アリストリアとして美少女ライフを過ごしていたある日、ある属性の魔法に目覚める。
淫魔法。
それは人を惑わし、魔物すら支配下に置く魔族にしか、発現しない誰も知らなかった魔法。
過去の記憶から魔法の想像がついた私は、早速その魔法を極める事にした。
そして魔族の先輩に徹底的にこの身に教え込まれながらも覚醒した。
そうして私の世界を作る為に力を蓄えていたある日、見落としていた存在を知ってしまった。
私にはいくつか秘密にしていることがある。
まず、こうしてこっそり森の中で遊んでいる事がまず挙げられる。
村の人達は危険だから入っちゃダメだと口うるさく注意している。
だが、猟師の娘である私は父に何度もついて行き、森の中は私の庭と言っても良い。
次に、私の魔法適性を誰にも言っていない。
正確には、みんなが私の適性は水属性だと知っている。
この世界では火や土といったものから闇や光、聖属性なんてものもあったりと種類は多い。
当然複数の属性に適性を持つ者も多い。
しかし、そんな多種多様な属性の中でも異質な私のメインの属性は、誰かに話すことはできなかった。
淫魔法。
聞いたことのない属性であるが、それが何なのかは私は理解していた。
いや、理解させられていた。
発現と同時に頭の中に情報が叩き込まれ、その夜私の枕元に淫魔達に立たれ、その極意を身をもって体験してしまったのだから。
人間と敵対し、関わりのない魔族系の種族に発現するという淫魔法。
サキュバスやインキュバス。触手生物にスライム、オークキングといった錚々たる面々であった。
そんな中に単独で放り込まれた人間の少女。
勿論手荒い歓迎を受け、時間を引き伸ばされた空間で私の細胞一つ一つまで淫魔法が染み渡り、すっかり彼らの一員となっていた。
彼らの因子を取り込み、外見は未だ元の形を保っているものの、中身はすっかり変わり果ててしまっていた。
今ならどんなプレイにも対応できる自信がある。
攻める方でも攻められる側でも満足させることができるであろう。
だが、そんな無茶苦茶な事に普通の少女の私が耐えられたのは、それこそ私しか経験していない事が要因であったのだろう。
一度別世界で死んだ記憶とその世界の知識。
空想の世界とはいえ、その様な責め苦を行うプレイがあるということを知っており、どこか現実感のないままこの世界での人生を過ごしていたお陰であった。
淫魔法が発現した時に流れ込んできたのは異世界からの知識かもしれなかった。
こうして精神を崩壊させずになんとか今世に留まることができたお陰で、私は未だに生きているのであった。
「んふっ……また産まれたぁ……」
私は日課の狩と称して森の中に入り、一晩中胎内で温めていた卵を孵化させた。
しゃがんだままの姿勢で、銀の艶やかな髪を振り乱し、子宮からムリュムリュ産み落とされていくスライム達。
その下には今日仕留めた狼。
産み落とされたスライムは早速餌に食らいつき、骨まで貪っていく。
すぐに毛皮だけが残り、皮の中にゴロゴロとした塊が蠢いている。
私の指示で動き出したスライム達は私の足を伝って、あるものは私のブーツに入り込む。
にゅるりと形を変え、ブーツの一部となるのだ。
またあるものは下着に混ざり、村娘の様相をしたわたしのワンピースに、カーディガンに、ニーソックスに混ざっていく。
そしてまだ残ったスライムはアナルをこじ開け、体内に住み着くのだ。
スライム達と入れ替わるように、今度はアナルから触手が飛び出してきた。
スライムが産まれてきた閉じきっていない産道をこじ開け、またもや卵を産み付けていく。
もりゅ、もりゅ、とウミガメの卵の様で、胎内に着きやすいようゼリーを帯びた触手達の卵が子宮を満たす。
既にオークすら産み落としている私の胎は、まだ幼さの残る体に比してかなり大きく、拡張するようになっている。
ずしりと重みを感じるほどに産み落とされた卵は、お腹が膨らみ、ポコポコと盛り上がっている様からもその量がわかる。
最後に膣内に卵が飛び出さないようにゼリーで蓋をして、触手は外に出ていく。
そしてまたお尻に入っていくのだった。
新しい兄弟が増えそうな事を察知した触手達は、各々が打ち震え、母体の私に励ましのメッセージを送る。
私のソックスから、下着、ワンピースといった服飾に、繊維状に擬態した触手達が潜んでいるため全身から祝福のメッセージが発される。
その多幸感は、人間のままでは得られなかったであろうと思われる程のもので、それだけで涙を流してしまうほどであった。
最後に飛び出たお腹を引っ込め、外見を元に戻す。
既に体内はスライムと触手に食い荒らされており、私が食べたものもスライムが消化し、全身に張り巡らされた触手の管を経由しながら私に栄養を送っている。
拡張とワープの魔法陣が刻み込まれているため、産んだ子が体内から溢れることもなく、トイレも不要である。
そんな身体となっているため、もはや尿道はクリトリスを内側から刺激するための穴であり、アナルは触手達の住処の入口と卵の保温器である。
髪の毛どころか肌の細胞一つ一つまで彼らと同化しているため、お手入れ不要でいつでも最適な状態に保たれている。
また、体内でローテーションを組むため、睡眠も休憩も不要で走り続けたりすることすら出来てしまう私。
そんな私がなぜ今だに村娘として過ごしているかと言うと。
