自分は大学時代、友人が大学に持ってきてたんで、借りてた初期範囲しか内容はわかりませんが。
今回は全くのオリジナル衝動作品‼︎
設定わけわかんないでしょうが、自分でもわかってません(笑)
とにかく、レイフロと女主の床表現書きたくなってしまっただけです‼︎ 本家本元のチャーリーとなんて無理です‼︎ 腐表現は全面的にアウトなんでorz
じゃあ、なんでこの作品好きかって……好きになったのは仕方ないじゃまいかっ⁉︎……だけです。単純です。
「……星は、綺麗なのに」
あの人はもう帰って来ない。
5人での馬鹿騒ぎも、もう出来ない。
この3日、散々泣いたのにまだ涙腺は渇きを覚えないでいる。
溢れる涙を拭っていると、背後から気配もなく誰かがアイシアを抱きしめてきた。
「きゃっ⁉︎ だ、誰なの‼︎」
「こーら、そんな暴れんなって」
囁く低い声。
怠惰を交えたその声に、アイシアは息を飲んだ。
ありえない。
そんなことはない。
そう渦巻くのに、鼻につく煙草の香りは覚えがあるものだった。
「レ……イフロ、さん?」
「そうだよ、アイシア」
嘘だ、と唇から溢れた。
けれど、それは耳朶に落ちる彼の熱い吐息によって否定されてしまう。
「たーった3日程度で、俺の事忘れたの? お嬢さんは」
「だ、だって、チャールズさんがっ」
最期を見届けた彼の隷属は、
『マスターは……もう……っ』
堪える悲痛な声。
誠実な彼に、例え演技だとしても、あれだけの事が出来るとは到底思えない。
レイフェルやチェリルも同様だったのに。
「あー……そりゃそうだ。あいつらになーんも言ってねぇし?」
「え?」
レイフェル達はともかく、息子同然の隷属に何も言わないなんておかしい。
『チェリー』とボカしても、レイフロがチャールズを大切にしないわけがない。レイフェルとて、自分の半身に変わりないのに。
ぽかんと口を開けていると、くつくつと笑い声が後ろから聞こえてくる。
「あいつらに言ったら、アイシアに会わせてもらえないからな?」
「わ……たしに?」
意味がわからない。
それと、いつまで抱きついているのだろうか。
「レイフロさんっ、いつまで抱きついてるんですか⁉︎ 離してくださいっ‼︎」
「なんでさぁ? 俺、ようやく呪いが解けてお前にちゃんと触れるのにー」
「は?」
今さらっと重大発言をかましたような気が。
首だけなんとか振り向くと、気色悪いほどニヤついた中年男性がいた。こんな顔が出来る輩など、アイシアはレイフロくらいしか知らない。
「……今、なんて?」
「ん? 呪いが解けたんだって、俺」
「はぁ⁉︎」
数百年も解けないとされていた『禁呪』が、こうもあっさりと解けたなんて。
また口をあんぐりと開けていると、鼻に口付けられた。
「呪いっても、吸血鬼の方じゃねぇよ。『性交は女に向かねぇ』って方のな」
「じゃあ……チャールズさんは大丈夫ですね?」
「ああ、そりゃ大丈夫だ」
少しホッとした。
主人であるレイフロ以外の血液を要さないあの隷属の生命手段が、これで断たれなくてすんだ。
が、アイシアは重要部分を聞き落としかけていた。
呪いが複数ある事、それと、
「せせせせ、性交ってなんですかぁ⁉︎」
