ハーレムを夢見た人間の男が痴情のもつれで命を落とし、ライザー・フェニックスという悪魔の男として生まれ変わる。その上、その身に生まれ持っていたのは他者を『支配』するという正体不明の力。自己鍛錬によって得た強靭な肉体も武器として使い、前世で叶えることできなかった夢を叶えるためにハーレムを築き始める。

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鬼畜な不死鳥

 ハーレム。一人の男を中心にして、多数の女が愛する男に寄り添う状況。男に生まれたならば誰もが憧れることだろう。俺も日本人として生まれ、二十余年生きた人生の中で常に夢見ていた。現実でハーレムを築くなど、不可能に近いとわかっていながらも、どうしても諦めきれずに憧れとして胸に抱き続けていたんだ。

 だが、結局叶えることはできずに終わった。恋人の女とは別に肉体関係だけの女を二人作ったところで、恋人に刺されたのだ。俺を自宅へと呼び出し、出会い頭に包丁で腹部を一突き。「信じていたのに……」という言葉が印象的で、どうやら俺の浮気を知ったことが殺害の動機のようだった。

 違う。これは浮気じゃない。俺はお前も愛している。そう呟く声は相手に届かず、俺は俺を置いて逃げ去る恋人を追いかけることもできず、床に膝をついてそのまま苦しみながら倒れ伏した。

 それが俺にとって最後の記憶。正確には、前世の俺にとってだ。

 俺の人生は終わりではなかった。俺の夢はまだ終わりではなかった。

 どれだけ眠っていたのだろうか。長かったようにも感じるし、短かったようにも感じる。どこか暗く冷たい場所で誰かに会っていたようにも思える。そうした不明瞭の闇を抜けた先に見たのは、新しい人生という名の光だった。

「ライザー様?」

 微睡の中、遠い昔の記憶を思い出していた俺は、俺を呼ぶ女の声で意識を覚醒させた。

 ぼやけていた視界が冴え、現実へと感覚が舞い戻る。薄闇に支配された寝室。夜が更けて、既に眠っている者もいるだろう。だが、俺にとってはまだ夜はこれからだ。その証拠に、ベッドで仰向けになる俺の股間では自慢の肉棒が上を向いて怒張していた。

 その肉棒が、俺の股間に跨った女の膣に食われたのは一瞬のことだ。狭い膣口は歓迎するように俺の亀頭に纏わりつき、膣壁による強い抱擁を感じながら肉棒が膣の最深部へと案内される。

 俺が愛する女の、俺専用の膣穴だ。

 俺は、たった今俺の股間に柔らかく張りのある尻で座った女の顔を見上げる。

「すまない、グレイフィア……」

 俺は右手を伸ばし、女の白く豊満な胸を無造作に掴む。柔らかい。しっかりと弾力も備えていて、何度揉んでも飽き足らない。既にこの胸は俺に何度も揉まれ、吸われ、肉棒を挟んでいるが、相変わらず芸術品のような美しさを維持したままだった。

 女、グレイフィア・ルキフグス。俺にとっての最愛の女だ。右側の窓から差し込む月の光を浴びて、解かれた銀色の長い髪が光り輝いている。妖しい女の色気を多量に含んだ顔はいつまでも見ていたいと思えるほどに美しい。

 その美女と、性器同士で一つに繋がっている。股間を中心にして押し寄せる快楽の波は、永遠に味わっていたいと思えてしまう。

「何か考え事ですか?」

「あぁ、お前に見惚れてしまってな」

「まぁ」

 俺の言葉に、グレイフィアは白い頬を赤く染めた。頬に左手を添えるのが見えて、彼女の左手薬指に嵌められた銀色の指輪を目にする。俺との夫婦関係を示す代物。グレイフィアが俺の物であるという証明だ。

 少し前までは、グレイフィアは俺の女ではなく、別の男の妻だった。そのときの姿と今の姿を比較し、俺は口角を吊り上げた。

 グレイフィアは生まれたままの姿を晒している。愛する夫である俺とベッドにいるのだから特におかしなことではない。ただ、その首には俺が与えた黒い首輪が嵌められている。首輪からは鎖が伸びており、俺の左手に握られている。

 これは俺の趣味だ。決して、グレイフィアを手放さないという想いの結晶だ。

「それでは、動きますね?」

 グレイフィアは俺に許可を取って、腰を動かし始めた。気が遠くなるほど積み重ねた鍛錬によって手に入れた俺の頑強な肉体。そんな体の腹筋に両手の平を突き、俺の顔を見つめながら肉棒を奉仕してくれる。

 ぬちゅっ、ぷちゅっ、と結合部から水音が漏れ、肉棒が結合部から出入りを繰り返す。いつ見ても股間が元気になるような光景だ。肉棒を亀頭付近から根元まで収納され、膣壁で搾り上げられながら膣から再び姿を現す。それを何度も、しかも素早い速度で繰り返している。

