俺の名前は柊旬平(ひいらぎしゅんぺい)。どこにでも居るごく普通の高校生だ。だけど、世間一般とはかけ離れている『普通』ではない部分もいくつか持ち合わせている。驚くほどモテないこと。既に50回も女の子にフラれていること。そして……ネットの影響で女子トイレを覗く趣味に目覚めつつあること。これは、そんな俺が幼なじみの同級生を相手にエッチな狼藉を試みる、そんなお話である。――――方向性としてはいつも通りですが、今回はマルチエンディングにトライしてみました。なお、既にPixivおよびノクターンノベルズにも掲載済みです。

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第1話

「……あなたのような冴えない劣等生のステレオタイプがこの私とつり合うハズがないでしょう? これ以上話しても時間の無駄だから帰らせてもらうわよ」

「あっ、ちょっと」

 俺の言葉に耳を貸そうともせず、校内屈指の美人優等生『朝岡リナ』が踵を返して校門を後にする。

「…………」

 月曜日の放課後。どうやら俺はまたしても女の子にフラれてしまったみたいである。

「旬平、気にするな。どうせ最初から勝ち目のない戦いだったんだから」

「そうそう。仮に付き合えたとしてもお前じゃ3日ともたなかっただろうからこれで良かったんだよ」

 打ちひしがれている俺の両脇で、友人たちが慰めにならない慰めの言葉をかけてくる。

 そして、背後から追い討ちと言わんばかりに手厳しい言葉が飛んで来る。

「やっぱりね。こんなオチになるんじゃないかと思ってたわよ」

「げっ……」

 振り返るとそこには俺の同級生で幼稚園時代からの幼なじみ――河合美尋(かわいみひろ)がいた。 

「これで通算51回目の玉砕。よく懲りもせず続けられるものね」

「全くだ」「まさにイ〇ローの背番号だぜ」

 呆れ気味な美尋に友人たちが便乗する。いくら全員心を許せる相手とは言えど、これは流石に辛い。

「もういいよお前ら! 俺は一人で帰るからそこで好きなだけ騒いでろ!」

 俺は半ばヤケになってそう言い放つと、仲間たちを置いて走り去ったのであった――――

 

 

「……ったく、アイツら。他人事だからって好き勝手言いやがる」 

 立ち寄った公園のベンチに座って自販機で買ったホットコーヒーを勢いよく喉の奥へと流し込む。

 ――くそっ、どうしていつもこうなっちまうんだ……

 漠然と寒空を見上げながら俺は自嘲気味に大きなため息を吐いてみる。果たしてこれは人生で何度目のため息になるのだろうか。

「…………」

 51回目の玉砕。美尋の口から告げられたその言葉は大げさでも誇張でもなく、文字通り幼稚園から通算した俺の『フラれ回数』だった。しかも、そのどれもこれもがカスリもしないレベルでのけんもほろろなフラれ方ばかりだったのである。

 ――結局、俺ってダメな男なのかなぁ…………

『失敗を恐れるな』とはよく言うものの、流石にこうも失敗が続くと劣等感が俺の心に否応なくのしかかってくる。

「探したわよ、やっぱりここにいたのね」

 そんな時、俺を追ってきたのか美尋が姿を見せる。事ここに及んで一体俺に何の用があると言うのだろうか。

「……何だよ、わざわざ俺を笑いにここまで来たのか?」 

「そういう言い方はやめてよ。一応これでも旬平のことを心配してるんだからね」

 美尋が当然のように俺の右隣へと腰を落とす。

「それに、今まで一度でも私がフラれて落ち込んでいる旬平を笑ったことなんてあったかしら?」

「悪い、口が過ぎた」

 妙な剣幕のようなものを感じたので俺は詫びを入れてから本題へと入り込む。

「……で、お前は一体何をしに来たんだ?」

「そうね、まだ女の子に片っ端から声をかけ続けるつもりなのかって聞きに来た……と言うところかしら」

 両足をブラブラさせながら美尋が意味深な言葉を口にする。

「何だよ、そんなことか」

 だが、それならば俺の答えは既に決まっているも同然のものだった。

「もうやめておくよ。俺がこれまでどれだけの女の子にフラれてきたか、お前だって知ってるだろ? 俺はつくづく女運のない残念な奴ってことさ」

「旬平……」

「はは、そのうち惚れ薬でも作って意中の子に飲ませてみようかな? そうすればこんな俺でも……」

「旬平っ!」

 ギュム!

