創造戦士ガンプラダイバーズSide:Genius 作:JNEXEL
ピースミリオン級仮想世界航行艦、クレッセント・ブルームーン。弘は己を鍛えるべくシローの監督の下、トレーニングに明け暮れていた。得意のボクシングだけでは、多様化したモビルスーツ戦に追従し切れない。彼も少しずつではあるがそう実感していたようで、ブルームーンの中でもコミュニケーションの取りやすいシローに、監督を頼んでいた。クレッセント・ブルームーンの外周通路マラソンが終わり、弘はその場に座り込んだ。
「ゲームだってぇのに、現実よりきっちぃ〜!!」
「ほらほら、そこでヘバッてると強くはなれないわよ?」
ソルブレイヴスの紅一点、カリーナが遠くから声をかけた。どうもソルブレイヴスの面々も、このタイミングとばかりに、弘のトレーニングに便乗しているようだ。
「カリーナさんの言うとおりだな、弘!」
シローがニッと笑う。弘は飛び起きて彼からタオルを受け取り通路脇に引っ込んだ。
「うるせえよ......てかこんなに人が集まるなんて聞いてねぇし!」
「俺だってびっくりしてるさ。けど一人でやるよりは、張り合いあるだろ?」
「そりゃそうだけどさ......あの人らマジの軍人なんだろ?俺みたいなのが追いつける訳ねぇだろ....」
「追いつくのは最終目標だな。今君がしなくちゃいけないのは、メンタリティーとバイタリティーの両方だ。瞬発力だけでは太刀打ちできる相手も、限られてしまうからなぁ.....さぁ、すぐに戻れよ!まだ42.195キロには到達してないんだから!」
シローに文字通り尻を叩かれ、弘は再び外周通路を走り始めた。ちょうどその時、グラハムが彼の隣に差し掛かる。
「やぁ、精が出るようで感心するよ」
「アンタもこんなトレーニング、やんだな」
「私とて一軍人だ。体は資本だから維持や向上には怠れんよ。君もアスリートなのだろう?この位は平気だと思っていたが」
グラハムにも言われ、弘は不機嫌を隠さずに声を上げた。
「アンタらと比べんなっての!そりゃあ俺だって追いつけりゃいいけどよ」
「ふむ......ならばトレーニングのプランに問題があるかも知れんな。アマダ少尉に提案しよう」
「.....よく考えたら、俺まだワガママなんて言える立場じゃないんだよな.....頼んます」
「我々ソルブレイヴスも、君やスワンと同じように水崎 諒馬を警戒対象とは考えていない。リリ嬢やアヤカ・ルービィが急先鋒に立っているのは、事情を考えれば理解できなくもないがね」
ここで弘は、以前から気になっていた事をグラハムに訊いてみる。
「なぁ。アイツらも諒馬も言ってた、レイ・ブルームーンっての?ソイツは何もんなんだ?」
グラハムは少し驚いた顔をしたが、すぐに平静を取り戻し、暫しの間を置いて懐述した。
「ごく普通の少女だよ。君らと何ら変わらん、どこにでもいる女の子だ。だが彼女は我々の誇りなのだよ」
「あ?ただの女だってのに、何で誇れんだよ」
「君も恐らく聞いているだろうが、レイはこのブルームーンの4代目キャプテンにあたる。何故我々が彼女の下で指名を全うできたのか、答えは簡単だ。彼女がどこまでも嘘偽りなく、真っ直ぐ生きてるからに他ならん。過去に深い傷を負っているにも関わらず、毅然とした姿勢でこのブルームーンを導いてきた。彼女以上にキャプテンとしての器を持つ人間は、他にいないだろうよ」
レイ・ブルームーン。彼女がこれ程までの頼れる仲間を得られたのは、何事に対しても真正面から乗り越えようとする、強い姿勢を見せていたからであった。その姿に感化された者は少なくなく、グラハムのような大人でさえレイ・ブルームーンに勝てない部分があると、感じてしまう程なのだ。強く凛と導き、時には弱き者を庇護する。ガンプラダイバーズらしからぬ表現をすれば、慈愛の守り手なる存在となっていた。だからこそ彼女を封じ込め亡き者にしようとする、アーネストを打倒せんと立ち上がったのである。
