「フェロー諸島攻略前夜祭、はっじまっるよ~」
\うぇーい!/
「セリフは違ってもノリは一緒なのね……」
『いつもこんな調子なのか?参加者は意見が出し易そうだが少々緊張感に欠けるな……』
ビス子と俺達が頑張って回線繋げたパソコンを使って会議に参加しているアクセルが呆れているが気にしない、俺達は補給拠点の会議室でフェロー諸島攻略前夜って事で作戦の打ち合わせやら最終確認やらする事にしたんだ
「まずは今回の作戦の目的を改めて確認するとすっか、んで目的はヨーロッパの海から深海棲艦を叩き出すのとプリンツの救出だったな」
「私達ドイツ海軍との交渉の材料にする為に捕まえたと聞いてるから恐らく無事だと思うのだけれど……」
ビス子の表情は不安一色、まあ妹分が捕まっているわけだしな~……それにその情報手に入れてから結構時間かかっちまったのもその不安に拍車かけてる要因だろうな~……
「ここまでくんのに時間かけちまったもんだからプリンツの安否については何とも言えねぇなぁ……、だがそうしてなかったら余りにも無残な負け戦になっていた、ちげぇかぁ?」
悟の言葉は尤もなんだよな、もしプリンツの所在が分かったからってすぐに突っ込んで行ってたら皆海の藻屑になってただろう。この拠点にある資源や資材の数が相手の規模を教えてくれたようなもんだからなぁ……、このあたりはビス子も分かってるみたいで何かに耐えるような表情を浮かべている
「そうならない為にも多少時間をかけて俺達がドイツ海軍全体の練度を引き上げ勝てる可能性を上げたのだからな」
そうそう空の言う通り、それに俺達も協力するからきっとプリンツの事も何とかなるだろうよ!
因みに、俺達が特別コーチとしてこの拠点に戻った時に結構な数のドイツ艦娘の皆様から過激な歓迎されたもんだ
驚くくらいの艦載機と砲弾が俺達目掛けて飛んできたんだが、剛さん、摩耶、不知火の活躍で全て叩き落されるとかね、もう向こうの子達皆呆然としてたな。全部処理しきったときの不知火と摩耶も自分達がやってのけた事に対して驚愕してたがな
そんで1週間くらい訓練やら演習に明け暮れたわけだけど、ドイツの皆見違えるくらい逞しくなったな~……、初日にうちの子らと一緒に走り込みやってもらったら皆バッテバテだったのに3日目くらいにはうちの子らに喰らい付いてくる子出て来てたっけか……
剛さんの介入で全体の射撃スキルが向上し、空母達は艦載機の運用方法を空からしっかり教えてもらっていたようだ。何か余計なスキルも身についていそうだけどなっ!
多分1番効果があったのは演習だろうな、うちの子vsドイツっ娘は最初は練度の差でうちの子達にボコボコにされて悔しがっていたけど、途中からはいい勝負出来るようになっていた。俺vsドイツっ娘とか……正直すまんかった……やり過ぎたと今は反省している……
翔や悟もサポート要員としてしっかり仕事してくれてた、特に翔の飯が好評でドイツっ娘さん達大絶賛でしたわよ~?これがまさかあんな事になるとはこの時の俺達は知らなかった……
「そんで今回総力戦って事で俺達もこっちに来たわけッスけど、編成とかどうなってるんスかね?」
「それについてはこれを見てくれ」
シゲの質問に俺は護に拠点から出る時こっちに持ってくるよう頼んでおいたプロジェクター付きパソコンを操作しながら答える
スクリーンに映し出された今回の編成はこんな感じ
第1艦隊 戦治郎 太郎丸 悟 通 神通 ユー
第2艦隊 ビスマルク 護 翔 シゲ 弥七 藤吉
第3艦隊 空 摩耶 木曾 光太郎 輝 天津風
第4艦隊 剛 陽炎 不知火 司 グラーフ 扶桑
支援艦隊 レーベ マックス 他
本拠地突入班 戦治郎 シゲ 弥七 翔 悟 ビスマルク
