※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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地獄の演習の後のお楽しみ

「大和……、いいか……?」

 

「提督……、大和は何時でも心の準備は出来ていますので……」

 

自室の大和のベッドの上で、戦治郎が大和の身体を気遣う様に、耳元に囁く様に大和に向かって優しく尋ねると、大和は均等のとれたその美しい身体を震わ、何処か不安が入り混じった様な弱々しい声で、その双眸を潤ませ両頬を紅に染め上げながらこの様に返答するのであった

 

「そうか……、なら……いくぞ……っ!」

 

そんな大和に跨っている戦治郎は、大和の返答を聞くと意を決した様に、真剣な表情を浮かべながらこの様に返事をするなり、まるで繊細な硝子細工に触れるかの様にして、大和の身体にその手をゆっくりと這わせ……

 

「……んっ!!……くぅ……っ!!」

 

戦治郎に触れられた瞬間、大和の身体には電撃にも似た様な快感が駆け巡り、思わず大和はその快感に抗うかの様に、艶めかしい喘ぎ声を上げてしまうのであった……

 

「この辺か……、ふん……っ!!」

 

大和の身体に触れていた戦治郎は、大和の反応を見て自身が探っていたものを見つけた事に気が付くと、そう言ってその手に力を入れ……

 

「……あぁっ!?!」

 

その直後にこれまで以上の快感に襲われた大和は、その快感に抗う事が出来なかったのか、頭の中を真っ白に染め上げながら声を上げてしまうのであった……

 

「如何やらビンゴだったみたいだな……、このままいくぜ……っ!!」

 

大和ののこの反応を見た戦治郎は、そう言うとこれまでとは打って変わって、少々荒々しい手つきで大和を一気に攻め立て始め、立て続けに攻め立てられ始めた大和は、完全にそれから来る快感に心を支配されてしまい、声すら上げられなくなってしまうのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦治郎さ~ん……、そっちが終わったらこっちもお願~い……」

 

「お~う、ちょっち待ってろよ~、この凝りちょっちしぶとそうだからな~、時間かかるかもしれんかんな~」

 

戦治郎と大和が盛り上がっている中、不意にやや覇気の無い気だるそうな瑞鶴の声が戦治郎の耳を打ち、それを聞いた戦治郎は自分のベッドの上にうつ伏せになっている瑞鶴向かってこの様に返答するのであった

 

そう、今戦治郎は咲作との演習に参加する羽目になった大和と、滅多に無い経験だからと言う理由で演習に巻き込まれた瑞鶴を労う為に、大学時代に独学で学んだスポーツ医学の知識を活かして、こうして2人にマッサージを行っていたのである

 

因みに2人にマッサージを行っている戦治郎自身も、実際の所かなり疲労が溜まっていたりする。その原因は、大体正蔵にある……

 

この度大和達が参加する事となった演習だが、その内容は正蔵が考え出したもので、簡単にその内容を説明すると……

 

『時間まで咲作の攻撃を回避し続けろ、もししくじって被弾しようものならば、咲作が参加者が身に付けている衣服の原子結合を切り離して分解し、もれなく全裸にひん剥く』

 

と言うものになっていたのである……

 

演習の最中に正蔵の口からこの説明を受けた瞬間、大和の裸を誰にも見られたくない戦治郎が、怒りの余り鬼帝之型を発動させて正蔵に殴りかかるのだが……

 

「丁度いいっ!お前がどれだけ仕上がっておるか、今此処で儂が見てやろうではないかっ!!!」

 

空気の壁を何枚もブチ破り、埠頭のコンクリートを粉々に粉砕するほどの、それはそれは強烈な衝撃波を発生させながら繰り出される戦治郎の拳を、正蔵はまるで風に吹かれる柳の様に受け流し、獰猛な笑顔を浮かべながらこの様な事を叫ぶと、怒り狂う戦治郎と真正面からぶつかり始めたのである

 

尚この時、正蔵が紅吹雪を使って舞鶴鎮守府の全施設を保護していた為、この時の舞鶴鎮守府の被害は埠頭のコンクリートだけに留まっており、それも艦娘達が咲作の攻撃を捌き切れず全員全裸にひん剥かれ、荒れ狂う戦治郎が正蔵に叩きのめされ埋められた事を合図に演習が終わったところで、正蔵の指示で咲作が力を駆使して修復されていたりする……

 

因みにこの光景を目の当たりにした毅は、その余りの凄まじさに圧倒され、鼻血を垂らしながら白目を剥いて気絶していたのだとか……。尚毅の鼻血の理由は……、敢えて言うまい……

 

「しっかし、戦治郎さんって怒るとあんなに怖いんだ……。これからは怒らせない様に注意しなきゃ……」

 

「あれな、あれも俺の能力みたいなんだけど、発動したら記憶がトぶみたいで、実際俺も大淀大将が撮影していた映像見るまで、あんなにエキサイティングしてるとか知らなかったんよな~……」

 

大和のマッサージが終わり、戦治郎が今度は瑞鶴にマッサージをしている時、瑞鶴は舞鶴鎮守府の妖精さん達が準備してくれた着替えを受け取る中、チラリと見ていた戦治郎の様子についてこの様に語り、それを聞いた戦治郎は今回の演習の映像データを残そうと、その様子をカメラで撮影していた大淀大将から映像を見せてもらった事で、鬼帝之型発動中の自分の様子を初めて知った時の事を思い返しながら、この様に返答するのであった

 

「記憶がトぶって……、暴走状態って事……?」

 

