18禁処女作。ギム子がエクラに頼まれて逆れいぽするはなし。

1 / 1
ぎむれいぷ

 ……切っ掛けは何だったか。

 月が上り、闇の帳が空を覆い尽くす夜の底。

 淡いランタンに照らされる室内で、小さな吐息と水音だけが静かに混じり合い満ちる。

 

 「…………ん……む」

 

 ちゅく。ぴちゅ……ぴちゃ、くちゅ。

 だらだらと涎を垂らしながらそそり立つ肉竿へ、私の唾液が絡みつく程に、響く水音の音量が増していく。

 シルクベッドの上で寝転がるこの男の脚に、覆いかぶさるように私も寝転がり、固くそそり立った肉竿に唇と舌を這わせ、唾液を塗り重ねていく。

 既に幾夜と繰り返している口淫であるというに、この桃色をした亀頭は私の舌が這うごとにびくびくと震えて快楽に悶える。まるで毎夜が初夜だと言わんばかりの、堪え性のない性器に最初の内は呆れもしたが……こうも同じ反応を繰り返されると、今はむしろ愉悦すら覚える。

 今だ女の味を知らぬまま、私の口に弄ばれ続けるこの肉竿を味わう度、ぞわり、ぞわりと子宮(ハラ)が疼いてたまらない。この涎も、じきに吐き出す精も、腸(はらわた)に比べれば下手物(げてもの)などという言葉が生易しくなる程不味い代物だというに、その不味さが胃袋(ハラ)でなく子宮(ハラ)を満たしてくれる。

 

 「は、む。……じゅ……ぷ、れぅ……れ、ろ……、……ん……?」

 

 飴玉を転がすような、激しさの欠片もない口淫を続けていると、頭の方から声が聞こえ始めた。

 聞くに、私の名を呼んでいた。それはこの虫ケラが無意識に発する、射精が近いという合図である。――我、ではなく、器の名を連呼しながら、近づく絶頂に身悶えるこの男の姿はいつ見ても何とも滑稽で……だからつい、熱が入る。

 

 「……ふふっ、くくくっ……ぁ……む。ん、っぐ、むっ……!ぐぷっ、じゅぷっ……じゅ、るるるぅっ……ぢぅぅぅううっっ!!」

 

 竿の根まで一息に咥え込み、口内から引きずり出し……また、一息で一気に咥え込む。これを始めると、決まって私の名を連呼する声がより大きく、より激しいものになり、その声は聞く度に私の子宮(ハラ)を強く疼かせ、熱い涎を溢れさせる。その涎を自分の手に絡ませて、疼きを治めるために自身の女陰を掻き回せば、頭の中は愉悦と快楽に満ち満ちて、もう、たまらない。繰り返す都度に六度、七度目の往復は無く、口から引きずり出した肉竿の先端、鈴口を思い切り吸い上げてやれば……最後。

 

 「ん……ぶっ!ん――んんぅっ、んむ、ぅ……ふぅ……ふぅっ……」

 

 連呼は絶叫に変わり、熱せられた鉄のように熱く硬い肉竿の先端から、私の口内へ向け、真っ白く煮え滾った情欲が流れ込んで来た。

 私はそれを舌で受け止め、口の中で唾液と混ぜ合わせながらじっくりと味わう。その過程で、口内をぐるぐると泳ぐ舌先が、尚精を吐き続ける亀頭の先をくすぐるように絡み付く。射精の最中の亀頭は特に敏感になる為、それだけでこの男は容易く声をあげて腰を痙攣させる。

 私の劣情をたまらなく刺激するその姿を、じっくりと鑑賞しながら……

 

 「……こく……こくっ……んっ……んくっ……んく……っ」

 

 ……つぷ。

 髪をかき上げながら顔を上げ、ずるりと肉竿を口から離して、ゆっくりと飲み下した。

 臭い。不味い。舌が痺れる。喉に絡まり不快だ。こんなものを口で受け止めて、あまつさえ飲み下すなど狂気の沙汰。その狂気を目の前で披露し、見せつけてやりながら、くたびれた様子で寝転がるこの男の耳元へそっと顔を近づけ、問いかけた。

 

 「……満足…………しましたか……?」

 

 こくり。ゆっくりと頷き、肯定を返された。

 

 「……そうですか」

 

 

 ……にゅ……る、り。

 

