※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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気が付けばUA2万5千突破していました

もう本当に何と言っていいか分かりません……

この作品を見て下さる皆様、本当にありがとうございます!


旅立ちの時

「お前達、本当に大丈夫なのか……?」

 

「「大丈夫だ、問題ない」」

 

アクセルが俺とセオっちの顔を見て心配そうに尋ねてくる、俺達は翔とプリンツのプチ逢引を覗き見した後チョイギレした翔に鼓翼の峰でボッコボコに殴られたわけなんだが、この事をプリンツの兄貴であるアクセルに報告しようもんなら多分出発どころじゃなくなるだろうから黙っておく事にした

 

そもそも俺達が覗き見したのが悪ぃんだから、この負傷は仕方がない事だ

 

因みに逃げた通はあの後神通に匿ってもらって一夜明かしたそうだが、結局神通が朝食をとりに行こうと部屋の扉を開けた先で例の目をした翔に待ち伏せされ痛い奴を一発もらったそうだ、ざまぁ。そうそう、神通はその光景を何とも言えない表情で見守ってたんだってよ

 

「お前達が大丈夫ならいいんだが……、それで確か北海を出てから南へ向かうと言っていたか?」

 

「そうそう、本拠地制圧の時聞いた深海棲艦の穏健派の総本山があるって言うソロモン諸島に向かう都合、どうしても南ルートで行かねぇといけなくなったからな」

 

日本へ向かうルートに関して尋ねてくるアクセルに理由付きで返答する俺、この戦争を早く終わらせる為にはどうしても穏健派と接触しとくべきだと考えているからな

 

「ソロモン諸島はお前らの話聞く限りじゃあかなりの激戦区みてぇだが、本当に大丈夫なのか?」

 

「おいおい、深海棲艦から北海奪還したのは誰だと思ってんだ?それに俺達がそんな簡単に沈むタマだと思ってんのか?」

 

俺達の心配をするセオっち、ぶっちゃけ俺は戦力云々より食料や備品の消耗の方が心配なんだよな~……、南ルートだとかなり距離があるし物資の補給を何処でやるかってのもあるんだよな~……。まあもし見つける事が出来たら深海棲艦の補給拠点襲ったりワ級襲ったりすりゃ何とかなるかっ!って事で取り敢えず俺の心配事を悟らせないようにセオっちには強気発言で返事しておく

 

「それもそうだな!」「お前がそう言うのならきっと問題ないのだろうな」

 

俺の強気発言に、2人は笑みを浮かべながらそう答えた

 

「よっし、あんまダラダラと留まっていたら出発し辛くなるだろうからそろそろ行くわ」

 

「もし日本に着いたら是非連絡してくれ」「そん時に土産話聞かせてくれよ?」

 

俺がそろそろ出発すると伝えると、2人はそう答えて拳を突き出して来た。俺はそれに応えるようにそれぞれにグータッチする

 

「またな、ダチ公」

 

「ああ、また会おう」「元気でな!」

 

「よし、お前ら準備はいいかー!?出発すんぞー!」

 

2人に別れの挨拶をした後、俺は声を張り上げて今から出発する事を皆に伝える

 

皆はその声に反応して、別れを惜しみながらも海へと向かっていく。俺は俺以外の全員が海へ出たのを確認してから最後に海へと出た

 

皆と合流したところで1度後ろへ振り向いて、手を振りながら叫ぶ

 

「皆ー!ありがとうなー!また会おうぜー!」

 

皆も俺と同じように振り返って一頻り手を振って別れの挨拶を告げてから向き直る

 

「よっし、んじゃあ今から日本に向けて旅立つわけだが道中何があるかサッパリ分からん、だが俺達皆が力を合わせればきっと何とかなるはずだ、だから何かあったらすぐ連絡して助け合って日本に戻るぞ!」

 

\おー!/

 

皆が向き直ったところで俺が皆にそう言い放ち、皆はそれに反応し気合の籠った声で答える

 

「それじゃあ、抜錨だあああぁぁぁっ!!!」

 

こうして俺達の日本へ向かう旅が始まったのだった

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そうそう、そういや言い忘れてた」

 

ドーバー海峡を越えたあたりで俺は唐突に声を上げる

 

「ん?どうしたんだ?何かあったのか?」

 

突然声を上げた俺の方に振り向きながら空が聞いてくる

 

「いやな、宴会の後色々考えて俺個人の目標ってのを立てたんよ。それを皆に言ってなかったなって」

 

「おめぇ個人の目標だぁ?一体何企んでやがんだぁ?」

 

俺の言葉を聞いて怪訝そうな顔をしながら尋ねてくる悟

 

