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夜中の港は静かだった。
大量の軍艦――ただし少女の姿をした――を抱えるこの軍港も、活気に溢れた昼の空気とは打って変わって、僅かな者を残して眠りにつき、静けさを保っている。
その軍港の管理者であり、艦隊の指揮官たる彼は、その夜中に寝ない例外の1人であった。具体的には、山積みになった報告書や命令書の整理、そして補給物資の管理表、今後の出撃計画の編成を練るなどの書類仕事を片付けていた。
そんな静まり返った夜の執務室に、決まってやってくるのは騒がしい重巡である。
扉がノックされ、彼は書類整理中の手を止めた。入れ、と短く返すと、執務室のドアが開かれた。
長い淡緑の透き通った髪、快活な笑みの似合うあどけない顔、見間違う事は無い。ドアを開けて入ってきたのは重巡洋艦の三隈だった。
パーカーとセーラー服に長い黒のニーソックス。艤装を付けていないままであれば、それこそ女学生と見間違う程ではあるが、これでも彼女はれっきとした艦隊の一員であった。着任直後からは違和感を多少なりとも感じていた提督ではあったが、今はすっかり慣れていた。
「提督ぅー、遊ばない?」
ニヤニヤと笑いながら、三隈は片手に下げたパッケージをちら付かせる。最近発売された新作のビデオゲームだ。
「俺が今、何をやってるか知ってるか」
「仕事」
三隈は即答する。提督は頷いた。
「じゃあ帰れ」
「えー、いいじゃん少しぐらい」
書類仕事手伝うんならやってもいい、と答えながら彼は書類にサインをする仕事に戻り始めた。
不満の色を隠さない三隈だったが、引き下がるわけでもなく執務室に入ると、ずかずかと彼の座る執務机の前までやってきた。そのまま、三隈は机の上に腰を掛けた。
「最近あんまりワタシに構ってくれないし、ちょっとくらいいいでしょ?部下と親睦を深めるってのも」
「これが終わったらな。それとも三隈、仕事やってくれるのか?」
うっ、と三隈の顔が固まった。
「うーん、それはちょっと……」
「じゃあ、暇が出来てからだな。もう遅いからまた今度な」
彼の素っ気無い態度に、三隈は不満気な顔を浮かべる。
「そもそも提督さぁー、こんなに仕事残してる方が悪いんじゃないの?」
思わず三隈の言葉に、彼は手を止めて溜息を吐いた。
「ボーグに手伝って貰おうと思ったが断られた。こんな時に限ってミズーリの奴は
嘆き始める彼を前に、三隈は思わず同情の念を感じるが、不意にある事を思いつくと、口元に薄い笑みを浮かべた。
「残りは私が代わってあげよっか?」
「どういう風の吹き回しだ?」
思わず訝しげな声を上げる彼を前に、三隈は「た・だ・し」と加え付けた。
「可愛い三隈さんからひとつだけお願いが」
そう言うと、三隈は提督の膝上へ座ると、彼の耳元でささやいた。
「今夜はこっちで……ね?」
その言葉に、彼は観念したようにペンを置くと、三隈を抱き寄せた。
「っ……んっ……」
三隈は彼と唇を重ねる。軽く重ねるだけだったキスは、やがて、互いの舌を絡ませる深い物へと変わって行く。
「んんっ……」
ぐちゅり、と互いの唾液が絡み合う水音を口の端から漏らしながら、長く続く口付けがようやく終わりを告げる。
互いの唇から唾液の糸をうっすらと伸ばしながら、久々の口付けに三隈の顔にはすっかり朱が差している。
息を整えようとしながらも、抑えきれない気持ちが三隈の心をどくどくと脈打たせる。彼もまた、すっかり女の顔を浮かべる三隈を見て、愛おしげに彼女を抱き寄せる。
「もうっ……提督、がっつきすぎー」
「お前だって」
と、言いかけた彼の口を塞ぐように、三隈は再び彼の唇を奪った。
