ガヤガヤと騒がしい宴会場。そこでは大勢の人々が、思い思いにこの時間を楽しんでいた。
「お姉ちゃーん!ちょっとこの猫耳付けてくれない?」
「え?別にええけど...」
「良いの!?オネェチャンカワイイヤッタ-!」
「いい、あかりちゃん?ゆかりんって凄く可愛くてね!?」
「アッハイ、ソウデスネ-」
「宴会と言えば餅!ならばこのずんだ餅でもいかがですか!?」
「おい、誰だ!セイカさんに酒飲ました奴は!」
「あ、僕です。」
『吉田ぁ!』
「まーた同じ事してる…」
本当に、なんだかてんやわんやしていた。
いつにも増してカオスですね...
そう思いながら私、東北きりたんは手元のオレンジジュースをチビチビと飲みながら、時間を潰していた。
〜宴会終了後〜
「よいしょっと...」
最後の折り畳み式のテーブルを倉庫に運び終える。
「ありがとうね、きりたん。もう終わりだから、早く部屋に戻って休んでて良いよ。」
「はい、ゆかりさん、お疲れ様でした。」
挨拶をして、私は倉庫から出て行く。
さて、宴会の後片付けも終わりました。じゃあ、私に残っている最後の仕事といえば...
「イタコ姉様ぁー。起きて下さいー。そんな所で寝てると風邪ひきますよー」
そう、酔っ払い(イタコ姉様)の介護です。
いつもはお酒を自粛している分、しょうがないとは思うのですが、こんな風に、大の字で床に寝るくらい酔っ払ってしまうのならば、少し量を控えて欲しいものです。
「んぅ...きりちゃん...?」
「そうですよー。きりたんですよー。早く部屋に戻りましょー」
「もう少し寝かせて下さいなぁ...」
「はぁ...なら部屋まで運んであげますから。大人しくしてて下さいね?」
「お願いしますわねぇ...」
私は、酔っ払ったイタコ姉様を背負う。
(イタコ姉様の身体...柔らかいですね...)
そう思いながら、私は部屋まで歩いていく。
*
綺麗に整ったイタコ姉様の部屋。私は、敷いた布団の上に、イタコ姉様を寝かせる。運んでくる際に乱れたイタコ姉様の白衣がなんだかとても扇情的で、目のやり場に困る。
(うぅ...早くこの部屋から出ましょう...)
そう思いながら、私は部屋のカーテンを閉める為に、部屋の奥に進んだ。その時だった。
「きーりーちゃーんー?」
私の身体は押し倒され、布団の上で拘束された。
「い...イタコ姉様...!何やっているんですか...!離してくださいよ...!」
必死に、拘束から抜け出そうと抵抗を行なっても、一体、そんな華奢な腕の何処からそんな力が出ているのか。そう思うほど強い力で抑え込まれる。
「うふふ...きりちゃんは可愛いですねぇ...」
「いや...!早く離、んむッ!?」
ふにゅっとした感触が、唇に当たる。お酒の匂いと、なんだか、よくわからない心地よさに包まれる。
「んふ...きーりちゃん?」
「っあ?...タコ...姉...様...?」
微笑みを浮かべるイタコ姉様。いつも、私に向けてくれるような優しい笑みじゃなくて、それは、もっと、こう、嗜虐的な、怖い感じがする笑みだった。
今のは...…キ...ス...?私の、ファー...スト...
「ちょ、ちょっと待っ!...ん!」
「ん、ん...ん...」
チュ、チュ、チュッと、浅いキスが、何度も、何度も繰り返される。
互いの存在を、確かめるように、優しく、それでいて、切ない、淡いキス。
ん…イタコ姉様の唇...とっても、柔らかい...
