日本国国民の5人に3人が70歳以上の老人となった超高齢化社会。
大きすぎる税金の負担に若者は暴徒と化し警察官の人材不足により日本国中の治安は乱れきってしまった。
特に若い女性の人口急減により男の性のはけ口は犯罪でしか満たされなくなってしまう。
そんな中、性犯罪に頭を悩ませる政府と警察機構はTV局と一大合同プロジェクトを立ち上げる。
3年前、社会問題にまで発展した伝説のTV番組『罵倒せよ!アストディアラー』のスタッフが再び集結した。
「ハジメさん、ゴハンできましたよ。起きてください」
「......んーん」
俺は軽くその場で伸びをし起き上がった。
「
それはいつもの朝。
まばゆい日差しの中で俺は愛する妻の声で目を覚ましいつものように妻に口づけをした。
「......
「まだ、寝てます」
「そうか」
俺は
3年前に今の妻と結婚し一女を授かった。
妻に似てとても可愛い女の子だ。
食卓につき妻が作ってくれたフレンチートストをほおばる。
さくっ
チーズとアーモンドの風味がかすかに感じる。
とてもうまい。
我ながら料理上手な妻をもらって心底良かったと思う。
うまい朝飯を食べると1日の仕事に対するモチベーションが全然違う。
今日も、可愛い妻や娘の為に仕事を頑張ろう。
そう決意を固めて食後のコーヒーを飲みながらタブレットで朝刊を見るとある広告が目に入ってきた。
「優勝賞金3000万!一切やらせなし!セックスをして先に相手のオルガズムメーターをMAXにした方が勝利です!」
なんだこれ?
こんなの女性のが断然有利じゃないか?
男性に比べて女性のが総じてイキにくいよな?
「なあ、縁。これどう思う?」
俺はタブレットを妻に見せた。
「......なにこれ?」
「おかしいだろ?こんなの絶対、女のが有利だよな?」
「んー......そうですねー......まさか、この番組に出たいって言うんじゃないですよね?」
「まさか......あはは」
そういう俺を妻は疑いの眼差しで見つめている。
「でもさ、優勝したら3000万だぜ、3000万!都内でマンションとはいかないけれどもうちょっといいとこ住めるよ?」
「私は今のままで充分です。何も不満はありません」
「そ、そう」
「不満があるとしたら私がしたい時にハジメさんがしてくれないことですかね!」
「ハ、ハハハハ」
「ハハハじゃなくて今晩、お願いしますね!私、欲求不満で爆発しそうです!」
「......俺も最近疲れてるからなあ」
「えーー......」
妻とは何千回以上営みを続けてきたが最近はすっかり回数も減っていた。
こういっては悪いが正直、妻の身体に飽きていたのだ。
妻の方はそんなことはないらしく放っておくとたまにキツイ口調で求めてくる。
まあ、他の男に走られるよりはよっぽどマシだろう。
「でも最近、街を歩いているとなんだか怖くて......知らない人に後をつけられたり」
「なんだって?危ないなあ」
「うん、性犯罪もこのところ多いらしいし本当に外、歩くの怖い」
「縁、充分に気をつけてな」
「うん......この番組で性犯罪の抑止力みたいなものになればいいな」
「それはどうかな......あ!そうか!これに参加すれば知らない人とタダでセックスがしまくれるわけだ!神番組じゃん!」
「......そうですね。しかも政府公認みたいで共催は国家治安委員会らしいし......でもハジメさん、もしこの番組に出場したらどうなるかわかってますよねっ!?」
縁は物凄い形相で俺を睨みつけてそう言った。
「はい!優勝賞金で我が家はもっとゴージャスなものとなります!」
だが俺はすっとぼけてそう返答した。
「......はあ、そんなにでたいんですか?この番組?」
「でたいかも......いや、出たい!」
「わかりました。そのかわり今夜は私を充分に満足させてください」
「わかりました!」
妻は結婚しても相変わらずだった。
交換条件の仕方が妙にうまい。
妻も自分がダメだと言っても俺はこっそり出場すると思っていたのだろう。
ならばタイミングを見計らってうまく交換条件を出し浮気を容認する形をとった。
浮気も容認すればそれは浮気ではなくなる。
妻はそう自分に言い聞かせたのだろう。
「......私も出ようかな」
「え?」
「私を絶頂させてくれる人はいないかなあ」
「ダメダメダメ、縁はでちゃダメ!」
「なんでですか?」
「俺がイヤなの!縁が他の男に抱かれるのが!」
「あれ?そうですか?ハジメさんは他の女を抱くのに?」
「......ぐっ......そうだね理不尽だね。出るのはやめるよ」
「......と言いつつもこっそり出るつもりなんですよね?」
「......ぐううっ」
恐らく俺は一生この妻の上手を取ることはできないだろう。
俺以上に縁は俺の事を知り尽くしていた。
「あはは、いいですよ、この番組に出ても」
「えっ!いいの?」
「はい」
「縁は出ないよね?」
「出ませんよ。私はハジメさん以外の人に触られたくないですから」
「ううー、縁ぃ~!」
「あん!」
俺は縁を抱きしめ縁の唇にむしゃぶりついた。
ぴちゃくちゃぴちゃ。
「......あ、はぁ。久しぶり。こんな濃厚なキス.....」
縁はうっとりとして俺を見つめている。
「うおおお!」
俺は縁の身体をソファに押し倒した。
「あ!......会社に遅れちゃいますよ?」
「......会社には私用で1時間くらい遅れるって連絡をいれるさ」
「......あ、あん!」
俺は縁の衣類を全て剥ぎ取り縁の全身をくまなく舐めまわした。
上腕二頭筋から始まり乳首、太もも、まんこ全般、そしてクリちゃん。
「は、は、.......はぁん」
縁の切ない声に俺のあそこは久々に超固くなった。
「ハ、ハジメさん、お願いします......早くぅ」
「合点承知!」
ずぼっ!
俺はぶち込んだ。縁のまんこに自分のちんぽを。
「あっ!ああっ!あん!あん!んっ!」
縁は快楽に身を委ね俺の肩越しからうつろ気な瞳で天井を見ていた。
縁の喘ぎ声とその表情で俺の腰はさらに加速する。
ぱぁんぱぁんぱぁん!
ずちゅくちゅにゅちゅ!
お互いの腰がはじける音と愛液が波打つ音が交互にリビングに響き渡る。
「はぁはぁはぁ、あん!あん!あん!......んっ!!!」
「うあ、縁ぃーーー!!!」
俺たちは同時に果てた。
「はあはあはあはあ......久しぶりにすごい燃えちゃいましたね。すごく良かったあ」
縁は満足そうな笑顔でそう言う。
「はあはあはあ、そ、そうだね。なんか俺、もうヘロヘロだわ。腰抜けそう」
「あははは」
俺達はお互いの顔を見つめ笑いあった。
自分の妻に精神をコントロールされ、こんないとも簡単に絶頂を迎えてしまうなんて。
「ふっ」
俺は可笑しくなり番組の参加を諦めたのだった。
<完>