しかも子供を作るのが仕事らしい。
初めは気持ちいい事だらけだったが……?
「おお!これが我等を救う者か!」
目が覚めたら突然薄暗い祭壇のような所で祀られていた。
壇上の石製の机に敷物が敷かれているが、背中が硬く痛いので起き上がる。
すると石製の階段の下には、多くの人が傅いていた。
その人々の前には、一人の人物が顔をこちらに向けていた。
エルフだ。
高貴な感じの姫エルフだ。
薄い生地のドレスで胸の部分だけ厚くなってるけど乳首のポッチが浮き出るほどの扇情的なドレスだ。
「えと、ここは一体……?それにあなた方は……?」
俺が混乱の極みの中、思い付くままに言葉が漏れる。
厳かな雰囲気のままで、先頭の彼女は告げた。
「私はエレンシア。エルフの国の王女です。異世界の救世主さま。どうかこの国をお救いください」
「ええ、ああ、はい。よろしくお願いします」
全くこのシチュエーションについていけないが、反射的に返事を返す。
「それではよろしくお願いいたします。精一杯励みますのでお情けを頂戴したく思います」
するりと彼女は背後の女性、彼女もまたエルフ、にドレスを脱がされていき、裸体を晒す。
突然の奇行に目を丸くするが、その完璧な造形美に目を奪われる。
細身の彼女であるが、肉がつくべきところはしっかりと着いており、男の女への理想像を投影させたかのような身体をしている。
静々と歩んできたエレンシアは、俺の前で跪き、何故か裸を晒していた俺の愚息に相対する。
「それでは救世主様。ご奉仕させていただきます」
そう言うや否や、勃つ暇もなかった俺のチンポにむしゃぶりつく高貴な姫様。
散々男と遊んでいるのか、中々熟練した舌使いであっという間に臨戦体制に移行してしまう。
突然の美女のフェラチオに興奮した俺は、ようやくこれが役得な状況であると理解し始める。
口の中に収まりきらないと、ぬるりと口の中からチンポを抜き出したエレンシアは、俺に抱きつき、祭壇に倒れこむ。
柔らかな身体に抱きつかれ、甘く清浄な匂いを感じながら再び硬いベッドへと舞い戻る。
エレンシアのか細い指先でチンポを弄られながら、彼女の秘部へと誘導される。
「はぁんっ!大きいっ……!」
既に濡れていたようですんなりと中へと導かれていく。
「うぉぉっ!すごいっ!」
中は細やかに蠢き締め付けてくる彼女は、立派な名器を持っており、流石はエルフの女王なのだと的外れな関心をしてしまう。
「殿方とは初めてなのですが、いかがでしょうか?私の拙い奉仕で満足いただけていますか?」
パンパンと音を鳴らし、髪を乱しながら騎乗位で腰を激しくピストンする彼女。
俺は目の前の美女が目一杯奉仕する様を見て、早くも達してしまう。
「ああっ!出るっ!」
「んんっ!熱いお情けが私の中に溢れるぅっ!」
ビュルルッと音が出るくらいに堪え切れずに放った精は、余す事なく彼女の中に注がれていく。
避妊の事が頭によぎったが、声に出す前に吐精してしまった。
たっぷりと10秒程かけて放った精は、自分でも驚くほど出ていた。
「救世主様のお情け、たっぷりといただきました」
いつの間にか横に来ていた女性から飲み物を受け取ったエレンシア。
口に含むと、俺に口づけし、ゆっくりと俺に流し込んできた。
とろりとした甘いシロップのようなそれは、俺に活力と精力が漲るのがわかった。
「それでは次の者にも、ご立派な物でお情けをお注ぎくださいませ」
にゅるり、と腰を上げるのに従い露わなった俺の愚息は、出したばかりだというのに、未だに硬く業立していた。
彼女の愛液がまぶされたそれは、篝火で照らされてテカテカと輝いていた。
彼女が祭壇から降りると、さっきまで傅いていた者達から水音が聞こえてくる。
見ると、それらは全員エルフの女性であり、誰もが美女揃いである。
そんな、誰もが裸での付き合いを望むような美女達が、はしたなく自らを慰めているのだ。
中には隣の者と口づけし、お互いを愛撫し合っている者もいる程だ。
「救世主様。次は私に、その大きな者をお納めくださいませ」
