特に教えを請うている職人達の評判はとても良い。
だが、男達が帰宅するとぐったり体力を消耗してしまっている。
そしてエルミアもぐったりと精神を消耗してしまっている。
さて、彼女の身に何が起きているのだろうか。
ある街にエルミアという少女がいる。
彼女は幼い頃から聡明で、いつも大人達について行き新しい事を学ぶのが好きな少女である。
そんな彼女のことを周りの大人達は可愛がり、そしてその少女もまるで同年代の友人の様に振る舞った。
だが、一つだけ誤算があった。
「くっ、エルミアちゃん!出すぞっ!」
「んっ、んっ、んん〜っ?!」
薄暗い路地裏でガタイの良い男が恍惚の表情でぶるりと震える。
男の下半身には金の髪を背中まで伸ばした少女が膝まづき、男の逸物を咥えている。
頭を掴まれ、男のモノを根元まで咥えさせられた少女は、息もできずにただ男の欲求が吐き出されるまで耐えるしかなかった。
純朴そうな村娘の服装に似合わない、争い事とは無縁そうな高貴な生まれを感じさせる清純そうな顔立ちを歪ませる。
だが、嫌悪の表情の奥底には情欲の妖しい光が潜み、野暮ったいロングスカートの下では、股を濡らしている。
だが、ようやく治った男の逸物を綺麗に舐めとり、衣服を整えると何事もなかったかの様に立ち上がる。
「おじさん、また遊ぼうね」
口の端に縮れた毛を張り付かせながら、まるで聖女のような微笑みを浮かべるエルミアに、全ての精を吸い取られた男はなけなしの男の意地を見せる。
そっと彼女の顔を撫でてその自分の体毛を回収するという虚脱感の中の行いだった。
その後、何事もなかったかのように家へと送り届けた男は、フラフラな足取りで自宅に戻り朝まで深い眠りについたのだった。
そして彼女は翌日何もなかったかのように振る舞うのである。
まるで日頃とは別の淫らな別人だったのではないかと疑う程に。
そう、彼女は天性の魔性を持つ女であった。
気安く男に近付き、まだ膨らみかけの胸を気にせずに押し付け、仕草一つでドキリとさせる。
すれ違うだけでその残り香にときめきを覚え、豊富な知識や知見とは裏腹な体力の無さや不器用さが庇護欲をそそる。
そうして耐えきれず欲望をぶつけると始めは抵抗するが、その顔は火照り、目力も声色もとろんと甘くなる。
未だに初めてが来ていないのにもかかわらず、既に男の裸を見たのは両手両指でも足りず、未熟な穴への挿入こそ未だであるが数多の男の指を呑み込んでいる。
彼女と関わりの深い男達は、必ずと言って良いほど彼女のお世話になっているのだ。
無駄に鍛え上げられた魔法を駆使し、当事者以外には未だにその淫らな本性が知られていない。
だが、その底無しの精への渇望はいずれその身を奈落の淫獄へと誘うだろう。
これがこの街で男女人気ナンバーワンの美少女、エルミアの正体である。
私はベッドの上でゴロゴロ悶えながら昨日の痴態を、今までの行いが記録された日記を読んでいた。
その日記は自動的に行動を記録し、保存するものである。
幸いなのは他の人には見えず、認識されないといった事であろうか。
客観的に記録されているからこそ、今まで取り組んできた物事に対し改善や改良を的確に加えることができている。
だが、そんな私の最強の相棒である日記を破り捨てたくなったのは何度目だろうか。
「それもこれも女神が悪い」
日記の時々に挟まる私のプロフィール表を見やる。
名前:●○ ◇☆エルミア
性別:男女
年齢:21歳10歳
身長:175cm141cm
体重:65km38kg
カップ数:AAA
出身地:東京都モーリス城下町
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スキル 未開封(80)
魅惑の視線:異性と目が合うと好感度が上がる(回数に比例)
魅惑の仕草:異性を惹きつける振る舞いを行う(回数に比例)
魅惑の媚香:異性を惹きつけるフェロモンを発する(対象との距離に応ずる)
魅惑の〜
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加護
愛の神マリアの寵愛:異世界から奇特な人生を歩む事になった者への慈愛を授ける。
備考
わた……マリア様の、性別を超越してしまったエルミアには幸せになってもらいたいという愛の印として加護を授けられているわね!
初めは抵抗あるかもだけど、いっぱい幸せになれる様に、子供もいっぱい産めるような丈夫で健康で活発的な身体しておいたわ!
奥手なあなたでも大丈夫なように誘惑スキルも付けてあげたから運命にその身を委ねて、元は男だったとかそんな小さな事なんて忘れて今を生きてね!
べ、別にミスって女の子で身体作っちゃったからって後付けでスキル足した訳じゃないんだからね!
だからもし天寿を全うしてこっちにきても文句は受け付けないんだからね!
あと、隠し機能とし(文字数が多すぎます。以降の文字は記載されません。表示させたい場合は文面を改めてから短く記載し直してください。)
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ〜〜っ!クソスキルのおとぉぉ〜っ!」
回想している間にまた新たに習得してしまったスキルの脳内通知音に、抑えきれない内から溢れる衝動を叫びながらイモムシの様にベットの上を悶え、跳ねる。
ままならない事へのストレスをぶちまけるが如くブリッジしたり、炎熱魔法で瞬時に茹で上げたパスタを鼻からすすったり、ベッドから飛び降りて床をゴロゴロ転がる。
気が触れそうになる葛藤を解放する様に頭を空っぽにして本能だけで動く。
無駄に凝った防音防振結界のお陰で部屋の外は平穏無事である。
しばらくしてゲージを解放しきった私は、乱れた着衣や髪もそのままに日記帳を見やる。
スキル
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(未)雑草イーター:様々な植物の可食の可否や活用法が判る。クローバーはすっぱい、モミジはマズイ
(未)鼻パスタ3級:ペペロンチーノレベルの習得度
「あ゛あ゛あ゛あ〜っ!クソスキルの山ぁ〜〜っ!」
クソァ!と日記帳を力の限り床に叩きつけた。
これはなんの因果か男の感性を秘めてしまった美少女が、望む望まないに関わらず様々な出来事を経験し幸せになる物語である。