「わ…私の、リトルデーモンを……?」
「うん」
「な、なんで……」
「こうなったら男の人は大変なんだって、聞いた事有るし……それに、少し興味があるから」
ルビィは笑う。
……いや。誰から聞いたのよその情報。
「で、でも…やっぱり恥ずかしいっていうか……」
「―――善子ちゃん、」
―――と、逃げ道を探す私の言葉を遮り、ルビィが私の両手を握る。手のひら越しに彼女の体温が伝わってきた。
「ルビィじゃ、嫌?」
ルビィは笑う。
それは今まで見たことがないような悪い表情で、悪魔的だった。きっと、
「……嫌なわけ、ないじゃない」
満足そうな親友の頭に、私はそっと手を置く。
そしてゆっくりと彼女の頭を撫でると、その柔らかな髪の感触が手のひらに伝わり、ルビィは頬を少し赤く染めた。
「……ただ、そろそろ曜さんが帰ってこないかしら?」
「それは大丈夫だと思うよ?」
「?それはどうい―――」
どういうこと?
そう続けるよりも先に、私の唇に柔らかな感触が伝わる。
「―――」
どういうこと?
改めて浮かんだ疑問は、目の前の光景により払拭される。
「―――」
ルビィの顔は鼻と鼻がくっついてしまいそうなほどの距離まで近づいていて、そしてその唇は、私の唇と接触―――いや、キス。そうだ。キスを、していた。
多分、慣れていないのだろう。ルビィは固く目を閉じ、その顔は燃えるように赤く上気していた。
きっと、他の人が見たら笑ってしまうような、唇と唇を重ねただけのキスだ。
「―――ごめん、善子ちゃん」
唇を離し、ルビィは視線を逸らす。
「自分からしたくせに、なんで謝るのよ……」
「何で善子ちゃんにリト…あぁもう、おちんちんが生えたのかは知らないけど、カップルの人って最初はこういうところから始めるって、聞いたことがあるから」
「あー…まさかピュア担当のルビィからおちんちんて単語聞く日がくるとは思わなかったわ。何かショック……」
「アイドル的にはアウトだよねルビィ達」
「グループ内でキスとかしてる時点でね」
「うゆ…」
私の言葉に、ルビィの表情が暗くなる。さっきはようやくリトルデーモン4号に相応しい表情をキメたくせに、この差は何なんだろうか。
「ルビィ、顔を上げて?」
私の言うとおりに顔を上げ、ルビィは私に視線を合わせる。
そして私は部屋の壁に自らの腕をドン、と叩きつけ、彼女の顎に右手を添える。…リリーが言うところの、壁クイだ。
「ダメだよ、善子ちゃ……あっ―――」
今度は逆に、私の唇がルビィの唇に触れる。…けれど、立場が逆になったから情熱的なモノが出来たかと言われるとそんなことはなく、ルビィとの
「―――ね?大丈夫、私はルビィとこういう事するの、嫌いじゃないわ」
「善子ちゃん……」
安心したのか、再度ルビィの柔らかな唇が、私の唇に触れる。…しかし今度は、徐々に情熱的に。
「―――あっ……ッ」
重ねる度に互いの唇は潤い、水っぽい音を立てていく。
「善子ちゃ………ッ!」
「―――」
正直、今自分が何をしているのか。
どれくらい、この行為をしているのか。
何もわからない。…どうでも良いとすら思った。ただ、目の前の少女と唇を重ねていられるなら、それだけで十分だと。
「や……あッ!―――善子ちゃ…だめ………!」
初めて聞く親友の色っぽい声は、私の
「―――」
気がつけば、ルビィも私と同じように、服を脱いで(私が脱がせ)ていて、けれどまだ触れていない下半身―――スカートから下の衣類はまだ身につけたままだった。
「あ……―――ッはァ………んんっ―――」
唇は重ねたまま、私は彼女の可愛らしい乳房を手で愛撫し、その綺麗な桃色の乳頭を刺激する。初めてであろうその感触に、ルビィは体をくねらせ、重ねていた唇を離す。
離したその口からは、可愛らしくも色っぽい、彼女の喘ぎ声が木霊した。
「やだ………あぁッ…や―――」
その声は聞かれたくないのか、ルビィはその口元を右手で隠そうとする。……が、勿論これは阻止する。
「善子ちゃ……なんで」
「ルビィの声、もっと聞かせて?……どうせ今ここにいるのは、私達二人だけでしょ?」
「それは………ッハァ―――んんッ、そう―――はぁ…そうだけど……」
「そうでしょ?…何も気にしなくて良いわ」
それから、一体どれくらいの時間が経過したのか。
「―――はぁ……はぁ……」
「―――善子ちゃん……」
どれだけの行為をしたのか。
何もかもがあやふやなままで、けれど目の前には上半身裸のルビィが肩で息をしながらこちらを見つめていて。
「色々―――はぁ……したし、―――そろそろ、おちんちん触ろっか?」
「?……何で今更―――はぁ……聞くのよ?」
「……何か善子ちゃんのおちんちんの先っぽ?がびちゃびちゃになってて大変そうだから、改めて聞いた方が良いかなーって」
「?」
先っぽ?
ルビィの言葉に、私はリトルデ……もとい、自らの男性器を確認する。―――って、
「何よこれ!?」
「はは、何かすごいね」
その男性器の先端部分は、よく分からない液体でよく分からない濡れ方をしていて、ついでにひどく臭かった。
おえ。
「洗ってくるわ!」
「いや待つビィ!」
「今更取って付けたようにルビィみたいな喋り方してるんじゃないわよ!」
「おっと花田先生の悪口はそこまd……じゃなくて、大丈夫だから!」
私の両手を握り、ルビィは私の男性器を見つめる。
「……大丈夫なの?」
「善子ちゃんは知らないかもしれないけど、男の人ならこれは正常だから」
「でも私女……」
「黙ルビィ!」
いてっ。
「まぁとにかく大丈夫だから」
「うぅん……じゃあそれはそれとして、この臭いとかルビィ大丈夫なの?結構キツいけど」
「おえ……大丈夫だよ!」
「今おえって言わなかった?」
「がんばルビィ」
「あぁ何かもう……どうにでもなれ」
今にして思えば、私はこの時に気づいておくべきだったのかもしれない。
今度は自分こそが、初めての感触に
どうにでもなーれ!
ボロン
ってか今回もおちんちん触んなかったな。