既に準備は済んでいるのだろう、整えられた毛が潤滑液で貼りついたおマンコが、仄暗い光源で怪しく輝いている。
前戯すら不要とばかりにガニ股で俺を跨ぐと、ズブリと腰を落とした。
エレンシアより胸が豊かな彼女は、一気に奥まで突き刺した反動でぷるんと胸を揺らし、ビクビクと上を向き全身を震わせた。
「ああっ!熱いっ!張り型とは比べものにならない気持ち良さよっ!」
パンッパンッ!と激しく腰を振り、本能のままに俺を貪る彼女は髪を振り乱し全身で感じていると現していた。
「挿れたばかりだというのにもうイッてしまいますっ!出してっ!中に出してくださいっ!」
俺は未だに何が起きているのかわからないが、目の前の雌を孕ませたいという欲望に従い、彼女の手を取り、指を絡めて腰を打ち上げる。
「ああっ!ダメっ!イクイクイクッ!」
ブシュッ!と潮を噴き絶頂した彼女から力が抜けるが、膣は搾り取らんと激しく締め付ける。
脱力した彼女を抱きしめ、密着状態で腰を跳ね上げて中を蹂躙する。
そしてこみ上げる射精感のままに、無造作に放精する。
「あああっ!ダメダメェッ!イッてるのにまたイクゥッ!」
全身が痙攣し、絶頂を受け止めた彼女はクタリと気を失った。
俺は汗で顔に貼りついた髪をそっとかき分けた。
「後がつかえておりますので、そろそろ次の方へ」
脇にいたエルフが2人がかりで上に乗った彼女を引き剥がす。
ズルリと引き抜かれた秘所から濃ゆいザーメンが垂れる。
更にもう二人が現れて両足を持ち、後ろから現れた一人が彼女の秘部に吸い付く。
「ジュッ!ジュルルッ!」
激しい吸い付きで溢れたザーメンを飲み込んでいく、これまた美女エルフ。
背後からもムッチリとしたお尻が印象的で、軽く潮を噴いていた。
「救世主様、こちらを」
両手をついて仰向けで身を起こしていたところ、飲み物を渡される。
トロリとした甘味は、既に2回出した身体に急速に力を漲らせる。
「あの、俺は一体何のためにここに?」
「何、と仰いましても、既にお役目を果たしているではありませんか」
流されるままにセックスをしていたが、ようやく疑問を投げかけると、どうやら救世主様の役割はセックスする事のようだ。
「セックスすることに否はないんですが、この後何人の人と?」
「全国民50万人全てに次世代の種を蒔いていただくのが救世主様のお仕事にございます」
「ご、五十ま……っ!」
「ですので、エルフの秘薬を活用し、効率よく注いでいきませんと間に合いませぬ。動くのはお控えになって、ただただ我等に身を任せて頂きますようお願いいたします」
俺はようやくここに呼ばれた意味を知り、美女の群れの異様な熱気の正体を知った。
改めて見れば彼女達は熱に浮かされながらも、熱い視線は俺の愚息に向かっており、 今か今かと待ち構えているのがわかる。
それは暴発寸前の暴徒が辛うじて機動隊の前で抑えられているようなものであり、何かきっかけがあればすぐに穏やかでない手段に出られる事が理解できてしまった。
「経口では効率が悪うございますので、そろそろ直接流し入れましょう」
地面からシュルリと蔦が伸び、手足を縛ると先端が尖った植物がブスリと血管に突き刺さる。
痛みはなく、ただ熱い。
全身が熱病に罹ったかのように熱く、だが、力がみなぎっていくのを感じる。
愚息はバキバキに硬くなり、血管がビクビクと浮き上がっている。
「あはあっ♡準備できたようですわね。それではいただきます」
先程までおマンコを舐めていたエルフがガバリと飛びつくようにのしかかり、濡れきったおマンコでバキバキチンコを食い尽くす。
積極的な雰囲気に相応しい蠕動で、むしゃぶりつくようにチンコをしごいていく。
全身が熱くなった俺は、直ぐに達してしまう。
「あはぁっ♡もう、出してしまったの?まだまだこれからなのにぃ♡」
グリグリと奥で精を受けている彼女は未だに達していないようで、2回戦を始める雰囲気だ。
だが、
「後がつかえております。エリーザ様」
「あがががっ!」