ちゅくちゅくと舌の絡む深い口付けを繰り返しながら、三隈はたっぷりと彼を味わう。
彼もまた、深く口付けを交わしながら、背中を抱いている両手を下へ這わせていく。セーラー服の下、スカートに手を伸ばし、その上から三隈のお尻へと手を伸ばす。弾力のある、肉付きの良い感触を味わいながらも、たっぷりと深い口付けを堪能していく。
名残惜しげに再び口付けを終える頃には、すっかり彼の下半身も情欲を求めるように、活発になり始めていた。
「続き……部屋でやるか」
彼の促すような言葉に、三隈は黙って頷いた。
執務室の隣に、提督の自室がある。
ベッドと備え付けの机と椅子、後は本棚とシャワールームしか付いてない簡素な部屋だったが、こうした二人きりの時間の過ごすには、打ってつけの場所だった。
三隈の身体を抱えた彼は、そのまま彼女の体躯をベッドの上へと転がせる。それから、三隈の上着に手をかけて、一枚ごとに脱がしていく。
セーラー服を脱がし、スカートを脱がした所で、三隈の身体が露になる。
肉付きのよい身体に、適度に色づいた健康的な肌。黒いブラの下には、豊満な胸がたわわに実っていた。彼はその姿を眺めると、より劣情を掻き立てられた。
彼は堅苦しい自分の制服に手を伸ばすと、ボタンをはずして行った。
その様子を、物欲しげに見ていた三隈は、起き上がると彼のズボンに手を掛けた。ベルトを緩め、ズボンを下げた所で、パンツの上からでもはっきりと分かるほど、猛々しく盛り上がった彼のモノを見て思わず声をあげた。
思わず、三隈は彼のパンツを下ろす。彼のモノ――猛々しく立ち上がる肉棒――が三隈の目の前で露になる。
「エロ可愛い三隈さんに反応しちゃった?」
悪戯な笑みを浮かべる三隈を前に、彼は思わず「ああ」と答えた。
三隈は、その右手でゆっくりと彼のモノを握った。血流がめぐり、脈打つ感触を確かめながら、顔を近付ける。むわっと鼻腔を突く雄の匂いに、三隈は思わず喉を鳴らした。
愛おしげに、その手でゆっくりと持ち上げると、三隈はその先端に唇を重ねた。
「んっ……」
「うっ…」
その舌先で、敏感な先端を舐めると彼は思わず声を上げる。脳裏を刺激する感触――快感に震える彼の声を聞いて、三隈も満足気に久しぶりの彼の味を楽しむ。
三隈は邪魔にならないように片手で髪をかきあげながら、そのまま優しく彼のモノを口で銜えた。
舌先で熱く脈動する彼のモノを包みながら、ゆっくりと頭を動かして抽送を始める。じゅぷじゅぷと淫らな音を立てて、唾液が絡めながらのフェラチオに、思わず彼は唸った。
「んっ、ぅ……」
舌先で亀頭を舐め取るうちに、やがて唾液とは違う液体――カウパーの味が三隈の舌先に伝わる。
硬さを増していくモノの感触を口で確かめながら、三隈はストロークを深くし、抽送を早めていく。
「くぅっ……三隈っ……」
絶妙な舌技に、彼が声を上げる。快楽の混じるその声に、三隈は嬉しさを感じながらも、彼が我慢できない事を悟った。
その直後、彼は身を任せるままに、三隈の口の中へ射精した。彼のモノはがちがちに硬くなり、脈打ちながら勢い良く精液を、鈴口からその舌先へとぶちまける。三隈はそれをしっかりと受け止めた。
「んんっ――んん……」
射精を終え、三隈は名残惜しくも口を離した。唾液と精液が混じり、粘ついた糸を引く。
すっかり紅潮した顔の三隈は、舌の上で転がる熱を帯びた精液の味を確かめながら、粘りついた白濁を嚥下し、喉を鳴らして飲み込んだ。
「提督ぅ……けっこう、濃いの出したね」
淫靡な薄い笑みを浮かべる三隈を前に、荒げた呼吸を戻そうとする彼は頷いた。
「ご無沙汰だったから……」
その言葉を聞いて、三隈は再び彼のモノをそっと掴んだ。
射精を終えながらも、まだ硬さと起立を維持するそれを見て、三隈は楽しげな声を上げた。
