今回はエロなしの微笑ましい話でいこうと思います。でも、エロなしだと話が短くなってしまう・・・今回は少し短いです。
実際リアルだと北条家って早雲から氏政まで小田原城はがっちり守っていったようだから、この一族の絆ってすごいんじゃないでしょうかね。
アキラは少し頭痛がしていた。
「もう少しかかるから、待ってて~」
「・・・使えないな」
「何ですって~~!」
「本当の事だろう、まめの」
「ひ!め!の!何で覚えないのよ!」
何故なら二人の草が言い争いをしているからだ。その二人とは自分の名前をちゃんと覚えないことに激怒する姫野と彼女の怒りを軽く流す小波だ。
「ま、まあ、頼みますよ。頼りにしてますから」
「頼りにしてる!え、えへへ、うん!姫野がんばるから!」
「・・・果たしていつわかるのか」
「むっき~~!だったらあんたがやってみなさいよ!そこまで大口叩けるならぱぱっとできるでしょうね!」
「何を言っている。私はご主人様の護衛が任務だ。それは管轄外だ」
「きいいい~~!!だったら、口を出すなあああ!」
アキラの一言に機嫌を直したが、再び小波の挑発に激怒する。
「(こそこそ)何故、小波はあんなに彼女を挑発をするのでしょうか?」
「(こそこそ)おそらく、自分の立ち位置が取られる。と不安だからでは?」
「(こそこそ)自分の立ち位置?」
「(こそこそ)ま、まあ、とりあえず、行きましょう。アキラ様には関係・・・ありますけどわからなくていいことです」
「はあ・・・」
小波の態度に疑問なアキラは隣にいるエーリカに尋ねるが、理由が分からないまま彼女に言われるがまま二人から離れて行った。
『アキラ様護衛の草という立場。ずっと、小波さんだけのものでしたから・・・姫野さんが現れて誑されかけてますから、気が気でないのでしょう。何気にアキラ様の傍にいることに関してだけは絶対にほかの誰にも譲らないですから』
その理由はアキラに誑された人間でないとわからない。彼女もまた同じ立場なら気持ちが分かる。だから、エーリカは言わなかったのだ。
その後、負傷したアキラ隊の兵達に氏康鬼との戦いには参加せずしっかり休んで、その先の為に働いてもらうことを伝えた。
『『『『わかりました!頑張ってください!』』』』
残ることになった兵達も納得して小田原城に残ることにした。その際
『皆さんも早く治るよう、頑張ってくださいね(ニコ)』
と言って出したエーリカの笑顔が
『綺麗だあああ!鞠様と同じくらい素敵な笑顔だああああ!』
『『『おおおおお~~~!!!その笑顔で癒される~~!!』』』
彼らに元気を与えたようだ。どうやら、駿府を必死に建て直している鞠がいないことが寂しかったみたいだ。彼女が照れた際に出した照れ顔にも
『『『『『その照れ顔も最高だああああ!』』』』』
どこぞのFFF団みたいにまた叫んだ兵達であった。狂喜乱舞した兵達と別れて、まだエーリカの照れている顔を楽しそうに眺めていると
「あ、アキラ、見つけました」
暁月と会った。
「どうしました?」
「エーリカ殿も・・・よかった、お二人一緒だったのですね」
「私とエーリカに用ですか?」
「はい・・・ついてきてくれませんか?」
少し困った顔をして、二人に来るよう言った。アキラとエーリカは頷いて、彼女と歩き始めた。
「どうして私達を探していたのです?」
「十六夜姉様が寂しいので、一緒にいてほしい。と」
「どういうことでしょうか?」
「城門前で鬼と戦った時のアキラ様の動きと指揮に感銘を覚えたようで」
「はて?私、そんなにいい指揮してましたっけ?」
彼からすれば、ただ自分や兵達が動けるように指揮したという認識だ。
「私は何故でしょうか?」
「エーリカ殿は私達を守ってくださいました。その時の姿が素敵に見えたようで」
「え!わ、私が素敵!」
彼女もただ護衛対象を守ったと言う認識だ。二人して自覚がなかった。
連れられて十六夜のいる部屋に入ると、
「はうううう~~、どうすればいいの~」
「すっごいあるんだぜ・・・」
彼女と三日月が床に置かれているたくさんの手紙みたいなものに困っていた。
