※この作品はR-18です。

一なる存在   作:愛すべからざる光

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※誤字脱字があれば報告お願いします。

今回はグレイフィア視点です。
作者はグレイフィア好きなのでかなり登場することになります。


第十話 グレイフィア・ルキフグス 1 

ライザー・フェニックスとのレーティングゲームが決まり、オカルト部の全員が参加でリアスの別荘で修行を始めようとしていた。

 

既に公式なレーティングゲームにも参加しており、実質全勝中であるライザーとリアス達の実力差は未知数であるが、経験がある分ライザーが有利であろう。

 

 

そして謎であった先生の実力を確かめることにもなった。

 

オカルト部のアーシア以外が先生に一対一で挑み、全員が先生に勝てなかった。派手な技や特徴的な攻撃はなかったのに誰も彼に傷一つ付けられなかった。

 

"兵士"のイッセーは体術で気絶させられ、"戦車"の小猫は組み伏せられ、"騎士"の木場も剣を折られ組み伏せられ、"女王"現最高戦力の朱乃も自分と同等の雷をぶつけ、相殺され、組み伏せられ、そして"王"のリアスも滅びの力を躱され続け、最後は組み伏せられた。予想もしていなかった実力に驚いていた面々であった。

 

このようなこともあり、リアスと先生が一緒に考えた修行をリアスを含め、全員が行うのであった。

 

 

 

・

・

・

 

 

 

~ ??? Side ~

 

 

義妹であるリアスが婚約者のライザー・フェニックス様とレーティングゲームをすることを夫、サーゼクス・ルシファーに報告し、グレモリー家にある図書館で私はあることについて調べ物をしていた。

 

リアスと会い、眷属達を見たがライザー様は連戦連勝中であり、実力も経験も今のリアス達ではどうにもならないでしょう。ライザー様の眷属の者達は打ち破れるでしょうがライザー様自身は倒せないでしょう。ですが、私は義妹であるリアスの勝利を祈ります。

 

それよりも気になったのが、途中から現れたオカルト部の顧問という男性であった。

 

私ですら彼の実力がどのくらいなのかが分からなかった。話を聞く限りでは、人間で、魔術師ということを聞きましたが、どうにも納得できずにいました。リアスも眷属の子たちも信頼しているので決して怪しい者ではないと思いますが、どうにもモヤモヤを払いきれずにいました。

 

そして私はオカルト部から去る時に見てしまった。彼の手の甲にほんの一瞬だけ刻印(こくいん)のようなものが浮かび上がったのを見逃さなかった。私以外は見逃したに違いないが私はハッキリと見た。何処かで見た記憶があったがハッキリと出てこない、曖昧な記憶を頼りに私は行動していた。

 

そして図書館で古文書などを手当たり次第に調べていた。何冊目か、もう覚えていないが次の本に移ろうとした時であった。

 

ふと、私の瞳に一冊の本が目に入った。なんら変わりのない見た目の本なのに目が離せない。何故だろうか……この本に触れてはいけない気がする。脳なのか、本能なのか、私自身でさえ、理解できない何かがあの本にはある。これは確実に言えた答えだ。

 

不安を押し退け、きっとこの疑問が分かると思い、私は本に触れ、開いてしまった。そしてあるページで手が止まった時であった……

 

 

 

 

――流石は私ですわね

 

 

 

 

今はこの図書館に私以外の人はいないはずなのに私の背後から声が聞こえた。気配もなく、魔術的なものも魔法も私に察知されることなく、私の背後にいる。完全に不意打ちを取られ、急所を攻撃されれば防ぎようがない程に完璧に私の背後を取っている。

 

それに背後にいる者の言葉に私は完全に乱されている。流石は私ですわね(・・・・・・・・)、一体どういうことなんだ……私が知っている者なのか、それとも私のことを知っている者なのか、考えが纏まらない。

 

背後にいる見えない相手に私は考えを巡らせている中、背後にいる者はこう言ってきた。

 

 

 

――そう深く考えず、此方を見なさい

 

 

 

振り返っていい、と言ってきた。

 

罠なのか、それとも振り返った瞬間に私を殺すつもりなのか、声から察するに女性なのは間違いないが一体何が目的なのだ。

 

 

 

――私が何者か知りたければ振り向きなさい

 

 

 

まるで私の考えが分かっているような言い様で言って来る背後の人物に私は従うしかなかった。このままでは何もできず終わってしまう、ならば、という覚悟で私は背後にいる人物を見る為に振り返った。

 

