もっとも早く「発見」された海外艦であるドイツ製重巡洋艦プリンツ・オイゲン。明るく可愛らしい笑顔と発育の良い肢体に魅せられた者は多く、この物語の主人公・八王子優史もそのひとりだ。
 プリン好きが高じて、ついには提督にまでなってしまった彼だったが、着任して2年が経つのに、未だ彼の鎮守府にはプリンツ・オイゲンは所属していなかった。
 そんなある日、彼は、ある“違法行為”に手を染めてしまうのだが……。

 『艦娘ぐらし』や『三下なセントー』同様「風強波高」シリーズのひとつですが、今回はほんのりア〇ターゾ〇ン風味かつエロマンガ色の強い18禁SSです。Pixiv版「プリンが好き過ぎた提督」よりほんの少し改稿しています。

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プリンツが好き過ぎた提督の結末

 深海棲艦との戦いが散発的に続くこんなご時世だが、それでも10数年前の“大反攻”以前と比べると、(特に日本などは)随分マシにはなっているらしい。

 そんな環境下で、有意識艦指揮官──いわゆる「提督」になる動機というのは各人様々だ。

 

 大本営の公式発表ではなく、あくまでとある雑誌が敢行したアンケートによるデータだけど、「現役・予備役含む提督100人に聞いた提督になった理由」のうち、「地位や名誉」と「この国や身近な人を守りたい」がほぼ同率で3割、「金銭や待遇」が2割で、合計すると全体の8割ほどを占める……らしい。

 で、残る2割のうち、一番多いのは「艦娘に会いたい・艦娘と触れ合いたい(意味深)」的な理由なのだそうな。

 

 かくいう僕が提督になった動機も例外じゃない──ただし、僕の場合は漠然と艦娘全般に憧れていたんじゃなく、とある艦娘に会いたかったからだけど。

 その艦娘の名前は「プリンツ・オイゲン」。ドイツ生まれの重巡洋艦、いわゆる“海外艦”だ。

 

 初めて“彼女”の存在を知ったのは、中学生になったばかりの頃に観たテレビの艦娘特集的なドキュメント番組だったと思う。

 艦娘の中では割と大人びた容姿の娘の多い重巡洋艦だけど、プリン(プリンツ・オイゲンの通称)は、どちらかというと童顔で、せいぜい2、3学年上の先輩くらいにしか見えなかった。

 

 でも、その二つ結びにした綺麗な金色の髪や活き活きとした緑の瞳、楽しそうに笑ったりキリッとした顔で演習に参加したりする豊かな表情、そして元気溌剌としていて耳に心地よい声……といった要素が、ことごとくツボにハマって、それ以来、アイドルの熱心なファンみたく、テレビの艦娘特集は必ず観るようになったし、雑誌やネットでプリンの写真を集めるようにもなったんだ。

 

 だからこそ、中学3年3学期頭の検査で提督としての素養があると知った時、迷わずそのまま高校受験をほっぽり出して提督に志願した。

 半年程の促成士官教育は、あまり体格に恵まれていない(というかインドア派モヤシの)僕にはスゴくキツかったけど、なんとか無事に修了して10月1日に晴れて鎮守府に赴任。

 その日から、いよいよ僕の提督ライフが始まった──わけなんだけど。

 

 「プリンが……来ないッ!」

 提督適性Bっていうのは、素質としては“そこそこ優秀”で、提督着任から2年近く経った最近では、ようやく3艦隊編成、所属艦娘も20人を超えた……のはいいとして、お目当てのプリンツ・オイゲンが、全然出ないんだよなぁ。

 

 そりゃね、現地ドイツならともかく、日本の支配領域でプリンツ・オイゲンの基本艤装が発見される確率が低いことは、士官学校時代に調べて知ってたけどさぁ。

 「まさか、工廠で“建造”できないなんてなぁ」

 

 この2年間で、現役提督としての権限も駆使して何度かよその鎮守府のプリンツ・オイゲンの様子を目にしたし、マイPCの「プリンツフォルダ」内の写真(データ)は充実したけど、プリンにウチの鎮守府に着任してもらって秘書艦にするという僕の野望(ゆめ)は、未だ叶う気配すら見えない。