「姉様、失礼します」
「あ!アキラさんとエーリカさん!」
「お!待ってたぜ!」
「私達を呼んだ理由はいいとして、これはいったいなんです?」
「・・・何かの要望書。ですか?」
「これらは全部、民の意見です」
アキラが来たことで明るい笑顔になった十六夜と三日月。アキラとエーリカがその手紙らしきものを聞くと、暁月が答えてくれた。どうやら、氏康は民からの意見を直接知るために目安箱を設置しており、これらは全部それに入っていた意見書らしい。いつもは彼女がこれを全部見て指示を出していたが、鬼となってどこかへ行ったため彼女らが調べないといけないと言うことだ。
笑顔になった二人も再びこれを見て、泣きそうになる。
「ううう~、どうすればいいの~」
「母様、よくぱっぱと終わらせたものだよ・・・」
「私も手伝います。頑張りましょう」
「これは、私達も手伝わないと行けなさそうですね」
「はい。そうですね」
さっそく中身を見るが、やはり内容がバラバラだ。税の事、兵の事、周辺の事など何個もある。これは困るのも頷ける。アキラもどうするべきか、と考えようとしたら
「皆さん。まずは別々に分けましょう」
エーリカが声を出した。キョトンとする三姉妹とアキラに、ひとまとめの状態で見ると混乱するから内容が似た要望書同士で別々にした方がいい。と言うことだ。それなら、ちょっとずつだが混乱しなくて済むと言うと、いい考えだ!と三日月が言った。十六夜と暁月もそうした方がいいと言うことになり、内容を軽くチェックして仕分けすることになった。
そして、仕分けが無事終了した。
「お、終わりました~~」
「お疲れさま。十六夜ちゃん、頑張りましたね」
「十六夜姉様、今日はここまでにしましょう」
「そうですね・・・一人はもう無理そうですし」
ホッとする十六夜を褒めるアキラと暁月。エーリカは苦笑いしながら、眠っている三日月を見た。
「アキラ様。ありがとうございました、仕分けする案がなければまだ時間がかかっていたのかもしれません」
「ううう、母様はいつも適当にとったのを見てやっていたから、同じようにやればできると思ったのに」
「まあ、気にすることないですし、無理に全部やることもマネすることもありません。自分にとっていいやり方をこれから見つけて行けばいいのです」
「そ、そうですか?」
「そうですよ十六夜姉様。母様が特別すぎるだけです」
「そ、そうだよね!あ、アキラ様、ありがとうございます!」
氏康と同じにやれなかったことにしょぼんとしたが、アキラの一言と暁月のフォローで元気になった十六夜。その言葉に、一瞬だけかつて同じ考えで見ていた狂を思い出したアキラ。
「ところで、エーリカさんはどこへ?あの人にもお礼を言いたいのですが」
「あの人が一番頑張ってくれましたし!」
「ああ、もうすぐ戻ってきますよ」
仕分けの終わる少し前にエーリカは部屋を出て行った。その理由は、
「皆さん、お待たせしました。さあ、どうぞ」
疲れた彼女らに食べてもらうためのおやつを取りに行ったからだ。
「ほう、これでしたか」
「はい。疲れた後は甘いものが一番ですし」
持ってきたおやつはみたらし団子と相模では出回っていない久遠の大好物・こんぺいとうだ。二人から涎を飲み込む音が聞こえたので、三日月の分は別にしてあることを言うとすぐに食べ始めた。
「う~~~ん!あっま~~~~い!!」
「これは・・・不思議な味です」
団子を食べた十六夜が幸せそうな顔をして、金平糖を食べた暁月が食べたことない味に一瞬びっくりしてまだ残っているこんぺいとうを不思議そうに見た。
「ふふ、いい笑顔ですね」
「ええ・・・何か観音寺城で鍋をした時を思い出しますね」
「そうですね。皆、彼女達と同じくらい幸せそうに食べて、楽しんでましたね」
「京に戻ったら、アキラ隊を終結させてまたしましょうか?」
「ぜひ!」
そんな二人が嬉しそうに食べている姿を見て、かつてアキラ隊と一緒に鍋をした時の事を話題にしたアキラ。エーリカもあの時の事は楽しかった思い出だったようで、またやろうと言う案にすぐに乗ってきた。
