吸血鬼ゆかりさんに吸われてしまうきりたんのお話 作:実芭蕉(ばななん)
原作:VOICEROID
タグ:R-18 ガールズラブ VOICEROID 結月ゆかり 東北きりたん ゆかきり 吸血 弦巻マキ
月を見ているとゆかりさんから「今夜は月がきれいですね」と言われてしまいドキドキするきりたんだったがゆかりさんの様子がどこかおかしくて――?※この作品はピクシブとハーメルンでマルチ投稿しています。
それは美しい満月の夜でした。
雲一つない、月がよく見えるような晴れ渡る空。
わたしは、ゆかりさんの部屋で、押し倒されていました。
「ちゅっ……ん……ぷぁ……」
「ひっ、くっ、ふっ……あっ、いぃ……!」
「ふふ。かわいい」
どうして。と思う暇もなく。
どうなって。と考える暇もなく。
わたしはゆかりさんに襲われていました。
ただ襲われているだけじゃ、ありません。
ゆかりさんは、わたしの、首筋に口をつけて、『
わたしの血液を。
どうしてこんなことになっているのか。わたしは、おぼろげながらこの部屋に来る前のことを思い出していました。
「今日はきれいな満月の日なんだって」
そう、ゆかりさんに誘われたのが夕方のときでした。たまたま家の近くに来たからと言って、ずん姉様とそうお話していたのです。ずん姉様と比較しても、異常なほどにゆかりさんは美しい人だと、わたしは思っています。朗らかな笑顔。姉様とは違う、女性らしさを感じる所作。そんな、アコガレの二人を前にして、わたしは二人の会話を遠巻きに聞いているだけでしたが、きれいな満月と聞いて、頭に浮かんだのは、満月の下で微笑を浮かべる、ゆかりさんの姿でした。それはきっと、とても美しいに違いないとそう思って。
「……満月、みたいなぁ」
そんなふうに、気が付いたら呟いていました。
「見たい?」
「え――?」
「満月、見たいですか?」
そっと顔を上げたら、いつの間にか目の前に、ゆかりさんがわたしを見てにこやかにわらっていて。
「えっ、いやその、み、みたいのはみたいですけどでもっ、いまのはそのちがいましてっ!」
わたしがあたふたと答えてるのを見て、ゆかりさんがくすっと小さく笑いました。恥ずかしかったです。思わず顔が赤くなりました。
「見に行きませんか?」
そう言われて、私には断れませんでした。
ずん姉様と話をして、明日は学校もないからそのままお泊りしてしまっても構わないと、そう言われて、わたしはゆかりさんの家にお泊りすることになってしまったのです。
ゆかりさんの家に着いて、お風呂とご飯までいただいてしまって。そうして、夜も更けて、ゆかりさんの家のベランダで満月を、見ていました。月明かりに照らされるゆかりさんは、やっぱり、いいえ、その想像以上に、美しく、きらめいていました。こういうのを、きっと、妖艶というのでしょうか。艶めかしい、とは違うのかもしれないですけど。美しすぎて、それがなんだか人間でないような、わたしのこころに、不思議な興奮を植え付けるような。そんな奇妙な、感覚。
二人で、お月様を眺めているときに、ふとゆかりさんがわたしを見て。
「きりたん、今夜は、
ドキッとわたしの胸が、わかりやすく飛び上がるのを感じました。だってそれは、もう最近では有名になりすぎた言葉。とっさに「そうですね」とすら言えなくなってしまったわたしは、無言で固まってしまいました。いやでも、あのゆかりさんがわたしに「あいしてる」だなんて、そんなのありえないじゃないですか。きっとたぶん、ほんとうにただそう思ったから言っただけなんじゃないかと、そう思おうとしても、胸がさっきから、熱くて、熱くて、顔が上げられなくなってしまって。
「きりたん」
ゆかりさんが、わたしのことを呼びながら、わたしの隣に近づいてくる。そのままそっと、静かに座り込むと、わたしの顔を両手で包んで。
