頑丈そうな石造りの宿。六畳ほどの狭い部屋。部屋には大き目のベッドに簡易なクローゼット、机と椅子くらいしか置かれていない。
ピチャ、ピチャ……
湿っぽく、水を舐めるような淫靡な音が響く。
「むー、んー 」
くぐもった声が聞こえてくる。
木で作られ、薄いマットが敷かれたベッドの上には金髪にショートボブの髪型をした女が仰向けに寝転がせられている。
女は厚めの布で口枷がされており、両手は万歳する形で纏められ、ベッドに縛りつけられていた。
白く、シミ一つない肌。タレ目がちの赤い瞳。豊満な胸を持ち、露出の多い革製のボディアーマーははだけられ、ピンクの綺麗な乳首が露わになっていた。
ピチャ、ピチャ……
女の股グラには男がおり、鍛えられた太い腕で女のムチムチと肉付きの良い脚を強引にM字に開脚させている。
顔を股グラに突っ込み、ひたすらに女の秘所を舐め回している──ピチャ、ピチャと湿った音の元だ。
男の位置からは女の秘所も、卑猥で綺麗な色をした菊も丸見えだった。
それがまた男の劣情を掻き立てる。
んー、んー、とくぐもった声をあげる女の息遣いは荒く、反抗的な目つきとは裏腹に余裕はなさそうだ。
「う、うぅ〜……!」
男に敏感になった突起を舐め回される度に、女の意識に関わらず、腰がピクリピクリと反応する。時には無意識に男の顔にもっと! とでも言うかのように押し付け、浮かび上がらせている。
そして、押し付けられた股は更に強く刺激され、女の体には甘い痺れが流れてゆく。
「へ、へめー……ふっこおすそ……」
口枷のせいで、くぐもり、判然としない言葉だったが、その口の悪さに反して語調は弱々しい。
す、ず、ずぶぶぼぼぅー!
男が一際大きな音をたてて、陰核を吸う。
と、同時に女の腰があまりに強い刺激に驚いたかのように跳ね、すぐに腰が引けた。女の体に走り続ける刺激はどこまでも甘く、甘美で、一瞬一瞬ごとに反抗の意思を奪っていくようだった。
「あぁ……! うっ……!」
絶頂を迎え、グッと、体が数秒強張り、仰け反る──ビクリと一度痙攣すると脱力した。
しかし、男はそんなもの知ったことかと言わんばかりに陰核を責めることをやめない。
「ひゃ、ひゃめろ……いっははかりへ」
敏感なのだ。現に腰は再びピクピクと反応してきている。
イヤイヤ、と何とかその刺激から逃げ出そうと、腰を捻ったり角度を変えてみたりとするも、女にとっては完全な悪手だった。
男は執拗に、しつこく責め、女が逃げようと動く度にまた違った刺激を産み続ける。
端から見れば、それは積極的に快楽を求めているようにも見えたかもしれない。
……
もうどれほどの時間がたっただろうか。部屋には相変わらず淫靡な音が鳴り続けていた。
女は発情しきっているようて、体は汗でぐっしょりと水濡れになっており、色が消えトロンと溶けかけた瞳に、顔は紅潮していた。
ベッドは既に女の体液で湿り、グチャグチャになっている。
「ぁ……ぁ……もう、ひゃめ……」
もはや女は残っていた余裕など消え失せ、ただただ継続的に与えられる甘い刺激を甘受するだけの存在になっていた。
当然だろう。男は執拗に、あの手この手で女の秘所を責め続けたのだから。
「お前、やっぱ、いい体してんなぁ」
初めて男が股グラから顔を上げ、口を開いた。が、しかし、その声は余裕を失った女に届くことはない。
女のきめ細かい肌をツーっと撫で、大きく実った胸を揉んだ。ビクリと体が反応する。
「そそる、イイ顔だ。そろそろ次イクか」
意識が朦朧とし、言葉を返せるだけの気力も残ってはいまい。
男は口枷となっていた布を解いた。
解いた際には、女の口から唾液の糸が伸び、それがまた淫靡な空気を醸し出す。
女は喘ぐように、ハァハァと、口を半開きに荒い息をしていた。
ふと、男が腕を横に伸ばすと──中空にも関わらず黒い影が浮かび、男の腕を飲み込んだ。
スッと影から腕を引き抜くと、その手には豪奢な装飾が施された水差しが握られていた。
ユグドラシルのアイテムである無限の水差し。一口、二口と吸口から直接、中に満たされた水を飲む。
ついでにとばかりに、女の口にも水を少しずつ流し込み、コクコク、と小さく喉がなる様が男は艶めかしく感じた。
「よし、休憩は終わりだ。こっからは第二ステージだぜ。頑張ってくれよ」
そう言うと男は再び、唾液と女の体液でグチョグチョになった股へと潜り込む。
口を開け、ふやけ、へたった陰核へとむしゃぶりつき──ー
ず、ずぼぼぼぉぉ……!