 

 愛液に塗れた私の指が亀頭に絡みついた瞬間、耳元で腹の底から押し出すように喘がれる。

 

 「私は…………まだです、よ?」

 

 ちゅく。ちゅく、ちゅく……にぢゅ、にぢゅっ、ぐちゅ。

 ゆっくり、ゆっくり手首を上下させて、すっかり硬さを失った肉竿を刺激して弄繰り回す。体のほんの一部分を支配される、ただそれだけでこうも無防備に、無様に喘ぐことしか出来なくなる、その目の前の事実に、ああ。いけない、また……疼く子宮(ハラ)が涎を溢す。

 喘ぐ、喘ぐ。異界の英雄を従えて、数多の戦場を、世界を踏破した男が、ただ喘ぐ。抵抗も示さず、私の蹂躙を受け入れる。嗚呼、みっともない。

 

 れ、る。

 

 もっと、もっと無様な声が聞きたい。舌を伸ばして、耳の中へ舌先を忍ばせると、この虫ケラは今まで聞いたこともないような甲高い声を上げた。もっと、もっと喘げ。耳の中で舌を踊らせながら、歯は立てずにかぷりと唇で耳にかぶりつく。

 踊る、踊る。舌が踊る、指が踊る……一体、どんな音が聞こえているのだろう。理性も知性も感じさせない声をあげながら、私の手の中で、肉竿がまた呆気なく果てた。

 

 

 ……そう。きっかけは……数日ばかり遡る。

 果てっ放しの肉竿に、吐き出させたばかりの精液を塗りつけながら扱きつつ、私はその夜のことを思い出す。

 

 

 *

 

 

 日中、折り入って頼みがある――とこの男に言われた私は、伝え聞かされた場所、時刻にて彼と落ち合った。

 

 場所は彼の自室、時刻は軍の誰もが寝静まる今。……今にして思えば、その条件を聞いた時点で感づくべきだったのかもしれないが……大方、普段の素行等に対する小言でもぶつくさと言ってくるものだと判断した私は、そんな言葉を口にした瞬間腕の一本でもへし折ってやろう――というような心持で、この男の誘いに乗ってやったのだが――

 

 「…………。」

 

 目の前には、尻もちをついた体勢で硬直する召喚師のこの男が居て。その股の間で、肘をついてうつぶせに寝転がる、私。その私の鼻先で、何に興奮しているのやら、むくむくと膨張し膨れ上がる……肉の竿。

 この男が私を呼んだ理由。それが、こ(・)れ(・)である。

 

 「一応、聞いておきますが……」

 

 まるでその肉竿に話しかけるような体勢で、私はひとつ尋ねる。

 

 「私が人間などではなく……無論、女性などでもなく。破滅と絶望をもたらす邪竜、であることは……御存知、ですよね?」

 

 記憶を失っているとはいえ、自分がどのような存在で、どれほど強大なものだったのかは無論覚えている。

 その気になれば、こんな矮小な存在は指先で殺すことすら容易い。そんなことはこの虫ケラの頭でも理解している筈。

 ……だと、いうのに、この男は。

 

 「その邪竜を相手に……『あなたでないと興奮できない』?『欲情が抑えられない』?……そんな言葉、普通の女性であっても卒倒する度合いの気色悪さであると、わかって言っているのですか?……ねえ?」

 

 自身を好く異界の英雄も数多い中、どういうわけか、私を選んだ。

 ……まあ、確かに……色恋沙汰というのは、自分の意思でどうこうできるものではない、と……器が記憶している、ような気もする。が。それにしても、世界ごと自身を亡ぼすかもしれない存在を相手に、こうも堂々と性器を露出して勃起させられるのは……狂気、としか言いようがない。

 極め付けは、その結果……地べたに頭をこすりつけてまで頼み込んだ一言。

 

 ……れぇ、る。

 

 舌を伸ばして、根本から鈴口……尿道をたどるように一舐めして、戯れに味を確かめながら問いかけ続ける。

 

 「あまつさえ、結果として口に出した言葉が……『口淫をして欲しい』?……命を知らぬにも程があるのではありませんか?ねえ、この、虫ケラ」

 

 ……解ってはいたが、不味い。

 ぶるりと震える肉竿に、出血せぬ程度に歯を立て、噛み付く。苦痛を与えるために行ったこの行為すら、これにとっては快楽足りえるらしく、嗚咽とも喘ぎとも取れぬ低い声を押し出して悶えた。

