※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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司視点です


狂信者ル級

「死ねえええぇぇぇっ!!!お前なんか死んでしまええええぇぇぇっ!!!」

 

目の前のル級が鬼気迫る表情で絶叫しながら碌に照準も合わせずに主砲を乱射する、まともに狙いが定まってないから回避するのはラクショーなんだけどもこいつの砲弾はメッチャしつこく追尾してくるから下手に躱すと軌道を変えて思わぬ方向から戻ってきたりするから超ウゼェんだよね~

 

ていうか流れ弾で他の皆に被害出ちゃった系だから回避せずに俺様の大胆かつ華麗なテクニックで可能な限り砲弾を叩き落していく、こんな砲弾の暴風雨の中冷静な判断を下して勇敢に立ち向かう俺様ってやっぱ超クールだよね~

 

そんで俺様のファンタスティックな艦載機捌きで作り上げた弾幕の穴からワンダフルなヨーヨーテクニックであいつの顔面に一撃カマしてやったんだけどあんま効いてる感じじゃないねこりゃ

 

「あああぁぁぁっ!!!また殴ったあああぁぁぁっ!!!違う!違う違う違ううううぅぅぅっ!!!やっぱりお前は司様じゃないんだあああぁぁぁっ!!!司様が女の子に酷い事をするはずないんだからあああぁぁぁっ!!!」

 

ありゃりゃま~たエキサイティングしてらっしゃるよあいつ~、1度はちゃんと話聞いてくれたけどその後あいつが持ちかけて来た話聞いて思わず殴っちゃったらこうなっちゃったわけだけど、こればっかりはまあ仕方ないんじゃない?ねぇ?

 

「お前なんかが司様の名前を騙るなあああぁぁぁっ!!!司様の偽物なんか死んでしまえばいいんだあああぁぁぁっ!!!」

 

いや~お前の言う鳳 司は俺様の事なんだけどね~、もし俺様以外に鳳 司がいるんだったら是非とも教えてもらいたいところですわ~

 

あいつがヒートアップ通り越してブレイジングしながら攻撃を再開、ワォ!さっきよりも攻撃激しくなってな~い?流石にこれは俺様でも捌き切るのはちょ~っと難しいぞ~?さ~てどうしてやろうかね~?

 

さっきよりもテンポを上げてこの砲弾の大嵐に挑んでみるも、やっぱ無理無駄無謀だったかな~?ジリジリと押され始めちゃったりしちゃったりするわけなんですよねこれが~。ヤッベヤッベどうしよう、俺様マジピンチ!

 

とまあそんな事考えてたら俺様とあいつの間に誰かが割って入ってきちゃったりしたんですよね~、おっとぉ?俺様の余りのカッコよさに幸運の女神様が遂にデレちゃった系?

 

「司!大丈夫かっ!?ってこれさっきより攻撃激しくなってねぇか?!」

 

大妖丸でバッサバッサと砲弾を斬り捨てながら俺様に話しかけてくるのは我らがボス、長門 戦治郎大明神じゃありませんかー!やった俺様助かった!超感謝!

 

「戦治郎さんはほんてすごかねぇ~、道中で宣言した通り砲弾全部叩き落しておいの方に1発も弾こんかったし」

 

いつの間にか俺様と並んでチェーンソーをドゥルンドゥルン言わせてるのは藤吉……じゃなくってこいつ九尺か!ってぇ事は輝さんやられちゃった系の話っぽい?マジだったら輝さんサーセン!

 

「ボスキターーー!これで勝つる!いや~もうダメかと思ってましたよ~、マジサンキュー感謝ありがとうって感じですわ~」

 

「そがんと後でよかけんが、戦治郎さんに状況ば説明せんね。おい達も状況のいっちょん分かっとらんけんがどがん動いてよかか判断出来んでおっけんがはよ教えんしゃいさ」

 

俺様の歓喜の言葉を遮って状況の説明を催促する九尺、まあボスは今砲弾の相手で超忙しいみたいだから仕方ないっちゃ仕方ないか~

 

「状況の説明って言ってもあいつが襲って来たってしか言えないんですけどね~、まあ襲って来た理由がイカれてるんだけどさ~。ていうかあいつ自身頭のネジ外れてますわありゃ」

 

「あぁん?どっことよ?」

 

ボスがよく分からんって感じで聞いてきたので、俺様は短く答える事にした。これはボスも知ってるって言うか関係者だからその単語だけで分かってもらえると信じての事なんだけどね~

 

「あいつ、あの時の俺様のストーカーですぜ」

 

「ぶぼっふぉっ!!!あのクレイジーストーカーちゃんかよっ!!!」

 

ボスは驚き吹き出しながらもその手を止めない、いや~流石ボスですな~

 

さて、ボスにクレイジーストーカーちゃんと言われたあのル級についてちょっとお話しましょうかねぇ

 

