一応これでこの二人は終わり。
加筆修正しました。その際に誤って削除したので再掲載です。
俺の視界に広がる魅惑的な光景。小ぶりな桃が果汁を溢れさせてこちらへアピールを続けている。正直その味をたっぷりと堪能したくはある。だが今は味わう事が難しいので、仕方なく手を伸ばして愛でる事に。
「ふむっ?」
まず小ぶりな方を撫でると青みがかった黒髪が小さく動いて翼がこちらへ目を向ける。何? そういう事が聞こえてくるような可愛い表情で。
「ああ、気にしないでくれ。翼の尻が可愛く動くから触りたくなったんだ」
「……そ、そっか。えっと、す、好きにしていいぞ?」
そう言うとまた俺のチンポをはむっと咥えてフェラを再開する翼。それと、心なしか桃の動きが少しだけ大きくなった。触って、撫でて。そうこっちへ言っているように。
と、俺が優しく撫でていると視界を遮るようにむくれた顔のクリスが現れた。
「シキ、お、おっぱい、いる?」
不機嫌そうな顔が一瞬で恥じらいを含んだ愛らしいものへ変わる。本当に愛しい奥さんだ。なので返事するのも惜しいとばかりに差し出された大きな果実を口へ含む。
「んっ……あっ……んんっ」
先端の突起を口の中で舌を使って転がすと、クリスから流れる可愛い声。とっくに硬くなったそこからは気のせいだが若干の甘さが感じられる。
それだけではクリスを愛でるのには足らないと思い、翼を可愛がる手とは別の手でクリスの尻も撫でる。
翼がスベスベとして張りがあるならクリスのはフワフワでモチモチとしてて、どちらも手に吸い付く感じがして堪らない。しかも二つとも撫でてるだけで幸せな気持ちになれる。
「んふっ」
「ふふっ」
そして、どうやら俺だけじゃなく翼とクリスも幸せになるらしい。というか、クリスの表情がまるで母親のようだ。
もしかしておっぱいを吸われてるからそんな気分になってるのか? まぁこちらも頭を支えられて乳首に吸い付いてるせいか子供になった気持ちが強いが……。
「シキ、わたしの事、もっと求めて? 好きなだけエッチな事してくれていいから。わたし、求められてる時がとっても幸せなんだ」
慈愛の笑みを浮かべて俺の事を撫でながらの言葉は、聞き方を変えれば危ない内容だ。でも、クリスのこういう重さが俺には有難い。この重たい愛を持つクリスがいるから、俺は何があっても生きて添い遂げないといけないと思える。
それと、俺とこういう風に交わるようになって分かったんだが、クリスの内面には悶々と溜め込まれていた感情があったらしい。
それは自分が何の役に立ててないという気持ち。俺と交わり、俺の妻となって帰る場所を翼と守り料理を頑張る事で俺達の役に立っていると強く思えるようになったと、そう教えてくれた。
「っぷはっ! クリスとイチャイチャするのはいいけど、私の事も見ろぉ!」
俺の意識が自分へ向いていないと感じた翼の言葉に申し訳なさを覚え、ならばと手を尻からオマンコへ動かすとそれに気付いて若干恥ずかしそうに翼がモジモジとし出した。
「じゃあ翼がこれ、やる?」
「私のおっぱいが小さいの知ってて言ってるだろ」
「吸われたら大きくなるかもよ? わたし、そうだったし」
「クリスは元々大きいからだ」
ムスッとしながら口を尖らせる翼。その表情さえも愛しい。そう思って俺は口をクリスの乳首から離す。
「翼、やってみてくれないか?」
「……シキが、そういうのなら……」
どこか照れくさそうに、でも嬉しそうな顔でちょこちょことベッドの上を移動する翼に笑みが零れる。
こうして俺の両隣りに裸の翼とクリスが座り、見上げる俺の視界には大小と言ったら怒られそうだが、魅惑的な異なる膨らみが四つある。
「ほ、ほら、吸っていいから」
「つ、翼? そんな言い方じゃダメだよ」
嗜めるような口調でそう言うとクリスは乳房を持ち上げて俺へ微笑みかける。
「し、シキ? えっと、おっぱい、吸う?」
「そ、そんな恥ずかしい言い方しないとダメなのか?」
「だって、こう聞くとシキのおちんちんが喜んでるから……」
「悪い。男はいくつになっても母親ってものに弱いらしい」
「う、ううっ……分かったよぉ」
涙目になりそうな雰囲気でそう言うと、翼は恥ずかしそうに赤面しながら控えめな乳房を下から持ち上げるようにした。
「し、シキ? その、お、おっぱい吸う、か?」
「はむっ」
「うひゃあっ?!」
あまりにも可愛かったので即座に乳首を吸うと翼が驚いて逃げようとする。なので逃がすかと腕を背中へ回して抱き寄せるようにして支える。
「んんっ……さ、先っぽを舌で舐めるなぁ」
「……気持ちいい癖に」
後ろから聞こえるふて腐れたような声。どうやらクリスはまた自分が選ばれるとどこかで期待していたらしい。ならと俺は翼の乳首から口を離すとすかさずクリスの乳首へ吸い付いた。
「んっ!」
「あっ……」
直後聞こえる翼の悲しそうな声。同時にクリスの表情が嬉しそうに変わる。
もうこうなったら仕方ない。男の夢じゃないがそれがきっと一番この状況を丸く収めるはずだ。
「翼、こっちへ。もっとクリスと体を寄せてくれ」
「わ、分かった」
「もうっ、シキはこういう時ってホントに……」