その感覚が、なんだか、物足りなくて、少し、ムズムズして。
「ん...はぁ…んふふ...」
「あ…タコ…姉様...」
息継ぎの為か、キスが止まる。離された唇が艶めかしくて、イタコ姉様の姿が、いつもより"綺麗"に見えた。
そんな姿を見た所為なのか、キスの感覚が、忘れられない所為なのか。自然と、切ない声が、喉から漏れてしまう。もっと、もっとシて欲しいと求めてしまう。
「はぁ...んむ...」
「ふぁ...ん...」
それを感じ取ったのか。イタコ姉様は、唇を重ねてくれる。その優しさが、嬉しくて、心が少し、きゅうってなった。
「ん...んぅ...」
「ん...ふっ...ッ!?」
夢中になってキスをしてると、少し開いた唇の隙間から、イタコ姉様の舌が入ってきた。イタコ姉様は、私の口の中を、容赦なく蹂躙していく。唇の裏、歯の裏、果てには、舌先まで。
「ん…ぁ…ぅあ…」
本で読んだ事があるような、大人がする、普通より、エッチなキス。
それは、互いに舌を絡めて、より強く、愛を表すというもの。
それを見た当時の私は、「なんだ。こんなものなのか。」なんて思っていた。だけど、実際はもっと違った。
「あふ…はぁ……んふ…」
「ん…あ…あぁ…」
幸せな気持ちになる。頭も、ふわふわする。イタコ姉様は、舌を優しく、それでいて、少し乱暴な動きで、私の口の中を泳がせる。
大切なおもちゃで、遊ぶように。
徐々に、イタコ姉様と、自分の境界が、わかからなくなっていく。それでも、イタコ姉様の存在が、はっきりとわかる。イタコ姉様が、側に居る。それが、何よりも嬉しくて。
「ん...ふぅ...はぷ…」
「ん…ぅ…」
熱っぽい、イタコ姉様の視線。
あったかい、イタコ姉様の舌。
少しお酒くさい、イタコ姉様の息。
あぁ、私は今、イタコ姉様の全てを、独占しているんだ。そう思うと、なんだか胸が、高鳴って、お腹の辺りも熱くなって。
「んぁ…ふっ…ん…」
「は…んく……かふっ」
段々と、イタコ姉様の舌が、奥まで入っていく。喉の奥まで、丹念に舐められる。ただでさえ息が出来ないのに、喉奥が舐められると、とっても苦しい。でも…
それより、とっても、幸せ。
イタコ姉様が、私の全てを求めてくれる。
その事が、嬉しくて、身体がゾクゾクする。
「んは…ふ……」
「ん…あっ…」
イタコ姉様の動きが、激しくなっていく。
私の口に溜まっていった、イタコ姉様の涎と、私の涎が、かき混ぜられていく。ぐちゅぐちゅと、いやらしい水音が聞こえる。
限界まで溜まった唾液は、私の口の端から溢れ落ちる。それでも、イタコ姉様は、私の苦しさなどは気にせず、私の口の中を、味わうかのように、キスする。
やば……息が…出来な…苦し…飲まないと、死ん…
「ぶぁ……ん!?」
溜まった唾液を飲み込もうとすると、喉を、親指で、抑えられた。飲み込めなかった唾液が、口の中に戻ってくる。
「ぁぐ……ゴふっ…」
苦しくて、舌を引っ込めようとすると、イタコ姉様は、私の舌を吸う。ジュって音を立てて、少し、私の身体が跳ねる。
イタコ姉様の、口角が、上がった。
「ん…ふ……」
「ぁ……ぅあ……」
飲み込もうとしても、喉が抑えられて、飲み込めない。視界が、少しずつ涙でぼやけるが、それでも、イタコ姉様は笑っている。
あはは…イタコ姉様が、喜んでる…
嬉しい。嬉しい。嬉しい。そんな感情で、一杯になる。苦しくても、それでもやっぱり、嬉しいって思ってしまう。
ほどなくして、イタコ姉様は、こくんと音を立てながら、私の口にある唾液を飲み込む。