「リリ嬢とアヤカ・ルービィは、レイからの影響を間近で受け続けていた.....故に人を道具にしようとした、人間や組織を敵視するようになったのだろう。悪いことではないが、それが暴走するようになれば真実さえも捻じ曲げかねん」
「だから諒馬にあんな言い方してたのか....」
「アヤカ・ルービィの方は、明らかに別の感情が絡んでいような.....さて、お喋りはここまでだ。一足先に行かせてもらおう」
そう言うとグラハムは走るペースを上げた。と言うより、本来のペースに戻したのだ。あっという間に距離をつけられてしまい、弘も焦ってペースを上げそうになる。
「あ、おい!?畜生、ずっと合わせてただけだってのか!何て体力だ.....」
そうげんなりした矢先、弘の脳に何かが入り込む感覚が襲った。
「何だ、今の......また舞夜と諒馬がぶつかるってんじゃ......!」
危惧すると弘はすぐにトレーニングを抜け、MSデッキへと向かった。しかし彼の予想とは些か違う出来事が待ち受けていた。何とF91-Mが、クレッセント・ブルームーンに帰還するではないか。その後にはビルドレイザーと思しきガンダムと、力なく運ばれるナイトシーカーまでもがいる。全くもって要領を得なかった弘は、急いで現場へ駆けつけ、F91-Mから降りてきたスワンのもとへ走った。
「スワン、お前......無事だったのか!」
「無事って....私は別に何かにやられたとかじゃありませんよ?」
「え?マジかよ.....まぁ戻って来てくれたんだ、それでいいよな!てか、その服着物?超可愛いじゃねえか、マジ半端ねえくらい可愛いな!?」
弘にも衣服の変化を驚かれ、スワンは着替えてよかったと内心安堵した。そしてビルドスパークルからリョウマが降りたのを発端に、静寂が訪れる。
「諒馬.....お前今までどうしてたんだよ。ずっと誰にも連絡よこさねえで居なくなりやがって.....!少しはこっちの事も気にかけられねぇのか....?」
弘がリョウマの襟首を掴み、声を低くして問うた。スワンが仲裁しようとするが、リョウマが逆にそれを制した。
「悪かった。言い訳はしない。だが俺はブルームーンとの提携を、今日を持って解消するつもりだ」
寝耳に水も甚だしい宣告に、弘は当惑しリョウマの正気を疑った。
「は.....?な、何言ってんだよ......?ここまで来たのは全部お前が決めたことだろ?何で今更全部捨てようとしてんだよ?ブルームーンと組まなきゃ、奴らに勝てないんじゃなかったのかよ......?全部嘘だってのか?」
「治安維持規約の狙いが何なのかハッキリした。それは俺とブルームーンを抹殺する為だ。だが奴らは間違いなく、俺を優先的に消そうとするだろう。余計な犠牲を産まないためには、そうする以外の道が無い」
これにはスワンも疑問を抱かずにはいられず、突き動かされるように真意を訊く。
「ちょっと待って下さい!それじゃあ、どうしてA.ν-Tの方達と組む事を受け入れたのですか!?」
「.....それは、これからブリッジで話そうと思う」
1時間後。ブリッジに殆どのクルーが呼び集められた。メインモニターの前にリョウマが立つと、最初にリタが口を開いた。
「まさかとは思っておりましたが、ブルームーンを腰掛け程度とみなされていたのは....非常に遺憾ですわ。私達はこの組織にどこよりも強い誇りを持っている。それを侮辱するのだと何故気づかないのですか?」
既に二人の間では険悪な雰囲気が漂っている。だがリョウマは気にせず、メインモニターの電源を入れた。
「俺がブルームーンと接触しようとした本来の目的は、JOKER事件に関する情報収集とレイ・ブルームーンの機体のデータ回収。その2つのみだ。今回は片方はどうにかなりそうだが、残った機体のデータは、諦めざるを得なくなった。よってブルームーンに身を寄せる必要性が、消えた事になる」