「まだまだいけるよね?」
体に纏わりついた僅かな下着も脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった二人は火照った身体に身を任せる。
ベッドにうつ伏せになった三隈は、そのままお尻を彼へ突き出して後背位の姿勢を取る。彼女にとっては、彼に初めてを奪われて以来、好きな体位だった。
彼の目の前に差し出された形の良いお尻の窄まりの下――彼女の秘所は愛液に濡れ、太ももを伝っていた、すでに迎え入れる準備が出来た三隈は、甘えた声で彼へと催促する。
「提督ぅ……早く……」
ごくり、と生唾を飲み込みながらも、彼はモノの先、亀頭をそっと彼女の入り口へと押し当てる。
熱い彼の感触に、三隈がわずかに声を漏らした瞬間、彼は思い切り腰を突いて一気に挿入した。
「あ゛あ゛っ、んぅっ……!」
こじ開けるように、一気に身体の奥深くまで突き上げられた瞬間、三隈は我を忘れて大きな、獣のような声をあげてしまう。焼きついた砲身のように熱を帯びた彼の感触を下半身から感じながら、その感触に三隈はじりじりと湧き出る気持ちよさに思わず意識が飛びそうになった。
「大丈夫か」
「いいのっ……提督、続けて……もっとちょうだい」
三隈の懇願に、彼は頷くと、ゆっくりと腰を動かした。
熱く硬い彼のモノが、ずるずると三隈の膣内で動く。
愛液で濡れた秘所を、かき回されるたびに三隈は嬌声を上げる。彼もまた、熱く吸い付く三隈の膣内の感触を愉しみながら、腰を動かしていく。
「はぁっ、んっ……」
ゆっくりと腰を動かしながら、スローペースの抽送を続けていた彼は、不意にその腰に力を入れて、一気に突いた。
「あ゛っ、ひゃぁっ!」
ごりっ、と子宮口を亀頭で突かれ、三隈は大きな声をあげた。
たまらず、彼は腰を動かすスピードを速めた。
ぱん、と彼の腰が彼女の腰を打つ肉音が徐々に早くなり、結合部から漏れ出た愛液が、シーツに零れて染みを作っていく。
「ちょっ、待って、んうっ♥激しすぎ――」
三隈の抵抗の声を無視して、彼は腰を早く動かしていく。
ずんずんと突かれて行くうちに、次第に快楽の波は大きくなっていく。三隈は、我慢が出来ずに、ただシーツを強く掴み嬌声を喉奥から漏らすしかなかった。
「あっ、あんっ、んっ、んんっ、んぅぅっ――♥」
波に飲まれるように、三隈の身体は絶頂に達する。
きゅう、と三隈は彼のモノを締め付けながら、身体を震わせる。絶頂の波が引いてから、三隈はその身体をぐったりとベッドの上へと預けた。
「……イっちゃった?」
「馬鹿ぁ……」
腰の動きを止める彼を前に、三隈は抗議の声を満足げに上げた。
荒い呼吸を整えながら、三隈は抜けかけた腰を浮かした。三隈の秘所からモノが引き抜かれ、愛液が糸を引いた。
それから、三隈はベッドに仰向けに転がると、両手を伸ばして彼を求めた。
「今度はこっちで♥」
正常位に変え、彼は三隈に再び挿入した。
三隈にねだられるがままに、唇を重ねる。
「んっ、んうっ……んっ♥」
乱暴に唇を舌でこじ開け、深い口付けを続けながら、腰は動き続け三隈は身体の奥底を突かれ続ける。
まるで上も下も犯され続ける感覚とその快楽を、三隈はすっかり蕩けた顔を隠さずに受け止めていた。
息苦しさに離れた唇が、唾液の糸を引いた。
彼は一心不乱に腰を振り、三隈はただただ抽送の度に湧き上がる快感に甘い嬌声を上げ続けた。
突き上げるたびに、豊満な三隈の胸は弾力を持って揺れ、さらに彼の劣情を掻き立てる。均整の取れた可愛らしい三隈の顔は、腰を突き上げるたびに快楽の色に染まり、すっかりと牝の顔へと変わっている。
「はっ、激しすぎっ…んんっ……ひゃっ、あっ、ああっ…んぅぅ♥」