 

 とはいえ……この男の軍師としての実力は認めている。私という存在や、異界より来たる英雄を、この男以上に巧く扱える人間など他に居るまい。それに加えて、私に劣情を抱いていたという事実を臆さずに直接伝えて来たのも、まあ、認めないでもない。

 この男がただの矮小な人間であったなら、迷わず炭にでもしてやったところだが、生憎とこれはただの人間でも矮小な存在でもない。今までに重ねた功績と、たった今示したばかりの狂気に免じ――

 

 

 「……今夜、だけです」

 

 「売女のような真似をするのは。ですからせめて、私が愉しめるように」

 

 

 ……ゆっ、くり、と。唾液で満たした、口を広げ。

 

 「精一杯、無様に、悶えて、ください、ね?」

 

 口淫を……してやることに、した。

 

 

 *

 

 

 そう。それが、最初。その後、数秒ともたずに吐き出された精液が私の顔を汚し、煮えるような腹立たしさを感じると同時に、鼻腔を突く屈服した雄の臭いが私の中のなにかを刺激したのをよく覚えている。

 

 「ん……ぅ……。ぇ、う……じゅるっ……んむ……っ、んく……」

 

 手のひらにべっとりと絡み付いた精液を舌で舐め取りながら、順を追って思い返す。

 二度目の夜はその数日後。一夜限りという言いつけを守り、以来私とは不必要な干渉を避けていたこの男が、私に会う度に股間を膨らませて頬を紅潮させるのに無性に腹が立ち、私から強引に押し倒して搾り尽くしてやった。

 二度と射精出来ぬように、弱音と悲鳴をあげ続けるそれを抑え付けながらいつまでも嬲り続けてやったのが二度目の夜だったが……その夜を境に、今度は私が我慢できなくなった。

 

 屈強な男が、甲高い声を上げてよがり、抵抗ひとつ出来ずに無様な姿を見せて屈服する。

 その快感。その愉悦。あの声が聞きたい、あの顔が見たい、あの臭い、あの味、あの感触。それらを味わいたくて、また犯す。彼が頼み込んで始めたこの行為は、いつしか私の日常にすらなり得ていた。

 

 に、ぢゅ……くちゅ。にぢゅっ、ぢゅくっ、ちゅく、ぐちゅ、ぐちゅっ……。

 

 深く深く息をつくそれを見下しながら、また竿を刺激する。その度に腰は跳ね、ぁひ、いぎっ……というような声もあげるが、肉竿は柔らかいままそれ以上大きくならなくなっていた。種切れだ。

 射精が出来なくては続けられない……なんてことは無い。今夜はどうしても熱が冷めやらぬ。普段なら気をやるまで延々扱き立ててやるところだが、今夜は数週間ぶりに種を補充させる方法を執ることにした。

 

 「……くすっ」

 

 魚のようにぱくぱくと開けている口許へ、ゆっくりと胸元を近づけて。服の裾を、そっ、と捲り上げる。

 

 ――ふ、るん。

 

 巨、と表すには足りないが……脱げば揺れる程度には確かに在る、膨らんだ乳房。それを、目の前でさらけ出す。

 直にそれを見せるだけでも、手のひらの中で肉竿が硬さを取り戻していくのが判るが、それでも射精をさせるには足りない。近づけて、近づけて――私の香りで脳髄まで融かされていくような距離まで近づいて、一言。

 

 

 「どうぞ」

 

 

 瞬間、秒ともたずに、彼の口が私の胸、に――っ!!

 さながら、腹をっ……空かせた、犬が、飛びつくような勢い、でっ……

 ……喜んで、悦んで、恥ずかし気もなく私の乳房にむしゃぶりつく、虫ケラ……っ。

 

 「く……ふっ、んっ……く、ぁっ……!」

 

 ……吸われ、ねぶられ、弄ばれ、久々の快感につい声が、漏れて……しまう。

 っ……戦場、を……その、頭脳でもって、支配する、軍師、がっ……知性のかけらも感じさせず、ただ夢中になって、乳房に吸い付いて……っ!

 ……本っ……当に、ああ、本当に、みっとも、ない……!!

