までやってたら本拠地の相手なんかやってられなくなるよな?」
ドイツ連中の表情は渋い、まあそうなるだろうなぁ……
そこの拠点の1つを奪ってそこで補給しながら戦うってのも考えたが、本拠地が近いからそこからガンガン増援送られて休む暇もなくなるだろうから没にしたのだ
「まあだからって何も考えてねぇわけじゃねぇ、ここ……、ここに拠点があるんだが……」
そう言って俺は地図を拡大して今俺達が狙っている補給拠点の場所を表示する
「俺達はさっきまでここを攻め込む準備してたんだわ、そこにおめぇらが来たところだな、攻め込む理由はまあ色々あるんだが細かい事はアクセルと直接交渉ってとこだなっと話戻す、んでここを強奪してフェロー諸島攻略のときの中継基地にしようと考えてるんだわ、そしたら対処しないといけねぇ相手の数も抑えられるしここで補給してコンディションも整えられる、ここから直接攻め込むより幾分マシだと思うがどうだ?」
俺の意見を聞いてドイツ組は納得してくれたが、今度は陽炎が質問してきた
「ねぇ、さっきまでそこを攻め込む準備をしていたって言ってたけど、まさかとは思うけどそれに天津風も参加させようとしてるの……?」
「ああ、そのつもりだ、ウチは人数が少ないからどうしても天津風達の力も借りねぇといけねぇんだわ、ここの防衛、内部潜入、外からの増援対策とやるこたぁクソみてぇにあるからな、尤も天津風も神通もやる気満々、むしろ置いて行ったら後が怖くて仕方ねぇ……」
天津風と神通のやる気は本物、つかやる気と言うより殺る気なんだよな~……、仇討ちの対象は既に倒しているがやっぱそれじゃ気が収まらんようで大元を自分達でどうにかしたいと言ったところだろうか……、不本意ではあるんだが今はそんな贅沢言ってられる状況じゃねぇしなぁ……
「しかし、参加させるとしても艤装の出力についてはd「摩耶、木曾、天津風の艤装のリミッターならもう外してるぞ」……えっ?!」
陽炎が黙ってプルプル震えだしたと思ったら、今度は不知火が艤装の問題を指摘しようとしてきたからそれに被せるように問題解決している事を告げた、これには不知火どころかドイツ艦娘達も驚いている
「妖精さんとディープな情報交換やったっつったろ? 艤装のいじり方もその中にあったからそれ使ってリミッター解除出来るようになったんだよ、って事で不知火が言おうとしてた件の答えはこれでOK?」
こう尋ねてみたが返答なし、よっぽど衝撃的だったんだろうな~……
「さって、こっちの状況報告はとりあえずこんなとこだ、んでこっからビス子に頼みたい事あんだがいいか?」
「えっええ、何かしら?」
唐突に声をかけられ一瞬驚いてから返事してくるビス子に、今俺が考えてる事が可能かどうかアクセルに確認とってもらう
「まずアクセルと連絡する手段作れるかどうかだ、ここに最初からあった通信関係の設備は逆探知やら傍受やら警戒して破壊しちまって使えねぇからな、そんでそれ用の装置とかくれるってなったら直接交渉したい事もあるからその装置を俺が取りに行けるようにして欲しい、最後にフェロー諸島攻略のとき使うつもりの艦娘達鍛えたいからしばらく貸してもらってもいいかってな」
かなり無茶な内容だがいっけるっかな~?