アイドルを洗脳して自分の女にする男の話。

1 / 1
狂い咲く偶像

 八月の夜。暗闇と熱気が広がる寝室のベッドで、俺は高垣(たかがき)楓(かえで)という女と一つになっていた。互いに服を身に着けずに抱き合って、肌を触れ合わせて性器を噛み合わせる。相手の体温と汗に塗れた全身が心地いい。ずっとこうしていたいと思えるほどに。

「あの、野宮(のみや)さん……?」

 正常位で俺のコンドーム付きの肉棒を受け入れていた楓が、肩上まで届く柔らかそうな髪を揺らして口を開いた。左目の青い瞳と右目の青い瞳を有する艶やかだが可憐さも感じさせる魅力的な顔には、俺への絶対的な信頼感が溢れていた。

「はい、何でしょうか。楓さん」

「このマッサージの延長をお願いしたいのですが、可能でしょうか」

 楓は、枕元にある時計をチラリと見て申し訳なさそうに言った。時刻は午後十時。寝るには早いが、何かをし始めるには遅いと感じる時間帯だ。だが、明日は日曜日。土日が休日の人間にとっては夜更かしが許される日で、場合によっては朝まで何かをする者もいるだろう。

「楓さん。明日のご予定は?」

「明日はお休みを取らせて頂きました」

「では、朝まで膣内マッサージコースはいかがでしょうか」

「朝まで……。よろしいのでしょうか?」

「ええ、構いませんよ。その代わり、キッチリと謝礼は頂きますが」

「……お高いですよね? おいくらですか?」

 探るような眼差し。だが、熱を帯びた目から察すると、既に楓の心は決まっているように思えた。両手と両足で俺の体にしっかりと抱き着いて、肉棒の出し入れを積極的に手伝ってくれている。自分の意思で俺の体を放す気などないだろう。

「そうですね」

 俺は人畜無害な人間を演じた笑みを浮かべ、口を開いた。

「楓さんの人生で構いませんよ? 俺と結婚して俺を愛し、俺の子供を産んでください」

 俺の返事を聞いて、楓は考えるように視線を逸らした。

 楓の仕事はアイドルだ。二十五歳という遅咲きの花だが、アイドルの高垣楓の名を知らない者は国内に殆どいないと言えるほどの国民的な知名度を有している。テレビや街角の広告でも目にする機会は多い。長身でスタイルの良い体と美しい容貌。大勢の人間を見た目で魅力するだけでなく抜群の歌唱力も有していて、CDショップでも高垣楓専用の区画が設けられるほどの実力派でもある。

 その楓と今、汗だくで肉体を交わらせる俺はというと、マッサージ師の仕事をしている人間だ。俺が認める美女や美少女でなければ、どれだけ金を積まれても仕事はしない。人を選んで仕事をしているため、俺のマッサージ料金は高額。一般人ならば卒倒する程度の金額だ。だが、必ずしも毎回謝礼は金銭というわけではなく、物品の時もある。それは当事者の人生であったり、知人の肉体であったりと様々だ。

 というのが、俺が設定した俺の立場だ。

 本当は仕事などしてはいない。マッサージと称して好きな時に好きな女と肌を重ねる。マッサージ代をわざわざ貰わなくとも、金だってすれ違う見知らぬ人間から快く献上してもらうことだってできる。マッサージ代を貰っているのはプレイの一環だ。働き者の日本人としての血のせいか、クズであることは自覚していたが意外に生真面目な性格のせいか、あぶく銭ではなく働いたという形式をとって貰った金のほうが使うのに抵抗を覚えないのだ。

 ちなみにマッサージ代が高額なのは、料金に狼狽えつつも我慢できずに求める女の反応が好きだからだ。

 俺には他人の心を意のままに操る力『洗脳』を駆使する技術がある。これは代々、我が『野宮(のみや)』家が古くから受け継いできた『魔術』と呼ばれる力の一つで、本来ならば世のため人のために使うべき力を俺は自分の欲望を満たすためだけに使っていた。