「ぁぁぁ……ぁぁぁ……!」
一息に吸いこんだ。
切なげな声をあげた女からは、こんこんと溢れる体液は濃厚な雌の匂いがし、桃のような仄かな甘みを含んでいた。
水を飲み、少し休憩を経たせいか、これまで責められ反応が薄くなっていた女はビクッ、ビクンッと大きく痙攣した。
「気持ちいいか?」
男はもっと寄越せ! と吸い付きながらも、新たな責め手を用意する。
初めは一本、と常人よりも太い人差し指を淫らな穴へとヌゥッと挿し入れた。
既に穴はグチャグチャに濡れそぼっており、男の指を阻むことはなかった。
もう一方の腕は、女の上半身へと伸び、たわわに実る胸をやわやわと揉みしだいており、乳房は柔らかく、男が揉みしだく度に形を変えた。
「……っ!」
何度も責められた陰核。敏感になった膣とツンと尖った乳首に触れられたことにより、女は再び背を仰け反らせ、体を硬直させた。
襲いかかる波に耐えるように、先程まで強引に固定されていたが、今では自由になった足が男の顔を挟み込み、女の白い脚がピン伸ばされる。
丸い形の尻がキュウッと締められ、ボフッと男の呼吸の音がなった。
「ぁ、ぁぁぁぁ……」
大きな快楽の波に意識を攫われ、切なげに、掻き消えてゆく喘ぎ声。
喘ぎ、大きく開けられた女の口から零れた唾液が顎へと垂れていった。
「ほいほい。まだほれからだぜ」
ムチムチとした脚で頭を挟み込まれ、男の声はくぐもっていた。
グッと膣に挿し込んだ指をくの字に折る。脱力し、やわやわになった膣壁を指の腹で丁寧に押し、撫であげてゆく。男が狙っているのはGスポットだった。
女にとっては未知の刺激だったのだろう。腰が浮き上がり、ビクビクと痙攣を起こし、再びギュッと脚が男の顔を挟む。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
男の肩に投げ出され、白く伸びた脚線が艶めかしい。
丁寧に、丁寧にドロドロに溶け解れた膣を責めてゆく。
「なんだよ、お前。そんな成りしてこういう遊びは不得手なのかぁ?」
男の疑問は当然だ。女はボディコンよりも露出が多いような装束を纏っていたのだから……痴女だと思われていたとしても仕方がない。
この、いちいち可愛い反応をして返す女に、男は何時間でも責め通し、調教できる自信があった。
男の顔がドSに染まる。表情は歪み、犬歯が剥き出しとなる。
グイグイと膀胱を指の腹で圧迫するように押し、ズルリ、ズルリと何度も、何度も擦りあげてゆく。
「はぁ……! はぁ……! はぁ……! はぁ……!」
口では陰核を、片腕で胸と膣の三箇所をネチネチと執拗に責められ、限界が近いのか女の息はどんどんと荒くなってゆく。
表情は如何にも余裕がなく、熱病にうかされたように紅潮しており、体はプルプルと細かく震え始めていた。
当初、反抗的だった態度はとうに鳴りを潜め、女は青色吐息。
焦点すら合っておらず、与えられる快楽にイヤ、イヤと首を振るのが、可愛らしい。彼女は、もはや快楽の波に翻弄されるばかりだった。
「ッ……!」
プシャァー!