わたしが「まって」という言葉すら口にすることができないでいるのをお構いなしに、ゆかりさんの顔が、どんどん近付いてきました。顔どころか、あの人の口が、すぐそばにまで近付いてきています。わたしは、恐怖と恥ずかしさから、目を閉じてしまいました。目を閉じた、数秒後。予想していた口への刺激はなくて、代わりに、首筋にズキっという鋭い痛みが走りました。
「ひッ、いっ……!?」
目を開けると、ゆかりさんの顔が気が付けば私の首筋のそばにありました。わたしは、ゆかりさんに首を噛まれている。そう気が付いて、反射的にゆかりさんを突き飛ばそうと力を込めました。でも、ゆかりさんは、びくともしません。それどころか、わたしはそのまま後ろに倒されてしまって、身動きがとれなくなりました。
「ふふふ、やっぱり、きりたん、
「ゆかっ、り、さ、なに、をっ……!?」
「なに、って。いただいてるんですよ、血を」
そう言いながら、わたしから顔を離したゆかりさんの口元には、確かに血と思われる赤いものがついていました。でも、耳から聞こえた言葉を頭の中で処理することができないわたしは、その言葉をそのまま信じることができずにいました。
「ち、血?なに言ってるんですか?血ってうそですよね?」
「くす、なにが起きているのかよくわかってないんですね。かわいいです。でも、もっと、もっと飲みたいんです、もう、飲みたくて仕方がないんですよ。だから、いただきますね」
そうだ。声を出して逃げればいいんだ。
そんな常識的な判断が、どこかへと消えていく。目の前のゆかりさんの顔があまりにも、きれいすぎて。
その口が、わたしの首筋にまた近付いて、迫りくる痛みに思わず目を閉じました。でも、その痛みはいつまで経っても来ることがなくて。代わりにわたしの首に、なんともいえない気持ちよさが来ていたのです。
「はっ、あッ、ひっ、あ」
「ん、ちゅっ、きもちい、ですか?」
「はひっ、ひっ、いぃっ!?」
首から血が抜かれている感覚がします。
でも、それだけじゃないんです。血を吸われているという感覚が、あまりにも、きもちいいんです。それは、お風呂に入って体の緊張がほぐれるような。マッサージをされて、痛くてきもちがいいというような。そういう気持ちよさ。でも、それはそういうのを飛び越えて、きもちがいいんです。血が抜けていく感覚が、そのまま脳みそに直接きもちがいいってびりびり震えるんです。
「くす、すっかり、骨抜き、ですね」
そうして、わたしはゆかりさんに、押し倒されてしまったのです。
ゆかりさんに血を吸われ始めて、どれくらいそうしていたんでしょうか。もう、わたしには時間の感覚というものはなくなっていました。
「ちゅっ、ちゅぅ……ん、ほんとに、おいしい……きりたんの血とってもおいしいです……んちゅ、んっ……」
ゆかりさんが、わたしの血に夢中になっているように。わたしの頭も血を吸われる感覚に夢中でした。頭がゾクゾクゾクと震えて、もうそれ以外のことがなくなっていました。
「ゆかりさっ、も、っと、もっ、と、して、もっと、もっとしてっ、もっとしてくだ、もっとっ、あっ、ひっ!」
わたしの意思ともはや関係なく、勝手に懇願していました。血液を吸われるということがこれほど抗いようもなくきもちのいいことなんて、想像もできなかったことです。
あたまと、むねと、あそこが、ひどくあつくて。血液を吸われているはずなのに、血液が体中をめぐっているような気さえしました。
「きりたん、すっかり血を吸われることが、きもちよくなっちゃってますね……♡もう、自分じゃわかってないかもしれないけど、きりたん、こんなにびしょびしょになってるんですよ、わかりますか?」
そんなことを言われても、自分じゃやっぱりわかりません。あたまがふわふわして、そんなことはどうだってよくなっていました。
「くす、ちっちゃいおんなのこなのに、あそこはちゃんと感じちゃうなんて、きりたんもえっちなおんなのこなんですね、かわいい……」
ふわふわしている頭に、別の刺激が入り込んできました。わたしのあそこを、ゆかりさんがいじくっているということにようやく気が付きました。
「こんなにびしょびしょにしちゃって、頭の中がふわふわになって、まるで夢の中でえっちなことされちゃってるみたいなんでしょうね……♡」