俺が何を考えてるか分からない翼と察して苦笑するクリス。そして俺の目の前には乳首が軽く触れ合うぐらいの距離となった二人。
なのでその間へ顔を近付け二つの突起を舐める。その瞬間漏れる二つの吐息。どこか嬉しそうなそれに気をよくして突起を口へと含んだ。
「「ぁ……」」
何とも股間に悪い声を漏らす二人の奥さんへ愛情と欲望を込めて愛撫を行う。舌で転がし、時に甘噛みし、空いてる方の乳房は手を使って優しく揉む。
クリスの大きく柔らかな乳房は指が沈むぐらいの触り心地で最高だし、翼の程よい大きさの乳房はクリス程じゃないが十分柔らかく、指を沈ませながらも張りがあるために沈み込みはしないのがいい。
「ふわぁ……し、シキの触り方、エッチ……」
「く、くすぐったいような……んんっ、気持ちいいような……」
「翼ぁ……」
「え? く、クリス……? っ!?」
気付けばクリスが翼へキスをしていた。その光景が妙に艶かしく見え、俺はしばらく二人の絡みを眺める事にした。
目の前で展開される二人の美少女のやり取り。それは本来なら禁断の雰囲気を持っているのだろうが、俺からするとそこまでおかしいものではなかった。
何せクリスが翼をどう思っていたかは分かっていたし、翼は翼でクリスを大事に思っていたからだ。
「んぁ……く、クリス……」
「翼、可愛い……んっ」
「んぅ……」
戸惑いつつもクリスを受け入れる翼と、うっとりとしながらキスをするクリスはとても綺麗な光景にしか見えない。
俺が離れるとクリスはより翼へ抱き着くように接近し、舌さえも絡めるようにキスを始めた。それにもう翼は戸惑いもおずおず舌を絡めてる。うん、エッチだ。
「でも……なぁ」
そろそろ俺もどうにかしてくれと言うようにチンポが泣き始めてる。
なので二人のキスが終わった隙を突く形で動いてその間へチンポを突き出してみた。
「「あっ……」」
その瞬間二人の目の焦点がお互いからチンポへ合わされたのが分かった。
もうそれだけで俺の気分も上がる。それと俺の中の何かにスイッチが入った気がした。
「好きに舐めていいぞ」
少し乱暴な口調でそう言うと二人はさっきまで互いで絡め合っていた舌をいやらしく伸ばしてチンポへ絡ませ始めた。
翼は細かに動かして刺激してくるし、クリスは長くゆっくりと這わせて刺激してくる。その蕩けた表情を浮かべる二人の頭を撫でながら俺は与えられる快感に身を委ねた。
「あはぁ、やっぱりおちんちん美味しい……」
「うん、おちんちんってみんなこんな味なのかな?」
「さあな。でも、正直本来は旨くもなんともないと思うぞ」
クリスの疑問へ本音を告げる。実際そんなはずはないと思う。今のような生活を送るようになってポルノやそういう情報が載ってる物を読んだ事があるが、そんな事は一切なかった。
「そうなんだ。じゃあ、余計シキ以外の旦那様迎えられないね」
「ああ、そもそも私達をこうして受け止められる男なんて先生がいない今はシキしかいないって」
「そっか。それもそうだね」
会話しながら平然と俺のチンポを二人して扱いているのが、こう何というか変わったなと思う点だ。
それとさり気無く二人して乳首をチンポへ擦りつけている。だからか吐息は熱っぽくなっているし、何より目付きがいやらしくなっていた。
「クリス、パイズリ頼む。翼、キスしながら可愛がってやるよ」
その瞬間クリスが素早くチンポの前へ移動して胸でチンポを挟んだ。
「むぅ、いいよいいよ。どーせ私じゃ出来ないもんな」
「拗ねないで。それに翼ってシキとするキス大好きでしょ?」
「……まぁ」
恥ずかしそうにそっぽ向く翼だが、それでも俺のすぐ隣へ移動してくる。俺とこうなってから翼は本当に俺の前では女の子らしくなってくれた。
でも本人曰く「なったんだじゃなくて、シキが私に女を思い出させたんだからな?」との事らしい。つまり翼の根底にはちゃんと女の子がいたという事だ。
「シキ、早くキスしよう」
「ああ」
へへっと一瞬だけ男の子みたいに笑うけど、かつての頃よりその表情に色気や可愛さがある。それに仕草も女性らしさが垣間見える。裸だからかもしれないけど、やっぱりセックスした事で女性としての意識とかが芽生えた事も関係してるんだろう。
ちょっとだけ背伸びをして顔を上向かせるのがとても愛らしい。腕を俺の首へ回して支えにするようにキスをねだるのが、翼の中での最近の流行らしい。俺がその行動を可愛いと言ったからなのだが、実際に俺の背丈が伸びて、こちらが若干かがまないと翼でも背伸びをしないと届かないため必然的な行動ではある。
「んっ、ちゅっ……っはぁ」
唇を重ねるだけで翼の表情が蕩けて吐息が色っぽくなる。体を俺へ密着させてこちらの興奮を高めようとする辺りも可愛い。
「すごぉい……シキのおちんちん、いっぱいビクビク動いてる。ふふっ、そんなに翼とのキスが嬉しいんだ。じゃあ、今からわたしのおっぱいに夢中にさせちゃうんだから」
そんな言葉が聞こえてきたかと思うと、チンポがあったかい物に包まれる。それだけでもう分かった。クリスの口の中にチンポが入っているのだと。