 

 その落胆(ガッカリかん)と、日々の提督としての業務によるストレスで、最近の僕は少々精神的にマイっていた。

 ──そのせいで、僕は「やっちゃいけないこと」につい手を出してしまったんだ。

 

  * * *  

 

 呉鎮守府の一角に設けられた、若き提督・八王子優史(はちおうじ・ゆうじ)少佐の執務室に隣接する彼の私室。そこで、少年提督は、これから“あること”を実行すべく心を昂らせていた。

 

 此処に配属された中でもうすぐ着任2年に突入する一番若手の提督であり、ようやく新米(ひよっこ)から抜け出せたか否かというレベルの彼だったが、同僚である他の提督からの評価は「普段はちょっと内気だがマジメ、戦闘時には果断にして大胆」と、それほど悪くない。むしろ、「若年の新人にしてはよくやっている」とて好意的な見方をするものがほとんどだった。

 

 もっとも、客観的評価に反して八王子本人としては、提督になった主目的(プリンツ・オイゲンを秘書艦にして愛でる)が達成できてないため、不本意このうえないようだ。

 もともと日本生まれの艦娘に比べて海外艦娘はかなり入手が困難なので、仕方ない部分もあるのだが、なまじ提督になってしまったからこそ、(見栄や体裁、他の艦娘の目などの面から)逆に色々ストレスが溜まるハメになったのは皮肉と言えるだろう。

 

 そして、「真面目で有望な若手提督」という風評と裏腹に、ついに八王子提督は軍規に触れる行為に手を出してしまう。

 罪状は贈賄と横流し──そう、彼は工廠の妖精さんに間宮で確保した羊羹を賄賂として贈り、鎮守府の資材・資源を渡してこっそり“あるもの”を作らせたのだ。

 

 その“あるもの”とは……プリンツ・オイゲンの艤装以外の衣装(コスチューム)だった。

 勘の良い方なら、これから提督(かれ)が何をしようとしているか、理解できたのではないだろうか。

 

 扉の鍵がキチンと閉まっていることを確認してから、八王子提督は仕事着ともいえる海軍士官用の制服を脱ぎ始めた。

 さらに白いアンダーシャツやブリーフまで脱いで全裸になると、着ていた衣類一式を寝台の枕元に乱雑に積み重ねる。

 

 執務室にこもりきりであまり屋外に出ず、陽に当たる機会の少ない彼の身体は、不健康なほどナマ白く、また体つきもインドア派らしく華奢で、少年らしい未成熟さを多分に残してはいたが、それでもやはり男のものだった。

 股間の陰茎も──あまり大きいとは言えなかったがそれでも──きっちり“牡”であることを主張している。

 

 しかし、普段なら幾分コンプレックスを感じているそれらの要素にも頓着することなく、彼は“着替え”にとりかかった。

 机の上に置かれた銀色の大きなアタッシュケースのような入れ物を開けると、そこには彼が望むモノがひと揃え入っていた。

 

 最初に手に取ったのは、あまり飾り気のない純白のショーツだ。ほぼ白無地に近いが、左右の鼠蹊部を覆う辺りに透かしレース状の装飾が入っており、それがいくらかフェミニンな印象を与えている。

 シルクや化繊でなくコットン製のように見えるが、実際には艦娘用資材から作られた謎素材なので、中破するほどの衝撃を受けても破れたりしないスグレモノだ。

 

 ほんの一瞬の逡巡の後、提督はソレに両足を通し、スルスルと腰まで引き上げた。

 サイズはちょうどよいようだが、年若い少年とは言えどもやはり男、“ソコ”がこんもり膨らんでいるのは隠しようもない……はずなのだが、ショーツの内側に何か仕掛けがあるのか、パっと見には膨らみはあまり目立たないようになっている。

 

 次に、ショーツと揃いのデザインになっているブラジャー……を着ける前に、何やらチューブから練り出したジェル状のモノを裸の胸に塗り付ける提督。コレは人体に悪影響のない医療用接着剤で、乾く前に急いでふたつのお椀のような肌色のナニカを押し付けて、無事接着されるのを待つ。