控えていた女性に電気ショックをくらい、俺の腰の上で痙攣する彼女。
電気ショックで強制的に膣が締め付けられ、女性達に引き剝がされているが、膣痙攣で抜けそうにもない。
俺も射精しても点滴のせいか衰えないのでどうにもならない。
グッタリとした彼女に胸を貸しながら視線を横に控える彼女に向ける。
困ったように腕を組み、頬に手を当てる控えている彼女。
「仕方がありませんね。失礼します」
痙攣したエリーザと呼ばれたエルフで見えないが、肉棒の根元を触られているのはわかる。
突然、熱いと感じなにかと思ったが、何かが盛り上がっていくのを感じる。
「一先ずはこれでいきましょう。救世主様はエリーザ様を抱えてうつ伏せにします」
ふわふわとマットレスが飛んできて俺に覆い被さる。
そしてグルリと視点が入れ替わる。
両手は上に挙げられ、両足は膝立ちで固定される。
目の前には白目を剥いた美女がアヘ顔で気絶している。
ブルリと震える愚息の根元。
「それでは次の方からはお尻を向けていただきますようお願いします」
そう、なんと俺のチンコを増やしたのだ。
それもバックでできる方向に。
「失礼します」
ドチュッ!と勢いよく尻が当たる。
慣れない体勢だが、それでも挿入された方は滑らかに腰を動かす。
美女を眺めながら、まるで後ろから突かれているような変な気分になりながらも、直ぐに放精する。
「ああっ!熱い子種汁きたぁっ!」
「アヘェッ!熱いザーメンで火傷しちゃうっ!」
分岐した両方から精がほとばしり、二人に精を注ぐ。
「ふむ、これは良い案かも知れませんね」
横を見ると何やら思案した女性が、抜けたばかりの増やしたペニスに触る。
パァッ!と光が漏れると共に、玉袋とペニスが熱くなる。
ブシャァッと弾けるように俺のチンポが伸びて広がっていくのを感じる。
「救世主様のご立派を増やしてみました。精嚢も大きくしましたので出力に問題は無いはずです」
またもや体勢を入れ替えられ、今度はベッドサイドにクッションを背もたれに座らされる。
足は開脚してベッドに埋められた。
そして、電気ショックを浴びた女性は今度こそ引き剥がされた。
視界が確保されたので下を見ると、元のペニスの下には、頭ほどに肥大した玉袋、そしてスパゲッティのように無造作に伸びたペニスの束が現れた。
「ギャァァッ!なんだよこれっ!」
「確かに精嚢が行為の際に支障する可能性がありますね」
では、とサッカーボールみたいな球に触れると、急速に萎んでいく。
反面、俺の身体の中に未知なる異物が入っていき、育っていく感じがする。
すぐに無数のペニスだけになったころ、俺は腹のなかの異物感に支配されていた。
「ああ、排泄物が溜まっているのですね。消化器官も不要ですのでついでに切除してしまいましょう」
「ちょっとまてっ!そんな事すれば死んでしまうっ!」
「ご安心を、血管に常に栄養が巡っておりますので、お役目は存分に発揮して頂けます」
お尻に異物感があると認識した時には既に蔦が突き刺さっていた。
ゴリゴリと体内を暴れまわり、身体の中を貪り食べていく。
麻酔薬を流されているのか、異物感と不快感かあるものの、痛みは感じないのが恐怖である。
代わりに蔦が俺の体内に張り巡らされ、固着した。
そしてはじめに感じた異物が、更に大きくなるのを感じる。
玉袋を小さくした代わりにできたもの、そう、体内にキンタマを作り直したのだ。
「体温に耐えるようお精子様も改良しておりますので子作りには影響ありませんのでご安心を」
全くもって安心のできないこの状況。
手足を蔦で絡め取られ、ベッドに体を埋め込まれ、栄養と引き換えに動くことも離れることも封じられてしまった。
そして無造作に伸びたペニスはグネグネと長さを伸ばし、まるで蛇のように鎌首を持ち上げている。
「ふう、これならば従来とは比べ物にならないペースでお相手いただけますね」
隣の彼女の、どこまでも効率主義の姿勢に畏怖を覚えるが、それでも美人が一仕事やり遂げたと微笑むと可愛らしく見えてしまうのが、俺も単純なのだと思い知らされる。