翼と舌を絡め合っているのと同時に、クリスがチンポへ舌を絡めながら大きく柔らかな感触の胸で扱き上げてくる。何というか幸せだ。
まぁそもそも可愛らしい二人の妻を持った時点で幸せなのだが、こんなエッチな事までも三人で出来るというのもあの夜があればこそだろう。
「ズゾゾッ! っぷは♡ レロレロレロっ……グプッ♡ ジュッポジュッポっ♡」
下品な音をわざと立ててパイズリフェラをするクリスに否応なく下半身へ血液が集まっていく。視線を向ければ、他人には絶対見せられないような下品な顔でチンポへ吸い付くクリスの顔がある。それもまた血流を活発化させる。
「む~っ、私の方をみろぉ」
拗ねた声を出す翼に視線を向けると、そこには可愛く膨れる最愛の奥さんがいた。
「ごめんな翼。お詫びに、さ」
「あっ……んんっ、む、胸を優しく揉まれるの好きぃ」
「じゃあこれは?」
「ああっ……ち、乳首を摘まれるのも好きっ。シキにおっぱいを触られるの、大好きぃ」
優しく乳首を摘んでクリクリと刺激すると翼からエッチで可愛い声が出る。なので顔を動かして乳首へ吸い付いてみると、翼が俺の顔を抱き締めるように動いた。
「ああっ! ダメっ! き、気持ちいいよぉ! こ、このまま私の事を気持ち良くしてぇ!」
「む~……ジュルルルッ♡ ジュポジュポジュポ♡ グップグップ♡」
翼の声に興奮しているのが伝わるためかクリスが対抗するように下品な音を立てる。おかげで上と下で俺は快楽を貪れる。翼の胸を堪能しながらクリスのパイズリフェラを堪能出来るなんて、間違いなく俺は世界で一番幸せな男だ。そう思って翼の可愛い突起を甘噛んだ。
「んっ♡ そ、それも好きぃ♡ シキ、私のおっぱいをもっと大きくなるようにしてっ♡」
そう大きな声で言いながら俺の顔を押し付けるように抱き寄せる翼。なので俺もならばと更に大事に翼の乳房を揉み乳首を舌で転がす。
本当に初めて抱いた日を契機にしたように、翼の胸はその膨らみをゆっくりとではあるが大きくしている。それでも元々大きなクリスとの差は簡単に縮まる事はないのだが、成長を感じられるため翼の胸を愛撫するのは大好きだ。
「あんっ……もっと、もっとしてぇ♡ ひゃんっ♡ わ、私のおっぱいがシキの愛でおっきくなってくのが嬉しいんだ♡ んあっ♡ 甘噛みぃ♡」
ああっ、もう可愛いな翼はっ! 普段ボーイッシュなのにエッチの時は可愛い女の子の顔と声だからギャップで余計にそそるんだよなっ!
そう思った瞬間、袋の部分をクリスの手がやわやわと揉んできた。俺の射精タイミングを察してそれを早めてきたんだと、そう気付いた次の瞬間には俺の体の中を強い快感が駆け巡った。
「ん……」
クリスの口内へたっぷりと精液を放った快感に軽い脱力感を覚えるも、その匂いに気付いたのか翼が抱き寄せていた腕から力を抜いた。
「クリスズルいっ! 私もシキの精液欲しいのにっ!」
「んふっ……とぉ~っても濃くて美味しかったぁ♡」
「う~っ!」
「翼、まだ少し残ってる。吸い出してくれないか? ほら」
うっとりとした声といやらしい表情でこちらを誘うクリスを睨む翼へ、俺はその手を掴むとチンポへ触らせて扱くように動かした。
それだけで翼の機嫌が直り、すぐさましゃがむとチンポを口へ入れるとそのまま口で扱き始めた。そんな事をすればすぐに残っていた分などなくなり、そこからは先走りが出るのみだ。それさえも吸い尽くすように翼はチンポを口に含み続ける。
「つ、翼……っ!」
「ジュルルッ♡ っぱっ♡ えへへっ、私にも飲ませてくれるよな? シキの濃くて美味しい精液っ♡」
こんなお願いされて応えないのは旦那じゃない。俺は言葉ではなく頷きで返事とした。それに翼は嬉しそうに笑顔を返すと再びチンポを口いっぱいに頬張り、早く射精して欲しいと言うように扱き始めた。
その姿がまるで忠犬のようにも見えて、俺は感謝と愛情を示すように翼の頭を優しく撫でる。すると、背中に何とも言えない柔らかな感触が。
「シキ、わたし、次は赤ちゃんの部屋に精液出して欲しい♡」
「クリス……」
そんな可愛くもエッチなお願いをしながらさり気無く袋を愛撫してくるクリスに笑みが零れる。翼を煽るような事をしながらちゃんとそのフォローをする辺りがクリスらしい。
翼も既にフェラに夢中になっていて、さっきのクリスに負けず劣らずの情けない顔をしながらチンポを口で扱いている。
「グプッグプッ♡ ズズッ♡ ジュルルルッ♡ ジュッポジュッポジュッポジュッポっ♡」
「うわぁ、翼、今すっごくエッチな顔してる♡ ね、シキ?」
「ああ。でも、すっごく興奮するよ。翼、一番深くまでチンポを咥え込んでくれるか?」
「んっ♡」
可愛く頷くと翼は本当に思いっきり顔を動かして喉奥までチンポを咥え込んだ。むせるかなと思ったが、そこは翼だからかそうならないようにしているんだろう。平然と深くまでチンポを咥え込んだのだ。
「ふふっ、シキ、そのまま翼へ精液を御馳走してあげて?」
「分かってるさ。翼、出来るだけゆっくりと出すからな?」
言いながら翼の頭を両手で押さえるようにすると、翼が怖がるのではなくどこか嬉しそうに笑みを見せた。どうやら俺がワガママを言うのが嬉しいらしい。