 1分ほど経って手を離した提督の胸には、プルンと揺れる立派なオッパイが出来ていた。胸パッド──というか人工乳房の類いだが、こちらも素材はシリコンとかではなく“資材”を基にした妖精さん製造による工廠製なので、かなり精巧だ。近づいて目を凝らし、肌との継ぎ目を発見しない限りは偽乳(ニセチチ)と気付かないだろう。

 

 「あ、ちょっと胸が重いかも。コレが女の子の感じ方なのかな」

 一部の貧乳層にひとり言で無意識にケンカを売りつつ、今度こそ3/4カップの白いブラジャーを手に取り、多少手間取りつつ、それを着ける。

 全裸の時とはうって変わり、この時点でも「ちょっと痩せぎすでボーイッシュな女の子」に見える姿となった八王子提督だが、無論、これは途中経過に過ぎない。

 

 まずは、膝上30センチはありそうな超ミニの黒いプリーツスカートを履く。島風の「履いてる意味がほとんどないスカート」ほどではないが、このスカートも、ちょっと屈んだり激しく動いただけで下着が丸見えになるだろう。

 続いて、ベッドに腰掛けて、白いラインの入った黒のニーソックスと前後に装甲板のついた鈍色のショートブーツを履いた。

 

 ボトムの次はトップだ。黒を基調に赤と灰色で構成された長袖のドイツ軍服風上着に袖を通す。

 ちなみに、前身頃に着いているボタンはすべて飾りボタンだったので、どうやって着るのか提督は疑問に思っていたのだが、背面の背骨に沿った部分にジッパーがあり、それを下ろす構造になっているようだ。

 背中にあるジッパーを締めるのにはかなり手こずったが、幸い関節は柔らかいほうなので何とかひとりでも上げることができた。

 

 ケースから金髪ロングのウィッグを取り出して被り、両耳の横あたりで錨を模した髪飾りを使って結わえて、二つ結びのお下げにする。

 目に青みがかった緑色のカラーコンタクトを着けることで、プリンツ・オイゲンらしいコバルトグリーンの瞳も再現した。

 両手に手首までの白手袋をはめ、最後に軍帽を被れば完成だ。

 

 高鳴る鼓動を押さえつつ、私室の隅に用意したスタンドミラーの前に歩み寄る提督。俯いていた顔を上げ、高さ2メートル弱、横幅は80センチほどある鏡を覗き込む。

 「! あぁ……」

 そこに映った姿は、プリン狂いの彼(あるいは今の姿なら“彼女”と言うべきか)が満足げに感嘆の溜息を漏らすほど艦娘プリンツ・オイゲンそのものに見えた。

 

 写真や動画でならよく知っている。

 よその鎮守府所属の相手を遠目に観たこともある。

 それでも、(鏡の中とはいえ)すぐ目の前に長年恋い焦がれてきた艦娘が“いる”ことに感動した“彼女”は、思わず相手──姿見に映った鏡像に手を伸ばす。

 

 普通なら、「途中で鏡のガラス面に指先が触れて我に返る」というのがオーソドックスな展開であっただろう。

 ところが、震えながら伸ばされた指はガラスに阻まれることなく、そのまま“境界”の向こうへとツプリと沈んだのだ!

 

 「──え!?」

 粘性の高い液体に突っ込んだかのような指先の感触に提督が戸惑う……のとほぼ同時に、鏡の向こうの“プリンツ・オイゲン”がニヤリと挑発的な笑みを浮かべたかと思うと、そのまま“彼女”の手首をつかみ、思い切りそれを引っ張る。

 

 「な…ちょ、キミはいったぃ……」

 誰何の声を上げる暇(いとま)もなく、“彼女”は向こう側──すなわち鏡の中へと引っ張り込まれ……そして、その部屋には誰もいなくなった。

 

  * * *  

 