モニターにはレイ・ブルームーンの乗機とおもわれる、G-アルケインのカスタムタイプが映し出された。アヤカがあっと声を上げるが、話はそのまま進められる。
「それに君達ブルームーンが、ガンプラダイバーズの安寧のために存在するものなら、早々に俺とは手を切ったほうが好都合だろう」
モニターの電源を切り、リョウマは再び聴衆に向き直った。
「俺は近いうちにでも、A.ν-Tへの合流に移る。リスク分散すべきなのはお前たちも同じように考えているだろうしな」
リョウマがそう告げブリッジを出ていこうとする折に、居ても立ってもいられなくなってエスが呼び止めた。
「待てよ。何でA.ν-Tがここで出てきたんだ」
「あの組織はまだ残っていた。単なるネットワークとしてだが、彼らが持っている資産の方が使える。そう判断したまでのことだ...そして俺と関わりのある連中なんだ、彼らは」
「まさか、俺達にまで狙いをつける気で....!?」
暫しの静寂の後、リョウマは何も言わず立ち去った。エスは逃すまいとブリッジを飛び出したのだが――。
「お前らは最後まで首を突っ込むつもりでいるんだろう。そんなの耐えられるか....!」
聞き取れるか否かのか細い声。エスは思わず立ち止まり、彼の背中を見つめる。その姿は不思議と、よく知る人物と重なって見えた。
「何だって.....」
「この全ての出来事は、俺を中心として起きた事だ。ならば.....出来ることなら俺だけが犠牲にならなければならない。俺の命で、ガンプラダイバーズで散らされる最後の命にする....!」
そう語る彼の目は、己の命を諦観するのを感じさせる程にくすみきっていた。エスには見えることは無かったが、ウェルスから託された真実を仲間に伝えねばと決意させた。
日が沈みかけ、夕焼けの光がデッキに射し込んだ。リョウマは葉山らメカニック陣から工具とコンピュータを借り受け、ナイトシーカーのコクピットハッチの前で作業をしていた。コクピットハッチが全く開かなくなっていたようで、外部からロックを解除して舞夜を救出出来ないかと、試行しようというのだ。
「かなり強固なプロテクトがかかってんな.....」
ブルームーンのメカニック陣の一人、ローランがグラインダーを片手に首を捻った。
「物理的な強制解除は可能なんです?」
「いや、やめておいた方がいい。その機体のコクピット構造が分からないんだ。下手にこじ開けて、大惨事になられても困る」
キーボードを叩く指のテンポが桁違いに早くなる。もうここまで集中しているなら、とローランは何も返さず静かに離れた。そんな様子を遥か遠くから、スワンが眺めていた。彼の真意を案じる眼差しは、純粋な想いから来るもの。不意に胸の前で手を硬く握る。偶々通りかかった葉山が気にかけ、隣まで歩み寄った。
「こんな所で何してんだ?」
「リョウマさん......やっぱりどうしても一人になろうとするのかなって.....心から信じられるのは比良坂さんだけなら、私はそこへ入って行けない気がして」
男と女の話には疎い葉山は、やや気まずそうに頬を掻きながら視線をナイトシーカーに向けた。
「俺は生粋のメカニックだから、その手の話は分からん。けど彼の本質が何なのかは、ある程度掴めるのさ。メカに対しての触れ方、考え方。同業者だからこそ分かる事だ」
「どう言う、ことなのでしょう?」
「自分が作ったもので、誰かが悲しむのが一番嫌なんだよ。絶対に喜んでもらいたいから、やりすぎな程に心血を注ぐ。大人だってのに、子供みたいに純粋な心で物を作っている。こう言うのは経験を重ねると、そこまで考える事はしなくなるもんだ。作った後は使う人間任せ、それ以上は考えたって仕方なくなっちまうからな」
