今回は短いです。すいません・・・次回はエロで長くします。
暁月とアキラの話し合いとアキラ達の推測です!
山間の宿の庭でアキラと暁月の対談が始まった。仲間達は宿の入り口ら辺でアキラ達を見て様子を探っている
「どうも、アキラと申します。おそらく、サイから話は聞いていると思います」
「はい、我が母・北条氏康の護衛のサイさんからあなたの事は聞いております。私は北条氏規と申します」
「隣、座ってもよろしいですか?」
「その前に」
「・・・ふふ、分かりました」
自己紹介も終わり暁月の隣に座ろうとしたが、彼女は先にアキラの手に持っている団子を出すよう促した。笑顔でそれを渡したが、
『・・・』
アキラは、それがおかしい行動と思った。座ってから渡しても礼儀には反しない行為、だがこれは明らかにおかしい。とりあえず、考えるのは後回しにして話を始めようとしたが、
「・・・(もぐもぐもぐもぐ)」
団子を食べるのに夢中だ。とりあえず、話題を出した。
「私の事はどんなふうに聞いてます?」
「(もぐもぐ)同盟軍の頭・織田信長、長尾景虎、武田晴信に幕府の将軍・足利義輝の夫。他にも数多くの嫁を持つ男と聞いている」
「なるほど」
「(もぐもぐ)私は、北条氏康の五女・北条左馬助氏規。通称・暁月」
「ふむ。暁月ですね」
「(ごく)そう、ここ、いい」
「では、座らせてもらいます」
アキラが座ると、別の団子の包みを開けてそれを食べ始めた。
「暁月は五女と言いましたが、実際は姉妹は何人いるのですか?」
「(もぐもぐ)七人。一人は別にいる」
「・・・あ、名月君の事ですね。随分と多いですね」
「(ごく)母が淫乱だから」
その言葉に動きを止めたアキラ。母が淫乱、なんて言葉をまさか娘が使うとは思わなかった。
『食べながら話すのは、こっちを挑発させて様子見するという意味もこもっているようですが・・・食べ方は綺麗ですね。つまり、ちゃんとした礼儀を持っているという事になる。双葉の礼儀と行儀のよさを見れば、彼女がちゃんとそういう事を学んでいることは分かります』
今のところは彼女のペースに乗せられているが、礼節はしっかり持っている少女だという事は分かった。先生である双葉から、礼節を教わったためアキラもそこは分かった。そして、彼女はそれを見せないようにアキラと接している。
『つまり、隠したいことがあるという事ですね。おそらく先触れを出したときから、私が偵察に来るのも予想しているはず・・・だからこそ、今はその隠し事を見せたくないという事でしょうね。私が心の眼を持つという噂も連合の内部を知っているなら聞いているはず。それほどまでして隠したいこととは何か・・・』
団子を食べ続ける彼女を見て、
『踏み込みますか』
内情を踏むことにした。
「それで、ここに来たのは私達がいるのを聞いたから?」
ちょうど小休憩なのか、食べるのをやめてアキラに聞いてきた。
「その通りです。偵察に来たんですよ」
「!!」
その質問に正直に答えた。その反応に小さくだが驚きの顔を見せた。
「北条は私達同盟の連合に今まで不干渉でしたからね。何故来たのか?それを確認したかったんですよ」
「・・・」
「さて、これを言ってしまったから、もう仕事はここまでにしましょうか。団子、私も食べていいですか?」
「・・・(こく)」
隠すことなく本当のことを明かしたことに唖然とする暁月。団子を貰って、アキラも食べ始めた。
「(どういうこと。偵察の事をあっさりとばらすなんて。しかも、団子を取るのも無造作・・・本当に仕事をやめたの?)」
「私の部下のおすすめの団子、どうでした?」
「大津では有名なかぎやのみたらし団子」
「おや、そうだったのですか・・・知らなかったです」
「そう・・・・・・茶、いる?」
「いいのですか?遠慮なくいただきます」
暁月は今だ戸惑いの表情を出しながら、茶を用意した。
「ふ~~。いいですね、お茶も美味しいです」
「茶の湯は知らない?」
「知らないと言うか、どうでもいいと言うのが本音ですね。ですが、茶の味はとてもいいと思っていますよ」
「・・・茶は茶、人は人。あなたがそれでいいならいいと思う」
褒められて嬉しかったのか、少しだけ笑顔を見せた暁月。
「(ふむ)そう言っていただけるとホッとします・・・では、あまり長いもしてはいけませんし、失礼いたします」
「そう?」
「ええ。では、京で待っていますよ。道中、お気をつけて」
「・・・ありがとう」
「ふふ、美味しいお茶を戴きましたからお礼はこちらもですよ。では・・・あ、そうでした」
笑顔のアキラが仲間のところに行こうとしたが、足を止めて暁月の方を見た。
「何?」
「一つ注意をして置こうと思いまして」
「注意?」
そう言われて、笑顔から真剣な顔に戻った・・・だが、
