※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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リコリス棲姫

「ノックしてもしもぉぉぉしぃっ!!!」

 

そう叫びながら奴らが立て籠もっている建物の扉を大妖丸片手に盛大に蹴破った、蹴破ったんならノックじゃない?細けぇこたぁいいんだよ!蹴破られた扉は勢い良く飛んでいきおった

 

因みに入口の番をしていた深海棲艦2匹は、俺と空の手によって既に建物の壁の染みになっておられる、これは後で修繕と掃除するからどうにかなるなる!

 

入ってすぐのとこに7匹くらい固まって俺達を待ち構えてたみたいだが、真ん中2匹は俺が蹴破った扉と衝突してそのまま一緒に壁に叩きつけられ絶命し、残りの連中は扉を蹴破る前に準備しておいた空と太郎丸の艦載機の機銃の一斉掃射で蜂の巣になって天に召された

 

「やっぱ内部情報あると戦い易いなおい、ホント太郎丸には感謝感謝だな!」

 

俺はそう言いながら太郎丸の頭を撫でると太郎丸もそれを嬉しそうに受け入れる

 

「やっぱりご主人様の手は暖かいなぁ……、っと言ってたらおかわり来るよ!」

 

気持ち良さそうに頭を撫でられていた太郎丸が奴らの接近を感知して戦闘態勢をとる、この能力マジ便利!とか考えながらも俺はミゴロさんを構え通路から飛び出して奴から順番に砲弾をプレゼントしていく

 

ここから俺と太郎丸、空とグラーフ、剛さんと通の3チームに分かれて奴らの殲滅を開始する、俺が散開指示出した途端に近くにあった通風口に入っていく通と剛さんを見送ってから俺達と空達はそれぞれ動き出す

 

取り敢えずこっちはちょっち狭いかもしれないが鷲四郎も呼び出して少しでも手数を増やしておいて、太郎丸の指示に従って移動し相手に不意打ちかけまくってモリモリ殲滅していく、何か楽過ぎて後がこえぇ……

 

天津風のときみたいな事があるんじゃないかと思って念の為部屋の中や発見した牢獄を調べてみるも成果無し、捕まった奴がいなかったのはいい事だが何も拾えなかったのは残念だった……

 

 

 

 

「ご主人様、残りは司令室にいる奴らだけみたいだよ。しっかし皆凄いね~、あっという間に片付いちゃったよ」

 

太郎丸の連絡を受けて全員に司令室前に集合する様に指示を飛ばす、太郎丸が的確に皆をナビゲートしたもんだから集まるのはすぐだった、そんで皆に確認とってから司令室の扉を蹴り飛ばす

 

「おじゃましまぁぁぁすっ!!!」

 

『あら、もしかしてこいつらが件の転生個体なのかしら?』

 

「報告された情報とほぼ一致しますので恐らくそうではないかと……」

 

司令室に突入すると、フラル改1、エリタ2、フラヲ2、エリネ1とかなり重量級な編成がお待ちかね、ただル改はディスプレイに映し出されている奴と通信しているっぽいな……、つかこの顔は……っ!

 

『そう、まあ念の為確認しておこうかしら、丁度そこにいるみたいだしね。それでウツィラにある私達の拠点を奪ったのは貴方達?』

 

「おう、がっつり有効活用させてもらってるぜ、あそこのトップは雑魚も雑魚だったから碌に装備のなかった俺達でも制圧すんのは楽勝だったぜ、リコリスさんよぉ」

 

ディスプレイに映るリコリス棲姫に嫌味ったらしく言ってやる、しかしこいつ今私達の~とか言いやがったが……

 

「貴様っ!我らが最高指導者であるリコリス棲姫様に向かって何という口の利き方をしているのだ!」

 

ル改が俺の疑問に即座に答えてくれた、リコリスが最高指導者かい……中枢はいねぇのか?

 

『言わせておきなさい、どうせもうそろそろで終わる命なのだし好きにさせてあげるといいわ』

 

ル改が何と慈悲深い……とか言ってっけど俺らがそう簡単にくたばると思ってんのか?俺らの実力見誤り過ぎだろこいつ……、それとも何か仕掛けてるから余裕があるとかか……?俺以外の皆は相手の出方を警戒していつでも動けるようスタンバイしている

 

「そんじゃあ冥途の土産に聞かせろ、何故人間を攻撃する?お互い突き合わなきゃ共存とか出来るもんじゃねぇか?なのにわざわざ戦争に発展させてドンパチやってんのはどういう理由だ?」

 

あいつら俺らを簡単に倒せるって思ってるみたいだから、上手い事言って情報引き出そうって魂胆どぅぇす!取り敢えず1番気になってる人間と戦争やってる理由だな、まあ人間が海を汚染しただのなんだのってとこだろうと推測してみるが……さてどうくる

 

『そうね……いいわ、聞かせてあげる。その前に貴方は地球の陸地と海の比率を知っているかしら?』

 

ぬ?陸地と海の比率?唐突に何言い出すんだこいつ

 

『すぐに答えられないという事は分からないようね、まあ所詮中身は人間だという事ね。なら仕方ないから教えてあげるわ、これを知っていないと話が進まないものね、それで陸地と海の比率は3:7、陸地よりも海の方が広いのよ』

 

あ、表面積の方の話ね、あ~あ~あ~そういう事ね……

 

『そして私達は誇り高き深海の民、海の覇者なの。そしてこの広い海を支配する私達こそがこの地球の支配者であるはずなのに、狭い陸地に棲む人間達はそんな事も知らず自分達が地球を支配していると思い上がり挙句の果てには自分達の都合で海を汚染する……、私達はそんな身の程知らず共に地球の本当の支配者が誰であるか思い知らせる為に立ち上がったのよ!!!』

 

「ほ~ん」

 

こいつ1人でエキサイトしてんなぁ~、取り敢えず適当に返事するとル改が俺を睨みつけてくる、OK分かった戦闘始まったら俺が相手してやっから待っとけよ~?