「企むって人聞きが悪ぃな……、っとそれは置いといて俺の目標なんだけどよぉ……、俺、日本に着いたら日本の海軍で提督になろうと思ってんだ」

 

\はぁっ!?/

 

わ~い皆驚いてやんの~、でも揃いも揃って何言ってんだこいつみたいな雰囲気出すのはやめて?つか皆足止まっちゃったしぃ……

 

「旦那、いきなり何言い出すんだっ!?」

 

「本気なのか?戦治郎さん」

 

「だってアクセルもセオっちもそれぞれの海軍のトップじゃん?それなのに俺だけそういう肩書ないどころか海軍にすら入ってないのって恰好付かねぇじゃんかよ~……」

 

摩耶と木曾が驚いた表情のまま尋ねてきたので、先ずはこう返しておいた。まあこれは半分冗談半分本気ってとこだ

 

あの2人はそれぞれドイツとイギリスの海軍の総司令だ、海軍に所属すらしてない俺が2人は友達だ!って主張しても事情知らん奴からしたら俺と2人との接点が見出せず絶対信じてもらえねぇだろうし、何よりまた共同戦線張るような事になった時に友達と対等な立場で肩並べて戦いたいじゃん?

 

「いや、気持ちは何となくわかりますけど……、そう簡単になれるもんじゃないんじゃねぇですかね……?」

 

「そうですね……、艦娘を運用するとなると最低でも少佐にならなければいけません。特例などと言うのも今まで聞いた事はありませんから、本当に艦娘の提督になろうと思ったら海軍に入隊してから軍学校に通う必要が出てきます……」

 

「軍学校云々は上等だ、つか提督業なんてゲームのくらいしかやった事ねぇから本格的な奴やるとなったら、軍学校でしっかり教えてもらった方が都合いいだろう」

 

シゲの疑問に神通が答え、神通の言葉に俺が思っている事をそのまま返す

 

「それに、これが俺が提督目指す一番の理由になるんだけど、艦娘の皆は日本に戻っても帰る場所がある奴はある、だが俺達はどうだ?」

 

「あ~……、少なくとも自分達はホームレスルート確定ッスね~……」

 

「家どころか国籍も戸籍もないわよね、今のアタシ達って……」

 

そう、例え日本に着いたとしても今の俺達が住む場所がないんだよな。って事で俺が提督になって鎮守府なり泊地なりに着任してから皆と一緒にそこで暮らすって寸法だ。失敗したら護が言う通り皆仲良くホームレス!最悪のケースだと剛さんが言ってるが俺達には国籍も戸籍も無いから国外追放喰らって海にポイされる可能性すらあるかもしれん

 

「それはいいんだけど……、そもそも日本が戦治郎さん達を受け入れてくれるかが問題よね~……」

 

「戦治郎さんだけでなく、私と神通さんも姿こそ艦娘なのですけど中身は深海棲艦ですからそのあたりが少し不安なところですね……」

 

「そのあたりは少々強引な方法になると思うが何とかなるだろう、具体的に言えば俺達転生個体の情報と深海棲艦の穏健派の存在に関する情報をダシに交渉するってところか」

 

陽炎の発言を聞いて不安がる姉様、正直俺もこの方法でいけると確信持ってねぇから不安っちゃあ不安なんだが……

 

「そのカードをより強力なものにする為にも、ソロモンに向かう必要があるってところか……」

 

「その2つ以外にも交渉に使えるものを手に入れる事が出来ればいいのですが……」

 

光太郎の言う通り穏健派の情報を正確にかつ大量に仕入れる事で情報の価値を底上げする、その為にも俺達はソロモンへ行かなければいけないんだ

 

だが交渉材料が2つだけと言うのも心許ないので、通が言ったこの2つ以外にも使えそうな何かを日本に着く前に探さなきゃいけねぇな……

 

「まあこんなとこでグダグダ考えてても仕方ねぇ!取り敢えず先に進んでそっから考えようぜ!この世の中はなるようになってるもんだからなっ!」

 

サンキュー脳筋、考えるのは飯の時でも出来るもんなっ!今は先に進む方が大事!

 

「輝の言う通りだな、今は少しでも先に進む事に専念すっか。っと取り敢えず俺の個人的な目標の話はこんなとこだ、細かい事話し合うのは飯の時にやんぞ」

 

俺はそう言ってこの話を一旦止めて前に進みだす、皆もそれに従って再び歩みを進めるのだった

 

さって、この先一体どんな事があるんだろうな~……




次から新章に入ります

それに伴い戦治郎メインだった視点が、一時的に新章での主役になる光太郎メインの視点に変わります

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