※この作品はR-18です。

海の家『道草家』はこべらさん   作:孤独犬ポチ


原作:道草屋
タグ:R-18 道草屋 はこべら
海の家『道草家』へようこそ!
普段とは違う道草屋。はこべらは休憩時間に旦那様を海へと誘う。そして・・・

1 / 1
海の家『道草家』はこべらさん

青い空に白い雲。白い砂浜と青い海。

いつもの田舎の旅館とは全く趣が異なる場所。

夏限定の「道草屋」。それがこの、海の家『道草家』

 

「旦那様、一緒に泳ぎませんか?」

 

水着姿のはこべらが手を差し伸べる。

はこべらは休憩時間だった。他の道草屋の店員は海水浴客の接客をしている。

差し伸べられた手に触れようとして、寸前で止めてしまう。

客として何度も道草屋に通っている。はこべらの手に触れるのは初めてではない。

だが、熱い日差しの下の開放的雰囲気が「店員と客」の関係ではないように思えて戸惑い、遠慮してしまった。

いつもと場所と雰囲気、服装が違っても彼女との関係、立場は変わりはない。

はこべらは微笑んで、優しく手首を掴む。

 

「さぁ、行きましょう」

 

心の底を見通すような瞳。導かれるようにはこべらに連れられ、海へ行く。

足首が波に洗われる。膝、太腿、腰まで海に入る。

はこべらに手を引かれて沖へゆっくり歩く。

胸の辺りまで海に入ったところで、それまで手を引いていたはこべらが背中に回り、体を押し付けてくる。

冷たい海水と熱い日差し。背中から水着越しに伝わる、はこべらの体の柔らかさと体温。

 

「どうなさいました、旦那様?」

 

後ろから耳元に囁き声。はこべらは腰に手を回して抱き着いてくる。背中に押し付けられた水着越しの乳房の柔らかさと心地良さに戸惑い硬直してしまう。

その隙を逃さぬように、はこべらは右手を股間へ動かした。しなやかな指が水着の上から男性器に触れる。

 

「何か、海の生き物でも体に張り付きましたか」

 

海水の冷たさで縮こまった男性器に、はこべらの右手が水着越しに優しく、妖しく触れる。

 

「よくわかりませんね。クラゲ、でしょうか?」

 

耳元で甘い声を囁きながら、背中に自分の体を……乳房を押し付け、男性器を弄るはこべら。

濃厚な女の刺激に、男の体は正直に反応した。海綿体に血液が流れ、男性器が大きく硬くなっていく。

 

「あらあら、思っていたよりもハッキリした形をしてきましたね。さっきはよくわからなかったのに」

 

不思議ですねぇ、と。はこべらは水着を押し上げ鎌首をもたげる亀頭を愛おしそうに撫で回す。

 

「クラゲではありませんね。これは……ヒトデ、でしょうか?」

 

これは~ヒトデの間に、はこべらはこらえようとしたがふと漏れてしまったようにフフッと吹き出す。

成程。確かに今、水着に張り付き、男性器を弄っているのは「人手」だ。

 

「旦那様」

 

はこべらは水着の中に手を入れ、完全に屹立した男性器を直接握った。

 

「こんなモノが体にくっついた状態では戻れませんね。ちゃんと取らないと。それに……」

 

毒を持っているかもしれませんから。敏感な尿道口を人差し指の腹でさすられながら、甘く囁かれる。

はこべらが何をしようとしているか分からない程鈍くはない。

だが海水で見えないとはいえ真夏の昼間に、人の目もあるのに流石に拙くはないか?

無理にでも止めた方がいいのでは……そんな心の焦りにはこべらは先手を打った。

 

「旦那様。反対を向いてくださいませんか?」

 

今は、はこべらに背中に抱き着かれながら沖を向いている。反対は当然浜辺だ。

海の家『道草家』には、はこべら以外の店員と多くの海水浴客がいる。

距離が離れ、海中で見えないとはいえ、男性器を勃起させたまま向き直るのは抵抗があった。

だが、はこべらの声にはそんな心中を嵐の中の小舟のように翻弄する魔性に満ちていた。

魔法を掛けられたように、はこべらの言葉通り浜辺へ向き直る。

海の家『道草家』では、他の道草屋の面々が海水浴客を相手に働いていた。

 

「こんな大きな生き物が付いたまま戻ったら、皆ビックリしてしまいますよ」

 

はこべらは屹立した男性器を優しく握り、ゆっくりと動かし始めた。

 

「それとも……これ、皆に見せつけたいのですか?」

 

蕩けるような囁き声。

 

「ずなちゃんやいのこちゃんがこんな大きなモノを見たら、きっと驚いてしまいますよ」

 

限界まで勃起したと思っていた男性器が脈動し、更に大きく硬くなった。脈動と同時にはこべらはゆっくりと動かしていた手を止めた。

何故、その二人の名を出したのか。他の店員ならこんな反応はしなかっただろう。

くすくすと、はこべらの笑いが背中から聴こえる。全てを見透かされている。そう思った。

 

