※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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初日の出を拝む為に

「明けまして……おめでとおおおぉぉぉっ!!!」

 

「うるせぇよ旦那っ!!!」

 

俺は戦場のド真ん中で摩耶の艤装を修理しながら新年の挨拶を叫んだ、そしたら艤装の修理待ちしている摩耶に怒られた、解せぬ……

 

生き残る術を学ぶ訓練が一巡したところで例の補給拠点を襲撃する事にしたわけだが、そこに到着したのは31日の夜、普通なら炬燵の中で蕎麦啜りながらテレビ見て年が明けるのを待つところだが拠点には炬燵も蕎麦もテレビもねぇからなぁ……って違う違うそうじゃねぇ

 

どうせだからこのまま補給拠点制圧してそこで初日の出拝もうZE!って言ったらグラーフ以外がノってくれた、ドイツにはそういう文化無いからそうなるよね……シカタナイネ

 

因みに今回の編成はこちら

 

第1艦隊 戦治郎(太郎丸+金次郎+大五郎) 空 通 グラーフ 扶桑 神通

 

第2艦隊 木曾 摩耶 不知火 剛 護 悟

 

拠点防衛 光太郎 輝 シゲ 翔 司 藤吉 甲三郎 六助 弥七 陽炎 天津風

 

潜入班 戦治郎 太郎丸 空 剛 通 グラーフ

 

迎撃班 悟 護 大五郎(金次郎) 扶桑 摩耶 神通 木曾 不知火

 

こんな形でも空母機動部隊!拠点防衛組の一部がぶぅ垂れていたが安心しろ、本拠地攻めるときは総力戦だから嫌でも来てもらうからなっ!!!

 

因みに不知火は剛さんの推薦である、どうやら剛さんが不知火に色々仕込んだみたいで剛さん直々に工廠に来て作って欲しいものがあるって言って設計図渡された時はたまげたなぁ……

 

まあそれもすぐに見せてもらったんだがな、剛さんが推薦した理由って奴

 

それはまだこちらが相手に発見されていない状況で、どうやって相手を拠点から引っ張り出して拠点内部の守りを手薄にするか考えている時だった

 

「戦ちゃん、アタシちょっとやってみたい事あるんだけどいいかしらん?」

 

剛さんが何か策があるみたいで申し出てきたのだ、何か面白そうだったからOK出したところ

 

「ありがとね☆それじゃあ不知火ちゃん、この間アタシが教えた事実践してみましょうか♪」

 

「分かりました剛さん」

 

2人はそう言うと示し合わせた様にとある武器を出した、剛さんは剛さん専用アンチマテリアルライフルを、不知火がこの間剛さんに作るの頼まれたスナイパーライフルをだ

 

そういう事かっ!超楽しそうな事しようとしてるじゃん!

 

「待った待った!2人共ストップ!」

 

「どうしたの戦ちゃん?やっぱりこれは不味いかしら?」

 

俺は慌てて2人を止めると剛さんがちょっち残念そうな顔して言ってくる、違う違うむしろ逆!ナイスアイディア!

 

「俺も混ぜて混ぜて~♪」

 

俺はそう言って腰に付けた黒い箱から分割して折り畳んで格納していたアンチマテリアルライフルを取り出して組み立てる

 

「あら、戦ちゃんもやるのね、って言うかそれどうしたの?」

 

よくぞ聞いてくれました!俺の場合砲塔とか全部大五郎に付いてて本体には射撃武器ってないじゃん?だからそれ対策として作ってみました!!!

 

このアンチマテリアルライフル、戦艦の主砲をベースに作られており威力も射程も結構あるんだよね~、特に射程は強化改造済みで極長となっております!因みに今は35.6cm砲がベースなんだけどその内51cm砲ベースの奴作ってみたい!

 

「何か凄い物を作りましたね……」

 

俺の銃の事を聞いて不知火が驚いておる、ぬっふっふ~、実はまだまだ凄いのがこの反対側の箱の中にあるんだよな~

 

「おっし、俺らがぶっ放ったら飛ばせる奴は航空戦開始な!んじゃ2人共、いっくぜえええぇぇぇっ!!!」

 

ライフルに取り付けたスコープを覗きながら俺がそう叫び3人同時に引き金を引く、拠点の近辺を哨戒していた深海棲艦達の内1匹は見事眉間を撃ち抜かれ、2匹の頭部が爆発四散した。ビューティフォー……

 

これにより俺達は相手に発見され戦闘開始!剛さんと太郎丸が艦載機を発艦、俺も夜間でも飛べるようになった鷲四郎を発艦し航空戦に挑むわけなんだが……

 

「ちょっち待て、空の奴何処行きやがった?!」

 

何かウチの主力空母がいないんですけどぉ?!