振り返った先に居たのは……私はありえない者を見てしまった。そして背後にいた者が言っていた意味が分かった。

 

 

『……私自身がそこにいる』

 

 

な、何を言っているのか分からないと思いますが、私も現状を把握できずにいます。頭がどうにかなりそうです。魔法、幻術、催眠術、そのような類いのものでは断じてない。私は今、もっと恐ろしいものの片鱗を味わっている。

 

 

私の使用人服に、気配、魔力量(・・・)、どれをとっても私と瓜二つ。ですが、私よりスタイルが良いような気もします。胸は私より三カップぐらい大きく、お尻も私より少しだけ大きいような気がする。

 

 

「貴方は一体何者ですか?」

 

 

――貴女が私、貴女も私ですわ

 

 

答えになっていない、私を嘲笑うようにいる目の前の私に言葉では無理だと悟り、私は実力を行使した。

 

私が出せる最高速で後方に飛び、牽制に六割の力で攻撃を放った。セラフォルー様と"最強の女性悪魔"の座を争った私の攻撃は生半可なものではない。当たればただではすまない。

 

そう思っていた私には信じられない光景が目の前に広がった。確実に当てるはずで放った攻撃がもう一人の私の横を通り過ぎていったのだ。もう一人の私の後方で攻撃が着弾し、爆ぜた。だが、狙った目標には当たってはいない。

 

 

 

――無駄ですよ。貴女の攻撃は私には当たりません、試してみなさい

 

 

 

私の攻撃をまるで風が吹いたように何でもなかったようにいる目前にいる私。手を広げて、どうぞ、といわんばかりに挑発してくるもう一人の私に私自身は出し惜しみせず全力で挑んだ。

 

一瞬で、もう一人の私の周りに、私の魔力で作った弾丸、魔弾を展開させ、三百六十度から攻撃をした。回避不能なこの技をどうするか、私はそれを確かめるつもりで放った。この目でもう一人の私の力を確認する。

 

 

だが、私は見てしまった。そして私の予想とは全く異なる答えが出た。

 

 

もう一人の私は全く動くことなく、脚も指も動くことなく、全ての私の攻撃を避けた。避けたというよりも私の攻撃が当たる寸前で攻撃したはずの魔弾があらぬ方向に飛んで行っていた。腕、脚、腹部、首元、頭、全て当たる筈であった魔弾は全てあらぬ方向に飛んでいき、もう一人の私は無傷。

 

信じられない。私はちゃんと見ていた。彼女の表情、指先からつま先まで全てを見ていたのに何もしていない。

 

 

 

――これが答えです。貴女では私には勝てない、そう、貴女では本物(・・)の私に勝てない。

 

 

 

……彼女は何て言った、もう一人の私が本物で、わ、私は偽物だという口振り。いかに温厚な私でも冷静ではいられなくなってしまっている。

 

もう一人の私に向けて無差別に攻撃をしていた。捕獲などという考えは頭に無い、殺すという思考だけが私を動かしていた。プッツンしちゃいました。

 

ですが、私の攻撃はどれだけしてももう一人の私に当たらない。どれだけ考えても、どれだけ死角から攻撃しても全て当たらない。

 

言葉に出来ない"説明できない力"が働いているようにも見えた。このままではジリ貧ですね。何か対策をしなくては。心は熱く、頭は冷静に、考えながらも攻撃をしている私の心を見透かしているかのようにもう一人の私は言ってきた。

 

 

 

――後のことは気にせずに全力で来なさい、さすれば一撃は私に当てられるかもしれませんよ

 

 

 

目の前の私を倒さない限りは、きっとこの場から逃げることもできない。よくよく感知してみればこの図書館内に結界が張られている。

 

私が今出せる全力でもう一人の私を倒す。

 

退くこともできないこの状況ではこれが一番の打開策。そう思い私は全魔力を集中させ始めた。

 

力を収束し貯めている時間にも関わらず、もう一人の私は一歩も動こうとせずにいた。

 

 

「例え、私が偽物だったとしてもです――偽物が本物にかなわないなんて道理はない筈ですッ!」

 

 

現状で出せる全ての力を私は言葉とともに放った。現・四大魔王の人達でもこの一撃を受ければただでは済まない。それ程の威力のある一撃を私は放った。

 

迫りくる凶悪な魔弾の一撃にもう一人の私は冷静そのものだった。

 

一秒もしない内に私の魔弾はもう一人の私を塵も残さず消滅させるだろう。

 

 

「勝ったッ! これで――」

 