 鏡に引っ張り込まれるという驚異の体験で気を失っていたのは、数十秒かせいぜい1分くらいのことだと思う。

 意識を取り戻したときに感じたのは、誰かに優しく抱きしめられている感触と、その誰かさんの甘く女の子らしいイイ匂いだった。

 

 「ふわぁ♪」

 まだハッキリしない意識の状態のまま、目を閉じてその心地よさに浸っていたかったんだけど……。

 

──チュッ♪

 

 突然、唇が何か柔らかくて温かいものに塞がれる感触に驚いて、目を開けてしまう。すると、すぐ目の前には、ニッコリと微笑む金髪碧眼の少女──夢にまで恋焦がれてきたプリンツ・オイゲンの顔があったんだ。

 

 「へ!? な、なんで……んんんむっ!!」

 

 驚きの声をあげかけたところで、再び唇を奪われる。

 半開きの口から舌を挿し込まれ、生温かい唾液を流し込まれ、舌同士がねっとりと絡み合う。

 

──クチュ……チュパッ……クチュクチュ……

 

 よく「甘く蕩けるようなキス」なんて比喩表現がされるけど、それが大げさなんかじゃなく本当に起こることなんだってことを、ボクは自分の身をもって実感した。

 ただディープキスをされているだけなのに、口から伝わるその気持ち良さで、全身が熱くなり、頭がボウッとしてくるんだもん。

 

 (はうんッ……ど、どうして…なんだろ……キスされただけで気持ちいいよおっ)

 口づけしたまま、優しく髪を梳かれ、指先で耳元やうなじを軽くくすぐられ、肩や背中を撫でられると、身体中からくたりと力が抜けてしまう。

 

 崩れおれかかるボクの身体を抱き止めると、彼女はそのまま傍らにあるベッドに仰向けに横たえてくれた。

 彼女の唇が離れたことで僅かに呼吸を整えたボクだっだけど、すぐに先ほど以上に呼吸と理性をかき乱されることになる。

 

 白手袋をはめた彼女の両手が、服越しにそっとボクの胸の上に置かれ、そのまま優しく揉み始めたんだ。

 目の前のプリンツ・オイゲンと同じくらいの巨乳に見えるとは言え、あくまでボクの胸は人工乳房(ツクリモノ)だ。

 いや、そのはずだったのに……。

 

──ムニュン☆

 「あン♪ ……えっ!?」

 艦娘用資材を素にした謎素材で作られた精巧な偽乳のはずのソコからは、しっかりと「揉まれる」感触が伝わってくる。それも、触られているというだけでなく、プリンの掌の温かさまでもだ。

 

 混乱しているボクを尻目に、彼女が鎖骨のすぐ下あたりに隠された留め具をプチッと外し、装甲板を模した灰色の前布をめくり下ろすと、ブラジャーに包まれた「ボクの乳房」が露わになった。

 

 途端になぜだかたまらなく恥ずかしくなり、彼女の視線から逃げるように身をよじろうとするが、彼女はそれを許さず、両掌でゆっくりと「ワタシの胸」を弄び始めた。

 白いブラ越しにでもはっきりわかるほど固くなった胸の突起を人差し指と中指で擦られながら、さらに力を込めて乳房が搾られる。

 

 「あぁッ……そ、そんな……ひうぅン!」

 抗議の声は、途中でそのまま甘い喘ぎへと変わってしまう──だって、今まで経験したことないくらい気持ち良かったんだもん。

 

 ボクの反応を見てニヤッと笑うと、彼女は音をたてて左の乳房に吸い付いた!

 軽く甘噛みしながら歯と唇で突起を刺激したり、舌で円を描くように舐め回したりされて、ボクは羞恥と官能の大波に弄ばれて身悶えするしかない。

 

 やがて未体験の快楽(しげき)に感極まったワタシは、ビクンと全身を震わせながら、軽くイッてしまった。

 “射精(だ)す”のとはまったく違う、大きな波にさらわれて、どこか連れていかれ、押し上げられるようなその感覚が、女の子の「イく」感覚なのだと、なぜかわかったんだ。

 

  * * *  

 