 

 「っ、……そう、念入りに……っ、味わう、んです、よっ……?――っ!!……次は、いつ吸えるともっ……!……、わからぬ、の、ですから…………っ」

 

 ……私の煽りに流されるまま、夢中で吸い付くその頭を、そっ、と撫でながら……再び、肉竿への手淫を開始する。

 白く泡立った粘液が、鼻の曲がるような臭いと、ぐちぐちと不愉快な音を奏でて散っていく。口でするも手でするも同じようで、その不快さが矢張り私を満たしていく。頭で何を考えることも放棄したようなこの男が、私の乳房を夢中で揉み捏ねるのも、私がする今からの行いを思うと許せてしまう。

 ただでさえ荒かった、これの鼻呼吸がさらに荒くなる。舐めたり、噛んだりと少なからぬ刺激を行っていたのが、吸うだけに集中する。口を塞がせて尚、高ぶった情欲が上り詰めるその瞬間が手に取るように解る。

 

 「……っ、限界……ですね?……いいですよ、そのまま……達して、しまいなさい……果てて、しまいなさいっ……!手は止めてあげません、吸いながら、しゃぶりながら、むしゃぶりつきながらっ……!!さぁ、さあ、さぁっ……!!……――」

 

 強く強く吸い付かれ、口内で伸ばされる乳首がむず痒いまま心地よく、幾度か甘い声を漏れてしまうが、もう気にも留めない。上下させる手の動きを少しばかり早めて、また耳元へ口を近づけて……一言。

 

 

 「出せ」

 

 

 呪詛のように、命じた――瞬間。

 破裂。という言葉がふさわしいほどの勢いで、私の手の中へ最後に残った精液が残らず全て吐き出され尽くす。けれども、それほどまでに私の乳は美味いのか……吐き尽くして出せるものが無くなっても、肉竿はびくんびくんと空打ちを続けていた。

 

 

 ……永遠のようにも感じられる一瞬の射精を終え、荒かった息づかいも整い始める。大きいまま硬さだけを失った肉竿をいたわるように扱き立てながら、まだ乳から口を離そうとしないこれの頭をぺたりぺたりと撫でる。

 

 「……ご苦労様でした、虫ケラ」

 

 終いだ……と、たぶん彼は思ったことだろう。

 もう何もかも吐き尽くした、出せるものも捧げるものも何もない、と。だから今は、せめて今は、この体を味わっていたい……と。

 

 「それでは」

 

 その安心を。その安寧を、その安堵を

 

 

 「本(・)番(・)。……はじめましょう、か?」

 

 

 打ち崩す。その瞬間が、たまらない。

 

 ぐ……ぢゅ、ぐぢゅぐぢゅにぢゅにぢゅにぢゅにぢゅにぢゅっっ。

 労わるように扱き立てる動きから一変、指と手のひらで雁首の裏と亀頭だけを激しく激しく責め立てる。突如として襲い掛かる逃げ場のない快楽に驚いて混乱したのか、この虫ケラは水揚げされたばかりの魚のようにばたばたと体を跳ねさせ始めた。また或いは、本能的に快楽から逃れようとそうしているのかもしれないが――逃がさない。

 喘ぐ……ための口は塞がれているし、暴れようとする腰や体は覆いかぶさる私の体で抑えつけているし、頭は頭で、先ほどまで撫でていたもう片方の手でこれまた抑えつけている。動けないし、動かさせない。私の乳にしゃぶりつきながらの射精という、きっと何物にも代えがたい絶頂の代償に、この虫ケラの亀頭はそれはそれは敏感なモノへと成り果てている。それを、自分で吐き出した精液を潤滑油に、責められ、責められ、弄られ擦られ刺激され、悶える、悶える、ただ悶える。出来ることと言えば鼻呼吸だけ、あれだけ歓喜して吸い付いた乳房は、今や呼吸の妨げでしかない。……そんな事実にすら、彼は興奮を覚えているかもしれないけれど。

 

 「ふふっ、ふふふっ……く、っふふふ……!!そう……その、反応っ……!!真逆(まさか)、私がただあなたの情欲を煽る為、あなたを甘やかす為にこんなことをした等とは、考えてはいませんよね……?……ねえ、ねえっ……!!?」

 

