「そういやシャチョー、艦娘さん達はいくつの班に分けるんッスか?それと班決め終わったら何やらせるんスか?そのあたり指示出してなかった気がするんッスけど」
工廠組が通信機材を拠点の司令室へ運んでいる最中に護が言って来た
「あっスッカリ忘れてたわ……、確か護のHMDの拡張は昨日終わらせたんだっけ?」
「そうッスよ~、通信機は皆に行き渡ってるはずッス、んでもまだテストしてないっすね~」
おっおっ、ならテストがてら通信入れてみるか
『テステス、会議室にはまだ誰かいっか~?』
『ん?護さんが昨日くれた通信機からか?』『この声は旦那か?』『戦治郎さん、どうしたんですか?』『もう通信機材の設置終わったの?ちょっと早すぎない?』『流石にそれはないのでは?』『こっちはまだ班分けは終わっていないぞ?』『何か伝え忘れた事があったのでしょうか?』『そう言えばさっきの先輩の指示だと班の数と班分けの後艦娘の皆さんは何をしたらいいか分かりませんでしたね』
『おめぇらいっぺんに喋るな!おりゃあ聖徳太子じゃねぇんだぞ!っと通大正解、それさっき護に指摘されて思い出したんだわ。んで班の数は3つで頼む、そんでおめぇらの班分け終わったら全員で昼まで戦闘訓練やっててくれ、昼までには各種訓練の講師の先生こっちで決めておくからな、んで昼からはその班に分かれて訓練開始な~、そんでもって艦娘全員司に服のサイズ教えてやってくれ、修理とメンテナンスの訓練のときは作業服に着替えてからやってもらおうと思ってるからな』
『ボス~、服のサイズならさっきの朝礼で全員分目測で測ったんで大丈夫ですぜ~。きっとボスの事だから艦娘全員の修理作業用の作業服作れって言うと思って既に作業開始してますぜ~、あっ作業服はツナギタイプなんで皆そこんとこヨロヨロ~』
こういうとこはホント優秀だな司は~……、艦娘サイドから目測の件で苦情出てるみてぇだけど気にしな~い
さって伝えたい事伝えたし我々は司令室への進軍を再開する!ってな~
「そう言えば昨日ドッグタグを作るとなっていたがそれはどうするんだ?」
「それは工廠組を2つに分けて片方が訓練担当して残りはドッグタグ作りと装備開発って感じにすっか、んで装備開発だがちょっち俺の装備で作りたいのいくつかあっから俺と空が担当していいか?」
「昨日仕上がった空さんの改造艤装に対抗するようなの作るんです?あれは初見は呆然とするか爆笑するかしかないシロモンだと思うんだよな~……」
司令室に着き通信機材の設置作業中に空が昨日言ってたドッグタグの件を聞いて来たので答えたわけだが、その後のシゲの言葉が聞き捨てならぬ。空の艤装いじり終わってたんかい、是非とも完成品を見たかったが初見がど~のってどういう事だってばよ?
「まあそれは補給拠点襲撃まで待て、お前ならきっと気に入るだろうな」
やっだ、超気になる事言ってらっしゃいますわよこのおじ様……ってこいつ俺とタメだった……、つまり俺もおじ様……何かちょっちいいかも……///ってやってる場合じゃねぇや
「取り敢えず艤装については期待しとくかんな~、んでこっちの班分けは訓練担当はシゲと護って事でOK?」
「「大丈夫だ、問題ない」」
ちょっちそのセリフはやめて!不安しかない!つかおめぇらハモんなし!
「それはそうと、シャチョーは何作るつもりなんッスか?」
護の質問、今考えているのは対潜用装備と本体用の射撃武器、大五郎の背中にちっちゃい工廠みたいなの作れねぇかな~?って感じだな~
「ちっちゃい工廠?何かチート臭いの思いつきましたねぇ……」
「だって大五郎でっかいから何かそういうの積めそうじゃん?やれそうならやってみてダメだったらまた考える、俺らがいつもやってる事だろ?」
「それもそうッスね……あっそうだ、ついでだから悟さんが使えそうな診察台も併設したらどうです?後は薬品棚とかもあったらいいかも」
おっほっほ、シゲナイスアイディアだ!それなら艤装と艦娘両方対応出来るようになるな!後でちょっち考えようかねぇ
「装備の話もいいが、そろそろ講師をどうするか考えないか?」
空さんさーせんっした!
んで作業しながら話し合った結果
医療→悟と光太郎の医療チーム
サバイバル→翔と太郎丸の陸上型コンビ
修理メンテ→シゲと護の工廠20代コンビ
皆太郎丸の起用が予想外だったみたいだが、まず太郎丸ほど動物に精通してる奴はここにはいないだろう、そもそも太郎丸は元々犬だし他の動物の言葉分かるみたいだし、有毒生物の判別には欠かせんだろうよ
剛さんと通は今まで通り戦闘訓練の教官役をやってもらおう、司は洗い替え用の作業ツナギ作っててもらうとして……輝と藤きっちゃんか……、弥七と大五郎、六助あたりと周辺の哨戒やっててもらうか
講師が決まったとこでいいタイミングでグラーフから通信が来た
『戦治郎、こちらの班分けが完了したぞ』
内容は駆逐チーム、巡洋艦チーム、戦艦&空母チームで3:3:2って感じだったがまあそうなるだろうな~
「戦治郎、こっちも設置完了だ。後は正常に動くかテストするだけだ」
『OK、んじゃあ艦娘達は戦闘訓練やっててくれ、こっちは今からアクセルのとこに繋がるかテストするわ~』
グラーフは了解した、と短く返事して通信を切った、んじゃこっちも早速テストといきますか!