ふわふわにとろとろになっているわたしの頭に、ゆかりさんの手でぎゅっとあそこを触られて、その気持ちよさが鋭く入り込んでくる。
「ひっ、イっ……♡♡」
なにもかんがえられない頭に、強制的にあそこの気持ちよさが流し込まれるように入り込んでくる。
「んちゅ……ふふ、上も下もよだれたらして、吸血されるのはどうですか?」
「いっ、うっ♡♡あっ、あぁっ♡♡だめっ♡♡これだめっ゛♡♡これだめ゛♡♡イっちゃ、もうイっちゃいますっ、もうイっちゃうっ、だめっ、だめだめっ、だめぇっ♡♡」
夢の中にいるわたしを、これは夢じゃないんだぞと、あそこがくりくりされることでそう言われているような、そんな気さえするほどに。あそこがいじくられるたびに、お腹の中が、めちゃくちゃに熱くなるんです。あそこの敏感なところが、指先で潰される度に、腰が砕かれるみたいに震えました。
「ふふ、どっちでイきたいですか♡?血を吸われてイきたいですか?それともあそこでちゃんとイきたいですか?」
ゆかりさんの問いかけも、今のわたしには意味がわかりませんでした。ただ、このやめてほしくなくて、ゆかりさんにしがみついていました。
「もっとっ♡♡もっとくらさい♡はっ、あっ♡もっと♡♡もっとくださいっ♡♡やめっ♡やめちゃやだっ♡♡ひっ♡あっ♡♡やめないでっ♡うぁっ、あぁああぁっ♡♡♡♡」
「ふふふ、もっとしてほしいだなんて、きりたん、実はよくばりさんなんですね……どうしよう、きりたんがこんなにかわいいなんて……私、もっとしたくなってしまいます……♡♡」
だんだんと、ゆかりさんのことばが、みみにはいらなくなってきていました。ただ、いしきがうすれていくなかで、あそこがくびがきもちよくなっていって。それがとってもしあわせなんです。それいがいのことはどうでもよかったのです。
「くす、でも、イかせてあげます、きりたん……いちばんたかいところに、連れて行ってあげます……ん、ちゅっ……♡♡」
くびから、いっきにちがぬけていくのを、かんじました。
そして、わたしのあそこの、おまめさんがぷちっとつぶされて。
そこまででした。もう、わたしのあたまはいっぱいになって。あたまのなかがしろくなって、きえていきました。
「おー。起きたね。よしよし」
目の前に、金髪の女の人がいました。「え、だれ」と言いたかったのですが、不思議と口が開きませんでした。
「あ、しばらくは起きないほうがいいかなー。めっちゃ血が抜けてたからねぇ」
そういうと金髪の女の人は、わたしの頭をなでました。長い髪の毛の金髪の人。わたしはこの人を知りません。辺りを見回してようやく、わたしは自分がベッドに寝かされていることを知りました。
「まったく、ゆかりにも困ったよねぇ。ずん子ちゃんの家から妹引っ張りこんで死なせましたじゃ済まないんだからさぁ……」
はぁ、と大きい溜息をついて、金髪の人は外を見ていました。わたしも同じように見ると、ベランダの方ですやすやと眠りこんでいるゆかりさんが見えました。口元が、凄惨なほど真っ赤になっていて。そのときふと、わたしが何をされていたのかを思い出しました。
「わた、し……血を……」
「うん、ごめんねぇ。ゆかりんが我慢できなくてつい、やっちゃったぽくて……あ、私はマキっていうの。よろしくねきりたん」
あの出来事は、夢じゃなくて現実だということを。はっきりと理解しました。でも、目が覚めたのに、わたしはまたすぐに眠気が来てしまって。
「ねむたいかな?うん、あれだけ血を吸われてたししょうがないよ。もっかい寝な」
マキさん、という人の言葉を聞きながら、わたしは再び眠りにつきました。
ゆかりさんと、このマキさんは一体どういう関係なのか、そんなことを考えながら、わたしの意識はなくなっていったのです。
はじめまして。
元々ピクシブで書いていたのですが、お試しでハーメルンにも投稿してみました。
伸びがよければ他のお話もこちらにあげていこうかなと思っています。