 今、楓に使っているのは『洗脳』と『肉体調整』だ。頭の中を弄って性行為をマッサージと誤認識させ、俺に触れられるだけで身も心も蕩けるような快感を味わうことができるようにしている。この快感を味わった者は、もう俺なしでは生きてはいけないだろう。それほど凄まじい力だ。本来は、トラウマを負った人の記憶を消すための『洗脳』と、怪我を負った人の痛覚を遮断するなどに使われる『肉体調整』だが、俺が使えばこの通りの有り様だ。

 小さい頃から俺を優秀な魔術師に育てようとした家はもうない。建物自体は消失し、そこに住んでいた大勢の妹弟や親戚は一人残らず焼け死んだため、偶然火災から逃れた俺以外は生きていない。他に魔術を受け継いできた家があるという話は聞いたことはなく、おそらく俺はかなり希少な魔術師の生き残りだと思う。計画通り……いや、不慮の事故で天涯孤独の身となってしまったが、俺は強く生きている。

 しばし考えた様子の楓。小さく潤いを帯びた唇が開き、答えた。

「私の人生を、野宮さんに捧げます……。どうぞ、よろしくお願いします……!」

 俺は愛想のいい人間を演じるのをやめて、口角を吊り上げて笑った。

 

 

 

 赤い首輪をつけた楓。そこから伸びる鎖を握った俺は、四つん這いになって魅力的な尻を俺に向ける楓を背後から犯していた。楓の色白い尻には俺がマジックペンで書いた『正』の字が一つある。それに合わせた五個のコンドームが俺の精液を内包し、楓の背中に置かれている。

「楓さん、いかがでしょうか?」

「あっ、んっ、す、すごいですっ……。こんなに気持ちいいだなん、てっ……」

 楓の言葉の途中で、俺は楓の尻に思い切り平手を打った。

 白い肌に薄っすらとできた手の平の痕。大きな紅葉の葉だ。俺は尻の両側にその後を残し、満足感に浸る。綺麗な物は適度に汚したい主義だ。マッサージ代として楓が俺に人生を捧げ、俺の物になったことで欲望が生じた結果だ。首輪もその一つ。長身の美しい体を俺の物にしたという証が見たかった。

「んっ、ぁ、はぁ……」

 楓はビクビクッと体を震わせ、甘い声を漏らした。何という声だ。遠くからでも脳が蕩けそうになる。楓に耳元で囁かれながら手コキをされたら俺の脳はどうなってしまうのだろうか。これはいつか実践しなくてはいけないだろう。

 可愛い楓。俺は体を倒して、楓の背中に圧し掛かる。楓が俺の重みに負けて尻を突き上げたままベッドでうつ伏せになる。俺は尻を前後に動かして、そんな楓の膣内をごりごりと肉棒で擦り続ける。

「はっ、はっ、ははっ……」

 楓は笑ってしまうほどの名器だ。温かく、精液を搾り取るように絡みつく狭い密着具合。出し入れする行為が病みつきになる。本当に、楓を標的にして正解だと思った。今まで芸能人の女を何人も味わったことはあるが、楓は断トツだった。

「楓さん。どうですか。膣内が解れてきたでしょう?」

「ええ、とても……。あっ……。マッサージはあまり受けたことはないのですが、んっ……。男性器を使ったマッサージがあるなんて、意外でした……」

「これは少し特殊なマッサージでして。膣内を解すだけでなく、女性機能の向上も見込めるんですよ。現に、子どもが作れずに困っていた主婦の女性がいたのですが、俺のマッサージを受けたことで見事孕むことができたそうです」

 街中で目を引かれる若妻がいたためマッサージに誘ってみたのだ。話を聞いたところ旦那との子作りが上手くいっておらず、困っていたそうだ。俺はそれを聞いてマッサージ代を格安にし、種付けコースを体験させてあげた。一日で終わらず、数週間、一ヶ月と定期的にマッサージを受けさせた。