「じゃあたっぷり出してあげてね、シキ。モミモミ」
「おっ……翼……っ! だ、出す……ぞっ!」
クリスの時とは違って快感に身を任せないようにし、ある程度射精をコントロールするように意識を集中する。翼の喉奥へドクッドクッという感じで射精していくと、翼が体を震わせながらうっとりするような眼差しでこちらを見上げてきた。
その瞬間、つい興奮して残りの分を思いっきり射出してしまった。それに翼も驚いたようだが、嫌がるでも怒るでもなく目を閉じて小さく震えていた。
「いいなぁ。翼、凄く喜んでる」
「ど、どうしてか分かるのか?」
「うん。だって、シキが配慮して射精の勢い殺してたのに、最後だけそれ出来なかったでしょ? それ、翼にそれぐらい興奮したって事だもん。女なら嬉しくなっちゃうよ」
そんなものかと思いつつ、俺は翼の口からチンポをゆっくりと引き抜いた。翼の唾液でヌラヌラとしているチンポは未だに萎える事なく反り返っており、それを見たクリスが熱っぽく息を漏らすぐらいにいやらしい。
「翼、クリス、そろそろ……な?」
俺がそう告げると二人は無言で頷き、ゆっくりとベッドへと寝転がった……。
ギシギシと軋む音を立てるベッド。時折上がる声にならない声。それに紛れて聞こえる濁った粘性の高い音と荒い息遣い。強い淫臭立ち込める寝室は、もうただの交尾部屋と化していた。
「翼っ! 出すぞっ! どこに欲しいっ!」
「おぐっ! おぐぅぅぅぅっ!!」
まだどこか余裕が見えるシキと息も絶え絶えで舌も回らなくなった翼。ただ、翼は身動き出来ないような体勢でシキのペニスを打ち付けられていた。
そんな彼女の横では、脱力してヴァギナから白濁液を垂れ流してだらしない顔で笑うクリスが横になっている。つい数十分前は翼のように彼女がなっていたのだ。
「翼ぁぁぁぁぁっ!」
「あ~~~~っ!!」
これでトドメとばかりに腰を力強く突き出したシキの一撃が、翼の子宮を大きく揺らして彼女の意識を飛ばそうとする。更にシキは子宮内へ届く勢いのある射精をしながら翼の口を塞ぐように優しいキスをした。
それこそが翼の意識を完全に飛ばし、隣のクリスと同じ状態へと変える。それでも射精は止まる事なく翼の子宮を焼く様に叩きつけられ、それが終わる頃には翼は他人には見せられない表情で幸せに浸っていた。
「ふ~……勝手に禁欲生活させられたおかげで凄い事になったな」
揃ってだらしなくベッドで横たわる翼とクリスを見つめ、シキは心地良い疲れを感じて笑みを浮かべた。
片手で足りる回数の射精だが、その与えた快感はとても大きく翼とクリスがヴァギナから精液を垂れ流して力なく笑みを浮かべる程だった。
「……許してくれる、か?」
ぼそりと呟きシキは、静かに翼の愛液と自分の精液で汚れているペニスをクリスの口へと突っ込んだ。するとクリスの舌が無意識なのか反射的なのか、どちらにせよそのペニスを綺麗にするように動き出す。実際はその味を求めるように動かしているのだが、それはシキにはどうでもよかった。
「ああ……クリス、気持ちいいぞ」
「んふ……」
頭を撫でられ、クリスは嬉しそうに笑う。そしてもう十分だろうとシキがペニスを口から引き抜き、チラリと翼へ視線を向けた。
乳首をピンと勃起させ、だらしなく脱力している様は普段の翼からは考えられない程情けなくまたいやらしい。それにシキは未だに勃起させたペニスを小さく動かし、今度は翼の口へとペニスを突き入れた。
「んむ……?」
「意識が朦朧となってもフェラをするのか。すっかりスケベになったな、翼も」
呟く声には苦笑と喜びが混じっていた。
「さてっと……」
翼の口からペニスを引き抜き、シキはどこか苦い顔を見せる。
「…………バスルームへ運ぶか」
彼らが交わると必ず最後はそうなるのだ。シキのセックスは乱暴ではないが、激しくまた何度となく翼とクリスをイカせるため二人の体力を使い尽くすまで続くからだ。
未だに意識を半分失っている二人の体を抱き抱えてバスルームまで歩くシキ。と、そこで彼はペニスを触る手に気付いて視線を動かす。
「すごぉい♡ まだカチカチぃ♡」
「私達の旦那さんはホントに立派ぁ♡」
とろんとした目付きでクリスと翼が手を伸ばしてペニスを撫でる。そんな二人に苦笑しつつシキはペニスを意図的に動かした。それに二人が熱っぽく吐息を漏らす。カウパーが流れ出て来たからだ。
「翼、クリス、どうする? 進むか戻るか」
その問いかけの意味を瞬時に理解し、二人の若妻はにっこりと淫らな笑みを浮かべて声を揃えた。
「「戻るっ♡」」
もっと種付けをして。そんな気持ちを込めた答えにシキは苦笑すると二人の抱え方を変えた。それまでは荷物を脇に抱えるようにしていたのだが、何と二人の体を軽く上へ投げるようにして仰向けへと体勢を変えると再び抱き抱えた。大事な嫁を抱き寄せられるような形で。
そんな普通なら出来ない事をあっさりこなし、まるで何事もなかったかのように花嫁を抱き抱えるシキ。その彼に二人は嬉しそうに笑みを浮かべてその逞しい胸板へ顔を寄せる。
(へへっ、あー、私幸せだっ! 大好きな人にこうやって甘えられるなんてさ! ホントに、デキないかな?)