「今回はこんな感じにしたぞ、突入班については翔は輝、太郎丸と来たから順番的にって感じだな。ビスマルクと悟はプリンツ発見時プリンツを落ち着かせるのをビスマルクにやってもらって、衰弱してた場合すぐに処置出来るように悟を入れたってとこだ。シゲと弥七は俺と一緒に暴れ回んぞ」
本当なら突入は2チームにしたかったが、南の方から増援来たら不味いだろうって事で仕方ないが1チームである
「ん?俺と藤吉は別々なのか?」
輝の質問には戦力のバランスがどーのと適当な理由付けて誤魔化す、本当は確か九尺だったっけか?そいつの力も借りないと正直今回の戦いはヤバそうだと思ったからだ
「戦治郎のところは相変わらず囮になっていくスタイルなわけか……、しかも潜水艦2人に闇に溶け込める通と神通まで入れて人数を少なく見せかけるとか……」
「ちょっと!せめてユーは私のところにしなさいよ!私以外ドイツ艦どころか艦娘がいないじゃない!」
あーあー聞こえませーん!因みに俺の艦隊のペット衆も最初は皆潜っておいてもらいます!傍から見たら俺1人しか姿が見えないので中々の吸引力を発揮する事だろう!更に言えばリコリスに喧嘩売ったのも俺だからきっと俺を優先的に狙うように指示が出てるはずだから吸引力更にアップ!
「俺の艦隊を空と剛さんの艦隊で挟む感じになるだろうな、要は最初のときみたいな感じな。ビス子のとこは殿頼むわ、もしかしたら想定より早く増援来る可能性もあっからな、そん時は後方と支援部隊の事頼むわ」
ある程度本拠地に近付いたところで、戦いながら再編成と前の時より難易度は高くなるがきっと上手くいくだろう、そう信じてないと出来るもんも出来なくなるからなっ!
皆が承知したとばかりに頷いてくれたのを確認したところで、アクセルが話しだす
『プリンツを助けてくれるだけでなく、ヨーロッパから深海棲艦を排除する事まで手伝ってもらえるなんて……戦治郎達にはいくら感謝してもしきれないよ……』
いやん、アクセルの言葉がこそばゆい……///
「気にすんなよアクセル、俺とお前はダチだろ?ダチが困ってんなら助けて当然、ちげぇか?」
「な~に言ってるんッスか~、シャチョーはダチだろうが何だろうが困ってる人がいたら無差別に救いの手差し伸べるクセに~」
「人どころか他の生物でも助けちゃいますよね、先輩は」
おめぇら茶化すなよ~……まあそうなんだけどな!
「こいつが誰かを助けるのはいつもの事過ぎてもう慣れてしまったんだよな、俺達はな」
え~……、光太郎までそんな事言うのかよ~……
「ご主人様が優しい人だっていうのは僕がよ~く知ってるんだからね!だからこそ僕達長門ペット衆はいつまでも、何処までもご主人様の味方でいるって決めたんだよっ!」
「太郎丸、その誓いが長門ペット衆だけのものではないと知っておくといい、俺もそのつもりなのだからな。尤も、戦治郎が悪に堕ちようとしたときはこの命をかけてでも止めさせてもらうがな」
ペット衆と空の思いがとてつもなく重いYO!俺ってそこまでしてもらうような存在だっけ?
『戦治郎は皆から慕われているんだな、皆が戦治郎を思うその気持ちは私にもよく分かるよ。もし私が何か力になれる事があったら是非言って欲しいな』
「ええいお前ら!そういうのは作戦成功させてからやんぞ!あっそうだ!だったらアクセルよぃ、作戦成功したら宴会やろうぜ!それなら言いたい事言い放題だからなっ!」
照れ隠しで叫ぶ俺、正直これ以上言われたら悶絶しちゃいそうなんだもん……
『そのくらいならお安い御用さ、そのときは盛大に飲み明かすとしよう』
んだな、まあそうする為にも俺達が頑張って本拠地潰してプリンツを無事に救出しないとだな
「んじゃあ、明日はきっと激戦になるだろうから今日は皆早く寝て明日に備えるぞ!って事で会議終了だ!お疲れ様っしたー!」
\お疲れ様でしたー!/
いよいよ明日か……、長い1日になりそうだ……