 その結果、その女は孕むことができた。俺のマッサージのおかげだ。旦那との関係も良好で、たまに会った時に惚気話を聞かされる。大きくなった腹を撫でながら、俺の股間に顔を埋めて肉棒を美味しそうに舐める姿はとても幸せそうだった。

「不妊にも、効果があるんですね……あぁっ……」

「気になりますか?」

 俺は楓の子宮口を亀頭で優しく突きながら耳元で囁いた。同時に、楓の口内に伸ばした指を入れてみた。温かい唾液と粘膜に歓迎される。美女の体はどこも最高だ。俺からは場所の関係で見えないが、蕩けた表情で俺の指を舐めていることだろう。

「は、はい、だって、野宮さんの子供を産まないといけないですから……」

 指を口に含んでいるため、楓はくぐもった声でそう言った。

 楓と子作り。魅力的な言葉だ。性格はともかくとして、容姿は爽やかな好青年風の俺と誰もが認める美を有する楓との間に生まれる子供はどれだけ可愛いのだろうか。男はいらないから、女の子が良いな。

 遠い未来の話となるだろうが、明確に妄想してしまった俺は、欲望を感じた。

 今すぐコンドームを脱いで楓を孕ませろ、と本能が訴える。しかし、孕ませてしまえば楓のアイドル業に支障を来たすだろう。だからコンドームを使っていたのだが、まあ、いいだろうと思い始めた。何せ、楓はもう俺の物だ。遅かれ早かれ俺と結婚して孕むのだから、今から孕んでも変わらないだろう。

 とは言え、自分から求めるのも何だか面白みに欠けると感じた。

 俺はそう思い、楓の膣内から肉棒を抜いた。

「え……?」

 体を起こして離れる俺に、楓は振り向いて不思議そうな目で俺を見た。

「あの、野宮さん……」

「楓さん。朝まで膣内マッサージコースを予定しておりましたが、気が変わりました」

「な、何か問題でも……?」

「はい。楓さんが、マッサージを受ける態度ではないので……」

 軽く怒気を含めた俺の発言に、楓の表情が強張った。楓は背中に置かれたコンドームを気にする余裕もない様子で体勢を変え、ベッドに座り込んだ。何か至らない点でもあっただろうか、と真剣に思考を巡らせて始めた。ここまで真剣なのも、俺のマッサージで味わった快楽のせいだ。普段の愛らしい顔を焦燥に歪め、やがて楓は唇震わせながら俺を見つめた後、頭を下げた。

「……申し訳ございません。考えてみたのですが、野宮さんを怒らせてしまった原因がわからず。無知で大変お恥ずかしいのですが、どうか何が至らなかったのかを私に教えていただけますでしょうか……?」

 誠意の籠った謝罪。とても素晴らしい。だが、もっと謝罪に相応しい体勢がある。

「土下座」

「土下座、ですか……」

「ええ……。マッサージを受けるのですから、土下座は必要です。常識でしょう? でも、楓さんはマッサージが始まって以降、いくら待てども俺に土下座をしてくださる様子はありませんでした。非常に誠意に欠けた態度だと思います。非常にショックです。こんなことは始めてだ」

 俺は肉棒からコンドームを引き抜いてベッドに思い切り投げ捨てると、ベッドを下りた。ベッドの近くにあった椅子に置いていた服を取ろうと、ベッドに背を向けて歩き出した時だった。

「ま、待ってください……!」

 楓のよく通る声が響いた。同時に、楓がベッドから降りる音が聞こえた。

 俺が背後を見ると、楓が全裸姿で土下座をしていた。赤い首輪に繋がった鎖が床に伸びている。綺麗な土下座だ。三つ指をついて着物を身に着けていればさぞ絵になっただろうが、今の姿は男に媚びを売る淫らな牝だった。