シーツを両手で掴み、波のように打ち寄せる快楽に顔を紅潮させ、蕩けた顔を浮かべながら、三隈は身体の奥底から沸き出ようとするひときわ大きな快楽の波に、恐怖とも歓喜とも思える声を喉奥から漏らす。
すでに結合部からは互いの粘液が混じった卑猥な水音が、腰を打ち付ける肉のぶつかる音に混じって大きな音を立てている。腰のストロークを深め、抽送を早める彼もまた、身体の奥から弾け出ようとする射精の感覚を感じていた。
「イくぞ三隈……奥にっ、たっぷり注いでやるからな」
「あっ、んんっ、たっぷり頂戴っ♥」
腰の動きが早まり、ごりごりと身体の奥を突かれて、三隈はついに絶頂に達した。
ぎゅう、と締め付けるように三隈の膣壁は彼のモノを締め付け、それと同時に彼も射精した。
「だめぇっ、あんっ、んぅぅ、んぅぅ―――♥」
三隈が絶頂に達すると同時に、彼もまた堰を切って流れる快楽の波に身をゆだねるように、果てた。
びくびくと熱く脈動しながら、鈴口からあふれ出た白濁が三隈の秘所――子宮口にぶちまけられる。収まりきらず、結合部から愛液まじりに漏れ出す精液が、シーツに染みを作った。
両手でシーツを掴んでいた三隈の両手がぐったりと開かれ、声にならない叫びを上げた後の荒い互いの呼吸だけが、静まり返った部屋の中に響いた。
射精の余韻に浸りながら、彼のモノが引き抜かれる。
どろり、と太い雫を引きながら垂れ出た精液が、尻を伝ってシーツを汚す。
「もうっ……提督…無理しすぎだって…♥」
息を整えながら、三隈は満足気な笑みを浮かべながら呟いた。
「すまん、久々で収まらなかった」
謝りながらも、彼の手は三隈の身体を這い、そして彼女の頬を撫でた。
だが、三隈は射精を経てもまだ衰えずに起立を続ける彼のモノを見て、悪戯な笑みを浮かべた。
「まだまだ……足りないでしょ?」
三隈はそう言うと、自分の両手を秘所へと伸ばす。そのどろどろに濡れた花弁を開きながら、彼を誘ってみせる。
「……相手にしてあげる♥」
その言葉に、彼はニヤリと笑みを返し、答えた。
――やりすぎた。
翌朝を迎えて、三隈は若干の後悔を感じながら執務室で作業を続けていた。
結局、その後も二人の熱いまぐわりは二回戦に突入し、二人でシャワーを浴びて汗を洗い流しながらまた三回目を楽しんで、すっかり果てた彼は疲れながらも――だが満足気にベッドに入り眠りについている。三隈も同じだったものの、結局は彼の言うとおりに書類仕事の仕上げを任されていた。とりあえず仕事を終えたら彼の寝るベッドにもぐりこんで睡眠を取りたくて仕方ない。
しかし、彼女にとっても満足だった。
書類の仕事をひと段落させて、ようやくほっと一息つこうとした頃、交代の秘書艦がやってきた。
「失礼しまーす」
ノックと共に執務室に入ってきたのは、長い金髪のポニーテールを下げたアメリカ空母、ホーネットだった。
「あれ、三隈さん?」
「おはようホーネットちゃん」
探している人物が見当たらない事にホーネットは困惑し、思わず三隈へとたずねた。
「あれ、司令官は?」
「えーっと……昨日遅くまで残業してたから、今は寝てるよ。一通りやったからチェックしてもらっていい?」
三隈の言葉に、ホーネットは目を細めてから意地悪く笑った。
「そう……じゃあ、後はあたしが見ておくから」
「ありがと、じゃー後はよろしくね」
残っていた書類をホーネットに引き渡した三隈は、執務室を後にしようとする。だが、すれ違い様に ホーネットは自分の首筋に人差し指をとん、と当てて微笑んだ。
「昨晩はお楽しみだったみたいね。“ここ”にはっきり」
「へ?」
素っ頓狂な声を上げた三隈は、急いで首筋に手を当てる。それはどう見ても彼から付けられたキスマークだった。
思わず顔を真っ赤にする三隈を見て、ホーネットは悪戯な笑みを浮かべるのだった。
<了>