その後、エーリカが出したお茶も幸せそうに飲む二人。おいしいものはあっという間になくなるもので、
「あ~あ・・・なくなっちゃいました」
「でも、とってもおいしかったです」
物足りなそうに言う十六夜と笑顔の暁月。
「初めて知りました!南蛮はとてもおいしいものがたくさんあるんですね。こういうものを相模でも取り入れたらいいんですけど」
「そうですね。こんぺいとうはまた食べてみたいです」
やはり、甘いものが好きな女の子。どうやら、満足したようだ。
「はは、私の妻の久遠もこんぺいとうは大好物でして、ちょっと置いてしばらくするとあっという間に袋に入っている分全部食べ切ってしまいます」
「そして、まだないか!と文句を言うんですよね」
「へ~~、織田の当主さんがそこまで好きなんですね!」
「あの方がそんなにこれを・・・でも、ちょっとわかります」
十六夜はないが暁月は会っているので、あの燃えるような眼をした顔の久遠がそんな一面があったことに少し驚きながらも、ついさっきこんぺいとうを味わい自分もやるかもと理解した。
「むにゃ、何か、いい、匂いが」
その時に三日月が寝ぼけながら体を起こし、
「ちょ!み、三日月ちゃん!」
「姉ちゃん・・・いい匂い~」
「はうう~~~」
十六夜に抱き着いた。どうやら、さっきの団子の甘い匂いを嗅いだのだろう。
「ほら、ちゃんと起きてください。ちゃんと三日月姉さんの分はありますから」
「うにゅう~~」
何とか離そうとする暁月だが、中々離れようとしない。
「いい光景ですね。やはり、彼女達は三位一体と言うくらいの絆がありますね」
「はい。この光景がその証拠ですね」
そんな三姉妹の微笑ましい姿にアキラとエーリカは微笑んだ。
その後、彼女達の部屋を出た二人はそのまま城の庭に出て、月を見た。
「アキラ様」
「何ですか?」
「久しぶりですね。こうして二人っきりで月を見上げるのは」
「えっと・・・ああ、賤ヶ岳の時(盲目のサムライ・三十九振り目)ですから、確かにそうですね」
実際はあの時からまだ一年も経っていないが、内容が濃い数か月だったのでそんな感覚にとらわれた。
「アキラ様に会わなければ、こうしてまた二人っきりで月を見ることはできなかったかと思います。アキラ様を想うように、好きになって・・・本当の自分を見つける。いえ、作り出せた」
「・・・エーリカ」
「苦しいこともありました。苦悩することもありました・・・でも」
アキラの肩に頭を乗せるエーリカ。
「あなたに添い遂げる。そう決めた時から、絶対に妻になる願いを叶えるために頑張ろう。努力しようと思いました・・・だって」
アキラを見上げて、笑顔で言った。
「アキラ様は、私を信じてくれた。待っていてくれたのですから」
アキラの手を掴み、そのまま握りしめた。
「二度と、失いません。この手も・・・あなたの温もりも、そして、アキラ様の愛も。絶対に!」
「私もですよ。この手を離しませんから」
「あ・・・ありがとう、ございます」
嬉しさに涙ぐむエーリカ。そんな彼女の唇に、
「場所は違いますが、あの時の想い。今度はしっかり見せてください」
アキラはキスをした。その言葉に答えるかのように、エーリカはアキラの口の中に舌を入れて存分に自分の愛を、涎を口移しした。当然、その行為は、
「「あちゅ、むちゅ、じゅる、くちゅ」」
二人の欲望を高め、いつしか二人の腕はお互いの背中に回り強く抱きしめあい、もはや誰かに見られても気づかないくらいにキスだけに集中しあっていた。
その後、二人ともアキラの部屋に入り次の日まで出入りがなく、中からはエーリカの喘ぎ声と愛をささやくアキラの声が聞こえたと、アキラのストーカーである各務が羨ましそうな顔で次の日に皆に言った。当然、ひと悶着があったのは別の話。
アキラ隊の兵達のアイドルにエーリカを使いました。鞠とエーリカは二人とも笑顔の種類が違うけど、心をわしづかみできる笑顔だと思ったので。
次回は本章に戻そうと思います。余り、間章が多いのもいまいちですからね。