目が覚めてひたすら射精して、更にまだしたりないという異常な事態。
現実感が無いままに現実的でない姿に変えられて、最早これは夢だと思うしかない。
シュルリと彼女にチンポを絡みつかせる。
「あっ!ちょっと!卑しい私は皆様の後でございます!先にお待ちになっている方を早く!」
「うるさい!俺の元のチンポを咥えていろ!」
「ひうっ!大きいっ!」
唯一限界を留めていた元のペニスに彼女を誘導し、貫く。
両手両足をペニスを絡ませることで動けなくし、軽い彼女の身体を持ち上げて強引にピストンする。
「ああっ!いけませんっ!規則を破ってはぁっ!私は罰されてしまいますぅっ!」
「お前を側仕えとして永遠に飼ってやる!お前が増やしたチンポで同輩達が喘ぐ様を目に焼き付けろっ!」
「あああっ!ダメっ!イクぅっ!」
ガクガクと痙攣して気絶した彼女。
だが、手足のように動かせるチンポの動きは止まらない。
パンッ!パンッ!と激しく彼女の中を蹂躙し、二度と勝手な行動を起こさないように躾ける。
その間にも、次々と見目麗しいエルフ達が近くに寄ってくるので片っ端から相手をする。
他に控えていたエルフ達がマットレスを用意し、立ち代わり入れ替わり次々と相手をしていく。
身体の中に常に栄養が注入されていき、すぐさま熱いザーメンへと作り変わる。
そして生まれてすぐさま放出され、エルフの子宮に注がれる。
中逝きしてしまう敏感なエルフ達は、マットレスで崩れ落ちるが、すぐに脇に避けられて新たなエルフが股を開く。
最早流れ作業のようにエルフに精を注いでいくなかで、ようやく出しゃばりエルフが目を覚ました。
「ああっ!我々長年の悲願が達成されようとしているのですね。後継者が産まれなくなって早数千年。ようやく子供を抱くことができるのですね!」
その目は狂信者の目であり、トランス状態でテンションのままに言葉を発している。
そして俺の股に手をやると、またもやペニスを増やした。
もはや秩序が崩壊し、俺に向かって押しかけてきたエルフ達が、次々と増えたペニスに絡め取られていく。
増えた分のペニスの分だけ生産工場も増強が必要だ。
バキバキと身体が軋みながら成長していき、視線が高くなる。
身体が大きくなった分、それに見合った強度の肉体を構成していく。
見上げるほどであった神殿は、天井がつきそうになる程手狭になった。
エルフ達が子供のように小さく見え、毛のようなペニスがウジャウジャと伸びていく。
全身の体毛がペニスと化し、神殿の外から詰め掛けてきたエルフ達が巻き取られていく。
全身にエルフ達が絡みつき、鎧のようになる。
腕を見つめてみると、両手両足がペニスの束に絡め取られ、腕の中に吸収されている。
全身からエルフ達の喘ぎ声が木霊し、ひたすらに絶頂を与え、射精を繰り返していく。
その内、人の身体を保つ理由を喪失し、身体が楽な状態になろうと変化していく。
エルフ達と俺たちの意思が、一つになり巨大な俺の身体は変化を遂げる。
神殿になっていた巨木に幾多もの部屋を作り、その部屋にエルフを配置する。
手足を俺の身体と一体化させることで無駄な空間を省くことで、まるでハチの巣のような巨大なコロニーを形成する。
大地から汲みあげるエネルギーが増え、更に多くのエルフを同時に孕ませていく。
エルフ達へも栄養管を配することで、母子共々満点の栄養を受け取り、成長を促進していく。
数年後、ようやくはじめての子供が誕生する。
長命なエルフは着床してからも長い年月をかけて子供を成長させるのだ。
そしてついに、俺の全身から産声が木霊する。
お産の処理をしながら回復魔法をかけることで、すぐさまエルフ達は次の子供を産む準備が整う。
子供達は一箇所に集められ、栄養管から栄養を受け、エルフ達のネットワークから得た知識や技能を直に習得させていく。
経皮、経口、直接的に栄養と知識、技能を染み込ませていく。
ズラリと並ぶ袋には、すくすくと育つエルフ達が納められている。
一日経てば成長が明らかなほどに速醸されていくエルフ達。