 グレイフィアの膣は俺の肉棒の形を覚えているだろう。肉棒を何千、何万回と今日に至るまで擦り合わせてきたのだ。好き勝手に膣内射精も行った。味も臭いも学習し、グレイフィアは完全に俺専用に成り果てている。

「グレイフィア、お前は誰の妻だ?」

 俺が尋ねると、グレイフィアは腰を振りながら美しい微笑みを見せた。

「ライザー・フェニックス様です」

「元夫と、元息子の名前は?」

「サーゼクス・ルシファーと、ミリキャス・グレモリーです」

「二人の下に帰りたいか?」

 その問いに、グレイフィアは俺の股間に尻を叩きつけながら首を横に振った。

「いえ、私の一生はライザー様に捧げました。これからはライザー様だけを愛し、付き従います。ライザー様の望むだけの子どもを孕み、子宮で育て、産み落とします。そのために、私は生まれてきました」

 できればもっと早く、あなたの物になりたかったのですけど。グレイフィアは続けて言うと、上下運動を加速させた。どうして他の男と結婚する前に私の下に現れてくれなかったのか。そう批難されているようにも思える。尻を大きく振って、股間に触れ合わせてパンッと音が鳴り響く。その音は一回だけでなく、数十回と続いた。

 パンッ、パンッ、パンッとグレイフィアが淫らな音を立てて肉棒を膣でしゃぶる。

 その光景を見て、俺は数ヵ月前の記憶を思い出す。

 苦渋に満ちた表情で、俺の肉棒を膣で扱くグレイフィア。今と同じように鎖付きの首輪を嵌めているが、その態度は俺に対して好意的ではなかった。何せ、その時の俺はグレイフィアの意思を無視して無理矢理繋がりを求めた男だったのだから。

 しかし、今ではどうだ。グレイフィアは俺を好意的に見つめ、自ら俺を求めてくる。

 もう、この力を解除してもいいだろう。

 俺は自らの中に意識を向け、力の一つを解除した。例えるならば、複数の部屋にある照明の光を一括で管理するスイッチのような感じだろうか。複数並ぶ中、『グレイフィア』というスイッチのみを解除状態へと切り替える。

「はっ、あっ、あんっ……!」

 しかし、グレイフィアの反応に変化はない。愛する夫の上で妖艶に踊っている。半開きにした口から唾液に濡れた舌を伸ばしている。頬は緩みきっていて、俺とのセックスのことだけしか頭の中にないことが丸分りの表情だった。

 グレイフィアは既に調教済み。それを可能にしたのは、数ヶ月にわたって調教を繰り返した俺の努力と、俺が生まれながらにして手にしていた異常な力、俺が『支配』と安直に名付けた力だ。

 この世界には、神が人の血を引く者にのみ与える『神器(セイクリッド・ギア)』という力があるが、それとは関係のない力であることは確かだと思う。

 何せ、前世はともかく今の俺は悪魔だ。人間界や天界ではなく、冥界と呼ばれる土地で強い影響力を持つ名門貴族、『フェニックス家』の三男。両親は他種族の血が混ざっていない純粋な悪魔で、二人の間から生まれた俺もまた純粋な悪魔だ。

 悪魔でしかない俺に、神器の力が宿ることはない。『支配』の力を得るに至った経緯は未だに不明だが、持っているのだから有効活用すべきだろう。この正体不明の力もそうだが、俺は将来ハーレムを築く頑強な土台を得ようと力を模索した。簡単に強くなるために神器の力を有する者から奪い取って自分の力にするという方法もあるが、俺はそういったことをするつもりはなかった。

 俺はフェニックス。不死身と呼ばれるだけの再生能力と、数多の生物を燃やし尽くす炎の力を持っている。その上、小さい頃から重ねた修行によって肉体はあり得ないほど頑強になっている。放った拳一つで周囲一帯の土地を損壊させるほどの力を持つに至ってしまったのは誤算であることは誰にも言っていない。

 ハーレムを築くには強い男である必要がある。いつ他の男から嫉妬を抱かれて強襲されるかわからないからだ。フェニックスという不死身の身であっても油断はできない。そんな単純な動機から修行を始めたのだが、どういう訳か鍛えれば鍛えるほど強くなった。まるで前世で読んだ有名なバトル漫画のようにパワーインフレが起こり、昨日の俺よりも今日の俺の方が格段に強い、という現象が当たり前のように起きている。俺の妹であるレイヴェルはよく俺の性欲処理をしながら『流石です、お兄様』と褒め称えてくれるが、やはり俺のレベルアップ速度は異常だろう。