俺様は如何に俺様がカッコイイかを世に知らしめる為に動画投稿サイトにコスプレ姿でダンスやヨーヨーテクを披露するって動画を投稿していたわけなんだけど、その動画を見て俺様のファンの女の子が沢山現れてファンサイトやらなんやら作り始めちゃったわけですよ~

 

あいつも最初はその中の1人だったのよね、それもかなり初期の頃からいる古参の子

 

日に日に数が増す俺様のファン、あいつは自分が古参であるのをいい事に新しい子に対して先輩面して好き勝手やっていたらしく、それを見ていた古参のファンは自分があいつと同類と思われるのを嫌がって次々と抜けていき、それが原因で最終的にはあいつが俺様のファンを取り仕切る存在になっていたんだとか

 

そんである日、俺にファッション雑誌のモデルの話が来たんだよね、前々からしょっちゅう俺様にモデルやってくれって言ってくるとこからね~。いい加減ウザかったからOK出して撮影やったわけなんだけど、その時共演した女の子から告られちゃったんだよね、俺様

 

まあ断ったんだけどね、俺様は世界中の女の子の共有財産だからね!誰か1人のものになるってのはどうも嫌だったんだよね~。普通ならこれでこの話は終わりになるはずだったんだけど、それがそうはいかなかったんだよね、これが

 

どこからこの話が漏れたのか知らないけど、俺様が告られた事がファンの子にも伝わっちゃったみたいでファンサイトやSNSが大炎上して大騒ぎになっていたっけな~

 

そしたらあいつが遂にやらかしちゃったわけでして、俺様のファンの中でも攻撃的な子ばかり50人集めて俺様に告った子をフルボッコにした挙句その子の家に火まで点けやがったのよ。抜け駆けだ~とか司様に近寄るな~とか、ホント酷くない?これ

 

それが原因でこの50人は全員逮捕、その中にあいつもいたわけなんですわ~。まあ逮捕されたのがきっかけで何かが吹っ切れたみたいで、ここからあいつがストーカー化しちゃったわけなんですよ~

 

勝手に合鍵作って俺様の部屋に侵入して物盗って行くわ、見たらすぐ分かるくらいヤバそうな食い物作って置いて行くわ、ベッドに変な染み作るわと大変迷惑しておりましたとも、ええ

 

部屋の中にいる間も視線を感じるようになったから、警察に通報してもファンが勝手にやらかした事件の関係で碌に相手してもらえなかったからボス達に相談したら盗聴器と盗撮用のカメラが見つかる始末

 

まあボス達がそれを逆手に取って罠張ってあいつを再びブタ箱に叩き込む事に成功したから安心してたんだけどね~

 

「ブタ箱から出て来たところで俺様が死んだらしくて、後追いしたらこっちに来たみたいですよ~?」

 

「後追い自殺って……、どんだけおめぇにご執心なんだよこいつは……」

 

呆れながらも相変わらずその手を止めないボス、こっち来てからもう人間辞めてませんかねこの人、ってそういや俺様達皆もう人間じゃなかったや

 

「それはそうと、このクレイジーちゃんは何で襲ってきたんだよ?」

 

「最初は俺様の事探してたみたいですね~、この世界に俺様がいるのは勘で察知出来たみたいで。そんでその道中で遭遇した艦娘や深海棲艦は俺様に言い寄ろうとする可能性があるからって悉く皆殺しにしながらここまで来たみたいですぜ、その延長線で俺様達に攻撃してきたみたいなんですよね~。まさか俺様も女の子の身体になっているとは思ってなかったみたいですが~」

 

ボスからの返事は無い、けども雰囲気からドン引きしているのは分かりますぞ~?

 

「んで俺様が落ち着かせようと俺様と俺様のファンしか知らないような話題を中心に話をしたら一旦信じてくれたんですがねぇ……、話が進むに連れておかしな方向にいき始めて俺様とあいつでこの世界を一旦滅ぼして自分達がアダムとイヴになって世界を再建しようとか言い出したところでつい頭を鉄扇で叩いちゃったんですよね~、これが」

 

「ああ、そしたらこうなったって事な……、OK分かった、お疲れ様司……」

 

労いあざーっす、いやホントもう超疲れたのよ、あいつの相手すんの……

 

「取り敢えず、こいつは放っておくと碌な事にならんだろうから始末しねぇといけねぇな……、司もそれd「よっしさっさとやっちゃいましょうぜ」あ、いいのね」

 

そりゃそうでしょうよ、これ以上こいつの犠牲になる女の子が増えるってのは許し難い事態なんですぜ?だったらちゃっちゃと始末してしまうのが道理って奴じゃないんですかねぇ?

 

「よっしゃ、んじゃあおめぇら気合入れていくぞ!あいつは空達を倒してんだから生半可な相手じゃねぇのは間違いねぇんだからなぁっ!!!」

 

そう叫んで戦闘を開始するボスと九尺、え?空さんもやられたの?もしそれがマジならこれホント勝てる相手なの?

 

俺様はボスの言葉に動揺しながらもボス達に続く事にした、そうしないと世界がヤバそうだからね~

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