「申し訳ございませんでした……。言い訳のしようもございません……」

 美女の全裸土下座。いつ見てもいい光景だった。前に見たのは、娘を連れて来いと言ったのに約束を守れなかった美女にしてもらった時だ。結局、俺が娘と直接会い、母娘で並んで俺に土下座してもらった。

 その時と同じように、楓にも忠誠を誓ってもらおうか。

「楓さん。頭を上げてください」

「はい……」

 恐る恐る、楓は言われたまま頭を上げ、俺を見た。

「謝罪のキスですよ。そのままこっちに来て、亀頭に謝罪してください」

 俺は肉棒を指差してそう言った。

 男性器にキス。正気ならば冗談ではないと思うだろう。だが、今の楓は信じる。『洗脳』で常識を臨機応変に操作し、これが丁寧な謝罪対応であることを頭に植え付ける。勿論、俺に限定して。外でこの対応をされても困る。

 楓は膝立ちの体勢で俺の方へと近づいてくる。

 俺の前まで来ると、楓はその場で再び正座をした。

 視線を落とす俺からは、雄々しく上を向いた肉棒とそれを見上げる楓の美しい顔があった。頬は赤く染まり、瞳は潤み、綺麗な唇を軽く引き締めていた。やがてその唇がゆっくりと開くと、俺の肉棒に顔を近づけた。

「んっ、ちゅ……」

 髪を耳に掻き上げ、楓は俺の目を見ながら尿道口に口づけを一回行った。長い長い口づけだ。俺の表情に不機嫌な感情が広がっているのを見て、口づけをやめることができないでいる。

「んっ、ふっ、ちゅぷっ、くちゅっ……」

 啄むような口づけが、その後も俺の亀頭を襲った。いい光景だ。俺は思わずにやけてしまいと、楓の表情に安堵の色が窺えた。だが、念入りな謝罪行為は続く。四、五十回ほどは楓にキスをしてもらった。そろそろいいだろう。

「今日はこの辺で勘弁してあげます」

 俺は肉棒の棹を握って楓から離し、一歩下がる。

 その挙動を見て素早く察した楓が、また土下座をした。

「ありがとうございます……」

 礼を述べる楓。俺はその頭を片足で踏みつけた。

「ただ、今回のことは非常にショックだったのは事実です。迷惑料として、追加の謝礼を頂きますよ?」

「はい。何なりとお申し付けください……」

 俺に頭を踏まれながらも、楓は誠意を崩さない。俺はそんな楓に告げた。

「楓さんのアイドル仲間を、俺に会わせてください」

「……はい」

 一瞬間を置いて答える楓。仲間を売る行為に躊躇いを覚えたのだろうが、謝礼として俺から求められた以上は楓に断る権利はない。それでも今までの人生で培ってきた常識があるために躊躇いを覚えているようだが、もしも連れてこなければその時はお仕置きだ。徹底的に嬲ってやろうと思う。その後、俺の方からアイドルへと接触してもいい。楓に連れてこさせるのは、快楽のために仲間を売る楓の姿が見たいだけだ。

 さて、それでは仕切り直した。

 俺は足を床に下すと、楓の横を通過してベッドに戻った。仰向けに寝転がる。

「楓さん。続きをしましょう」

「は、はいっ……」

 喜びを浮かべる楓。土下座をやめて、俺の傍で正座をする。

「ここからは、朝まで種付けコースを行います。殆ど膣内射精を予定していますが、孕む準備はよろしいですか? 良ければ、俺に跨って自分で挿入してください」

「……はい」

 今までは俺が上だったが、ここから先は楓に任せることにした。

 ベッドに立ち、俺の股間に跨った楓。ゆっくりと腰を下ろし、大陰唇を片手の指で開く。それによって、隠れていた薄赤い花弁が現れる。俺がさっきまで散々踏み荒らした花園だ。男性経験などないかのように綺麗なその恥部を俺の肉棒に近づけると、亀頭に膣口を触れ合わせた。