(シキ、本当に先生みたいになっちゃった。この逞しい腕、胸。全部頼りがいがある立派な男の人だもん。……この人の赤ちゃん、産みたい)
胸に浮かぶは女の一つの幸せの形。愛する雄の血を継ぐ生命を産み落とす事。
その雄のものになったと強く実感しながら過ごす日々、時間。その幸せを二人は想像し表情を笑顔へ変える。
その間にもシキは再び淫臭漂うベッドへ戻り、腕の中にいる二人をそっと下ろした。
「二人共、こっちへ尻を向けてくれ」
要求の意図する事を察して、二人は躊躇う事無く四つん這いになると臀部を突き出すような体勢を取ると誘うように左右に動かした。
「シキっ、また子作りしよ? 私を早く母上にして?」
「シキ、わたし、そのおっきなおちんちんでママになりたいな?」
意識と無意識が混ざった誘い文句。それがシキを一瞬にして夫から雄へと戻す。未だに硬度を失う事なく反り返るペニスを反応させ、彼は荒々しい笑みを浮かべて目の前の二つの桃尻へ手を伸ばす。
先程注がれた子種がもう流れなくなっている事に首を傾げながらも、シキはならばとばかりに二人の膣内へ指を入れる。
「「んっ……んああっ♡」」
優しくもそれぞれの感じる箇所を的確に刺激するシキ。その刺激に二人は顔を枕へ埋めながら体を震わせる。
(ダメっ! これっ、ダメぇ♡ 分かっちゃう♡ 子宮が、赤ちゃんの部屋がおちんちん欲しくなってるの分かっちゃうっ♡ ああっ♡ 早くエッチしたいっ♡ 赤ちゃんの素、注いで欲しいよぉ♡っ)
(指でおまんこクチュクチュされるの、好きっ♡ でも、一番はおちんちんで奥をズンズンして欲しいっ♡ シキの立派な剣で私の鞘をいっぱいにして欲しいっ♡♡)
もっと快感をと叫ぶようにシキへ臀部を突き出す二人。もう頭の中は子作りの事でいっぱいである。
指よりも太く長いもので突き上げて欲しい。子宮を揺らして欲しい。自分の事を力強く愛して欲しい。
女の欲望が強く叫びを上げて、欲求がマグマのようにグツグツと煮え滾っていく。それを見計らったようにシキの指が二人のGスポットを強く刺激した。
「「~~~~~~っ♡♡♡」」
大きく臀部を上へ持ち上げ顔を枕へ押し付けるようにし、二人揃って絶頂を迎えた。
それを見届け、シキは満足そうに愛液塗れになった指を二人の膣から引き抜くとゆっくりと立ち上がった。
「翼、クリス、こっちを向け」
はぁはぁと荒い息で枕から顔を上げる二人の目の前へ、ムワッと淫臭を漂わせる人差し指と中指が差し出される。
((ぁ……これ、私(わたし)の匂いだ……))
「すっかり出来上がったな。こんなに糸引いてるぞ」
「「っ」」
思考を雌から女へ戻す指摘に二人の顔が朱に染まる。だが、そこへすぐさまシキが指を引っ込めると代わりに二人の間へ腰を下ろしてペニスを見せつけた。
「欲しいのはこれだろ?」
言葉と同時にシキはペニスを指さす。それに引き寄せられるように二人の視線もペニスへ向いた。
雄々しく反り返り、その先端にある割れ目からは透明な粘液が静かに流れ出ている。その味をよく知る二人は小さく喉を鳴らし、無意識に舐めようと顔を動かす。
チロチロと舌を伸ばしてペニスを舐める様はまるで子猫か子犬。舐めたいのはミルクはミルクでも遺伝子の塊である白濁の粘液だ。
「よし、もういいぞ。じゃあ、二人共? 俺が二人へ襲い掛かりたくなるような言葉、言ってくれるか?」
ポンポンと二人の頭を優しく叩き、シキが立ち上がって元居た場所へ戻る。その背中を見て翼もクリスも自分の知るいやらしい言葉を必死に呼び起こしていく。そして先に淫語を口にしたのはやはりこちらだった。
「シキのおっきなおちんちん、わたしのオマンコに入れてガンガン突き上げ欲しいな♡ 赤ちゃんの部屋をノックして、わたしをおっきなお腹のママにしてぇ♡」
「むっ! わ、私も、私もシキの立派なおちんちんで好きなだけズンズンして欲しいんだぁ♡ お願いっ♡ 私におちんちん入れてぇ♡」
「「早くぅ♡」」
揃えて出すのは媚びる声。シキの前では女であり雌である。そう見せつけるような言葉だった。
表情さえも男を誘うものであり、全身を使ってシキをその気にさせようとしている。
普段男勝りな翼とおしとやかなクリス。それが揃って見せる発情した雌の姿。
それを愛しく、また魅惑的に思ってシキは笑みを浮かべて翼のヴァギナへペニスを黙って突き入れた。
「ああっ♡ きたぁ♡」
喜びを爆発させるように声を上げる翼。力強く子宮を揺らす一撃に小ぶりな乳房も揺れ、シキの両手がしっかりと翼の臀部を掴み腰を振る。
「……いいなぁ」
それを横目で見ながら思わず本音を漏らすクリス。だが、そんな彼女の声を聞いてシキは小さく笑みを浮かべると片手を動かした。
「んんっ♡ お、オマンコ掻き回しちゃダメぇ♡」
「何もなく待ってるのも寂しいだろ?」
翼の膣をペニスで味わい、クリスの膣を二本の指で味わう。そうされる事で翼もクリスも喜びに満ちた声を出す。
男らしい太くごつごつとした指。なのにどこか優しい動きで快感を与えられてクリスは表情を緩ませる。
翼は翼で待ち望んでいたペニスによる強い快感に酔いしれ、その後に待つ事に胸を高鳴らせて喘ぎ声を上げていた。