 ハァハァと荒い息を漏らす“彼女”の顔を満足げに見下ろしていた彼女(プリン)は、その頬にチユッとキスをし、耳元にフゥッと息を吹きかけながら甘い声で囁く。

 「あは、可愛い♪ もっともっと気持ちイイこと、たっぷり教えてあ・げ・る♪」

 

 そのままうなじにそっとキスをされ、まだ快感の余波に浸っていた“彼女”は、再び沸き上がる悦楽の予感に身心を震わせる。

 これ以上はマズいと思うのに、指先でお腹や太腿をまさぐられると、それだけで、溶けそうなほどの甘い刺激に身悶えてしまうのだ。

 

 「あっ、あっ、あっ……や、やぁーーーん♪」

 女の子みたいな……否、女の子そのものな甲高い嬌声が口から漏れたところで、すぐに唇で唇をふさがれ、屈服させられてしまう。

 (こ、こんなのヘンだよぉ……ボク、男のはずなのにィ……)

 頭の片隅でそうは思っていても、身体を蕩かす快楽には抗えず、ボーッと身を任せている間に、スカートをまくりあげられ、相手の手が両足の付け根近くにまで進攻してきた。

 

 「やぁんっ……ソコはダメ……っ」

 身体に力が入らないせいで抵抗らしい抵抗もできず、下着(ショーツ)は引き下ろされ、片方の足首に引っ掛けられたまま、両足を大きく開かれてしまった。

 股間やお尻に外気が当たってスースーする。

 

 「ひゃんっ!?」

 細くしなやかな指先が下半身に触れる。

 「や…やめて……ダメ……」

 口ではそう言いながらも、“彼女”は本気で逃げようとはしていない。それは自分でもわかっていた。

 他人の手指が自分のお尻や局部に触れ、撫で回す……その恥ずかしさとくすぐったさ、そしてそれらを大きく上回る得体の知れない感触(ここちよさ)に蕩かされて思わず熱い吐息を漏らしてしまう。

 

 ニッと笑ったプリンは、姿勢を入れ換えて“彼女”の足の方に腹ばいになると、じくじくと熱いナニカを漏らしている感覚のあるソコに吸い付き、ハムッと甘噛みしてきた。

 

 「ぃぁぇぅぉ〇×△□&!!!」

 初めて乳房を弄られた時をも大きく上回る衝撃(かいかん)に、“彼女”は言葉にならない叫びをあげ、身体を痙攣させる。

 

 (な…なに、これ……ボク…ワタシ……いったいどうなって……)

 小柄な体躯に似合わぬ胸が邪魔で、この姿勢では下半身が巧く見えないのだが、股間(そこ)を触られた感触は明らかに普段(いつも)と異なっていたのだ。

 

 不安と混乱に震える“彼女”の様子に構わず、プリンは口を離して右手の人差し指と中指を「本来ならば陰茎があるはずの場所」へと近づける。

 まるでもぎ立ての果実の感触を楽しむように、すべすべした太腿の肌の上を滑って、ゆっくりとソコに迫る2本の指。

 そして、“彼女”の「熱く潤った襞」に触れるか触れないかというところで止まり、また上に戻っていく。

 

 (やぁっ、ダメなのに……どんどん気持ちよくなって……)

 その絶妙な焦らし加減に、“彼女”の心は羞恥と、それをはるかに超える欲望でいっぱいになっていった。

 

 それでも自分から触れて欲しいとは言い出せずに、悶々とした内圧が高まっていた“彼女”だったが、何度目かの往復の後、プリンの指がそれまでの予想を裏切る動きを見せた。

 

──ニュプリッ!

 「ひゃうんッ!」

 愛液でぐしょぐしょに濡れた膣孔──男には存在しないはずのそこに挿し込まれた指先が、何度も何度もほぐす様にソコ弄る。それにつれて入れる指も1本から2本、2本から3本へと増えいいった。

 

 酸欠状態のように口をパクパクさせながら軽く痙攣する“彼女”の様子に、頃合いはよしと見定めたのか、ベトベトに濡れた指が引き抜かれ、そして……。

 

──ズプッ!!