「暁月ちゃん、あなた母親を淫乱と言いましたがその血を引くあなたも淫乱という事でいいんですね」
この一言で、一瞬だけキョトンとしたすぐ後に真っ赤になった。
「なああ!」
「失礼しました」
ニヤリと笑ったアキラに何も言えずに、そのまま去っていくアキラと仲間達を見送った。
「(すーはー)ふ~~」
何とか深呼吸を数回して、落ち着きを取り戻した暁月。
「ずいぶんと焦られましたね、暁月様」
「まさか、あんなことを言われるなんて」
「え?何を言われたんです?姫野、ちょっと服部・・・いえ、別の方を見ていたので気づかなかったです」
「・・・何でもない」
「まあ、それならそれでいいんですけど~~。暁月様はあいつどう見ました?」
若干の汗を流す暁月に、アキラの評価を聞く姫野。
「・・・掴みどころがなく、大胆かつ繊細に見えた。でも、それ以上に」
「以上に?」
だが、そこで言いかけようとしたのをやめて、別に感じたのに言葉を変えた。
「何でもない。だが、抜け目はサイさんと同じくらいなく、愛嬌の裏に油断ならない空気も持っている。何より」
「何より?」
「あのアキラという男の人の型は今まで見たことがない。定型が定まっていないというか、その部分が奇妙に見えた」
「ずいぶん褒めちゃってますね。奇妙って、あの男がですか?そりゃ、姫野もあの男はただものじゃないことくらいは分かりますが、そこまでですか?」
「越後で痛い目に遭ったのはどこの誰?」
アキラを低評価する姫野にいたい一言を言う暁月。
「ちょ!言わないでくださいよ!泣いちゃいますよ!」
「やれやれ・・・後の差配は頼みますよ」
「あ、休むんですね。わかりました!」
暁月は差配を姫野に頼んで、建物の中に入っていった。そこで、危うく言いかけた事を思い出した。
『危なかった・・・帰ろうとした時の背中を見て思わず言いかけてしまった』
それはアキラの背中を見た時に思ったことだった。
『あの人の背中が、母様の背中に似ていたと言いそうだった』
再びアキラの背中を思い出して、やはり似ていると思いながら部屋に戻った。
その頃のアキラは、仲間と一緒に下山していた。
「さて・・・夫殿はあの使者をどう見た?」
「ぜひ聞かせてください」
「そうですね。おそらく二人と同じ感想かと思いますが、隠している意図があった。と見ました」
アキラの意見には一二三と湖衣も頷いた。
「夫殿もそう見たのか」
「我々も同意見です」
「歌夜と綾菜は?」
「そうですね・・・腹芸が慣れてないと見ました」
「です!綾菜は頑張っているな~~。と思いました!」
人を見る目がある二人にも聞くが、やはりアキラの感じたことと同じだった。松葉と小波の方は護衛に集中していたため、暁月を見てなかったようだ。ただ、小波の方は姫野が・・・多分覚えてない苛立ちから見られていたのか。視線が集中していたらしい。
「とりあえず、一二三と湖衣は残って後は解散でいいですよ。明日にはもう出ますので、せっかく大津に来たのですから楽しんできてはどうです?」
「おやおや、私達と逢引きかい?」
「もう~~、そんなわけないでしょう」
「ははは、頭脳組で話し合って結論を出したいと思っただけです」
「じゃあ!行ってもいいですか!」
「構いませんよ。護衛はこの二人と小波がいれば十分ですから」
「えっと、「歌夜!松葉!行くですよ!」・・・すいません」
「・・・夜、一緒に飲もう」
「はい、二人っきりでね」
「(こくこくこく!)」
アキラから仕事終了と言われ、綾菜は歌夜と松葉を連れてさっさと街に降りて行った。残った四人でゆっくり歩きながら話を続けた。
「さて・・・夫殿の本当の考えを聞かせてもらおうか」
「お願いします」
「ええ・・・三つですね」
少し考えて、そして自分の推測を出した。
「三つ?考えられる可能性がかい?」
「ええ。ただ・・・話をして一つに絞れました」
「お聞かせください。三つとも、そしてその根拠も」
湖衣の質問に頷いて、口を開いた。
「まず一つ目は同盟軍を内部崩壊させる可能性です」
「内部崩壊?」
「はい。北条が同盟軍を崩壊させるためにここに来た・・・でも、これは真っ先にありえないと思いました」
「そうですね。北条家当主北条氏康がそんな大胆なことをするなんて思えません」
「それに、やって得する事なんてないと思うけどね。夫殿を慕う奥さん達の怒りを買うだけだと思うし」
「だから、除外です。そして、二つ目は逆に同盟に入るためにここに来た」
この二つ目の可能性には二人も頷いた。
「それは私達も考えました」
「うん。同盟軍の中心である久遠様や美空様にお屋形様達と会いたい意思を持っているという事は、そういう意図があると我々も思ったよ」
「でも、それならあの使者より私の友人である歳世・・・サイが打ってつけです。私と仲がいいですから、氏康がそれを使わないはずがありません」