そんな二人を見てシキは幸せそうな笑みを浮かべていた。取り様によってはサディスティックとも思える反応だが、本当に心の底から幸せだと感じているのだから仕方ない。
「翼、もっとオマンコに意識を集中させろ。締め付けが緩んできてるぞ」
「わ、分かったぁ♡ が、頑張ってぇ♡ おちんちん締め上げるからぁ♡」
「クリスもだ。指をチンポだと思って締め上げてみろ」
「う、うんっ♡ 頑張るっ♡」
まるで鍛錬のような雰囲気だが、やっている事はただの性行為である。それでもシキを喜ばせようと翼とクリスは膣へ意識を向けてそれぞれ中へ侵入している物を締め上げようとした。
だが、それをさせじとシキが動きを大きくして刺激を、快感を強くする。その瞬間、二人の努力は呆気なく崩壊し悦びに染まる声が上がるのだ。
その声が余計シキを興奮させ嗜虐心をそそる。可愛らしい二人の若妻。普段は見せない表情と声。それをもっとと。
シキから与えられる刺激、快感。それらが翼とクリスを変えていく。初夜の際はまだまだ未成熟で女としての顔が出来上がってはいなかった二人。
しかし今では少女の顔は薄れ、一人の女としての顔が出来上がってきていた。
(エッチ凄いっ♡ 私がどんどんシキ用の体にされていくのが分かるっ♡ もう剣だとかそんな事言えないっ♡ 私はもう女でシキのものなんだって、そう強く刻み付けられたからっ♡)
元々男性的だった翼は、シキとの交わりを切っ掛けに幼い頃に捨てた女を呼び戻され、以後肌を重ねる度にクリスの姿を見たりシキの要求に応じている内に女としての顔が磨かれていき、今では時折見せるボーイッシュな面と覚束無いガーリッシュな面が混ざり合い彼女にしか出せない魅力となってる。
(翼、凄い気持ち良さそうな顔してる。わたしも、早くおちんちん入れて欲しい。指で優しく激しくいじめられるのも好きだけど、一番好きなのはおちんちんで赤ちゃんの部屋揺らされる事だもんっ♡)
一方少女らしいクリスはシキとの交わりで完全に女となった。翼への淡い恋心にも似た気持ちは粉砕され、シキへの依存にも近い形で再構築。更に元々献身的だった性格はより過剰になり、シキに嫌われる事を極端に嫌うようになったため、彼からの要求なら下手をすれば何でも受け入れてしまう程である。
「翼っ! 子供はどっちがいいっ! 男かっ! 女かっ!」
「ど、どっちでもいいっ! どっちでも私みたいな思いをさせないようにシキとクリスの三人で育てるっ! 男なら凛々しくっ! 女なら愛らしくっ!」
「なら双子だなっ! 男女の双子だっ!」
「ああっ! それっ! それぇ! シキに似た男の子と私に似た女の子っ! 両方産みたいっ! 育てたいっ!」
「なら届かせてやるっ! 翼の夢にっ! 願いにっ! 翼の卵子を俺の精子で一斉攻撃してなぁ!」
「うんっ♡ 双子でも三つ子でも私産むぅ♡」
想像して興奮したのか翼の膣が収縮する。その瞬間シキが野性的な笑みと共に腰を一番深く突き出した。
そして力強く放たれる精液が翼の子宮を焼いていくと同時に、強く深い愛が溶けた生命のスープをゆっくりと吸収していく事で翼の心に幸福感が溢れていった。
その結果、翼は完璧に脱力してしまう。そう、弛緩させてしまったのだ。つまり待っているのは……
「ぁ……♡ だ、ダメぇ……♡」
チョロチョロと聞こえてくる水音。恥ずかしさと解放感による快楽で翼は覚えてはいけない快感を得てしまう。
羞恥心から両手で顔を隠す彼女を見つめ、シキはむしろ微笑みさえ浮かべて翼の頬へ手を添えた。
「嬉しいぞ翼。そんなに気持ち良かったんだろ?」
無言で頷く翼を見て、シキは優しく微笑みを深くするとそっとその手を払ってキスをした。
「だったら恥じないでくれ。俺は翼とクリスには出来るだけ笑っていて欲しい。悲しい顔や困った顔をされると俺も辛いんだ」
「シキ……」
最後にもう一度キスをしてシキは翼を見つめた。その彼へ翼も微笑みを浮かべて頷いてシキの添えた手へ自分の手を添える。
「ははっ、本当に敵わないや。もう、今ので私はシキの、アナタの妻になって良かったって思えた。幸せだ。ありがとう、アナタ」
その綺麗な微笑みにシキも笑みを返して頷き、そっと翼から離れた。
引き抜かれたペニスがブルンっと揺れて、それを見ていたクリスは思わず胸を高鳴らせ子宮を疼かせた。
「次はクリスだな」
「ぁ♡ うんっ♡」
トロトロと愛液を流してシキのペニスを迎え入れていくクリスのヴァギナ。その熱にシキは嬉しさを表情に滲ませて笑みを見せた。
「これは……熱いな」
「ふふっ、シキのおちんちん溶かしちゃうんだから♡」
「そうはいくか。逆に俺がクリスの子宮を溶かしてやるっ!」
「んひぃ♡」
ゴリッと聞こえてきそうな一撃を子宮口へ与えられ、クリスは一瞬白目を剥いた。そのすぐ後にシキが与えた同じ快感で意識を取戻し、全身で彼へ抱き着いた。
反射的な反応ではあるが、それに気をよくしたシキはクリスとキスをしながら力強く腰を打ち付け始めたのだ。
(ず、ズルいっ♡ キスしながら赤ちゃんの部屋におちんちんズボズボなんてされたらっ♡ 女の子なら誰だって気持ち良くなってダメになっちゃうっ♡♡)
息苦しいはずなのに嬉しくなる。辛いはずなのに幸せに感じる。相反する反応に困惑しながらも全力でシキへ愛情を伝えるように舌を絡めるクリス。圧迫感のように押し寄せる快感を至上の喜びとして受け止めるのが今のクリスだ。
