「えと…じゃあそろそろ、触るね?」
「ん……あっ、でもやっぱり、臭いとか嫌よね?先に洗ったほうが」
この形容し難い臭いは、とにかく不快だ。この臭いがルビィに移るのは…あまり想像したくない。
「ううん、ルビィは気にしないよ。…むしろこのままのほうが、善子ちゃんって感じがして好きかも」
「それって私臭いってこと?」
「もうっ、違うよ」
少し拗ねた表情で、ルビィは私の頬に手を添える。そして目を閉じると、彼女はその柔らかな唇を私の唇に重ねた。
「……触るね?」
「………ん」
この男性器を人に触らせるのは、正直言って怖い。ましてそれが、親友のルビィなら余計だ。
嫌われるかもしれない。ドン引きされるかもしれない。
……友達じゃ、なくなるかもしれない。
ルビィはそんな事をする子じゃない。分かってる。…けれど、頭では分かっていても、体は正直なものだ。
「大丈夫だよ、善子ちゃん。…体の力抜いて?」
私の様子を見かねたのか、ルビィは優しく私の頭を撫でると、私の下半身にもう片方の手を伸ばす。それは生まれて初めて感じる独特の緊張感で、私の体は余計に―――
「―――あっ」
「わぁっ」
余計に……あれ?
「……少し力抜けたかな?」
言って、ルビィは私の男性器に触れる。それはとてもささやかな感触で、彼女が私に気を遣ってくれているのが理解出来た。
「……わかんないッ」
何だろう。初めての感覚だ。分からない。恥ずかしい…やだ、顔見られたくない……。
「どんな感じかな?嫌だったりしない?」
「本当にわかんない……けど、多分…大丈夫」
言うより早く、私はそのまま自らの手で顔を覆う。
「隠さなくて良いよ、二人きりなんだから」
ルビィは笑う。
「……仕返しのつもり?」
「なんのことかな?」
分かってるくせに、ルビィはそのまま私の男性器に触れる。白く柔らかな彼女の細い指の感触が、再び伝わってきた。
「……そういえば善子ちゃん?」
「なに?」
「善子ちゃんのおちんちんってもう剥けてるんだね……」
「剥け……ん?」
何の話?
「……あぁ、いやもう良いよ」
「何よその雑な反応は」
……それから。
ルビィは私の男性器を執拗に撫で続けた。
強く刺激を与えるでもなく、さっきまでのように優しく触るわけでもなく、ただただ、私の反応を愉しむようにねっとりと。
「どう?善子ちゃん?」
「あっ……待っ――ッッあっ――」
分からない。……なんだこの感覚は。
「気持ちーい?」
今度は指先を私の男性器の裏筋に這わせ、ルビィは囁く。
それは、本当に初めての感覚で。
「あっ……!――ッんぅ……」
返事なんかする余裕もなくて。
ただただ、何か得体の知れないモノが私の中でゾワゾワしていて。
「善子ちゃん、口でシてあげよっか?」
手の動きを止め、ルビィは笑う。
「なに……言って―――」
「だって……ほら、ちゃんと湿らせないと気持ちよくなれないよ?」
「………よく分からないけど、分かった」
本当にこの子は……どこでこんな知識を得たのやら。
「……少し我慢してね」
ルビィはしゃがみ、私の男性器を愛おしそうに見つめる。それは普段の彼女からは想像出来ない色気で、だから余計に今の光景には現実味が無かった。
「―――」
挨拶をするように、ルビィは私の男性器の先端部に軽くキスをする。その行動はさっきまでの色気とは打って変わって可愛らしく、私には彼女の事が更に愛おしく思えた。
「……善子ちゃん?」
私の熱い視線に気付いたのか、ルビィはこちらを見上げる。
「可愛いわね、ルビィ」
「………善子ちゃんのそういうところ、ルビィはあんまり好きじゃないかも」
ルビィは頬を膨らませる。
「えぇっ、何でよ!?」
「……知らないっ」
改めて視線を戻すと、ルビィは私の大きく勃起した男性器を口腔内に入れる。……いや、何というか、しゃぶった。