 

『どう?これで私達が人間と戦う理由が分かったかしら、まあ尤も?姿は私達と同じでも中身人間と同じな貴方達の知能では到底理解出来ないでしょうけど』

 

「戦う理由と陸地と海の表面積の比率が3:7なのは分かりましたわ~、ところで体積の比率はどうなんですかね~?陸地の深さは地殻までとしてな、人間より優れてるって思ってんならこんなのすぐに答えられますよね~?」

 

『は?体積?』

 

おんや~?リコリスさ~ん?もしかしてすぐに答えられないんですか~?

 

「おっ?おっ?リコリスさんもしかして分からないんですか~?んも~しっかたないな~……俺が教えてやっから耳の穴かっぽじってよ~く聞きな~、陸地の地殻の厚さが30kmで陸地の面積が約1.5億km^2、よって陸地の体積は約45億km^3、対して海の体積は13億5000万km^3、比率にしたら大体海3:陸地10だな」

 

ぷっぷっぷ~、馬鹿にしていた相手に逆襲されて顔真っ赤にしてプルプルしてやんの~、何々~?怒った~?怒っちゃった~?トドメとばかりに口元抑えて指差して景気よく噴き出してやった

 

『殺せ!!!』

 

般若みたいな形相したリコリスが部下達に短く命令したところで、両陣営同時に動き出す

 

戦闘開始してすぐにフラヲ達が艦載機飛ばそうとするが、そこを剛さんに狙い撃ちされて頭の艤装が吹き飛び艦載機を封じられる、エリタAがよくもと言わんばかりに剛さんを照準しようとするが、唐突に目の前に現れた空に顔を思いっきり蹴られて脳漿をブチ撒けながら崩れ落ちる

 

いつの間にか距離を詰めて来た空に気を取られたエリタBは空と一緒に攻め込んで来ていた太郎丸に気付かず、着脱可能なオベロニウム製の牙を付けた太郎丸に喉笛に噛み付かれた挙句その首で大車輪されて首にある器官という器官をズタズタに引き裂かれて死亡した

 

瞬時に2匹の攻撃手段を奪い2匹を沈めた俺達を見て怯んでしまったエリネだが、現在グラーフによってボッコボコに殴られている、エリネの艤装は既にグラーフの艦載機による爆撃で無力化された状態でありほぼ一方的にグラーフが攻撃している

 

そんな光景を見せつけられた艤装を無力化されたフラヲ2匹は司令室から逃走しようとしたが、もう少しで出口というところで天井に張り付いていた通によって上から奇襲され首を刎ねられ散って逝った

 

「そ……、そんな馬鹿な……っ!?」

 

ル改が身体を震えさせながら言う、ホントおめぇら俺達の事舐め過ぎだっつぅの……

 

「よう、リコリスが話している間ずっと俺に熱い視線送ってたル級さんよぉ、俺の仲間達すっげぇだろう?おめぇのとこの仲間をあっという間に壊滅させちまったよ」

 

大妖丸を担いで雑談でもするかのようにル改に話しかける俺、ル改は話しかけられた直後に俺の方へ砲を向けるが……

 

「おっせぇよばぁか」

 

砲弾を発射される前に俺は奴を十文字に斬り捨てる、そりゃあもう艤装もまとめて綺麗に4分割、ホント俺らの事甘く見過ぎだっつぅの

 

グラーフが殴っていたエリネもピクリとも動かなくなったところで、全員でディスプレイの前に集まる

 

「リコリス、聞こえてっか~?ここにいるおめぇの部下は皆おねんねしちまったぞ~?」

 

『貴様らぁっ!よくも……、よくもやってくれたなぁっ!!!』

 

おっほ激おこ!まあ部下皆殺しにされた上に補給拠点も奪われちまったらそうなるよな~、ざまぁ

 

「おめぇら人間の事馬鹿にし過ぎだろ、海の汚染については何とも言えんが下らんプライドのせいでこうやって無駄に血が流れっちまった、ちょっち考えれば回避出来たもんなのにな……それすら思いつかねぇようだったらおめぇらの方がよっぽど馬鹿じゃねぇか?」

 

『黙れ!そんなに余裕ぶっていられるのも今の内だ!お前達が戦っている間にそちらに増援を送っておいt「その増援もう壊滅してるみてぇだぞ?さっき通信来たわ」はぁっ?!』

 

こいつが話し始めたタイミングで悟から通信あったんだよな~、何か増援来たけど護が仕掛けておいた罠に引っかかって全員感電死したとかなんとか……、護の奴何やったんだ……?

 

『くそぅ!くそおおおぉぉぉっ!!!』

 

うへぇ糞とか言ってらっしゃいますわよこの人……、どんだけキレてんだよこいつ……

 

『貴様ら覚えておけぇ!貴様ら全員皆殺しにしてくれるっ!絶対に……!絶対にだぁっ!!!』

 

「おうそっちも忘れんなよ、てめぇらが今までやって来た事のその全てをこの俺が、長門 戦治郎が裁いてやっから覚悟しとけよ?」

 

『長門……戦治郎……っ!覚悟するのは貴様らの方だっ!その名前、絶対に忘れんぞっ!』

 

これが戦治郎とリコリスの因縁の始まりであった

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