「クリス、大丈夫か?」
「うんっ♡ わたしの事は気にせずもっと激しくしてくれていいから♡ わたしも翼みたいにおもらしさせてぇ♡」
「っ! なら望み通りにしてやるよっ!」
「あはぁ♡ おちんちん奥に来たぁ♡」
上がる声は悦び。ややシキから乱暴にされる事。それが今のクリスには悦びとなる。
普段シキは優しく紳士的だ。それが自分と交わる時には変わる事。それが本当に自分を求め愛しているとクリスには感じられるのだ。
クリスの中にある被虐心。幼い頃の境遇から本来であればそれは失われるか深く封印されるものだった。
だが、翼と弦十郎によって最悪の状況から助け出された事により、本来なるはずの勝気で乱暴な口調の被虐心の欠片もないクリスとはならなかった。
そして結果、シキの交わりの最中はM気質が覚醒し、乱暴にされたり従属させられる事に悦びと幸せを感じてしまうようになってしまったのだ。
「ほらっ! ほらぁ! どうだ? クリスはここをグリグリされるのが好きだったよなぁ!」
「うんっ♡ すきっ♡ だいしゅきぃ♡ あかちゃんのおへやっ♡ おちんちんでぐりぐりしゃれりゅのしゅきぃぃぃぃぃっ♡♡」
呂律も怪しくなる程の快感と幸福感。それにクリスは表情を緩ませながらシキへ顔を向ける。
シキと性器だけでなく舌まで繋がっていたいとばかりに舌を伸ばし全身で彼と交わって。
たゆんたゆんと大きな乳房を揺らしていたクリスだったが、シキがそれに気付いて両手でそれを掴むや激しく揉みしだき始めた。
「んんっ♡ ふんんっ♡」
(おっぱい潰れちゃうっ♡ でもっ、それが嬉しいっ♡♡)
翼が女としてシキと愛し合っていたとするなら、クリスは雌としてシキと愛し合っている。
故に翼が子を望む気持ちとクリスが子を望む気持ちは同じではない。翼は自分が欲しいという気持ちが強いが、クリスはこの雄の子は産まねばならないという気持ちが強いのだ。
(こんなにも凄い人だもんっ♡ 先生は子供がいなかったけど、シキはわたしと翼で子供を産んであげられる♡ この人の血は残したいっ♡ パパやママがわたしという形で生きた証を残したみたいに……っ♡)
もしシキが弦十郎のようになってしまっても彼がいた証を残したい。それがクリスの根底にある想いだった。
それが体へも伝わり、シキのペニスに熱くねっとりと絡み付いて締め上げる。その優しくもきつい刺激にシキは我慢する事無くペニスを一番奥まで突き入れると同時に精を放った。
「~~~~~~っ♡♡♡」
宣言通り、子宮を溶かすような勢いと熱で射精されクリスは意識を飛ばしそうになっていた。
両乳房を強く握られている事もあり、その快感が凄まじい事になったために。
「……気持ち良かったぞ、クリス」
「わ、わらひもぉ……♡」
「可愛いよ、クリス」
「んっ♡」
そっと口付けされて、クリスは大きくブルリと震えると解放感を覚えた。それが、幸福感からの放尿だと気付いた時にはクリスの意識は微睡の中へと沈もうとしていた……。
ある日、一つの研究施設が消えた。表向きは研究中の事故と処理されたが、実情は大きく異なる。
そこで修復され再度制御実験を行おうとしていた聖遺物兵器とも呼べる”ドゥームズデイ”が引き起こした事態であった。
全てが終わった時そこには大きなクレーターのようなものしかなく、残骸さえも残っておらず、本当に何もなかったのではと思うような状況だったのだ。
それをアメリカ政府が確認した頃、三人の男女が日本の地を踏んでいた。
「本当にいいのか?」
「うん。シキに言われて思ったんだ。先生があの時父上へ連絡を取ったのは、本当はどこかで頼っていたって事なんだろうって。表面上はともかく、人の心の本当は外からじゃ理解出来るはずもないんだってさ」
「でも、驚きだよね。翼が連絡して一度会って話がしたいって言ったら、こうして飛行機のチケットまで送ってくれるなんて」
空港のエントランスで揃って座って話すシキ達。たった三人で弦十郎の敵を討ち見事破壊してみせた彼らは、その直後に翼が父親である八紘へ連絡を入れて日本へとやってきたのだ。
シキとの数え切れないセックスによって翼とクリスの適合係数は上昇の一途を辿り、ドゥームズデイの所在が分かった時には絶唱を容易に使えるまでになっていた。
それに気付いた二人が同時絶唱によりドゥームズデイの弱点であるコアを攻撃し強度を下げさせた瞬間、シキが即座にコアへ全力の拳を打ち込んで破壊に成功したのである。
その際に起きる爆発は翼とクリスが再度の同時絶唱のエネルギーで相殺するというとんでもをやってのけ、三人はこうして無事に日本の地を踏む事が出来たと言う訳であった。
そして何故日本へ来たのかと言えば、二人の妻の故郷と言える国へ来てみたいというシキの願いが大きく影響していた。
「翼……?」
「っ?!」
聞こえた声に翼が弾かれるように顔を動かす。シキとクリスもそれにつられるように顔を動かした。
「父……上……」
そこにいたのは、スーツ姿の眼鏡の男性だった。どこか疲れた印象を受けるも、翼を見る目はどこか優しいように思え、シキは静かに立ち上がると頭を下げた。
「はじめまして。俺は要シキと言います。翼の、お嬢さんの夫です」