何度目かわからない──グイッ! と、大きく腰を前に突き出すようにして絶頂を迎える。と、ともに、盛大に潮が吹き上がり、カクカクと腰が動く度にピュッ、ピュッ小さく潮が噴き出る。
女にとって、潮を吹くのは初めての経験だった。普段、人を馬鹿にしたように強気な彼女だ。苛烈な責めで、余計なプライドや意識が取り払われた今だからこそ出来た。
ズズゥッ!
「ん、おぉぉぉぉ……!」
イッている最中に敏感な陰部を吸われ、女は獣のような声を出した。
両腕で女の腰を掴み、パクリと大きく開けた口で噴き出る潮を呑み込む。潮は無味無臭だったが、その行為が男を益々興奮させた。
ビクビクと硬直したまま、あまりに大きなオーガズムに、女はなかなか戻ってこられないでいる。
何かを求めているかのように、ヘコヘコと震える様は滑稽でもあり、淫靡な風景だった。
股からつけていた口を離す。
ペチン、と胸を叩き、ブルンッと揺れた。
「おら。いつまでも、よがってんじゃねぇ」
「あっ……あっ……ぁぁぁ……」
焦点の合わない目。掠れるような呻き声をあげ、体を苛む快楽に耐えられず彼女の意識は闇に閉ざされていった。
……
「ぷっ」
パンッと頬を叩かれ、朦朧とした意識が戻ってくる。
頬がヒリヒリと熱を持ち、痛んだ。
女は一瞬、自分が何をしていたのかわからなくなった。そして、すぐに現状を把握した。
腕は頭上で繋がれたまま。腕を頭上で纏めて拘束されたその姿は、男に服従しているようにも見えた。
気絶してから、まだ間もない内に叩き起こされたのだろう。
男はクンニを止め、女の股ぐらに座りこんでいた。
女が見えたのはM字に開かれた脚の間、黄金色に茂る恥丘の後背にオーガが持つかのような剛直が屹立している様だった。
「ひぃっ……そんにゃの、むり、むりらからぁ!」
青ざめ、意識は一気に覚醒した。あんな大きいのが入るわけがない、と。
しかし、快楽責めにあった体は重く、ユサユサと左右に揺れ動く程度の抵抗しかできないでいる。
男は女の蜜口へと狙いを定め……
「や、やめ、たしゅけ、たしゅけ、てぇっ……!」
一気に貫いた。
女に今まで感じたことのないような衝撃が走った。
一番深い所までゆうに届き、奥にある子宮がヌチャと亀頭の形に凹んでいるのを感じた。
現に女の腹は、男の剛直によりボコリと僅かに膨らんでいた。
「か、はぁっ……!」
息を吐くように喘ぐ。
普通であれば痛いだけであろうその衝撃は、極限までトロトロに、淫らに堕された体にとっては待ちに待ったモノであった。
そして、その衝撃は一瞬にして、女を再び快楽の空へと打ち上げる。
グルンと裏返った目からは星が瞬いており、視界はホワイトアウトした。
大丈夫なのかと思うほど、ビクビクと仰け反り、体に自由が戻ることはない。
意識は既に遠く空の果てにあった。
あまりにも長く戻ってこないので、男はペチペチと頬を軽く叩いた。
「はぁー……! はぁー……! はぁー……!」
目を閉じ、何度も大きく息を吸う。
大きなオーガズムで、呼吸すら止まっていた。
女はこの日、もはや何度目になるかもわからないほど大きなオーガズムを迎えた。
それでも、この一撃は特別だった。
今までの責めと違ったことは、この挿入の一撃で、無意識であったとしても幸福感を感じ始めていたこと。
目の前の男が愛しく感じた。
自らの秘所へと突き刺さっている怒張が愛おしく感じて仕方がなかった。
気付かぬ内に体は堕され、心は、目の前の男を求めている。
体から力が抜けているのにもかかわらず、自身の秘所がミチミチと肉棒を咥え込んでいる感触がわかった。
ゆっくりと男が動き出す。
ズンッ!