「俺が表向きゲイホストだって、知らなかったみたいだな?」
「そそそそれは、しし資料で一応……」
激しくお目にかかりたくないと思ったのが第一印象だった。もう、遠い記憶だが。
「そそそそれと呪いと何の関係が⁉︎」
「あの悪魔の所為で、俺男にしか向かねぇってされててさ? 女子供は普通に好きでも、『そっち』の方に食指が行かねぇようにされてたんだよ」
「は、はぁ……」
つまり、今は通常男性の性的指向に戻ったという事か。もしくはレイフェルのように両刀使いか。
(戻った方がいいけど……)
だが、肝心な事にまだ触れていない。
「そ、それはそうとっ‼︎ 私に抱きついたりする意味がわからないんですがっ⁉︎」
「だーかーらー、アイシアの気持ちに応えたくなったんだって」
「? はい?」
もっと意味がわからない。
首を傾げると、またくつくつ笑われた。
「……あれだけ強烈な告白しといて、忘れるか普通?」
「告白?」
「俺が潰される直前?だったか?」
「……っ⁉︎」
届いていたなんて。
たしかにあの時は、無我夢中で叫んでいた。
チャールズ達に巻き込まれると引きずられながらも、懸命に叫んでしまっていた。
ただ、意識せず自国の言語で発してしまったから、聞き取れるとは思っていなかったが。
「……あの言葉、わかったんですか?」
「俺を誰だと思ってんの? 超御長寿の吸血鬼だぜ? 行ってねぇとこはないぞ」
「……それでも、覚えてるのが凄いですよ」
特にアイシアの母国語は少数民族の古語。
一族伝承の、旧いラテン語に近い独特の物だ。
遙か昔ーレイフロがいつからいたかわからないがーには小国ほど人口もあったそうだが、今では極一部しかいない。
本当にこの吸血鬼は、謎が多過ぎる。
「……すっげぇ支配力だったぜ? マジで無理だって思ってた俺を、なんとか蝙蝠化出来る力を引き出してくれるくらい、半端ねぇ言霊だったな」
「……あの時、消えたのは」
「あの中じゃ暗過ぎて見えなかったからだろうよ」
その後、完全体に回復するまで、通常の7日でなく3日で事足りたらしい。
「……なんでチャールズさんに言わないんですか」
自分もだが、一番落胆していたのは彼の方なのに。
すると、レイフロは今まで緩めていた顔をいきなり引き締めた。
「……俺が目の前にいんのに、他の男の話?」
「え? だって、チャールズさんは」
「いくらチェリーでも、今は聞きたくねぇな」
何故怒られなくてはいけないのだろうか。
息子同然の彼の気持ちを汲むのが、この場合優先すべきだと思っただけなのに。
「……ま、あいつは大丈夫だ。どうせ俺がここに来てることも朝くらいにバレるさ。今はそれより」
「えっ、どうして……ん⁉︎」
質問しようとした口を無理矢理塞がれた。
少し苦い、けれど熱い口付け。
身を捩って離れようにも、後頭部と腰に回された腕のせいで、大した身動きが出来ない。
角度を変えて唇を舐められ、本当に病み上がりの体力かと思うくらい深いキスだった。
「……アイシア、口開けて?」
「……っ、ふぅ」
ウィスパーボイスに促されて、思わず口を開けてしまう。
開けたと同時に肉厚な舌が入り込み、すぐさまアイシアの小さな舌を捕らえた。
(……これも、キス?)