 “彼女”の体内(なか)に、「女にはないはずのモノ」が侵入を開始した。

 

 「あぁぁァァァァァっ!!」

 (ふ、太くて硬いモノが……は、入ってくる……!

 ボク、本当は男のコのはずなのに……男の人のアレが……!)

 未経験──どころか、つい先刻まで存在すらしなかったはずの“彼女”の膣孔だったが、それでも指で丹念に馴らしたおかげか、ゆっくりとソレを飲み込んでいくのを、本人も理解していた。

 

 クチュクチュと淫靡な音をたてながら、肉の楔が“彼女”の熱く潤った襞の間へと沈みこんでいく。

 ほどなく、お腹の奥まで太くて長い肉棒が入り切ったことを感じて、“彼女”の目じりから光るものが零れる。

 ゆっくりとした優しい挿入のせいか、それほど激しい痛みは感じなかった。

 それでも疼くような鈍痛はあったし、自分の体内が他者のモノを受け入れ、繋がっていると実感すると、なぜだかハラハラと涙が出てきたのだ。

 二重の意味で「女にされた」ことが、悲しいのか嬉しいのか、もはや本人にもよくわかっていない。

 

 「可愛いね──涙を浮かべて恥じらうその顔も、初めての感覚に戸惑い震わせているその華奢な体も……」

 指先で優しくその涙を拭いながら、プリンツ・オイゲンが──そう呼ばれていたはずのモノが、彼女の耳元で囁く。それだけで、不思議と彼女は身体が熱くなり、歓喜の感情が湧き上がってしまう。

 

 「じゃあ……そろそろ動くよ」

 「んんぅぅッ!」

 大きく腰が引かれ、いやらしく粘つく蜜の音をたてながら、彼女の蜜壺に肉棒が突き立てられる。

 

 びくんと彼女の腰が跳ねあがり、軽く揺すられたかと思うと、ふたたび深く突き刺される。

 「んんっ……はぁっ……はうン!」

 前後の腰の動きで膣内をグリグリとかき混ぜられ、どんどん快楽のボルテージを高まり……かけたところで唐突に動きを止められる。

 

 その瞬間は、ひと息つけたものの、すぐに体内に籠る熱とむず痒さが耐え難くなり、ついに彼女の口から懇願の言葉がこぼれ出た。

 「あ、あのぅ、もっと動いて……」

 「うん? 動けばいいのかな?」

 じれったいほどの緩慢なスピードで動き出した意地悪な相手に、もはや言葉を飾ることすらできなくなった“彼女”は悲鳴にも似た大声で叫ぶ。

 「お…お願い、もっと速く、もっと激しく動いて……ワタシをイカせて!!」

 

 「ん。了解」

 その言葉が聞きたかったとばかりに、ピストン運動が再開され、先ほどまでに倍する激しさで、“彼女”の膣内(なか)を攪拌する。

 さらに、腰の動きは止めないままに、ブラをずらされて露わになった乳房が形が変わるほど強く揉みしだかれる。

 

 「はぅ、だ、ダメ……はげしすぎる……」

 そう言いながらも、彼女の顔は、生まれて初めて味わう女の快楽に溺れて多幸感に蕩けた、まさに「牝(おんな)の貌」になっていた。

 

 「まだまだ、こんなモノじゃ、ないです、よッ、と」

 仰向けに横たわっていた彼女の身体が持ちあげるように抱き起され、対面座位の姿勢になる。

 

 「あぁっ、もう、ダメ、だめなのっ! もう、ワタシは……あひンっ!」

 肉棒がさらにいっそう深く胎内に突き刺さる形となった彼女はイヤイヤをするように首を横に振るが、身体の方は快楽に正直で、大きく広げられていた足が無意識に相手の腰に堅く絡みついている。

 いつしか腕も相手の首に回され、そのまま唇を重ねて貪るようなキスを交わしていた。

 

 そうこうする間に、彼女の雌穴を出入りする肉棒の動きはいっそう激しさを増し、何度も何度も突かれてお腹の中をかき回され、深奥部をコツコツと音が響くほど亀頭で叩(こづ)かれる。

 