ズンッ!
ズンッ!
「ぁっ、はぁっ、ぁん……」
腕のように太い怒張が引き抜かれる度に、内臓が引きずり出されるような心地よさがある。
また、一番奥まで突き出される度に、魂が抜けるような心地よさで意識が薄れ、ズンズンと高みへと押し上げられる。
その強すぎる快楽に女は顎を天上に向けて突き出し、ガチン! と歯を食い縛った。
「ふーっ……ふーっ……ふーっ……」
快楽の波を耐えた女が又グラに顔を向ければ、今も出入りする剛直が見えていた。
剛直はピストン運動の度にヌチヌチと厭らしい音をたてている。
与えられる快楽は苛烈なもので、男は手加減する様子もない。女は何だか、もはや全てがどうでも良くなっていた。
心は。今はもう、今だけはこの男の女として、女の悦びを受け入れたいという気持ちになっていた。
そんな女の様子に男は口許を吊り上げ、女の体に覆い被さる。
男の体はゴツゴツと一切無駄のない筋肉で覆われており、女は背中に手を回せないことを無意識下で残念に思った。
女を抱きしめ、口づける。男の体が女の体に接触し、厚い胸板で潰された胸が、触れられた肌が熱い。
「ん、んぅぅ〜.!」
男の重み──それだけで、女は気をやりそうになった。
チロチロと舌が絡み合い──―
男が女から顔を離せば、口と口との間には唾液の橋がかかった。
女はそれをただトロンとした瞳で見つめていた。
「こぇ……はずしてぇ……」
クイクイと括られた腕を示す。
「いいぜ」
そういうと男はサッと腕を伸ばし枷を外した。
女は腕の枷が外れると、男の大きな背中に腕を回し、再び口づけをねだる。
「んぅー! んぅー! うぅぅ……」
鼻息荒く、口づけを交わしながらも、剛直はピストンを続けていた。女も更なる快楽を求め、腰を揺らし続ける。
女の脚は男の腰へと回され、逃さないとでも言うかのようだ。
ねっち、ねっちと女の奥へと優しいキスを送り続ける。
太い剛直により、ミチミチに詰まっては愛しげに絞め、引き抜かれては行かないでと泣く、淫らな穴。それだけでも体は震え、女に悦びを伝えるが、どこかもどかしい。
子宮口に優しいキスをしても、すぐに離れて行ってしまう。そして、また優しいキスの繰り返し。
「じゅっと、しぇちゅない……しぇちゅないのぉ〜」
「なんだ、最初の反抗的な態度はどうしたよ」
女が応えることはない。そんな余裕などとうに消え去っているのだから。今あるのは女の浅ましさ。
「はやくぅ……はやく、いっへぇ」
「おいおい……別にお前の為にやってるんじゃないんだぜ」
しかし、そんな言葉とは反対に男は笑顔だ。自身の剛直で女がよがり狂っている。あへあへ、と前後不覚になっている女を見ていると俄然、やる気が湧いてくる。
「当然、答えはノーだ!」
グイッと女の身を起こし、女を抱っこする形になる。
男は女の背と腰を支え、女は幼子のように男の背に両腕を回してギュッとしがみついた。
体勢が変わったことで、これまでとはまた違った角度から奥を責められ、ビクンッと体が跳ねる。幸福感とともに、深い絶頂を味わう。
男にキスを求められ、なすすべなく奪われた。胸がジンと熱くなる。
「ぁ、ぃ、ぃひゃぁ〜……! もぉ、ゅるひてぇ……」
許して貰えない。女は子どもに戻ったかのように、ハラハラと涙を流す。普段の彼女を知るものからすれば、あり得ないことだ。
女はそう言いつつも、腰を男の腹に擦り付けるようにして、許しを乞うようにヘコヘコと動き続けている。
「もぉ、むりぃ〜。むぃだからぁ……!」