 

「シャチョー、上上~」

 

護が言う、上ってどゆ事?そう思いながら夜空を見上げればウチの主力空母の空さんがが何か艤装に乗って空飛んでるんですけどぉ!?何やってんのあいつぅっ!!!

 

「いや~、空さんの艤装改造してたら皆テンション上がっちゃって気付いたらああなっちゃってたッス☆」

 

テヘペロ☆って感じでとんでもない事言いおったぞこいつ、いあ俺も案出すときデンドロとか言ってたけどさぁ……、どうせ実現出来ないだろうって事で割と適当言ってたんだけどまさか本当に空飛ばすとか夢が広がりまくりじゃねぇかよぉ!!!

 

「なぁ……、あれはどういう事なんだ……?」

 

「すっげぇ……、空さんマジで飛んでんじゃねぇか……」

 

「おい戦治郎、まさか私にもああなれと言うんじゃないだろうな……?」

 

木曾、摩耶、グラーフのコメント、俺は知らん!奴に聞け!航空母艦だから飛べるんだろうなぁ~ってんなわけあってたまるかぁ!そんでもって誰もああなれなんて言うつもりないから安心しろ!

 

「あの……、私……混乱してます……」

 

「戦治郎さんの銃も凄い物ですが空さんのアレはその遥か上をいっていますね……」

 

「戦治郎さん、私もいつかあのように空を飛べるのでしょうか……?」

 

神通、不知火、姉様のコメント、よう!俺も絶賛混乱中だZE!HAHAHA!うん、俺にはあれ以上の物とか今のとこ作れる自信ないZO!そして最後は貴様、飛びたいのかっ?!

 

ダメだ頭が混乱し過ぎて上手く回らねぇ……、そんな俺の事など知らぬとばかりに空は上空で猫戦闘機達を発艦させ攻撃を開始する、って俺も続かねぇと……っ!

 

空、太郎丸、剛さんの艦載機が爆撃を開始しこっちに向かってくる相手の艦隊を蹴散らしていく……って空の艤装も艦載機と一緒になって爆撃してやがらぁ……、あの艤装すげぇ!

 

とか思ってたら空が艤装から飛び降りる、そしたら艤装が変形して……ってマジで変形機構も取り入れたんかいっ!っと変形して空の腕を包み込むように装着される、空は艤装の付いた腕で相手の旗艦と思わしきタ級の頭を自由落下の勢いを乗せて殴りつける、すると拳がヒットすると同時に艤装からオベロニウム製の大きな杭が飛び出した

 

空の拳撃に杭の衝撃、自由落下の勢いまで乗ったもんだからそれが直撃したタ級は一瞬にして全身が血煙に変わり、更に発生した衝撃波で爆撃に耐えた奴らをまとめて吹き飛ばし一網打尽にする。やっべぇ!あの艤装超やっべぇ!!!

 

『戦治郎、俺はこのまま戦闘を続行する、早く追いついてこい』

 

空からの通信、無茶言いやがるぜ全く……、まあおかげで相手は激しく混乱してるみたいだしこれはチャンスだな!

 

「おめぇら、空の奇襲で相手は大いに混乱してる!このまま畳み掛けんぞっ!!!」

 

「おっしゃ!これまでの訓練で生まれ変わった摩耶様の実力、見せ」

 

摩耶が張り切ってセリフを言っているその時、摩耶が水柱の中に一瞬消えてしまう

 

「摩耶っ!!!」

 

それに気付いた木曾が叫び慌てて駆け寄る

 

「痛ててて……、ふっざけるなぁ!み、見てろよな!」

 

どうやら沈んではいないようだが中破ってところか……、しかし何でまた急に水柱が……ってまさかっ!

