幼少期から霊が見える一人暮らしの女性、澪(みお)。
ある日、出かけた帰りのバスで女子高生の幽霊に出会い、とある事情で一緒に住むことに!?
幽霊と人間。本来なら絶対に交わることのない2人が交わった時。
一体2人の関係はどのように変化し、どのような未来へ進むのか。
※処女作故誤字脱字等あるかと思います
※主はボキャブラリーがありません。表現が下手くそですがご容赦ください。
(ふー...今日はいっぱい買っちゃったなー...)
久々の休日。私は
普段なら帰宅する時間帯には座る座席がない程に混んでいる…のだが、今日は乗っている人数もまばらで、いつもなら座ることの出来ない後ろの座席にも座ることが出来た。
(帰ったら
そんなことを考えながらゆっくりとバスに揺られ、疲れからか眠気も混ざってきた頃、『プシュー』といういつもの停車音と共にバスが止まった。
最寄りのバス停に付いたかと慌てて顔を上げ、周囲を見回すが、何の変哲もない夕暮れ時の歩道で、バス停のような物は一つも無い。
(...なんかあったのかな)
エンジントラブルか何か起こしたのかと思考を巡らしていると、不意にバスのドアが開き、一人の女子高生が乗りこんで来る。
(なぜこんな場所から...?)
彼女が乗るとすぐにドアは閉まり、まるで何事も無かったかのように走り出す。
先ほどの女子高生は立っていた出入り口付近からゆっくりと歩き出し、乗客一人一人の顔を覗き込み始めた。
──それも、普通なら誰もが反応するような距離で。
しかし乗客は誰一人として反応を返すことは無い。この不可解な光景を見た私は『またか』と顔を歪ませた。
そう、彼女は「人ならざるもの」なのだ。
母の血を受け継いだ所為か、小さい頃から不思議なものが見える私は、様々な人ならざるものを見てきた。
幼い頃の私は母に涙目になりながら助けを求めたが、『こればかりは血筋だからどうしようもない』と聞き、深く落ち込んだ記憶があったが...。
そのうち、私自身にも危機回避能力が備わり、無害なものと害のあるものとの区別がつくようになってきた。…そこまで行くには中々に苦労したが。
その点から見ると、今回の子は無害な方ではある。
いや、まぁ…完全に害がない訳では無いし、依り代になった人は周りに気を付けながら生活しないといけないし…。
他人から見たら何も無い場所に向けて話しかけてる変な人だしね。
…ともかく、厄介事に巻き込まれるのは嫌なのだ。まだ死にたくもないし。推し活してたいし。
私のところまで後数人のところで、私は目を瞑った。
じっと顔を覗き込まれる感覚はあったが、暫くした後気配は通り過ぎた。安堵して目を開き、前を向くもののまだ彼女は居る。どうやら空いている前の座席と通路の間に立っているようだ。
家の近くの次のバス停で降りなければいけないのだが、その為には彼女の目の前を通り過ぎなければいけない。
正直言って、行きたくはない。
でも降りなければ家から遠くなってしまう為、それもそれで面倒だ。早く帰ってグッズも飾りたいし。
(...降りるか。)
私は意を決してボタンを押し、降りる準備をする。
そして、恐る恐る通路を歩いていると、何かが通路に少しふらつくように出てきた。
「あっ、すみませ──!」
やってしまった。
ギギギ、と錆びついた機械のように恐る恐る後ろを振り返ると彼女は寂しげな顔をしてこう言った。
「やっぱり、見えてたんですね。」
◇Side ??????◇
「やっぱり、見えてたんですね。」
私がそう呟いた瞬間、お姉さんの顔からサッと血の気が引いたように見えた。
(この人なら、いいかも…?)
私の事を
そして──
「私の依り代になってくださいお願いしますっ!」
開口一番、私は半ば捲し立てるようにそう言った。
「…なぜそんなに依り代を探しているの?」
未だに表情の硬いお姉さんから帰ってきた疑問は、お姉さんにとって至極真っ当な疑問で。
…でも、私が現世に留まっている理由はこれしかない。
「実は...」
それを聞いたお姉さんは硬くしていた顔を呆れたような顔に変えると、仕方なさそうに溜息を吐いた。
「じゃあ、なってあげるよ。あなたの依り代に。」
と言ってくれた。私は「ありがとうごさいます!」といって頭を下げ、お姉さんの家まで一緒について行った。
そうして、私とお姉さんの同居生活が始まったのだった。