 それならばそれでも構わない。結果として私を掻きたててくれるのならば何であろうと構わない。

 亀頭への責めは止めてやらず、どころか暴力的なまでの激しさすらも得始めて、四指の付け根で鈴口をも蹂躙する。ああ、この虫ケラは今どんな顔をしているのだろう。次はそう、顔が見えるように責めて差し上げるのもいいかもしれない。椅子やベッドに拘束するのはどうだろう。きっと五月蠅い声を上げるだろうから、猿轡も必要か。

 ……なんて考えを張り巡らせていたら、段々と彼の抵抗する力が弱まりだした。震える手で弱弱しく私の肩を叩いて抵抗を示すけれど、当然ながら私の手は止まらない。摩耗する程の勢いで鈴口を亀頭を雁首を擦り擦り弄繰り回し続けるだけである。あれだけ求めた快楽に、あれだけ溺れた快楽に、今度は果てしなく恐怖して抵抗まで示しているその姿は、嗚呼、ああ、いつ、見ても。甘美で、極上で……たまら、なくて、たまらなくて。

 

 「ほら……もう楽になってしまいましょう?果てるのでは駄目、上り詰めるのでは駄目、これから来るのはその先ですよ、虫ケラ……?ほら、ほぅらっ……ほら、ほら、ほらっ!!」

 

 その様を見ているだけで、心の中の興奮がどんどんどんどん煮詰まっていく。

 子宮が蠢く、膣が収縮する、脊髄から脳髄へ雷撃のような信号が伝わって、全身が融け落ちてしまいそうになる。駄目、ああ、駄目、これには耐えられない、これには抗えない。視界がぱちぱちと明滅して、食いしばった歯の隙間から唾液が漏れて、達、して、しまい、そうになる、その瞬間、その刹那その直前にっっ――

 

 

 「――――っ!!!ふ、ぁ、は、っははははぁはははははっっ!!!ぁ、あっ、あっ!!ぁあっ!!!」

 

 私の、手の、中で。潮が、噴き上がった。

 暴れ、悶え、て、いた、体が――硬直、して。動か、なくなっ、た、瞬っ間、わた、っ、私、もっ――!!

 

 

 

 「あっ!!ぁっ、あっ――あっ!!!っっはぁぁぁぁぁぁあああぁあああぅぅうううんんんっ――――!!!!」

 

 

 

 ――甘く。……甘く、白く……意識が、蕩けて、いった。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 ……

 

 …………、……。

 

 ……人の、体……という、ものは。

 どうして、こうも……度し難い、のだろう。

 

 

 この男は、とっくに気を失っていたようで。私の横で、深い呼吸をしながら、寝て……?……いる。

 かく言う私も、数分ではあるが、気をやっていたらしく……前後不覚に陥って、ただでさえ欠けている記憶が曖昧になっている。唯一確(しっか)りと覚えているのは……自身の口や手で、とにもかくにもこの男を蹂躙し続けた、その快感。その充足感。……そうだ、これが終わるといつもこうだ。思い返せば思い返すほど、自分が行った行為のすべてに吐き気を催してしまう。……こうも下らないことを、何故いつもいつも繰り返してしまうのか。その答えを知るのは、昨夜の私と……それとたぶん、今夜の私も、なのだろうか。

 

 上半身を起き上がらせて、ふと目線を落とすと、私の乳房にはがっちりと歯型が刻まれていて、吸われ続けたせいで真っ赤にも腫れていた。それをいつまでも見つめていては羞恥で心が焼けそうになるので、いそいそと着崩れた上着を正すことですっぽりと覆い隠した。

 窓の外は未だ夜が満ちていた。シルクのベッドは暖かかった。

 

 「………………」

 

 隣の虫ケラが吐いた体液でじっとりと濡れている手の首が痛い。全身にも疲労感が満ちている。

 少しの間、ぼうと微睡んで心を癒した私は、疲労に身を任せてぽてりとベッドに寝転がった。横にはこれがいるが、いちいち気に留めていられる程体力も残っていなかった。

 

 「……はぁ…………」

  

 微睡みの中へ、深く深く意識を沈めていく。落ちていく、融けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「物足り、ない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふと、聞こえたその言葉が、誰のものなのか。

 思考するよりも先に、もう私は眠りに落ちていた。

 

 

 




コメント欄に「るっふれるっふれ」と書き込んでいただくと
一方的にギム子が犯される話も書けるかもしれません。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。