「……軽く聞いてはいたが、本当にいたのか」
「は、はじめまして。わたしは雪音クリスです。翼の、し、親友です」
「そして俺のもう一人の奥さんでもあります」
そうシキが告げると八紘の表情が一瞬驚きに染まり、すぐに諦めるような笑みを浮かべた。
「そうか。弦は、お前達の傍にもういないのだな」
「「「っ?!」」」
告げられた言葉にクリスだけでなくシキも顔を上げる。八紘の表情は柔らかな諦めの笑みだった。
「弦がいればきっと今のお前達の関係性を許しはしないだろう。あいつは、私達兄弟の事を含めて風鳴の家を嫌っていたからな。いくら好き合っているとはいえ、複数の女性を妻とするのを簡単に受け入れるとは思えん」
「それはつまり……」
弦十郎達風鳴兄弟にはあまり人に言えない何かがあるのだろうと、そう思ったシキだったが八紘はそれに答える事なく小さく苦笑するだけで何も言わない。
「それで、お前はいいのか?」
「……一つだけ、一つだけ聞いておきたい事がある」
「弦からの連絡か」
「っ! 何で、何であの時先生の頼みを無視したんだっ! もしあれを聞き入れてくれたら、先生は……っ!」
悔しげに拳を握り締める翼だが、八紘へ足を踏み出す事はしなかった。肩に乗せられたシキの手を振り払うようになるのが嫌だったためである。
それに気付いたのか小さく息を呑む八紘へ、クリスが少しだけ足を踏み出した。
「お願いです。理由を教えてくれませんか?」
「……政治というのは、そう簡単に動けるものではない。確たる証拠がない以上、憶測で疑いの目を向ければいらぬ混乱や事態を招いてしまうのだ」
「つまり、師匠の証言だけでは動けなかった?」
「そうだ。だが、君達を見ればあの時の弦は本当に危険を知らせてきていたと言う事だと分かる。私も疑っていた訳ではなかったが、色々あって動くに動けないや、言い訳だな。私には国家間を揺るがしても自分の信念を貫く勇気がなかった」
自嘲気味に告げ笑う八紘。そんな彼に翼は何も言葉をぶつける事が出来なかった。
分かったのだ。目の前の人物も弦十郎の事を好意的に見て、そしてどこかで羨ましく思っていた事が。
「ですが、貴方は自分の役割や責務を果たしました。きっと師匠も貴方を責める事はしないはずです。貴方には貴方の、師匠には師匠の守るべきものがあった。それが、あの時は交わらなかっただけです」
「……そう願いたい。それで、これからどうする?」
「俺は二人の育った国を見てみたかったんです。まずはゆっくりこの国を見て回って、それから考えます」
「二人もそれでいいのか?」
「うん。シキの、旦那さんの支えになるのが今の私達だから」
「はい。翼と二人でシキを支えていこうと思ってます」
「そうか。何かあればいつでも連絡してくれて構わない。弦に託してしまった身だが、私はこれでも翼の父のつもりだからな」
「父上……」
最後の言葉が心に響いて翼が驚きを浮かべる中、八紘は三人へ背を向けて歩き出す。
その背を見送りながら翼は足を動かす事が出来ないでいた。
父と思っている八紘を嬉しく思った気持ちとそれを伝えるべきかどうかと迷う気持ち。それが翼を俯かせた瞬間、軽く肩を押された気がして彼女は顔を動かした。
――後悔しないように生きろ。
そう告げるシキの表情が翼には弦十郎と重なった。そう思った次の瞬間には翼は力強く頷いて笑顔を見せていた。
「父上~っ!」
大声を出しながら離れていた背中へ迫る翼。その光景を見つめ、シキとクリスは笑みを浮かべていた。
「良かった」
「ああ」
「それで? さっきはあんなカッコイイ事言ったけど、お金はどうするの?」
「さてな。生きていれば何とかなるだろ」
「やっぱり……。そうじゃないかと思ったけど、ホントに何も考えてなかったんだ?」
「その方が俺らしいだろ?」
「ふふっ、自慢げに胸を張らないの。まぁ、たしかにらしいと思うけどね」
笑みを浮かべ会話を交わす二人の視線の先では、翼が八紘へ抱き着くように胸へ顔を埋めていた。
それを見つめてシキは小さく呟く。
――これでいいんですよね、師匠。
今は傍にいない父のようにも思っていた男へ問いかけるように呟き、シキはクリスの事を翼と彼女の荷物ごと抱き抱えると翼達の方へ歩き出す。
それを見て目を見張る八紘と拗ねるような顔を見せる翼。そして翼がその表情のままシキへ飛び付き、それさえも受け止めて彼は苦笑する。
――クリスだけズルいぞっ! 私も妻なんだからな!
――つ、翼、さすがにシキもこれは……。
――何の。愛する嫁二人を抱きかかえられずに夫が名乗れるものか。
そのやり取りを眺め、八紘は理解したのだ。目の前の男は弦十郎が残した二人の生きる支えなのだろうと。
――シャロンには……会わせてもいいのだろうか? あの様子ならあの子の兄や姉のようになってくれそうではあるが……。
そんな事を考えながらも八紘にも笑みが浮かんでいた。目の前に広がる三つの笑顔につられるように……。
ゲームを知らない方に軽く説明すると、このアナザー翼とクリスの世界は”機械じかけの奇跡”と同じ世界なので既にギャラルホルンで根幹世界の響達が訪れている世界です。
つまり何が言いたいかと言うと……ここから皆様のご想像にお任せします。