 楓の中に飲み込まれ始める肉棒。いい包容力だ。

「いいですよ、そのまま一気に……」

「んっ……」

 楓は重力に従って腰を下ろすと、狭い肉筒で俺の肉棒を生で食らった。

 ギチギチ、と肉棒の根元まで包み込まれる。楓の柔らかい尻と軽い重みが俺の下腹部を刺激する。やはりセックスは生が一番だ。コンドームはプレイの一環として使うのはいいが、避妊のためにはあまり使いたくはない。『肉体調整』で避妊をできればいいのだが、『避妊がされている』という状態を確認するのが難しいために行えていない。

 その悩みも楓の体では考えなくていい。楓はもう、俺の肉奴隷だ。

「はっ、あっ、んんっ……」

 楓が俺の上で運動を始める。程よい大きさの美乳が揺れる。ピンク色の小さな乳輪の中心で硬く勃起した乳首を晒し、これ以上の至福がないと言わんばかりの恍惚の表情を浮かべている。

「あぁっ、気持ちいいっ……。もう、これがないと、私はっ……」

「楓さん。これ、じゃないですよ。チンポ、ですよ」

「……チンポ。野宮さんのおチンポっ……」

 じゅぷじゅぷと俺の肉棒を膣内でしゃぶる楓さん。愛液で満たされた膣内の使い心地は最高で、楓とのセックスに俺も病みつきになるような快感を覚えていた。

 前々から楓の外見と不思議な魅力のある性格には惹かれていて、わざわざ握手会に参加してまで接触した甲斐があった。その際に『洗脳』を施して後で連絡してくださいと俺の連絡先を告げておき、仕事が終わってから俺に連絡を取らせた。

 他人に貢いで貰った俺の豪邸に楓を招き、マッサージを行うに至ったわけだ。

 容易いものだ。俺の力があればどれだけの美女でも堕とせる。金も自由に使える。それでも堕落し切らずにどうにか人の生活習慣を維持しているのは、やはり俺が真面目な性格だからに違いない。家に従って毎日のように魔術の訓練に励んでいたのも、大学生時代まで自由な恋愛も余計な道草も許されず耐え抜けたのも、全部俺が良い子だったからだ。

 そんな俺を、後から生まれた弟の方が優秀だからという理由で見下すようになった俺の家族が悪い。俺は何も悪くない。だから、天罰が下ったのだと思う。家が焼け、魔術師でありながら何故か抵抗もできずに死んでしまう不運が、俺以外の家族を襲った。

 家のしがらみから解放された俺は自由だった。まともな思春期を送れなかった反動から欲望に素直に生きるようになり、女や金を自由に扱うことを覚えると、その生活に身を浸してしまうのは速かった。

 後悔はしていない。今まで頑張ったのだから、後の人生ではそれなりの自由を謳歌するつもりだ。好きな美女や美少女を妻に娶り、俺の遺伝子を持った子を産ませる。そうして、俺を中心とした俺だけのハーレムを作る予定だ。

 楓はその一人。楓にはアイドルとして頑張ってもらいながら俺の妻にもなってもらおうとしたが、やめた。やはり俺の欲望を優先して、すぐにでも孕んでもらおう。その後、アイドルを辞めてもらって子供を産ませ、俺との家庭を築いてもらう。

「あんっ、あっ、あっ、ん、くぅっ、ああっ……!」

 肉棒を膣内で扱き続ける楓。どちらがマッサージを受けているのかわからない光景だ。

 魔術に励む人生などくだらない。美女が俺に跨って膣内で肉棒に抱擁し、嬉しそうに腰を振っている姿を見ているとつくづくそう思う。もっと早く、欲望に素直に生きれば良かった。