肉体的にも理想的な仕上がりで成長していき、エルフの秘術で思考や知識を共有しているため、言葉を発することなく連係を取ることができる。
さらに数十年後、第2世代と名付けた、初めに産まれたエルフ達の身体が成熟した。
入り口を開け、50万のエルフ達は一斉に巣立っていく。
この世界樹を栄養源としたこの巣には、既に2000万のエルフ達が暮らしている。
初めて孕ませたエルフ達第1世代は、俺と一体化が進み、既に思考は一体化し、手足も身体も混ざり合い、子宮しか残っていない。
俺は彼女達が求めるままに救世主として彼女を孕ませて、エルフを産ませる。
俺を呼び出したエルフ達の悲願である、子作りとエルフの国の発展。
それを今も叶え続けられているため、数千年耐え忍んだエルフ達は次々と自意識を手放していった。
間断なきセックスと出産、すくすくと育ち受け継がれていく意思を見続けて、ついに考えることを辞めたのだ。
性行による快楽に支配され、遂には肉体を放棄して快感のみ感じる器官と化したエルフ達は俺と混ざり合うことで究極の快感を手に入れたのだ。
この国では数百年前から突如現れたエルフと呼ばれる種族達から侵攻を受けていた。
エルフは皆見た目麗しい美女だけの種族である。
だが、言語を発さず独自の魔術を行使して私達を攻撃してくる。
個々人が強いのに、更に全体が一つの個であるかのように連係をとってくるのだ。
既に多くの国々がエルフの侵攻を受け、エルフの国となった。
エルフは我々を殺さず、だが自由を与えない。
男は四肢を切り落とされ、オナニーの道具となり、女は醜悪なペニスを付けられて腰を振らされる。
エルフは長命であり、すぐに人間達は寿命と腎虚で干からびて死んでしまう。
そうなると、新たな人間を求めて他の国に進軍してくるのだ。
つまり、50年に一度隣の国を襲う蛮族が、エルフという種族なのだ。
我々は、国の密命を受け、エルフ達がやってきた方向から本隊を探しに出る旅に出た。
近くの街に潜伏し、少しずつ様子を探っていると、気がついた。
平常時のエルフは穏やかで清純な雰囲気を漂わせており、事実それぞれ個の人格があり、話も通じるのだ。
なぜ、進軍時にはエルフ達は無個性になるのかと聞いた蛮勇の者がいたが、彼女らは揃って言うのだ。
「私達はみんな偉大な父から産まれてきたのです。皆姉妹であり、言葉は不要。今だって貴方達の言語に合わせて口を動かしているだけで」
こうやってあなたの頭の中に直接届けることだってできるんですよ。
脳髄まで染み込むような声に我々は跪き、彼女達に従うのが正しいのだと感じてしまった。
祖国すら裏切って彼女達につこうと思い始めた。
そして彼女達の総本山。
巨大な樹の中で絶え間なく産まれては即何かわからない繭に入れられては成長していき、繭が流れていく先には、数秒と経たない間隔で成人のエルフが出来上がっている様子を見てしまった。
彼女達は一人一人が歴戦のエルフと同等の力を持ち、例え我々が束になっても一人で蹴散らしてしまうような実力を持っているのだ。
それが地平線までビッシリと整列し、次の戦いを待っている。
絶望感に襲われ、錯乱しそうになった瞬間、ぷつりと彼女達との繋がりが切れた。
「ね?私たちは1つで全て。いつでも1つになれるの。もちろん望めばあなたもなれるわよ?」
もっとも、寿命が短すぎてすぐに死んじゃうだろうけど。
私達は断念した。
この世界がエルフによって支配される事は、避け得ないのだと理解させられてしまったからだ。
地上がエルフで埋め尽くされるまで彼女達は増え続け、新天地を求めて隣の国を犯し続けるだろう。
この世界は、エルフによって滅亡する!
エルフが生まれる巨大な樹の中心部に、エルフ達が崇める御神体がある。
救世主様と呼ばれるそれは、無数のペニスの塊である。
繁殖小屋や生育部屋に繋ぐためにその先端は見えないが、根元は琥珀として露出している。
辛うじて人型なのが判別できるが、それが一体何であるのかはエルフだけが知っている。