二人の分の唾液を、まるでお酒でも楽しむかのように、美味しそうに飲んでいる。
口にある唾液を、最後まで飲み切ったイタコ姉様の顔は、なんだかとっても幸せそうで、私も嬉しくなる。
「んふ…きーりちゃん?」
「はぁ…はぁ…なんですか、イタコ姉様…」
「大好きですよ」
「ッ!」
瞬間。私の心が、爆発するんじゃないかと思うぐらい、跳ね上がった。嬉しくて、幸せで、さっきの疲れなんて、吹き飛んじゃうくらい、幸福になれた。
私が口をパクパクさせていると、イタコ姉様は、少し乱雑に、私の服を剥いでいく。服が身体に擦れて、ちょっとだけむず痒い。
外気に晒された身体は、火照っていたのか、少し、湯気が見えた。
「ね、姉様...?」
「ん?」
イタコ姉様は、微笑みながら、私の身体に手を這わせる。ゆっくり、優しく。
「何するんですか?」
私がそう言い終わる前に。
イタコ姉様に、胸の先を舐められた。
「ヒウッ!」
「んふふ…ん…」
情けない声が漏れる。舐められた肌は、空気で冷やされ、鳥肌が立つが、イタコ姉様のあったかい舌が、私の身体を温めていく。
「あぁ…ん…ぁう…んっ!」
イタコ姉様は、ずっと私の片方だけを、舐め続ける。気持ち良い刺激が、身体を駆け抜ける。でも、その刺激じゃ、だんだん物足りなくなって、耐えられなくなっていく。
「イ、姉…様!これ、すっごく…辛い……!」
それでも、イタコ姉様は、片方だけしか、弄ってくれない。辛くって、きもちよくて、でもそれがもどかしくって、ほんとうに頭がおかしくなりそうだった。
「ん……はぐ…」
「ッあ!姉…様…!それ…だ…めっ!?」
舐められるだけでも辛かった先っぽを、イタコ姉様はガジガジし始めた。ビリビリって刺激が、全身に走る。身体の中に溜まったドロドロしたものがこねくりまわされてるかんじがする。それが、痛くて、怖くて、物足りなくて、気持ち良かった。
「ねぇ…さまぁ…足りなっ!」
反対も既に、痛いくらいに張っている。イタコ姉様は、私の話を聞かずに、片方しか弄ってくれない。放置されてる方が気持ち悪くて、なんだか自分が消えてしまいそうで。一生懸命に、イタコ姉様の服を握った。
「んふ…」
「ん?ぁ…ひゃん!?」
イタコ姉様がそう笑うと、指先で反対の先っぽを、弄り始めた。敏感になっていた私の胸は、少し指で弄られただけで気持ち良くなって、腰が暴れそうになる。
「んふふふ…」
そんな私の姿を見て、イタコ姉様は笑っている。嬉しいと感じてしまうが、今はそれどころではない。両方の胸の先をずっと弄られているのに、まだ物足りない感覚に襲われる。
先っぽをカリカリされるのが、とっても気持ち悪くて、それでも気持ち良くて。
反対も、先っぽを爪でコリコリされて、ピリピリって身体を刺激が走って。
でもどっちも足りなくて、お腹の中甘くて辛いドロドロした感覚がずっと溜まって沈んでいく。辛く耐え難い感覚で、腰が跳ねる。
「ん!…ねえさまぁ…!なにか…!くるッ!」
甘くて辛くて気持ち良くて切ないのが爆発しそうになる。そんな時、イタコ姉様が私の胸を弄る手を止めた。
気持ち良い刺激が止み、充血した胸の先が物足りなくて辛い。
「ん…あぅ…?イタコ姉様…?」
もっとやって欲しかった。自然に、甘えた声が出てしまう。でも、イタコ姉様は、少し悪戯な笑みを浮かべていた。
「んふふ…ちょっとやり過ぎましたね。飛ぶなら…こっちにしましょ?」
