※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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結果発表と・・・・・・

軍学校の入試を終えた戦治郎が、大和と共に横須賀鎮守府の面々に配るお土産を買い漁りながら、広島観光を行った試験翌日から時は流れ、遂に入試の合格発表が行われる12月が訪れる……

 

本来ならば受験者達はそれぞれが試験を受けた軍学校や、最寄の鎮守府や泊地などの日本海軍の拠点に結果を見に行って、自身の合否を確認しなければいけないのだが……

 

「元帥のじっちゃんっ!!入試の結果が来たってマジかっ!?」

 

日本海軍の本拠地である横須賀鎮守府に、元帥に報告する為に集められた全国の試験結果が、元帥の下に届いた事を知った横須賀鎮守府在住の戦治郎は、大声を張り上げながら元帥の執務室に突入するのであった

 

「戦治郎君か、ああそうだ、たった今君が受験した江田島軍学校の試験結果が届いたところだ」

 

そんな戦治郎に対して、元帥は特に驚いた様子も見せずにこの様に返事をし、元帥の隣に控えていた長門は苦笑しながら戦治郎に視線を送り……

 

「あ……っ!」

 

江田島軍学校の入試の結果を持って来た鹿島は、戦治郎の姿を見るなり思わず驚きの声を上げるのであった

 

「ありゃ、おめぇさんは確か……、俺の面接の時教室にいた鹿島か?」

 

「あ……、はい……、そうですけど……」

 

鹿島の声を聞いた事で、鹿島の存在に気付いた戦治郎が、彼女に向かってそう尋ねたところ、彼女はやや困惑し視線を泳がせながらこの様に返答するのであった

 

「おめぇさんが結果を此処まで持って来てくれたのか、サンキューな鹿島。それと、あの時驚かせちまって悪かったな。っとぉ、それよりも結果結果っと……」

 

そんな鹿島に向かって、戦治郎はそう言った後元帥の執務机に歩み寄り、机の上に乗った試験合格者に関する書類を手に取ると、自分の書類があるかどうかを確認し始めるのであった

 

「一番上にあるのは毅か……、あいつも合格出来たんだな~……、それから~……、おっ!紅葉発見っ!いや~、知り合いが受かってるの知るとこっちも嬉しくなってくるな~」

 

こうして戦治郎が、書類の中から知り合いの名前を見つけつ度に、嬉しそうな笑みを零しながらこの様な事を呟く横で、鹿島が戦治郎に向かって警戒の眼差しを向けていると、見かねた長門が鹿島に戦治郎達の事を詳しく教え始めるのであった

 

確かに鹿島は戦治郎の面接の時あの場にいたのだが、何故面接官である提督達が揃いも揃って戦治郎に向かってお礼を言っていたのかについては、全く分からなかったのである。ただでさえ外部の情報が中々入って来ない軍学校で生活する事が多い彼女は、あの時戦治郎の姿と目の前の光景に只々驚くばかりで、彼等の会話が全く頭に入って来ない状態であったのだ

 

それからしばらくして、長門が鹿島に戦治郎達の事情を話し終えたところで……

 

「あったあああぁぁぁーーーっ!!!俺一番下にあったあああぁぁぁーーーっ!!!」

 

戦治郎が自身の書類を発見し、書類を手に小躍りしながら歓喜の声を上げる

 

因みに、戦治郎の書類の前には、面接前に戦治郎の事を鼻で笑った男の書類があり、更にその前には勉の書類があった模様

 

「おめでとう戦治郎君、如何やら君が江田島軍学校の首席の様だね」

 

「あ、これ成績良かった奴が一番下に来てんのか……、ってマジかよ俺首席かよ……っ!?」

 

「あ、あの……っ!」

 

そんな戦治郎に向かって元帥が祝いの言葉を送り、それを聞いた戦治郎が思わず驚き目を丸くしていると、不意に鹿島が戦治郎に声を掛けて来るのであった

 

「ん~?何ぞ何ぞ~?今おっちゃんすっげぇ機嫌良いから、何でも答えちゃうぞ~?」

 