性行為など皆無な狩人の生活をしていたから、本当に生娘のアイシアにはキスすら初めてだった。
さすがに家族と親族からの簡易的な口付けはあったが、あくまで手や頰くらいだ。
「……ほら。もっと舌出して」
「ふぅ……レイ、フ」
「もっと呼んで、アイシア」
「レイ、フロさんっ」
「やっべ、久々に腰くるな?」
ふざけた物言いでも、掠れた声が甘く聞こえる。
瞑ってた目を開くと、情欲に濡れた男の眼と色香がアイシアの目の前にあった。
「……好きだ、アイシア」
「……え?」
「気づいたのは……情けないがお前が告白してくれた時だ。それまではチェリルやクリスみてぇに思ってたつもりが……ばっちし持ってかれてたよ」
「クリスって……チャールズさん?」
「そうそう」
時折レイフロがチャールズをそう呼んでいたのは覚えがある。育ての親だから、愛称がちゃんとあっておかしくない。
と言うか、チェリルと同じかと比較対象に少しムカついた。
「私は子供ですか⁉︎」
「俺からしたら今のおっさんや爺さんとかでも子供だがな?」
「まあ……それは」
「それはどうでもいいとして。……アイシアからちゃんと聞きてぇな?」
「は?」
「あん時のも強烈だったが……素面での愛の語らいもいいもんだろ?」
「えっ⁉︎」
言えというのか。
あのどてんば恥ずかしい告白を。
思い出してだらだら汗を流していると、また口付けされた。
「別にあそこまで言えって思ってねぇよ。お前らしいので、十分だからさ?」
「私、らしい?」
「そっ。……俺の事、どう思ってる?」
至近距離で囁かれる甘い声。
初対面ではだらしない中年おっさんで狩り対象でしかなかったのに、一体いつ惹かれたのだろうか。
それは、今ではもうわからない。
(……でも、今はちゃんと)
あの絶望感はもう味わいたくない。
愛したこの男性とこうなりたいと何度願ったことか。
今触れて、触れられるこの距離を、喪いたくない。
アイシアはそっと自分から口付けた。
突然の事に、レイフロはびくんと身体を揺らした。
「私、アイシア=ジャスフォートは、ジョニー=レイフロを愛しています」
泣いているかもしれない。でも、構わなかった。
レイフロも泣きそうな笑顔でアイシアを見下ろしていたから。
「俺も愛してるぜ、アイシア」
「……嬉しいですっ」
抱きつくと抱き返してくれた。
ずっと諦めてた想い。
それがまさか叶うなんて思うだろうか。
ただ、ここでアイシアは油断していた事があった。
夜分遅くに、男が女の部屋に来るという事が、どう言う事なのか。
「っつー訳で、アイシアは俺のもんだな?」
「? はい?」
「じゃあ、いいんだよな?」
「何が……きゃっ⁉︎」
どさっと、ベッドに押し倒された。
なんなんだと起き上がろうにも、のしかかってきたレイフロによって、それは阻まれた。
そして靴を素早く脱がされてしまい、
「ちょっ、レイフロさん何してっ⁉︎」
「何って。愛し合う男女がすることと言えば……決まってるだろ?」
「は?」
レイフロの発言とこの事態を結びつけるのに、アイシアには少し時間を要した。
たっぷり1分思考を巡らせ、レイフロがわくわくしているのも見ると、ようやく顔を紅潮させた。
「ま、まさかここに来たのってっ⁉︎」
「んー? アイシアとシたいって思ったから」
「の、呪いが解けたって、だけで……だ、誰でもいいんじゃ」
「……お前俺の話聞いてた?」
「すみません。ちゃんと聞いてました」
怖すぎて、思わず顔を逸らした。
さすが真祖吸血鬼。迫力が半端ない。
額を口付けられて、少しだけ視線を戻せた。
「ちゃんと気持ちが通じ合わないまま、俺がセックスすると思ったのか?」
「せっ……⁉︎」
「おっと。アイシアは処女だったな?」
「なななんで」
「なんで知って?って、チェリーみてぇなのでも男慣れしてなかったし?」
「うっ……」
たしかに最初の頃は、チャールズに少し接触しただけで飛び上んばかりに挙動不審していた。それは目の前のレイフロにもそうだったが、今こうして触れ合えるのが嘘みたいだ。
「俺としては嬉しいぜ? 色々仕込み甲斐あるし」
「……いい予感がしません」
「気持ちいい事だって。なぁ……いいだろ?」
「で、でも、レイフロさん朝になったらっ」
いくら真祖でも、朝日や日中の光を浴びれば身体が灰になり、一匹の蝙蝠と化す。それから棺に眠り七日間籠らねば回復しない。狩人の中でも伝説とされるお伽話。
それに値するのはレイフロだけだ。