懐かしむように葉山は語る。昔の自分もそうだったのだと、今の己を多少恥じ入るが後悔までは考えていない。ただ、少しはリョウマのような人間がいる方が面白いと感じていた。葉山の話を聞いたスワンは、思い立ったかの様にリョウマの元へと向かった。足下に転がる機材を上手く避けながらナイトシーカーの前に辿り着き、恐る恐る声をかける。
「私にも、何かお手伝い出来る事はありますか?」
ピタ、とリョウマの指が止まる。
「特にない....が、君に伝えなければならないことがある」
きょとんとするスワンに、一台のタブレットを差し出した。
「土村の奴、本気で俺に資産だけを譲るつもりでいたらしい。俺の狙いは既にバレていた事になる。これで完璧に条件が整う....」
突然別の足音が聞こえ、二人はふと音のする方へ目を向けた。弘であった。
「よ、よぅ......ミナの奴から持っていってやれって言われてさ....ここ置いとくぜ」
そう言いながらカレーライスとサラダ、アイスコーヒーが乗せられたプレートをツールボックスの上に置こうとした。しかし場所がコンピュータの排気口近くだったので、リョウマは慌てて阻止しワゴンの上に置かせた。
「バカ野郎、おまっ.....!こんな所に置くんじゃないよ!壊れたらどうすんのさ」
「うるせぇな、人がせっかく親切で持ってきてやってんのによ」
そんな二人のやり取りを見たスワンは、不意に笑みがこぼれた。
「やっぱり、私達はこうじゃないとって思いますね!」
彼女の屈託のない笑顔に、リョウマも弘も悪い気がせず釣られて笑みを浮かべる。
「そりゃそうだろーな.....ここまで来たのは俺達だからなんだしよ」
だが、コンピュータのモニターに視線を戻したリョウマは、やや複雑な面持ちをした。こんな彼らだからこそ、失いたくないのだ。
(だからお前たちを遠ざけなきゃなんないんだ.....この馬鹿げた戦争から....俺が......!)
気持ちの整理がついて、エスはもう一度ブリッジへと足を踏み込んだ。リタにアヤカ、ウォレスがいるいつもどおりの景色である。
「リタさん。少し話が....出来れば二人で」
しかしエスの言葉選びが、何故か思わせ振りであった。リタはまじまじとエスを見つめ、頬を赤らめる。
「え、えぇ.....よろしくてよ?し、しかし二人きりでとは大胆な事ですわね....!」
アヤカとウォレスが何事かと横目で見ているが、リタは気にする余裕もなくエスを伴ってブリッジを出た。この状況下でもリタは乙女なのである。艦長室の鍵をかけ、エスとリタはソファに向かい合わせに座った。リタの心臓がバクバクと拍動する。彼にはいつもミナが隣にいたが、あれはパートナーなどではなかったのだと淡い期待をしているが、そんな事はつゆ知らず。エスは真面目に話を切り出した。
「リョウマ・アルキメデスについて、話さなければならない事があります」
「え......私との交際の話ではない、のですか.....!?」
「は.......えっ.....?」
互いの意図が見事にずれていた。エスもリタも鳩が豆鉄砲を食ったような顔で硬直する。エスは小さくため息をつき、頭を垂れた。
「俺にはミナがいるんだから、そんなこと言えるはずないじゃないか......しかもさっきまでの流れでどうしてそう思うんだか....」
「やはり二人はそういうことだったのですか!?私という存在がありながら....!」
「すいません、もう話が拗れると俺も忘れてしまいそうだから、続けますよ?」
エスは無理にでも話を引き戻した。思えばリタがなぜここまで想いを寄せてきたのか、かなり不思議であった。気になりもするが、大局を知らぬ男でもなく敢えて触れない事にしていた。
「リョウマ・アルキメデスは、確かにZeuSの社員......ガンプラダイバーズの開発者ですが.....あの人は事件とは全くの無関係なんです」
「まさか......どうしてそんな事が言えますの?私も他の人から聞いていますのよ、開発者までもが加担していた、と」