「旦那様。硬くて大きなこれ、どうすればいいか分かりますよね」

 

小さな子供に語り掛ける母親のような愛おしさと優しさに満ちた声と共に、はこべらは止めた手を再び動かし始めた。

 

「そう。上がる前にちゃんと取らないといけませんよ」

 

せめて沖へ向こうとしたが、はこべらの無言の圧力に抵抗は無意味だった。

『道草家』で働く皆を眺める。はこべらは何も言わなかったが、そうしなければならないと感じて、目を逸らそうとしても出来なかった。

心に湧き上がる恥辱に応えるように、はこべらのしなやかな指が徐々に速さを増しながら男性器を前後に扱く。

 

「だ・ん・な・さ・ま」

 

はこべらは耳元で一字ずつ区切り囁いた後、耳朶を舐め、吸い、甘噛みし始めた。

涼やかな波の音と淫靡な耳舐めの水音。

冷たい海水と背後に密着した女の体温。

熱く硬く勃起した男性器を時に強く、時に弱く、緩急と強弱を駆使した巧みな手淫で責め立てられ、限界の時は近付いてきた。

 

「旦那様。体に付いた海の生き物、もうすぐ取れそうですね」

 

耳舐めと手淫が激しさを増していく。絶頂に向かって込み上げる男の衝動はもう止められず、治まらない。

ふと、『道草家』で働いていた芹がこちらを見て、目が合ったような気がした。

こんな状況での緊張と焦り。海の家『道草家』からここまである程度距離はあり、胸から下は海の中で直接は見えていない。

傍目には、はこべらが悪ふざけで後ろから抱き着いているように見える筈。

だが、芹に『何をしている』のか見抜かれた。理屈も根拠も無かったが、そう直感した。

はこべらを止めようとしたが、もう遅かった。溜まったものが決壊し、噴き出す。

はこべらは脈動する男性器の動きに合わせて激しく手を動かし、射精と快楽が訪れる。

海の中に精液がドクドクと吐き出される。

はこべらの手淫は徹底的で、執拗で、容赦が無かった。

自慰ならばある程度で自分の手の動きを止めてしまうが、射精が終わっても、男性器が萎えかけても、許さぬとばかりに扱かれ続けた。

一度は途絶えた射精の衝動がわずかな時間で再び込み上げ、二度目の射精。

短時間で二度味わった射精の快楽。激しく続く耳舐めと手淫に脳が蕩けそうになる。

壊れた蛇口のように射精が止まらない。勿論実際にはそんな筈はなく、放った精液の量などたかが知れている。

だがそんな錯覚を覚える程の快楽と、人生で最大量の射精をした確信があった。

溜まった全ての精液を吐き出し尽くし、流石にはこべらの手淫といえども男性器は勃起を維持出来なくなった。

海水で冷やされ縮こまり、元の最小の大きさに戻る。はこべらは親指と人差し指で輪を作り、根元から男性器をゆっくり力強く搾り上げ、尿道から最後の一滴までも残らず精液を搾り尽くした。

 

「海の生き物、ちゃんと取れましたよ。旦那様」

 

はこべらは濡れた頬に口付けして、ぺろりと舌で舐める。涙なのか汗なのか海水なのか、自分でも分からない。

 

「それにしても、取る時に何かドクドクと出てましたねぇ。あれは一体何だったのでしょうか」

 

「白くて、濃くて、粘っこくて、量も多くて。毒でしょうか? 怖いですねぇ」

 

フフ、と笑い、はこべらは射精後の敏感な尿道口を人差し指で擦りながら

 

「もし体の中に出されていたら『大変な事』になっていたかもしれませんね」

 

耳元で甘く囁いた。

 

 

 

「さぁ、そろそろ戻りましょうか。旦那様」

 

まるで何事も無かったように微笑んで、はこべらは手を差し出した。

あまりにも自然な態度なので、さっきの出来事は夢か幻だったのではないかと思ってしまう。

差し出された手を取り、二人で浜辺へ戻る。すると、腰に手を当てた芹が待っていた。

 

「はこ、あんた何してたの?」

芹は目を細めてはこべらの顔を見る。

はこべらは頬に手を添えて、

 

「実は旦那様の体に大きな『ヒトデ』が張り付いてしまって」

取るのに苦労しました、と涼しい顔ですっとぼける。

芹は眉根を寄せて、あー、んー、と唸りながら、何かを言おうとして、止めた。

 

「はぁ、もういいわ。直接見たわけじゃないし、証拠も無いし」

休憩はもう終わりだから接客よろしくね。そう言って芹が背中を向けた直後、はこべらが突然耳にキスをしてきた。

驚いて振り向くと、はこべらは悪戯が成功した子供のように屈託の無い笑みを浮かべていた。

 

海の家『道草家』はこべらさん 完


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。