 強くなりすぎることを恐れ、修行の頻度を減らし、ハーレム作りに着手したのは最近のことだ。手段であった修行が異様に楽しくなって、いつしか目的にすり替わっていたために遅くなってしまったが、ようやく俺は女漁りに精を出すようになった。グレイフィアなどの人妻や、実の妹も食っている。妹に関しては正気状態で強姦して処女を奪った。泣きわめいたレイヴェルを腹パンで黙らせ、数時間に及ぶ抜かずの耐久種付けプレスで子宮に精液をたっぷりと注いだ。『支配』で体を操って腰を振らせ、その上快楽すらも力で操りながら犯し尽くすことで快楽堕ちさせた。今では、レイヴェルは歳の割には豊かな胸で俺の肉棒を挟み、射精後の精液塗れの肉棒を嬉しそうに清掃するまで成長した。

「ライザー様っ、ライザー様ぁっ……。んんっ、あはぁっ……!」

 グレイフィアは俺の名前を呼び、喘ぎ声を上げる。股間に心地いい声だ。首輪と繋がる鎖を引っ張るとグレイフィアは嬉しそうに鳴き、腰をくねらせる。いやらしい女だ。俺の『支配』によって妻のことを手放さざるを得なくなった元夫に今のグレイフィアの姿を見せたらどういう反応を示すだろうか。

 心の中で優越感が広がる。グレイフィアの元夫は、冥界では魔王という立場に就く存在だ。その肩書きに相応しい絶大な力を有しているが、俺の『支配』はそれすらも凌駕するほどだ。やろうと思えば、俺が魔王の立場に君臨することも可能かもしれない。

 魔王。悪くはないが、俺が目指すところではない。

 俺が欲しいのはハーレムだ。昔から夢は変わらず、修行もその夢のために行っているに過ぎない。好きな女を好きな時に、フェニックスの不死身の体を使って好きなだけ味わうのだ。種族など関係ない。俺好みの女で構成されたハーレム。それを支配するハーレム王に俺はなる。

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ! グレイフィアのダンスは卑猥さと激しさを増し、俺を楽しませてくれる。目でも耳でも、勿論感覚でも楽しめる。鼻を鳴らせばグレイフィアの体から漂う甘い香り。胸を揉めば男が大好きな柔らかい温もりを堪能できる。

 最高だ。俺は正気状態のレイヴェルに『邪悪』と称された笑顔を浮かべる。しかし、それは調教済みのレイヴェルやグレイフィアにとっては愛する男が浮かべる素敵な顔であるらしく、それを見たグレイフィアが体を前に倒して俺に口づけを放った。

 舌と舌が触れ合う。口周りが唾液で塗れる荒い口づけ。

 それを満喫しながら、俺はグレイフィアによって攻め続けられ、遂に果てた。

 ぶびゅるるるっ、どびゅるるっ、びゅるるるっ、ぶびゅーっ、どびゅっ、どぴゅーっ。

「ぅ、お、おぉっ……」

 大量の精液を、身を震わせる快楽とともに放出。俺は喜びの声を漏らし、グレイフィアの子宮に子種を放つ。かつてグレイフィアの子宮で育てられた魔王の息子、ミリキャスの存在をなかったこととするように、子宮を制圧する。濃厚で粘着質な精液は子宮にしつこいほど残るだろう。孕む確率も上がるだろう。

 だが、忘れてならない。人間とは違って、悪魔は永劫とも呼べる寿命を持つ。その代わりに出生率は低く、兄弟同士の年齢が百歳差というのはごく普通のことだ。この一回の射精で孕むことはまずないだろう。

 グレイフィアのボテ腹は早くみたいところだが、焦っても仕方がない。一応、『支配』の力を使えば強制的に孕ませることはできるが、どのような影響を与えるのかはわからない。今度、適当な女で実験してみようか。

 射精をしながら俺は考え、改めて思う。

 俺って、本当に最低の屑だ。わかっていても、やめられない。もう妹も汚してしまったのだから今さらだ。志半ばで前世を終えた分、この世界では心行くまで楽しませてもらうとしよう。

「グレイフィア、最低でもあと十発は楽しませてもらうぞ」

「はい、ライザー様。仰せのままに……」

 グレイフィアは俺の胸板に胸を押しつけ、耳元で囁きながら尻を動かす。そこから、元人妻による服従と賛美の言葉を囁かれながら、俺はグレイフィアに金玉の精液を搾り取られた。

「あぁ、本当に素敵……。早く、ライザー様の子を孕みたいわ……」

 グレイフィアが漏らした独り言を耳で拾いながら、俺はにやにやと笑いながら子宮に精子をぶちまけ続けた。俺のおたまじゃくし精子が元気に泳ぎ回り、グレイフィアの卵子を仕留める様を想像して。


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