「ということは、二つ目もなしと」
一二三の答えにアキラは首を横に振った。
「いえ、まだなしではありません。入る可能性は消えてませんから」
「希望程度だけどね・・・それで、最後の三つ目は?」
「三つ目は、来るしかなかった。ですね」
「「「来るしかなかった?」」」
小波も含めた三人でキョトンとした顔になった。
「あの使者は為人(ひととなり)がそれなりにわかりました。それを踏まえて考えた結果がそれです。あの子は気配りが上手な子です。話を聞く限り、それを感じさせる言葉も出していました。ただ・・・」
「「ただ」」
「気配りができるはずなのに礼節を外した対応をしたのですよ。お二人の言う通り、隠す意図があってやったにしても、同盟に加入するという考えがあったならそれをするのは無礼に値します」
「そうですね。相手はアキラ様が同盟軍の中心であることもわかっているはずです」
「そんな夫殿に礼節を外すのは、これから会う相手でもあるのに失礼だ」
アキラの言葉に頷く二人。
「そこで思ったのが、三つ目の可能性・・・来るしかなかったです。おそらく北条内部で事件が起こった。しかし、それが自分達では手に負えない事件になってしまった。そこで同盟軍に頼むことにした・・・するしかなかった。というわけです」
「そういうことですか・・・」
「ふむ、手の負えない事件、か」
「それが何なのかはさすがに分かりません・・・でも、私達が推測するのはここまでです。ここから先は久遠達です」
「そうだね。我々はこれ以上はダメだね」
湖衣も賛成した。その後、街に着くと小波に久遠達への使いを出すよう頼んだ。昼前に完全に終わって、後はそれぞれで解散した。
途中で綾菜達に会いちょっとひと悶着もあったが、無事解決してホッとした顔で宿に戻っていくと
「あれ?アキラ様」
湖衣が先に戻っていた。
「おや、湖衣ちゃん。一人ですか?」
「はい、一二三ちゃんはちょっと寄り道して帰ると」
「では、ご一緒していいですか?なあに、のんびりしたいだけなので邪魔はしませんよ」
「ど、どうぞ」
許可ももらったので、同じ部屋で湖衣は書物を読み、アキラは刀の手入れを始めた。それからしばらく無言の時間が続いた。
「あ、あの、アキラ様」
「はい?」
緊張に耐え切れなくなった湖衣が話しかけた。ちょうどアキラが刀の手入れを終えて、鞘に納めた時だった。
「先に解散した綾菜さん達はどこに?」
「ああ、途中で会ったのですが越後の海と三河の海どっちが広い?決定戦で今ごろ松葉と綾菜が決闘でもしてると思いますよ」
「え?それって大丈夫なんですか?」
「ま、歌夜も一緒ですから大丈夫ですよ。松葉もそこまで戦好きというわけではないですから疲れたら戻ってきますよ」
「は、はあ・・・」
ちょっと呆れと困惑を交えながら、次の質問をした。
「えっと、私。眼帯ですが・・・怖くないですか?」
「眼帯があったら怖い?どうしてです?」
「えっと、怖がられることがあったので」
「いいえ。全然ですよ。湖衣ちゃんが可愛くて、お淑やかで、素敵な女性と知っていますし」
「!!!あううううう・・・(そ、そうでした。アキラ様ってこういう方だったことを忘れていました)」
「何より、梵天丸を思い出すので懐かしいですね」
「梵天丸・・・あ」
そこでアキラの過去の夢を思い出した。
「そう言えば、伊達の独眼竜でしたね。光璃様達から聞きました」
「ええ。父親みたいな存在でしたよ。梵がいたおかげで、私は狂を追い続けることが出来た。ずっと私の背中を支え続けてくれた大切な仲間です」
その時出した心からの笑顔。それに湖衣は見惚れた。
『あ・・・アキラ様の笑顔。何か一二三ちゃんみたいな悪戯するときの笑顔は見たことあるけど、こんなに穏やかな笑顔は初めてかも・・・ドキドキする』
初めての心からの笑顔にドキドキする湖衣。恥ずかしい気持ちもあって、思わず俯いた。
「どうしました?」
「な、ななななな、何でもないです!」
「そうですか?」
顔を見ようとのぞき込むアキラ。
『う、ううう、はずかしいけど・・・何かもっとそばに来てほしい気持ちも。あううう、ど、どうすれば!』
困惑と戸惑いで更にテンパる湖衣。そこに助かったのか、邪魔が入ったのか
「夫殿!私に付き合ってくれないか!」
戻ってきた一二三にいきなり連れ去られた。突然の展開に
『・・・・・・え』
どっちの海が広い?決定戦で引き分けで帰ってきた三人が戻ってくるまで、唖然とした表情で固まった湖衣だった。
最後に湖衣との原作間章を入れました・・・お待たせしました、次回は間章です!大津で一二三と松葉とエロエロです!
そして・・・その次がちょっと番外編をします。巨乳達のアキラ夜這い作戦!それをしようと思います・・・思いついちゃったもので、すいません!