とりあえず、深く考えてはいけない。勢いだけで読む事をおすすめします。
もし違和感を感じたなら、それは全てギャラルホルンかバラルの呪詛のせいと思ってください。
「クリスちゃぁん」
普段の快活さを感じさせない甘い声で名前を呼ばれる。ただそれだけで私の興奮は頂点を突破し、更に目の前の肢体をむさぼる。
甘い、甘すぎる。身体も汗も声も、快楽で目からこぼれた涙さえも。だけど嫌いな甘さじゃない。私の大好きな響の甘さだ。
微かに開かれた唇をむさぼるように私の唇と重ねる。
「響……! もっとだ。もっと激しくいくぞ!」
「うん……。もっとはげしくちょぉだいぃ」
激しく腰を打ちつけると、響はひときわ大きな甘い声で啼く。
いつも誰かを笑顔にしてみんなに好かれているこいつが、普段だれにも見せない姿を見せてくれている。その事実だけでも興奮するのに、更に懇願されてしまったら私の雄の部分はより強く反応してしまう。
もっと長く。もっと強く。もっともっともっと味わいたい。こいつの全てを。
響の両手が首に回され、腰を足で固定される。私もそれにこたえるように響を抱きしめる。
「お前、ほんとこの体勢好きだな」
「うん……。もっとクリスちゃんと一緒にいたいから……感じていたいから……」
「そっか。……私もだけどよ」
敵として出会い、何度も怪我をさせた。酷い言葉を浴びせた事もあった。それにも関わらずずっと手を伸ばしてくれたこいつが――
「大好きだ、響」
もう何度言ったか分からない言葉をまた口にする。何よりも分かりやすい真っ直ぐな言葉を。
「私も。大大大好きだよ。クリスちゃん」
気持ちが通じ合う。それが嬉しくてまた唇を重ねる。
唇を重ねたまま腰の動きを更に早くし、スパートをかける。
「出すぞ……! 響!」
「うん! 出して! 全部私の中に!」
私の言葉に連動してきゅうきゅうと締め付けてくる。不意打ち気味なそれに、思わず本日三度目の精を中に吐き出す。
「っっっっっ!」
「あぁ……! ふあぁぁぁぁ!」
絶頂がシンクロする。S2CAとはまた違う一体感を感じ、ひときわ強い力で抱きしめられる。
甘い疲労感が身体を包み、荒い呼吸を繰り返す。その度に響の甘い匂いがして更に興奮するが、さすがに打ち止めだ。もうこれ以上は勃ってくれない。
長い射精が終わり、もう一度唇を重ねる。
今度は快楽を得るためのものじゃない。ただ想いを伝えるため、歌以外で心を伝えるためのものだ。
唇を離すと目と目が合う。潤んだ眼が愛おしい。
「はぁ……。やっぱダメだ」
「何がダメなの?」
「大好きって気持ちが止まらねぇ」
女でも男でもない奇妙な性別で産まれた私を愛してくれるのは両親だけだと思っていた。だけど今は、響がいる。先輩がいる。後輩だってできた。頼れる大人達もいる。みんな大好きだけど――響に向ける好きの感情は特別なものだ。
身体を冷やさないようにシーツを被り、二人で向かい合いながら横になる。
「クリスちゃん」
「どうした?」
「ううん。名前を呼んでみただけ」
「なんだよそれ」
「……大好きだよ。離れたくない」
「離れやしないさ。ずっと隣にいる」
不安そうな響を安心させるために、ママがやってくれたように頭を撫でる。
嬉しそうな笑顔を浮かべる響の姿を可愛く思っていると、眠気が襲ってきた。どうやら今日はすこし張り切り過ぎたらしい。
響も欠伸をもらしている。
「あはは~。うつっちゃった」
「はは。今日はもう眠っちまうか」
「うん。あ、最後にもう一回」
眠る前にぎゅっと抱き合う。
温かい体。いい匂い。そして間近にある愛する人の顔。
甘い幸せを感じながら、私はまぶたを閉じるのだった。
本日はこのような駄文を読んでいただきありがとうございました。
なにぶん小説の執筆そのものが久しぶりすぎてこのような駄文になってしまいました。
もし読みにくかったりしたら、感想などにてご指摘お願いします。