「えっ?」

 自嘲とともに持論を展開していた俺の股間に美尋の手が響いてくる。あろうことか、彼女の右手は俺の局部をガッチリとつかんでいたのである。

「こ、これって……」

「惚れ薬なんて必要ないわ。今のままの旬平を好きな人だってきっと近くにいるもの」

 美尋は俺の質問に答えようとせず目を潤ませながらそんなことを言ってくる。

「………………」

 近くで見据えるその顔は思った以上に可愛らしく、俺は心の中に未だかつて感じたことのないときめきを覚えてしまう。

「美尋。お前、泣いているのか……?」

「べ、別に。ちょっと目にゴミが入っただけよ」

 美尋が俺の局部から手を離してベンチから立ち上がる。

「話はそれだけ。私はトイレに行ってくるから先に帰ってていいわよ」

 そして、俺に背を向けると足早にトイレへと駆けて行ったのである。

 ――美尋……俺は……!

 俺はコーヒーの残りを飲み干してクズかごに捨てると、ためらうとこなく美尋の後を追いかけたのであった…………

 

 

 公園のトイレは男女共用で、小便器と和式便器が2つずつという至ってシンプルな造りになっていた。

 ――奥側に入ったんだな……

 奥の個室に鍵がかかっていることを確認して、ここに美尋が入っていることを確信する。

「……」

 そして俺も手前の個室に入って鍵をかける。これで準備は万端だ。

 ――さて、後は……

 天井と床を交互に見やりながら俺はどちらから桃源郷を覗き込もうかと思案する。トイレ盗撮物ではどちらもよくあるアングルだが、果たして実際に決行するとなったらどっちが最高の眺めとなるのであろう。これは大げさでなく重要な分岐点である。

「…………」

 だが、悩んでいても答えにたどり着けるはずがないので俺は一つ深呼吸をすると速やかに実行へと移ったのである。

 

 

 ――――――――――――――――

 

 

 仕切りの壁を登って上から見下ろすように奥の個室を覗き見る。すると、便器に屈んでいた美尋の背中と後頭部がハッキリ視界に映し出されたのである。

「はぁ……」

 プシャァァァァァァ…………

 美尋が悩ましげな吐息とともに放尿を開始する。しかし、聞こえてくるのは音ばっかりで当然ながら肝心の部分は見えるはずもない。

 ――くそっ、何も見えねえっ……!

 禁断の行為に手を染めているはずなのに何一つ得られていないような気分に苛立ちが募ってくる。

 カラカラカラ……

 美尋がペーパーを取りながら局部を拭き始める。だが言うまでもなく肝心の部分は何一つ見えるはずがない。

 ――チクショウっ! どうして上から見ようなんて思っちまったんだっ……!

 俺は自分の浅はかな選択を前にただ後悔をするばかりであった。

「んっ……んふっ!」

 そんな時、美尋が艶めかしい声音で力強く気張り出す。そして―― 

 ブゥ~~ッ、ブビビビビィッ!!!

「!?」

 突然の放屁に意表を突かれた俺は、驚きのあまり手を離して壁から落っこちてしまったのである!

 

 ――ガアァァァァン!

 

 潜伏していた個室の中に転落した俺は、ちょうど落下地点に構えていた和式便器の金隠しに思いきり腰を打ち付ける。

「――っ!」

 その痛みは尋常ではなかったものの、美尋に悟られるわけにもいかなかったので俺は声を殺してその激痛に耐えた。

「な、なに? 誰かいるの?」 

「…………」

 美尋に異音を察知されるも俺は声を出さずに沈黙を貫き通す。

「……何だ、気のせいか。せっかく出かかっていたのに引っ込んじゃったわ」

 美尋が気を取り直して個室の向こうでカラカラ音を立てる。おそらく放屁後の肛門を拭いているのだろうが、今の俺にはそれを確認する余裕など存在しない。

「さてと」

 やがて水の流れる音がして、程なく奥の個室のドアが開けられる。どうやら美尋がトイレを済ませたみたいである。

「あぁ……」

 美尋の足音がトイレから消えたところでようやく口を開く。結局のところ、見たいものを見ることも出来ぬまま腰骨にヒビを入れて俺は今回のチャンスを逸してしまったのである。

「うぐぐぐぐ……」

 悔しさと痛みが全身を駆け巡っていた俺は、どうにもならないと分かっていながらもこう叫ぶのが精一杯だった。

 

「もう覗きなんて懲り懲りだーーーーっ!!」

 

 BAD END★

 

 

 ――――――――――――――――

 

 

 俺は床に顔を擦り付けて、仕切りの下の隙間から奥の個室を覗き見る。すると、丸くて大きな美尻がハッキリと俺の視界に飛び込んで来たのである。

 ――美尋の尻だ……!

 便器の上にプリンと浮かんでいるその桃のような膨らみに俺の股間がすかさず熱を帯びる。だが、当の本人が俺の視線に気付いている気配はない。

「はぁ……」

 プシャァァァァァァ…………

 美尋が悩ましげな吐息とともに放尿を開始する。その色合いは透明で、まるで本物の聖水のように思えた。

 ――美尋が俺に気付かずに、オシッコ姿を晒してる……!