 

私は勝ちを確信した。だが――

 

 

 

 

――感動的ですね、だが無意味です

 

 

 

 

無情にも私の期待は裏切られた。

 

動かなったもう一人の私が動き、私の魔弾を弾くように手で触った。

 

 

 

 

『全反撃(フルカウンター)』

 

 

 

もう一人の私の言葉とともに私に眩い漆黒が襲い掛かった。

 

 

 

思考が鈍くなっていく、体が重くなっていく。

 

 

 

私は……

 

 

 

御免なさい、ミリキャス

 

 

 

申し訳ありません、サーゼクス

 

 

 

 

私の意識は闇に堕ちて沈んでいく。

 

 

 

 

~ グレイフィア・ルキフグス(クローン体) Side end ~

 

 

 

 

 

 

 

 

火山が噴火したような衝撃が図書館に響き渡った。これ程の衝撃にも関わらず図書館外は全く何もなかった様子であった。図書館内には凄まじく固い結界が張り巡らされて有ったようだ。

 

爆撃の後のように無残に図書館内は荒れている。本棚が倒れ、本が落ち、燃えている。

 

その中を悠然と歩く一人の女性が居た。そして歩く先にはその女性と瓜二つであった女性が倒れ伏せ、夥(おびただ)しい量の出血と体の一部が吹き飛んでしまっていた光景があった。

 

倒れ伏せている女性の近くに着くと

 

 

 

「流石は私(・)でした。素晴らしい一撃、素晴らしい対応でしたわ」

 

 

 

既に意識がなくなっているであろう女性に言葉を述べた。

 

倒れ伏している女性はグレイフィア・ルキフグスでもあり、立っている女性もグレイフィア・ルキフグスである。

 

ただ違うのは、本物か、偽物かの違いであった。

 

 

「どうしてこのような状況を作り出したのですか? 旦那様。それに私に制限(・・)までかけて」

 

 

本物のグレイフィアの背後にいる人物に彼女は疑問を投げた。

 

「ただの余興ですよ、余興」

 

余興ですか、とグレイフィアが小さな声で返したが、グレイフィアの内心ではまだ裏があるはずという答えが出ていた。

 

「クローン体のグレイフィアも優秀だね、一瞬だけクローン体のグレイフィアに見せた刻印(・・)だけであの(・・)本を探し当てるのだから」

 

本体のグレイフィアと会話をしているのは、彼(・)であった。口振りから刻印見せたのもワザとだったらしい、そして全て計画された犯行だった模様。

 

そして何よりも本体のグレイフィアはリミッターをかけていたのにも関わらず、クローン体の自分を圧倒していた。

 

 

今現在リアス達の場所にもいる彼は分身体でもあり、本物でもある。記憶を全て共有でき、実力も今のリアス達でかなわない程である。

 

さてと、と彼が言葉述べると既に意識がないクローン体のグレイフィアに手を翳していた。

 

すると、クローン体のグレイフィアは光に包まれ、数秒して光が消えていくと、無傷のグレイフィアが横たわっていた。出血も無くなっていた腕や脚も元通りに戻っていた。

 

そして次に、彼が指をパチン、と鳴らすと、見るも無残であった図書館内が元通りに戻っていた。

 

「すまないね、巻き込んじゃって、お詫びに何でも(・・・)御願いをきくよ」

 

元通りになった現状に満足し、満面の笑みでグレイフィアに言った言葉にグレイフィアは物凄い喰いついた。

 

 

 

――ん、今何でもって言いましたよね?

 

 

 

グレイフィアの内心では彼の言葉が繰り返し流れていた。

 

そしてグレイフィアは彼に言葉を返す前に行動していた。

 

 

彼の前に膝を着いて、彼のズボンのチャックを開けて、グレイフィアという女を狂わせた肉棒を取り出して、触れるだけのキスを亀頭にして一言。

 

 

 

「戦闘で高まったこの体の火照りを鎮めてください、このオチンポ様で」

 

 

 

メイド服の女性で美女、人妻でもあり美女、上目遣いで此方を見てくる美女、そのような美女が男性の大事な部分に奉仕をしようとしている。男なら欲情してしまう展開だ。

 

 




『説明できない力』

本体のグレイフィアが習得した極意。今は全てが不明の力。

『全反撃』

自分に向けられた魔力などの攻撃を倍以上の威力で跳ね返す技。






車のエンジンをかけた瞬間に思いついた話です。

ふとした瞬間に話のネタというのは出てくるんですね。
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