 「かは……っ…………くふぅ……んん……」

 彼女の口からは既に意味のある言葉が漏れて来ない。

 (ダ…メ……もぉ……わた、し……壊れちゃう……)

 ガクガクと全身をふるわせながら、目の前がチカチカするような感覚とともにスーッと意識が遠くなりかけた彼女だったが、目の前の存在がソレを許さない。

 

 「まだ、まだだよ。もっと高みに連れていってあげる」

 腰を抱きよせていた手がお尻の谷間へと動き、汗と愛液でしとどに濡れた後孔に、ズブリと中指が挿し込まれた。

 さらに左の乳首をカリッと甘噛みされ、3ヵ所からもたらされる強い快感に、ついに彼女は限界を迎えた。

 

 「あぁっ……はっ、ふっ……ひ、ぃやぁ!!」

 絡みついた腕から力が抜けてばたりと落ちる際に、相手の頭に手が当たった弾みで「相手が被っていた金髪ロングのウィッグ」が外れ、その下から「日本人らしい短めの黒い髪」が現れる。

 それとともにはっきりと見えるようになった顔は、彼女にとって見覚えがあり過ぎる程ある、とある男性のモノに他ならない。

 

 「え……ぼ、く……?」

 (な、なんで……めのまえに……ぼくが……それじゃあ……わたし、は……いったい……だれ?)

 同時に、身体の奥深くに撃ち込まれた楔が暴発し、胎内にドクドクと熱い白濁液を流し込まれるのを感じながら、頭の中が真っ白になった彼女は、今度こそ意識を喪ったのだった。

 

 ……

 …………

 ………………

 

 翌朝、いつもの始業時間である9時に部下の艦娘たち全員を非常招集した「八王子提督」は、皆の前に立ち、新たな艦娘が戦列に加わったことを告げた。

 

 「じゃあ、プリン、自己紹介してくれ」

 「はい、Admiralさん♪」

 「提督」の背後から歩み出た金髪碧眼の美少女は、頭にかぶったドイツ軍帽の位置を軽く直すと、背丈の割に豊かな胸を張りつつ、ピッと敬礼して言葉を紡いだ。

 「Guten Morgen! 私は、ドイツ生まれの重巡、プリンツ・オイゲン。

 アドミラル・ヒッパー級3番艦です。よろしくね!」

 

 その後、待望の嫁艦たるプリンツ・オイゲンを秘書艦に任命した「八王子提督」は、それまで以上に優秀な功績を上げるようになる。

 職務を離れた私生活面ではプリンとイチャコラしている姿が方々で目撃されたが、彼の部下や同僚たちは八王子が中一の頃からどれだけプリンツ・オイゲンを心待ちにしていたか熟知していた(※愚痴を聞かされていたともいう)ので、「まぁ、仕方ないか」と半ばあきらめモードだ。

 

 プリンが練度99に達した時、「提督」はそれまで大切にとってあった“指輪”を彼女に贈り──もちろん彼女も満面の笑みでそれを受け取る。

 ケッコカッコカリ後5年余りで退役したプリンツ・オイゲンは、その日のうちに「八王子優史」と結婚(ガチ)し、八王子プリンとして彼の妻になった。

 残念ながら敬愛する「姉さま」ことビスマルクには現役時代・退役後通して会えなかったものの、優しい(かつ微Sで絶倫の)夫とのあいだにふたりの娘も生まれ、「女として非常に幸せな生涯」を送ることになったのだった。

 

-Happy End?-




「鏡の中に映った自分そっくりのナニカが現れて、エロいことを仕掛けてくる」というのはエロ漫画やエロゲでよくあるシチュですよね! 
 なお、“鏡”の原理自体は、正直詳しく考えてません。「“世にも●妙な物語”的に原理は不明だが、鏡の中の自分(?)が実体化して、本来の自分の“提督”という立場を奪い、自分はその憧憬/恋慕/肉欲の対象であるプリンツ・オイゲンの姿と立場を与えられた」──とでも考えてください。そのテの話のお約束で、プリンの着任は、なぜか大本営にもいつの間にか正式に登録されているということで。

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