そう言って、イタコ姉様の手が、私のお腹を伝って、下へ、下へと伸びていく。ゆっくりとした動きが、身体を這う薄い刺激が、なんだかとてもドキドキして、お腹の奥がキュッとした。イタコ姉様の手が止まった場所は、一緒に暮らしていたずん姉様にも触らせたこともない、私の秘所。イタコ姉様が、そっと触れると。
「ふぁ…ん…!」
電流みたいな刺激が走る。優しく撫でられただけで、身体の芯がビリビリして、背筋がゾクゾクする。先程まで感じていた羞恥が消えて、今は気持ち良い感覚に身を沈め、喉からは甘い声が漏れ出る。イタコ姉様がおまたに触るたび、私の身体が跳ね上がるが、それも無視して、イタコ姉様は私の身体を虐める。
「ん…あっ…!いっ……あ、ああ、っ!」
気付いたら、おまたくちゅくちゅって音が聞こえていた。イタコ姉様に大事な部分を触られているという事実を際立たせる。イタコ姉様が、私の大事な所を触って、イタコ姉様の手を汚しているというの事に、身体がぞわぞわしている。
「ふ……ぁっ…!ん、っあ…やっ…ねえさ……!これ……きつ…!」
イタコ姉様の手がおまたの中に入っていく。
それが、体験したことのない感覚で、そろそろ、ほんきで、きつくなってきた。からだのおくから、なにかがこみあげてくる。からだが、そわそわして、ぞくぞくして、なにもわからないかんかく。
「ねぇ…さま…!これ…!くる……!」
めのおくがチカチカして、わたしのあしが、ひきつっている。それでも、きもちいいので、あたまいっぱいで。
その瞬間。
頭が、真っ白になった。
身体が、弓みたいにしなる。
「ーーーーーーーぁ、あう、あ…………?」
身体を揺さぶるような、強い感覚。
頭が、理解が、追いつかない。
「〜〜〜〜〜んんんんんん!!?!!!?」
頭を、ブン殴られたような感じ。頭真っ白で、なにも考えられなくて。ずっと、強烈なぐらいの快感を、味わって。
身体が、意識を手放した。
*
外から聞こえる、小鳥のさえずり。私が目を覚ますと、外はすっかり太陽が昇っていた。
(あぁ…もうそんな時間なのですか。)
どうやら、一日経っても身体の疲れは取れないらしい。
そう思いながら、頭痛のする頭を抱え、起き上がる。
昨日の飲み会で飲み過ぎた所為か、どうやって部屋に戻ったのか、全く覚えていない。ご丁寧に布団も敷いてあるし、片付けて、早く支度をしなければ…
そう思った時だった。手が握られているのに気付いた。布団をめくり、確認をすると、そこには、裸のきりちゃんが…
(はい…?)
一瞬、状況が理解出来なかった。
私が混乱していると、きりちゃんが目を覚ます。
「イタコ…姉様…?起きたんですか?」
「はい、おはようですわ。きりちゃん」
「はい、おはようございます。ふへへへ…」
寝ぼけているのだろうか。きりちゃんは、私の腕に身体を擦り付ける。そして、私の指を身体に沿わせて…
「ちょ…!何をしてるんですの…!」
「ん…駄目ですか…?」
そう言って、きりちゃんは私を見上げる。
それは、甘えるような眼差しで…
あっ…
自分のやったであろう事が理解出来た。
いや、本当にやったのかはわからないが、ともかく、今はこの場を切り抜けなければ…
「きりちゃん?取り敢えず、もう少し寝ましょう?」
「え…でも…」
「昨日も遅かったですし…ね?」
「うぅ…わかりました…」
なんとか言いくるめて、きりちゃんと一緒に横になる。こちらを見るきりちゃんの頬に触れると、きりちゃんはくすぐったそうに、身をよじる。うん、可愛い。あれだ、もうこのまま寝てしまおう。多分起きたら全部元に戻っているだろう。そんな淡い願望を抱いて、私はもう一度目を閉じた。