「の、野宮さん、チンポがごりっ、って、私の中を引っ掻いて……」

 頬を赤らめて、気持ちよさそうに俺を見る楓。それが可愛くて、俺は両手を伸ばした。楓はそれを見て俺が何をしたいのかを判断し、俺の両手に指を絡めて握り返した。恋人の絡み合い。楓は笑みを綻ばせ、さらに激しく腰を揺さぶった。

 たんっ、たんっ、と楓の尻が俺の股間に衝撃を加える。俺の肉棒は楓の中を出たり入ったりを繰り返す。これはいいが、長くは持ちそうもなかった。楓に顔を覗き込まれる形で騎乗位攻めを味わわされ、俺はその瞬間に備えた。

 徐々に昂っていく熱い欲望。口の端から涎が垂れてしまい、それを啜る余裕もない快楽。頭の中は真っ白になって、視界は狭窄し、俺と両手を繋いで淫らに微笑みながら騎乗位プレスを行う楓。

 それを眺めていた俺は、湧き上がる欲望に耐え切れず、全てを解き放った。

 ぶびゅるるるるっ、どびゅるるるっ、ぶびゅーっ、ごぶっ、どびゅっ、どぴゅっ。

「んっ、あ、ああああっ……!?」

 楓が背を仰け反らせて綺麗な胸を張り、口を半開きにさせて天を仰いだ。子宮に精液を浴びて絶頂したようだ。小刻みに体を痙攣させ、その痙攣が俺にも伝わってくる。俺はにやにやが止まらないほどの射精の快感に身を委ね、精液を搾り取ろうとしてくる楓の膣内でせっせと子種を排出した。

 楓の子宮に遺伝子を詰め込む。俺という存在を覚え込ませ、その情報を基にした子を作らせるために、子宮を精液でビッシリと埋め尽くしてやろう。俺に似るか楓に似るか、それとも二人の特徴を併せ持つか。どうなるか楽しみだ。

「ぁー、ぉー……」

 もはや言葉にならない。それほど、楓への膣内射精は気持ちよかった。コンドームセックスが児戯に思えてしまう。やはり時代は無遠慮膣内射精だ。

「あっ、はぁっ、野宮さんの、おチンポ汁が、私の中に、おまんこにびゅーびゅー出てます……。凄い量……。きっと、孕んじゃいます……。もう、アイドル続けられなくなっちゃいます……」

「悲しいですか?」

 俺の問いに、楓は首を小さく縦に振った。

「ほんの少しだけ……。でも、仕方がありません……。マッサージを受けたのですから、野宮さんにお礼をしないといけませんから……。私の人生を使って野宮さんだけを愛して、二人の愛の結晶をたくさん産みます……」

「子どもを産んで胎が空いたら、すぐに子種を植え付けてあげますからね」

 俺が言うと、楓は柔らかく微笑んだ。

「はいっ……。今後とも、よろしくお願いします……!」

 それは、ステージでファンに向ける笑顔以上に素敵なものだった。その笑顔の魅力に中てられて、俺はどぴゅどぴゅっと追加の精液を子宮にぶちまけた。精液を子宮に浴びた楓は嬉しそうに笑い、残りの精液を搾り取ろうと腰を動かし始めた。

 ぐちゅっ、ぬちゅっ。肉棒と膣内が絡み合い、卑猥な水音が立つ。ツツ、と肉棒から精液の白濁が垂れながれて俺の陰毛に染み込んだ。その陰毛は楓のプレスで何度も押し潰され、ぐちゃと水気を帯びた音を立てた。

 その後、俺は楓に精液を搾り取られた。騎乗位で、正常位で。色々な体位で互いに求め合い、また汗だくセックスを楽しむ。上の口も下の口も繋がり合って、唾液だか汗だか体液だかわからなくなるほどにぬめぬめになり、欲を貪り食らい合った。

「あっ、あんっ、あんっ、あんっ……! 野宮さん、チューしてください……。もっと私を、夢中にさせてください……!」

 俺はこの夜、淫らで可愛い妻を一人手に入れた。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。