 

「ソナー持ってる奴は今すぐ使えっ!!!」

 

俺がとある事に気付き急いでソナーを使うように指示を飛ばす、それに反応して剛さん、護、通、木曾、神通、不知火が一斉に動き出す

 

「これは……」「囲まれていますね……」

 

通と神通の言葉からどうやら当たりみてぇだな……、水上にばっか気ぃ取られて潜水艦に気付かなかったのだ……、その数12

 

こういう時の為に対潜用装備も作りはしたが摩耶の方も早く何とかしてやりてぇところだ……、さてどうしたものか……

 

「よぅよぅ戦治郎よぉ、お困りかぁ?」

 

俺が思考を巡らせている時に声をかけられる、その声がした方を見てみれば鼻から上だけ海面から出した悟がいた

 

「これが困ってない様に見えるか?」

 

「だろうなぁ、だったらここは俺に任せろぃ、んでおめぇはとっとと摩耶の艤装を修理してやんなぁ」

 

何か悟がやる気になってやがる、珍しい……

 

「んじゃ任せた、一応爆雷投下出来る奴に爆雷で援護させようと思うが?」

 

「いらねぇなぁ、下手したら俺に当たっちまいかねねぇかんなぁ、おめぇらは上の連中と遊んでくれてて構わねぇさぁ。下は全部俺が始末してやらぁ」

 

悟の口から始末って単語出た時一瞬ゾクッとした……、悟の奴もしかしてキレてる?

 

「分かった、でも無理はすんなよ?」

 

「はん、俺を誰だと思ってやがんよぉ、とりま行ってくらぁ」

 

悟はそう言って潜っていった

 

「おめぇら潜水艦は悟が全部やるっつってたから空を追って水上艦の相手してくれ!そんで摩耶は修理すっからこっち来い!そんで大五郎はこないだの早速使うぞ!」

 

俺は素早く全員に指示を飛ばすと了解!と短い返事の後各自動き出す

 

「旦那、修理するって言っても碌に道具も持って来てねぇのにどうやってやるんだ?」

 

摩耶が怪訝そうに尋ねてくる

 

「実はあの銃作るのより先に作ってたのがあってだなぁ、大五郎、ハコ展開!」

 

「あいあいさ~」

 

大五郎が返事するとこちらに背中を向ける、大五郎のその大きな背中にあるのはコンテナみたいなものなのだがそれが開いていくと……

 

「な、なんじゃこりゃ!」

 

摩耶が驚くのも無理はねぇなぁ……この洋上簡易拠点、通称ハコと名付けたそれは例え戦闘中だろうが何だろうが洋上で修理と簡単な治療と補給と入浴が出来る様になる画期的な装備なのだ!こんなの大五郎がいる俺くらいしか使えないだろうなぁ!HAHAHA!

 

「空さんの艤装もぶっ飛んでたけど旦那のコレも大概だな……」

 

いや~アレには流石に勝てる気がしないッス……

 

「ここなら問題なく修理出来そうだろ?って事で艤装外せ~、はよはよ~」

 

そう言って摩耶に艤装を外させて、潜水艦に包囲された状況であるにも関わらず俺は修理を開始した

 

そんな事してる間に年が明けてしまった為冒頭のような事になったわけだ

 

しっかし潜水艦からの攻撃が全くねぇな……、悟の奴が上手くやってくれてるって事か……、ホント無茶だけはしてくれんなよ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は悟が潜水艦達の相手をする為に潜ったあたりまで遡る……

 

「お~お~、おめぇら俺の仲間に好き勝手してくれたみてぇだなぁおい……」

 

俺は周囲にいる潜水艦連中を見回しながら言う、尤も同じ潜水艦同士仲良くお話しましょうなんて気は毛ほども持ち合わせちゃぁいねぇんだけどなぁ……

 

「まぁあれだぁ……、その礼と言っちゃぁ何だが俺が特別におめぇらにおもてなしってぇ奴をやってやんよぉ……」

 

おもてなし、表は無ぇが裏は有るってなぁ……、この瞬間からてめぇらの命は俺の手の中、元は医者なもんで生殺与奪は自由自在ってなぁ……

 

「さぁ……手術の時間だぁ……」

 

俺はそう呟いて哀れな患者の群れへと突撃していく

 

おめぇらは喜んでいいんだぞ?医学の化物と言われたこの俺が直々に手術してやるんだからなぁ……

 

尤も……、誰一人として生かして返す気は皆無なんだがなぁ……

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