カピバラが見る感じを出したかった
「キタキツネっ!先にお風呂!」
「えーやだーもっかい遊んでから~」
「しょうがないわねぇ。じゃあすぐに入るのよ。私はボスからジャパリマンもらってくるから。」
「うーん、わかった~…」
「あ、死んじゃった。もう一回コンティニューしよう。」
(「キタキツネ、お風呂入りなさい!…早く入らないと……セルリアンが出るわよ…!!」
「えーそれほんとー?」)
キタキツネは昔、言われたことを思い出した。
「うう、やっぱ寒くなってきたし、お風呂入ろう。」
夜の露天風呂にて
「あぁ夜に入るお風呂が一番だねねね、暖かいよよよ、真からあったまるよよよ。」
「ううさむいよ、やっぱりもういちコンティニューしていればよかった…」
脱衣所から風呂場に入ってきたのは狐耳少女のキタキツネ。キタキツネの体はスラッとしており、それでいて、足や太もも、おっぱいはそれなりにはあるが、股の毛は何も生えていない。
お外は星が見えるほど晴れているけど、雪見できるほど雪があって寒い。
まあでも服を脱いで入るお風呂は嫌いじゃないよ。ん?あれ、それより暗闇に誰か何か影が見える。
「うー暗くてこわいよ、ギンギツネ…」
白い湯気にはヌッとヌートリアではなくて、そこには大きなモルモットのような耳の少女のカピバラがいる。
「なんだ、カピバラか…」
「……」
「ねーカピバラ、カピバラはずっとそこにいて疲れないの…?」
カピバラはお湯の中で上体を後ろに倒し、足を開いたまま座り込んで、左手は支えにして、右手は開いた内太ももに置いて、お湯の外に顔だけ出している。
ヌボーとした表情だが、カピバラの足は血色の良い白で、股には茶色いたわしのように、ちくちくしてそうな毛が生えており、おっぱいはキタキツネより大きくてすこし垂れ下がっている、先っぽの色はピンク、頭にタオルを乗せたまま、顔は温泉の熱で赤くなっていた。
「いろいろな温泉と旅をするのが趣味なんだよよよ…。」
そういいながらカピバラは顔だけだしてお湯を歩いている。
「たくさんの景色を巡ってからたくさんのものを食べて最後に、温泉に入るのが最高なんだよよよ…」
キタキツネは洗い場で体を洗っている。
「でもカピバラってここでしかみたことないよ…」
「寒いの苦手だからねねね…でも温泉を巡っているのは本当だよよよ…」
「あ、でも…ボクがいつもゲームばっかしてるから、気が付かないだけかも…」
キタキツネは洗い場で体をまだ洗っている。
「はやくきなよよよ」
「ボクもはやく入りたいけど、体洗わないと怒られるし…」
「へへ、キタキツネは意外と偉いんだねねね…」
「違うよぉ、いわれるからちゃんとするだけだよ…」
そうして体を洗い終わって、浴槽の中に向かうキタキツネだったが、急にあるものを思い出した。
「どうしよう、おしっこしたくなってきた…」
キタキツネの膀胱にはおしっこが溜まっていたのだ。
「そこでしてくればいいよ」
カピバラはさっきいた向こうの洗い場を指したが、キタキツネはすこし振り向いたが向かおうとはしない。さっきは気づかなかったが、今見ると、結構暗いし怖い。
「ほんとに…?でも怖いからカピバラみててよ…」
そういうとキタキツネは洗い場と浴槽のちょうど間のところでしゃがみこんだ。
「大丈夫みてるよよよ」「……ありがと」
しゃがみこんだキタキツネは股を開くと、キタキツネの尿道を通して、震える足の間からワレメから黄色いオシッコがジョロジョロと流れていた。
「はぁ~…」
キタキツネは解放された心地よさに思わず声を発し、目をぎゅっとつむり体を悶えさせながら上を向いた。
露天風呂では雪が外の他の音を消してキタキツネの音と温泉の音がただひたすらに響いている。
「……」
ゆきやまちほーは北風が吹いて、寒空を一層引き立てている。
でも寒さにやられて、キタキツネの冷静さが戻ってきた。
なんだかすごく恥ずかしい感じ…どうしよう、もうしちゃってるし、止められないよぅ…
キタキツネは人前でオシッコをすることに対して、恥を感じていた。
「すーっ…はぁっ…はぁっ…」
キタキツネは湯気を吸いこむと、温泉のニオイとおしっこのニオイが混ざっている。空気を吐き出すと白い息が出る。
カピバラは何も言わず、ボクのことをみてくれているのに、なんだかボクだけオカシな感じ…