 その尻から放尿しているかのようなアングルに俺はいっそうの興奮を掻き立てられてしまう。

 カラカラカラ……

 放尿を終えた美尋がペーパーを取りながら局部を拭き始める。その手つきが妙に艶めかしく、俺は覗きを敢行して正解だったと確信する。

 ――美尋……美尋っ……!

 俺は無意識のうちにどんどん隙間に顔を寄せて美尋の尻へと肉迫させる。

「んっ……んふっ!」

 そんな中、美尋が艶めかしい声音で力強く気張り出す。そして、肛門を大きく開くとその穴から大きなオナラを噴き出したのである―― 

 ブゥ~~ッ、ブビビビビィッ!!!

「!!」

 その爆音に俺は思わず体をビクリとさせる。だが、その音以上に強烈なのはそこから放たれる壮絶な臭気だった。

 ――臭えな、美尋のヤツ……何食ったらこんなオナラが出せるんだ? でも……

 卵が腐ったような臭いに顔をしかめながらも俺は美尋の尻を凝視する。これほどのオナラをしたということは、つまり――

「んっ……んっ……う~ん…………!」

 すると、美尋は可愛らしいうめき声とともに開かれた肛門から巨大な塊を産み落としたのである。

 ムリムリムリムリムリッ……メリリッ!!

 ――す、すごいっ……!

 その茶色の大蛇がトグロを巻いたようなウンコが出てくる様子に俺の視線は釘付けとなる。しかし彼女の脱糞はまだ終わらない。

「はぁ、はぁ……ま、まだ出そう……!」

 みひろが吐息とともに腸内に残っていたウンコたちをひり落とす。

 メリメリッ、ニチチッ! ニチニチニチッ! ムリュリュリュリュッ!!

 その排便姿を刮目しながら俺は未だかつてない程の興奮に全身をたぎらせる。

 ――美尋……美尋、俺は……!

 しかし、興奮のあまり前のめりになっていた俺はバランスを崩して仕切りの壁に頭をぶつけてしまったのである! 

 

 ――ガン!

 

「うっ……」

 頭部に伝わってくる痛みに思わず声が漏れる。そして、それは今まさにペーパーで尻を拭こうとしていた美尋の耳にも行き届き――

「えっ!?」

 美尋が顔だけを振り向かせ、隙間から覗いている俺の存在に気付いてしまう。

「しゅ、旬平……あんた、何やってんのよ!」

「いや、その、これは、その……」

 予期せぬ事態に俺は言い訳の言葉すら出てこない。

「……いいわ。すぐにお尻を拭くからそこで大人しくしてなさい」

「は、はい……」

 結局、鋭い目つきの美尋を前に俺は力なく返事をするのが精一杯だった。こうして、彼女の排泄模様を見届けた後に俺はトイレから連れ出されるのであった…………

 

 

 公園の少し先にある海辺で、俺たちは誰もいない砂浜の上を二人で歩いていた。

「その、ごめん……つい、何と言うか出来心で」

 拗ねたような顔つきで少し先を歩いている美尋にとりあえず頭を下げておく。

「いらないわ、そんな言葉。それよりも、一部始終を見た感想を教えてよ」

「まあ、その……とてもキレイで可愛らしくて、セクシーだったなって……」

 斜め上を行く切り返しに俺は率直な気持ちを口にする。

「何よそれ。女の子がウンチしてるところがキレイだなんて変態にも程があるわよ」

「だよね」

 至極当然の指摘を受けて思わず苦笑する。だけど、それは好きな女の子相手だからこそ芽生える感情とも言える。

「で、旬平はどう責任を取ってくれるのかしら? あんな恥ずかしいところを見ておいてタダで帰らせるつもりなんてないからね」

 美尋がこちらを振り返って上目遣いに俺を見据えてくる。だけど、俺の答えは既に決まっていた。

「俺、さっきトイレを覗いてようやく気が付いたんだ。本当にそばにいてほしい人が誰なのか、って」

「……」

 先ほどからずっと感じていた興奮やときめき。それは、今まで恋をしてきた女の子たちには感じることのなかった特別なものだった。

 言うまでもなく、そんな感情を俺に与えてくれるのは――

「美尋。好きだ、俺と付き合ってくれ」

 俺はこれで通算52回目となる愛の告白をこれまで以上の真剣な気持ちで口にする。

「ふふ、その言葉を待っていたわ。これは私からのご褒美よ」

 すると、柔らかな唇が返事となって俺の頬に優しく触れたのであった。

 

 GOOD END☆


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