喚き出す女。本当に限界のようだ。言動が子どものようになってしまっている。
「……わぁーったよ。もう少しだけ耐えろよ」
「ごめんなはぃ……ごめんなはぃ……」
ハラハラと目の縁から流れ落ちる涙を舌で掬う。言葉は乱暴だが、所々に優しさが滲んでいた。
はぁ、はぁと荒い息で喘ぎ、共に登りつめる約束を交わす。
男は再び、女を仰向けに寝転がせた。女の力が抜けヘロヘロになった脚を両腕で一本ずつ掴み、深いスロートを開始した。
「ぃぃっ……!」
ぬっち、ぬっちと子宮を押し潰すように責める。
何度も子宮口にキスをされ、何度も、何度も剛直で押し潰された子宮は既にクタクタになっていた。
クタクタになり位置の変わった子宮がもう耐えられないと降参している。クポンッと子宮口に亀頭がはまり込んだ。
「あひぃっ」
衝撃。
パクパクと喘ぐが、言葉は出てこない。
ピストン運動が進むたびに、亀頭によって子宮口が広げられてゆく。
もう準備は万端だった。いつでも、この女を終わらせることができる。
「もぉ、だひて……だひて……」
光のない瞳で、うわ言のように囁く。
「ちゅらいの……ちゅらいのぉ〜!」
もう本当に狂ってしまう。これ以上は精神が耐えられない、と。荒波のように打ち付ける快楽の波に、そのまま精神がさらわれ、戻ってこれない予感がした。
「へっ、へへ……今、お前を女として終わらせてやっからよ」
「ぅ、んっ……!」
金髪の大人の女。そんな彼女が子どものように笑顔を浮かべている。もしかしたら、子どもの頃の彼女はこんなに天真爛漫だったのかもしれない。
覚悟を決めた。
中出しを食らわせて、コイツを終わらせる。
「おっしゃ! 盛大にイケや!」
絶頂とともに、女の深い、深い所まで剛直を突き刺した。
クタクタになった子宮口にトドメのキスをかまし、亀頭はほとんど埋まっていたかもしれない。
そして、熱い精子を女のハラにぶち撒ける。
「ぃ、っくぅっ……!」
これまでとは、比較にならないほどの快楽の津波。抵抗など許されず、一瞬にして意識を刈り取られる。
女は身を大きく仰け反らせ、与えられた女の悦びを余すことなく受け止めた。
一番、深い所まで精子が行き渡り、勢いよく放出された精は子宮壁へと衝突し、跳ね返る。
遠慮などなくドクドクと注がれ、パンパンに膨らんでゆく子宮。
女が最後に感じたのは逞しい男に征服された悦びと、熱く火傷するような、ハラが燃えた感触だった。
……
「あーあー、なんだよ。一発KOじゃねーか」
女は快楽の空にいるらしく、しばらく戻ってくることはなさそうだった。
男の体力からすれば、まだまだ余裕だったし、物足りなくはあったが……
仕方がねぇ、これで勘弁してやる。
と、女に腕枕をし、労るように抱き締めると重なり合うようにして眠るのだった。
……
朝
男よりも早く目を覚ました女は、男の腕の中にいた。そして、自身を犯した男を見つめた。
何故かこれまで感じていた身を苛むようなイライラ、憎悪の念は晴れていた。
こんな気分は本当にいつぶりだろうか。
この男のことは、よくわからない。
あんなに無茶苦茶に犯されたのに、今は何でか嫌な感じも憎悪もなかった。
女は殺す気分にもなれず、自身のボディーアーマーを手早く装着すると、男には何も告げず連れ込まれた宿を後にした。
まだ熱の残る下腹部を無意識に撫でながら……
いつの間にか彼を求めている自分に苛つくまで、後、逢瀬が一回。
彼女が、自分もまた女だったのだと気づくまで、後、逢瀬が二回。
全てを投げ捨てて、心から彼に服従するまで、後、逢瀬が三回。