「オッスオッス、アクセル聞こえてるか~?」
『あら戦治郎、昨日帰ってからすぐ通信してくるものだと思っていたのだけれども何かあったのかしら?』
通信機の周波数を教えてもらった奴に合わせていざ通信してみたらビス子が出て来たでござる、因みにこの通信機は映像も出せる奴だからあっちの顔を見ながら通信出来るすげぇ奴なんだ!
「いあ~、帰りに元艦娘の戦艦棲姫と戦闘、更にその最中に乱入まであってそれどころじゃなくなっちまってなぁ……、そんで通信機設置が今になっちまったわけよ」
『戦艦棲姫って……それに乱入まで……、グラーフは無事なのっ!?』
ビス子の奴仲間思いだな~、まあ総司令の秘書艦だから色々考えなきゃいかん部分もあるんだろう、特にグラーフって今のドイツの主力空母だから沈んだりしたら大事だもんな……
「安心しな、グラーフは無事だしそれどころか戦艦棲姫にトドメ刺してたぞ、そっち帰ってきたらたっぷり褒めてやんな」
『そうか、ならばしっかりと労ってあげないとだな』
アクセルさんがログインしました、トイレか?トイレなんか?ん?おっちゃんにこっそり教えんしゃい
「アクセルオッスオッス、通信機ホントサンキューな。これでフェロー諸島攻略のときそっちと打ち合わせ出来るぜ」
『フェロー諸島はこの海域の奴らの本拠地、今の私達だけではとてもじゃないが攻略するのは不可能だっただろうな……』
だろうなぁ……、今のドイツの最高戦力がそこのビス子くらいで全体見てもまだまだ数も練度も足りない感じだからなぁ~……
「まあそこは俺達がいるからが何とかなるだろう、だからって鍛錬サボられても困るがな」
『そこは安心しなさい、今は私が教導艦をやっているからサボりなんてさせないわ。だからと言って期待し過ぎるのは勘弁して頂戴、正直貴方がぶっ飛んでるもんだから貴方達の足を引っ張らないようにするのが関の山だと思うから……』
ぶっ飛んでるとかひっでぇ言われようだなおい、まあ間違ってないかもしれんけど~……
『それはそうと……、戦治郎の後ろでえらく殺気立っている空母棲姫は君の仲間なのか?』
ん?空がどうしたって……、ぶぉっふぉ!こいつ何でアクセルの事威嚇……、ってああ~そういう事……
「空~ストップストップ~、俺の一番の親友はおめぇで相棒もおめぇだから、その地位は揺るがんから安心しろ~」
俺がそう言うと空はアクセルを威嚇すんの止めてくれた、うぇっへっへこいつアクセルに嫉妬してやがらぁ
『ああ、そういう事か。空と言ったか、私は君の親友を奪うつもりはこれっぽちもないから安心してくれ、そもそも君の親友と友人になった私は君とも友人になりたいと思っているのだがダメか?』
空の親友としては是非ともアクセルに空の友達になってもらいたいものだ、空の奴は俺達いなかったら友達って呼べる間柄の人間がどのくらいいるか分かんねぇからな……
「ん……そうか……、先程は失礼した、改めて自己紹介させてもらう、石川
空だ」
「アクセル・レーダー、ドイツ海軍の総司令を務めさせてもらっている者だ、今後ともよろしくな、空」
空の頬が赤いあか~い、さっき自分がやった事恥ずかしくなったんだろうな
「ついでに俺も自己紹介しときますかね、愛宕山 重雄、皆シゲって呼んでますんで俺の事はシゲで頼みます」
「なら自分も便乗するッスかね~、秋月 護ッス、総司令さん総司令さん、もしシャチョー……戦治郎さんに何か用事あるけどこっちに通信入れても出てこないってときは~……、……これでよしッス、この周波数に通信入れてくれたらこの近辺にいる間は自分が中継点になって通信回すッスよ~」
護はそう言っていつも持ち歩いているメモにHMDの周波数を書いてアクセルに見せる、それそこまで拡張してんのかよ……
『ほほう、それはありがたいな、ならば緊急時はこちらに連絡するとしよう。ありがとう護』
いえいえ~とか言いながら手をヒラヒラさせる護、いあ~これはこっちも助かるな、俺からもありがとうな~
「うっし!通信も問題なく出来るみたいだし、テストはこのあたりにしとくか!忙しいところに突然の通信わりぃなアクセル、機会があったらゆっくり話でもしようぜ!」
『ああ、そのときは他のメンバーも紹介して欲しいものだな、それではまたな』
そう言ってアクセルが拳を突き出してきたので俺も同じ様に拳を突き出す、通信越しのグータッチだ
まあこっちの連中が自分も混ぜろって感じで皆拳突き出してたりするんだがな、おめぇらノリいいな、だから大好き!
「んじゃ、こっちの作業終わったしこのまま工廠いくか~」
そう言って俺達は工廠へ向かったのだった