「アリストリア、一緒に遊びましょう?」
「ええ、マリアンヌ」
幼馴染が聖女であるからだ。
眩い金の髪が眩しく、私の網膜を焼く。
未だ発現していないが、既に浄化の魔法がデフォルトで発動しており、これが覚醒すると私なぞ一瞬で塵と化してしまう。
魔族との親和性を上げすぎたせいで聖属性に特効ダメージが入るようになってしまったのだ。
そこで、彼女の成分を取り込むことで聖属性を慣らし、弱点を克服するべく日夜努力しているのだった。
淫属性に堕ちきり、魔族適性が上がりきった初めは、周りの空気を吸ってはダメージを受けていた。
だが、彼女の身につけていた物や汗や垢といったものから少しずつ慣らし、取り込んでいくことで少しずつ耐性を獲得していった。
そして、幸いにも既に体内に私の子供を送り込むことに成功しており、彼女の体内を私と繋げながら少しずつ耐性を獲得していっているのだ。
彼女の体内は触手達をもってしても溶かすことすら叶わず、攻撃なぞすれば異物として認識され消し去られてしまう。
これまで多くの触手やスライムを送ってきたが、殆どは溢れ出た聖属性の魔力にやられてしまった。
淫属性と魔族、更に私の人族に適応した子が、更に聖属性に適応させるというのはかなりの困難である。
毎日山に入り自分の身体程の卵を産み育てているが、その殆どは彼女の体内に送り込み、死滅させられているのだ。
今の私の身体はこうした日々の努力のお陰で消滅しないだけの耐性を獲得した子達によって形作られている。
調子に乗って魔族適性を上げすぎて人外じみた所まで行ってしまった弊害である。
こうして今日も私、アリストリアは生き残るためにマリアンヌから付かず離れずに田舎の農村で暮らしている。
数年後、私アリストリアは既に身体も立派に成長した。
脚はすらりと長く、お尻もムッチリきゅっと締まり、腰のくびれも薄く割れた腹筋も、豊満な胸も。
銀の長い髪を靡かせ夜空を飛ぶ様はまるで月の妖精のようである。
全てが完璧な造形美であり、魔族適性を高めた分、身体は最早サキュバスであり、日夜世界中の下僕達から餌献上されている。
と言いたい事だが、本当の私はというと。
背格好は同じなものの、貧乳でスットン体型である。
真夏でも長袖は欠かせず、真冬でも日傘を差した、薄幸過ぎて太陽光で消えかねないレベルである。
そして隣の幼馴染、マリアンヌはというと。
本来の私とそっくりのナイスバディであり、私より目元の造形が柔和になった様な印象である。
金の髪は、正に太陽のようであり、暖かみにあふれた母性が溢れている。
「ねえ、アリストリア!私新しい属性が現れたの!」
「よかったね……マリアンヌ……ごふぁっ……」
私ことアリストリアは、その身体にスライムや触手生物を宿し、魔族になりかかっている人間だ。
そして今も後光が差していると幻視してしまう眩しい笑顔を見せている幼馴染のマリアンヌ。
その美しい見た目は既に現世に現れた女神である。
正に月とスッポン……!
圧倒的戦力差っ……!
彼女は魔族の天敵である、聖属性を宿す人間である。
その為、万が一聖女として修行を積み覚醒して、私の淫魔法や魔族の匂いを察知し敵対されれば、一瞬で塵と化してしまう。
そうならないように私は彼女の側で仲良くなり、耐性を獲得すべく奮闘しているのであった。
だがついに先日、彼女は自分の聖属性を自覚してしまった。
これでも、彼女が自覚する随分前から私は日夜準備を行ってきたのである。
だが、人族との親和性を高めるためには私の胎から触手やスライムを誕生させなければならないということもあり、その中から聖属性耐性の子供が産まれるのは運でしかないため遅々として進んでいなかった。
何とか体表部分だけは間に合ったものの、その内側は私の、人族の要素が強い子達への置換を余儀なくされた。
聖の気配が強くなると、体内にまで貫通ダメージが入ってしまうからだ。
これまでは山の中で好き勝手に獲物を喰らい、魔力も桁外れに溜め込み、最強だと思っていた。
最強になる為に魔族の要素を増やすべく動いていたはずなのに。
だが、既に内臓は魔族適性を増やした時に不要になり親和性を上げる餌として食べさせてしまっていた。
彼女の聖の気配を感じ取ってからようやく弱点の存在を知ってしまってため、急いで魔族要素を下げ直し、人族要素を取り戻していった。
こうして私は一転、内臓が弱い病弱少女になってしまい、お節介焼きの彼女との距離が更に近くなり日々スリップダメージに晒されているような状態に陥ってしまっていたのであった。
「私ね、アリストリアを治せるようにもっと頑張るからねっ!」
「ぐあぁぁっ!聖属性が溢れ出て身体が溶けるっっ……!」
そして最悪な事に彼女は頑張り屋さんで天然であった。
更に私にベッタリであった。
著しく運動能力が低下してしまった私の力では、最早彼女から逃げることはできず、夜中に逃亡しても魔族と人族と淫魔法の混ざった私の独特の気配は、彼女に容易く発見されてしまうのだった。
誰だよ、淫魔法でエロエロ生活で最強だとハッスルのは!
はい、私ですね。
ヒャッハーして内臓まで餌にして身体改造しちゃった私のせいです。
触手服ぐらいで止めておけばっ……!
そんな後悔先に立たず。
私は今日も幼馴染でダメージを受け続ける。
耐性を獲得する日まで。