リタの口振りから、凡そ英梨の取材から得た情報なのだろう、とエスは判断した。彼にも覚えが無いわけでもなく、脳裏に簡単に蘇らせられた。やけに調子のおかしな英語を織り交ぜる声に、内心辟易してしまうが。
「それはごく一部だった。リョウマ・アルキメデスは....百崎 翼がZeuSを牛耳る前には日本を去っていたそうです。いわゆる左遷.....だからあの人は事件に関わることすらないままだと言えます」
「それ......本当だとしたら、ソースはどこからなのです?精査する必要はありましょう」
「俺の親友で、一番信頼できる探偵です。後は....英梨さんもきっと、今はそこまで調べがついていますよ」
探偵、と聞きリタは少し考えるように顎に指を当てた。
「もしそれが本当なのだとすれば....私は器の小さなことをしたのですね......エス・ブラックベイ。感謝いたしますわ」
「アヤカちゃんにも、リタさんから説明をお願いします。俺じゃきっと、冷静に聞いてくれない.....だけどあの人以上に、力になってくれる存在は無いのかもしれない....そう思うんです」
「ええ、引き受けますわよ。彼を引き止められるよう、協議の必要はありそうですわね」
リタの思考はエスのイメージよりも柔軟だった。自然とエスは、彼女に任せてよかったのだと思えた。
深夜に差し掛かったものの、ナイトシーカーのセキュリティ解除作業は、未だ続いていた。弘は機械など分かるはずもなく早々に、夢の世界へと沈んでしまう。一方スワンは、リョウマからの指示を何とか理解して回路の接続や、機材の調達に励んでいた。桜色の和服が機械油やホコリまみれになるが、ダイブし直せば綺麗に元通りになるからと気にせずに働いている。リョウマは葉山と共に中心となって、検証やテストを重ねる。
「かなり複雑なプロテクトをかけているとは言え、それを何個もつけて相補的に機能させているなんて.....しかも齟齬や障害を起こしにくい信頼性のある構造を作っていると来た.....まさに理想的なセキュアとも言えますよね、これ。これ程までのシステムは自分は見た事がありません」
解析の結果組み立てられたソースコードと、システム設計図を見て葉山は嘆息した。流石のリョウマも認めるところで、コーヒーを飲みながら電子ホワイトボードを眺め、コートを椅子の背もたれに掛けた。
「舞夜は学生時代、セキュリティの分野では大学の首席を取れる程の実力があったらしい。ZeuSに入ってきた時の彼女を見たときは、そうには見えなかったのが不思議だよ。でも彼女は、俺に迫る何かを持っているのは感じていたんだがな」
「天才の素質って奴です?それは分かる気がしますよ。あなただって、あれだけの解析プログラムを数時間で組み上げてしまったんですから.....自分からしたらどっちも化け物ですよ」
葉山も背筋を伸ばしながら、ノートマシンとにらめっこする。彼もブルームーンでは特に信頼されるメカニックではあるが、リョウマのような常識外れの才能の持ち主には敵わぬ部分があるようだ。
「やっはろ〜!ハッパさん、手伝いに来たよ!」
緑のミリタリーコートを着た少女、ミサがハシゴを登ってやって来た。
「誰がハッパだ!葉、山、さ、ん、だろ!ったく最近の若いのは....!」
リョウマにも注意させようとしたが、ここで予想外の追撃を受ける。
「見た目が似てんだから、そう言われるのは必然でしょうが。俺だってずっと言おうとしてたんだから」
ねー!とミサが笑うので葉山は折れるしかなく頭を抱えた。
「寄ってたかってこれかよ.....もういいや、貴様はこれを使ってシグナルの計測するんだ!」
「はいはーい!後でなっちゃんも来るから!」
ミサは葉山からノートマシンを受け取ると、ナイトシーカーの頭の後ろに上ってメンテナンス用のハッチを開いた。