「だな……、俺がこれを初めて発動させた時の事を空達に聞いたんだが、如何やら敵味方の区別も付かなくなってたみたいだわ……」

 

「あの暴力がこっちにも飛んで来るの……?うっわ……、こっわ……」

 

「俺もな~、出来ればな~、これをな~、制御出来る様にな~、したいんだわな~……」

 

その後、戦治郎と瑞鶴はマッサージ中この様なやり取りを交わし、何かいい解決法が無いか意見交換していた

 

と、その時である

 

「邪魔するンゴ~」

 

Wi-Fi電波に乗って来たのか、いつもの様にピザの箱に乗ったイオッチが、そう言いながら突如として姿を現すのであった

 

「……おめぇのそれ、ガタノトーアエクスプレスと組み合わせて、大人数を移動させたりとか出来ねぇの?」

 

「無理ンゴ、戦闘形態のゾアがデカ過ぎて草も枯れるンゴ」

 

「ガタノトーアエクスプレスって何よ……?っとそれはそうと、今日も遊びに来たの?」

 

そんなイオッチの様子を見て戦治郎が疑問を口にし、それを聞いたイオッチがすかさずそれは無理であると答えたところで、瑞鶴がイオッチに向かってこの様に尋ねたところ、イオッチは首を振ってそれを否定するのであった

 

「今日は戦治郎宛の業務連絡ンゴ」

 

「業務連絡とな?」

 

瑞鶴の質問に答えたイオッチがそう言うと、戦治郎は頭に疑問符を浮かべながらイオッチにこの様に尋ね、それを聞いたイオッチは今度はそれを肯定する様に縦に首を振り、その内容について話し始めるのであった

 

「ンゴ、今日の昼の事ンゴ、護と輝が能力に目覚めたンゴ」

 

「おっほっ!?マジかっ?!一体どんな内容よっ!?」

 

「空達と一緒に能力の内容を調べた結果、輝の方は大工の輝らしい内容で、頭の中に建てたい建物のイメージを思い浮かべながら地面を叩くと、その建物が地面からニョキニョキと生えて来るンゴ」

 

「瞬間建築って感じか……、出撃した先に航空基地とか拠点作る様な時に、滅茶苦茶重宝しそうな内容だな……」

 

「しかもこれに伴って、戦治郎達が建築物把握能力と言ってる奴が進化して、建築物掌握能力になったらしいンゴ。これで輝が能力で建てた建物や輝が手で触った建物は、全て輝の身体の一部となるみたいンゴ」

 

「って事は、部屋に鍵かけてても……?」

 

「手で触れたら物理的な鍵でも電子的な鍵でも開錠可能、更には監視カメラの映像もパソコンの中身も見放題で、仕掛けられたトラップや武装も自由自在みたいンゴ」

 

「何それ怖い……」

 

「問題は建物内で得た情報を、輝がキチンと頭の中で整理して活用出来るかだな……」

 

イオッチは先ず手始めに輝の能力について話し、話を聞いた瑞鶴はその内容の恐ろしさに思わず顔青くし、戦治郎は輝がその能力の全てを使いこなせるかについて心配するのであった……

 

「次は護の能力ンゴ、こっちは割と単純で、ワイと同じ様に体内で電気を発生させたり、その電気を放出する事で敵を攻撃出来るみたいな感じンゴ」

 

「これは……、さっきのと比べたらちょっとインパクトが無いわね……」

 

「いや……、これ割とエグいぞ……?護は工廠組の一員だから、その気になればその能力を活かした武装を自作出来るし、電気エネルギーを使う事で凶悪な光学兵器が使える光太郎とコンビ組んだら、極太レーザーやクソデカレーザーブレードで辺り一帯まとめて吹き飛ばし放題とかまであんぞ……?」

 

「それ以外にも司に頼んで上空に雨雲を作ってもらって、その中に電撃を叩き込む事で、落雷トラップを作る事も出来るみたいンゴ。更には自作の人工衛星に電気を送り込む事で、威力を増大させたゼウス・サンダーで辺りを薙ぎ払えるみたいンゴ」

 

「……前言撤回、これもこれでとんでもないわね……」

 

続いて護の能力を聞いたところ、瑞鶴はちょっと期待外れと言った様子でこの様な事を口にするのだが、続く戦治郎とイオッチの言葉を聞いて再びその顔を恐怖の色に染め上げるのだった……

 

「取り敢えず2人が能力に目覚めたのは分かった。んで、2人が能力に目覚めた切っ掛けは一体何ぞ?」

 

「やっぱそれ聞くンゴ……?」

 

イオッチの話を聞き終えた戦治郎が、ふと頭に過った疑問を口にしたところ、イオッチはとても言いにくそうに、モジモジしながら戦治郎に向かってこの様に尋ね、それを聞いた戦治郎が肯定する様に無言で首を縦に振ると……

 

「……2人が能力とやらに目覚めた切っ掛けは……、翔が作った味噌汁にあるンゴ……」

 

イオッチはしばらく考える様な素振りをした後、覚悟を完了させて2人が能力に目覚めた切っ掛けを口にし、それを聞いた戦治郎と瑞鶴は、それはそれは不思議そうな表情を浮かべ、2人揃って小首を傾げるのであった……

 

因みに戦治郎のマッサージを受けた大和だが、如何やらマッサージが凄まじく気持ちよかった事と、演習によって疲労が溜まっていた事もあった為か、既にベッドの上でスゥスゥと寝息を立てていたのであった……

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