「ふーっ…はぁっ…」
カピバラは黙って、いつもの優しい目でキタキツネをみていた。
キタキツネにとってそのことが余計に恥ずかしさを増長させていた。
そしてだんだんとワレメから溢れんばかりの勢いだった、あのおしっこもだんだんと、今は勢いを失ってきている。
ああ…はやく解放されたいよ…あともうすこしだけ我慢すれば、この恥ずかしさから解放されるよ…
ほんのり赤っぽくなった顔は余計に赤くなる。
ボクは力を下半身に込めておしっこの勢いを強めた。
股から出ていたおしっこは、勢いを増した。
力を入れて、ぴゅっぴゅっと体から出る度に体がビクッとして、頭がぼーっとする。
最後、チョロチョロオシッコになって、毛のないワレメはほんのり赤い。
最後の一滴と隅々までカピバラに見られてしまった。
静かな夜にフクロウの声。あれはフレンズじゃない。
さっきののが嘘みたいな感じで、カピバラは自然に接してくれる。
だからすこし甘えた気分になってしまう。
「ねぇカピバラ…なんかお話聞かせてよ…」
「めずらしいねねね…ギンギツネの話も聞かないのに…」
「……」
「今日はちょっとそういう気分なんだ…」「ギンギツネがいなくて寂しいのかいいい…」
「…うん」
「…カピバラは旅の時、一人でさみしくないの?」
「へーき…ではないとは…思うけどなれちゃったねねね…それにいつも一人なわけじゃないよよよ…」
「そうなんだ…」
「どんな話が良い?昔旅の時に危険な目にあった話が良いかななな…?それともとてもきれいな景色に出会った話…怪談でもいいよよよ」
「怖い話はちょっと…」
「フレンズってのはちょっと変で怖いことの方がよく覚えているんだよよよ…」
「たしかに…」
「でも楽しい話でも言葉にしたり、文字にすれば忘れないよよよ…」
「タイリクオオカミみたいにみんなにお話をみせることはあるの…?」
「絵は描けないかも…でも聞かれれば話すし…日記はつけているよよよ…」
「ギンギツネとも、よく話している…?」
「そうだねねね…ギンギツネさんとはたまに話すよ…ギンギツネはキタキツネの話をよくするよ…」
「でもわたしは温泉に入りにきているから、たぶん思っているほどはギンギツネとしゃべらないよよよ…」
「ふーん…」
「じゃあお話を始めようか…」
「うーんと、あまり怖い話は聞きたくないよぅ…」
「じゃあ先週出会ったフレンズのお話にしようねねね…」
カピバラはキタキツネにフレンズの話をした。
「どう面白かったかいいい」
「ありがとうカピバラ…面白かった…」
「もうお話は良いかいいい」
「うん…」
「…」
「ねぇカピバラぁ…くっついていい?」
キタキツネは返事を聞く前に二の腕を、カピバラの二の腕に寄り添わせ、そのまま、手を握った。
「こうやってるとなぜだか胸が温かくなるんだよ…」
「すごいねねね…知らなかったよよよ…」
キタキツネは自分の胸の中心にカピバラの握った手を当てた。
「ドキドキ、音を感じるだよ…」
「ふしぎだねねね…」
温泉で赤面していたカピバラとキタキツネの顔は一層赤くなった。
「さっきはごめんねカピバラ…」
「どうしたののの…」
「カピバラの目の前でおしっこしちゃって…」
「すこし恥ずかしそうだったねねね…」
「だって一人でおしっこする時は恥ずかしくないのに…」
「一人の時も恥ずかしかったら、どこでもできないよねねね…」
「そうだね」
「「ふふふ…」」
キタキツネは急に笑いが出てきた。それに釣られてカピバラも笑った。二人のフレンズの笑い声は重なり合って夜の露天風呂に消えていった。
「ただいま!帰ってきたわよ!」
「あっ!」
ギンキツネの声だ。
響き渡る声がキタキツネのフレンズのキツネ耳とフレンズ耳にこだまする。
キタキツネの耳と頭と体が冷却されたみたいに、落ち着きを取り戻す。
「ボク、もう出る…ギンキツネのところにいくね…」
「じゃあねねね!」
「ありがとう…カピバラ…今度からはちゃんと話かけるようにするね…」
「うん、ありがとねねね」
服を着替える間もなく、タオルですこし拭いて出てった。
「ギンキツネーおかえりー」
「ただいまーって、あんたちゃんと拭きなさいよ!!床に水滴が垂れてるわよ!」
カピバラとキタキツネ、こうして二人の獣はちょっと秘密の友情を深めたのだった。