初めて人の口の中にソレを入れた感触は柔っこくて、それからとても温かかった。
「……だ、大丈夫ルビィ?臭くない?」
「うあい」
「そこは臭くないって言いなさいよ」
……というか、しゃぶったまま喋るとかルビィなかなか器用ね。…まぁ、器用じゃないと衣装作ったりなんて出来ないか。
「―――」
そのままルビィは舌を這わせ―――
「―――あッ」
……違う。
「あッ―――だ…め――んはぁ……ッ!」
今までのどの感触とも違う。
それは、ただ這わせるだけの簡単な動きではなくて。
「ルビィ……やだ、何か―――あッ…んんっ……」
ルビィの舌は、私のソレと溶け合わんばかりに動き回り、そうして彼女の口から溢れた唾液は、先程まではなかったはずの潤滑油として、ルビィの小さな口と私の男性器とを交わらせた。
「ダメ……ルビィ!―――あっ…ルビィ!―――本当に―――あッ、やば……んんっ」
何かが溢れる。
本能的にそれを悟った私は、ルビィの頭を押さえ、私の男性器に押し付ける。それと同時に私の中に溜まっていたナニカがルビィの口の中に注がれ、痺れるような、今まで感じたことのない強烈な快楽に私の全身が歓喜した。
「ごめん……ルビィ……ごめんなさい」
ルビィはそっと私の男性器から口を離す。その動きに合わせて、細い糸のようになったルビィの唾液が彼女の口元と私のソレとを結び、先程まで彼女と私が交わっていた事実を示した。
「―――」
「善子ちゃん、見て」とでも言いたいのか、ルビィはその口の中に注がれたものを私に見せつける。
それは、生まれて初めて見る白く粘つく液体で。何故か私にはそれがとても穢らわしいものに思えた。
「本当にごめん、ルビィ」
多分これが、精液で。だから多分さっきのが、射精というやつだ。
保険の授業で習った事があるし、教科書でも何度か見た。理解もしているつもりだ。
でも、知っているのと実際にするのとでは、全然違う。
「―――」
ルビィは近くに合ったティッシュにその液体を吐くと、スカートのポケットからハンカチを取り出し、その口元を軽く拭く。
「…なんで謝るの?」
「分かんない、でも何か……悪いことをした気がするの」
……そう。射精は、ただ気持ち良いだけじゃなくって、終わった後に謎の疲労感と罪悪感に見舞われるのだ。
「善子ちゃんは何も悪いことしてないよ?…これは当然のことなんだから」
「当然のこと?」
「うん。……善子ちゃんは私の体にドキドキしてくれて、それで私が善子ちゃんを気持ち良くしてあげて、善子ちゃんがイッちゃったってだけだよ。何もおかしくない」
ルビィはこちらを見据え、満点の笑顔で笑う。
「でも…分かってても何か……」
「罪悪感があるって?」
「うん」
「そっか。……それじゃあ、言い方を変えよっか!」
思いついたとばかりに、ルビィは立ち上がり、私の目を見つめる。姉のダイヤと同じ、包み込むような優しい目だ。
「変えるって?」
「初めての射精おめでとう、善子ちゃん!ちゃんとイケたね、よしよし〜」
言いながら、ルビィは私の頭を撫でる。
「もうっ、子供扱いして!」
「ハグしながら言うことかな?」
「うぅ……」
……そんなこんなで。
私にリトルデーモンが生えているという根本的な問題は解決しないまま、私とルビィはその日少しだけ距離を縮めたのだった。…勿論、その後曜さんが帰宅したりと色々大変ではあったのだが。
まぁ、何だかんだで特にその後は大きなイベントもなく、一日が終わっていくのであった……。
「いや、結局明日から部活どうすんのよ。…そもそも、曜さんとルビィ当初の目的果たせてn」
終わっていくのであった。
よっしゃしゃぶったぜぇ。
勿論これで話が終わることはありません。それから、次回は少し話に動きがありますのでお楽しみに!
やっぱり善子はこうだよね!