いつものような淫言要素0です。pixivにも同じもの投稿してあります。
楽しんでいただけたら幸いです。
痕
暗がりの部屋でベッドが軋む音が鳴る。荒い吐息が絡み合い、粘着音と肌がぶつかり合う音が響く。
敏感な粘膜同士を擦りあい、舌と舌で唾液を飲ませあう。
白い肌に赤い花びらを落すように唇で吸い付き、鎖骨に、首筋に、肩に幾つも彼女は自分のものだという印をつけていく。
背中に回された手は爪を立て、強く何度も引掻かれる。
鏡を見れば酷い有様だろうけど、これも彼女なりの印だと思って甘んじて受けよう。
幾度も肌を重ねているのに、そこはしとどに濡れそぼっている。
洪水のように濡れているというのにそこは挿入を拒むようなキツさだ。痛いくらいに締め付けてくる。
だけれど引き抜こうとすれば甘く絡みつき、奥へと入り込もうとすれば拒んでくる。
本当に、彼女のようだ。
駆け上がってくる衝動を我慢し、それを甘受しようにも耳元で響く彼女の嬌声にそれすらできなくなりそうだ。
普段からツンとした顔を今は涙と鼻水、涎でぐしゃぐしゃにして快感に蕩けている。
前にその顔を可愛いと言ったら危うくデュヘインされるところだったから、その言葉は胸の中にしまっておこう。
「ッ、あっ…っ…んんっ…ふぅっ―—―――…あぁ…っ!」
声を漏らすのを唇を噛み、少しでも声を漏らさないように我慢するが、それは困る。
俺は彼女の甘い声が聴きたいんだ。最奥を何度も何度も叩くように腰を突けば、その枷が外れて獣のような唸り声をあげる。
肌と肌がぶつかり合う音。
快感で彼女の肌がうっすらと赤みを帯びて艶めかしい。
濡れた瞳で睨みつけてくる彼女が愛おしくてたまらなくて、腰を動かすスピードがどんどんとあがっていく。
彼女の名前を呼ぶ。
「ジャンヌ」
身体を倒し、彼女の肩に顔を埋めながらこみ上げてくる射精感を欲望を吐き出そうと腰を振るう。
俺の限界が近いのを悟ったのだろうか。それとも彼女も昂ったのだろうか。
背中に腕を回し、そのほっそりとした脚を腰に絡ませてきて奥へ、奥へと誘ってくる。
痛みが走った。彼女の歯が肩口に刺さるように突き立てられる。痛みに声を出しそうになるが、それ以上の快感が上回る。
「っぁぁっ、りっ…かぁ…っんんぅっ…ぁぁっ」
名前を呼ばれた気がした。普段は呼ばれない名前を、俺の名前を。
この逢瀬、昂った時だけ。彼女は俺の名前を読んでくれる。それが嬉しくて彼女の耳元で何度も名前を呼ぶ。
どんどんと溶け合っていくような快感。すでに限界という堤防は決壊して尿道を精液が駆け上がっていく。
俺は気が付けば獣のような叫びをあげて、その最奥へ、全ての欲望を吐き出した。
絡んでいた彼女の脚が解けて、ピンっ、と伸ばされて宙を蹴る。熱い迸りを全て叩きつけるように打ち出していく。
彼女の中でまるで暴れ馬のように跳ねまわり、溜め込んだ快感を打ち出していく。
「はぁっ…あぁっ…」
情けない声が出る。腰を押し付け、全てを彼女の中に刻み込む。
「あっあっ…っ…ぁ…っい…」
絶頂へと上り詰めたのだろうか。彼女も何度も身体を震わせ、背中を弓なりにそらせながら口の端からは涎を垂らす。
甘く蕩けきったその顔と綻んだ唇に唇を重ね、その唾液を舐めとる。舌と舌を絡めあい、そして彼女に唇を噛まれた。
甘さが一瞬で消えて鉄の味が広がる…絶対に切れたぞ、これ。
「ったぁ…」
「…ふん…さっさと上から退きなさいよ…重い…」
「あっ、あぁ…ごめん」」
「…本当に退くんじゃないわよ、馬鹿…」
「えぇ…どうすればいいのさ」
「…ふん」
蕩けていた顔を見られたのが嫌なのか、なんなのか。顔を腕で拭うようにして今では普段の彼女のような、いつもの表情だ。
まぁ、これもいつも通りの会話。多分、恥ずかしいんだと思う。
俺は彼女を抱きしめてベッドの上で横になると、彼女は身を縮まらせてそれを受け入れれる。まるで借りてきた猫のようになる。
そんな彼女も可愛くて、その銀色の髪を優しく撫でる。
「…あんた、また中に出したでしょう…そんなにこの魔女を孕ませたいわけ?」
「まぁ、ジャンヌが俺の子供を産んでくれるなら凄く嬉しいけど?」
「ざんねーん!サーヴァントは孕みませーん、そんなのも知らないわけー?」
「まぁ、知ってるから中に出してるんですけどねー」
「…」
「…痛い、痛いから叩かないで、いや、ほんと、痛いっ」
「ふんっ…ばーか、ばーか、早く撫でなさいよ…ばか」
「はい、もう馬鹿でいいですよ…」
そう言って、彼女の頭をまた撫でた。
「昨晩はお楽しみだったようだな」
「はぁ…?」
「…なんだ、貴様。気が付いていないのか…」
「…だから何がよ」
「今朝から変な視線を集めているとは思わないのか?」
「…」
「はぁ…どうやら自覚はあるが何故、そのような視線を集めているかはわからないと…本当に脳みそがすっからかんだな、突撃女」
「何、喧嘩を売ってるのかしら?燃やすわよ…っ!」
「止めておけ、恥をかくのは貴様だ…全く、をい!マシュ!」
「は、はい。なんでしょうか、アルトリアさん」
「この突撃女に自分がどうなっているか説明してやれ」
「わかりました…あ、あのですね、ジャンヌさん」
「何よ?」
「その…く、首や肩に…その、き、キスマークがですね…あの…」
「…」
「…い、いっぱいついていてですね…」
「…」
「せ、先輩でしたら先ほどレイシフトで素材集めに…あ、…じゃ、ジャンヌさーん!?」
「やれやれ…世話の焼ける女だ」
「あ、アルトリアさんもそんな…はぁ…」
終幕