突然声を掛けて来た鹿島に向かって、戦治郎が上機嫌になりながらこの様に返答すると、鹿島は深呼吸した後意を決するかの様に胸の前で両手で拳を握り、真剣な面持ちになると戦治郎に向かってこの様な質問をぶつけるのであった

 

「戦治郎さんは、その正体を隠す為にあの様な格好をしていたんですよね?」

 

「おっ、そうだなっ!」

 

「では何故、私があの教室にいるにも関わらず、あの時変装を解いたんですか?貴方が本当に正体を隠すつもりでいるならば、私があの場所にいる時に変装を解くべきではなかったんじゃないですか?」

 

「ああ、あれな、ありゃ面接官達に対しての切り札の1つであると同時に、軍学での生活においての大和達以外の協力者を得る為に、わざとやった事なんだわ。決しておめぇさんの事忘れてた訳じゃねぇぞ?」

 

「協力者……、ですか……?」

 

鹿島の質問に対して、戦治郎はあっけらかんとした様子で答え、それを聞いた鹿島は思わず我が耳を疑い、戦治郎に向かってこの様に尋ね返すのであった

 

戦治郎が言うには、軍学校で生活する中、何時でも大和や綾波と言った戦治郎の事を知る者と行動出来る訳ではないだろうから、ああして自分の正体を敢えて晒して自分に対して興味を持たせ、事情を伝える事で一部の教官を協力者にして、軍学校内で自身の正体を隠し易くしようと言う作戦だったようだ

 

因みに、この時点での戦治郎達の協力者は、現在横須賀鎮守府にいる大和と綾波、そして南方海域に滞在中に知り合った五十鈴と那智の4名となっている。大和と綾波については兎も角、五十鈴と那智に関しては、軍学の教官の制度と今期の教官のメンツを戦治郎が知った際、すぐに通信機を使って連絡を取り、協力してもらう事になっていたりするのであった

 

「俺が正体を隠しているのは、候補生達を混乱させない為だけでなく、俺達と敵対している勢力から、軍学校に向けて刺客を送られない様にする為でもあるんよ」

 

「もしその様な事態になれば、例え戦治郎や大和がいようとも、恐らく多くの候補生や教官に犠牲者が出るだろう……。それほどまでに、私達の敵と言うものは強大な存在なんだ……」

 

「実際、アビスなんかは容易く世界滅ぼせそうな邪神を召喚しようとしてたからな……、最悪人間大の邪神を召喚する事に成功して、こっちに嗾けて来る可能性もあっからなぁ……」

 

戦治郎と長門が戦治郎の正体を隠す理由をこの様に言って締めくくると、話のスケールが余りにも大き過ぎたせいで、目を丸くして驚きながら話を聞いていた鹿島は……

 

「……はっ!?すみません……、余りにも話の規模が大き過ぎて、思わず呆然としてしまいました……。えっと……、そう言う事なら私、戦治郎さん達に協力します。っと言うか、そんなとんでもない事が起こる可能性があるなら、それを防ぐ為にも協力せざるをえません……っ!」

 

我に返るなりそう言って、戦治郎達に協力する事を約束するのであった

 

こうして鹿島の協力を得る事に成功した戦治郎だが、軍学校で生活している中で発生するとある事件を切っ掛けに、戦治郎の正体は毅を含む一部の提督候補生達と、教官として来ていた赤城や一部の艦娘候補生達に知られてしまう事となるのだが、それはその時になってから話そうと思う

 

又、戦治郎が軍学を無事卒業し、長門屋鎮守府に着任する事になった際、とある問題にぶつかり、鹿島に解決策を相談したところ、彼女が長門屋鎮守府に着任する事で問題が解決すると言う出来事が発生するのだが、これもその時に話をしようと思う

 

その後、役目を終えた鹿島が江田島に帰還しようとしたところ、戦治郎が彼女を呼び止め、どうせだからと戦治郎が彼女に空達を紹介しようとするのだが、その時運悪く空達は横須賀鎮守府の艦娘達と共に、戦闘形態となったゾアを相手に旧支配者対策の為の演習を実施していた為、戦闘形態のゾアを見てしまった鹿島は、驚きの余り白目を剥いて気絶してしまうのであった……

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