誰にも相談出来ない内容のため、藤原に頼るが、白銀が思っていた以上の展開になり──!?
かぐや様のエロSS書こうとすると、何故か藤原のSSになってたでござるの巻
「藤原書記、折り入って頼みたい事がある!」
「お断りします!」
生徒会の業務が終わり、今は白銀と藤原だけとなった放課後の生徒会室。
白銀の渾身の頼みは、藤原に一考の余地もなく拒否されていた。
「何故だ! 話くらい聞いてくれてもいいだろう!?」
「いやですよ! だって話を聞いちゃったら、またいつもの流れで会長のポンコツを治すための地獄の特訓に巻き込まれちゃうじゃないですか! そうやって少しずつ私を洗脳していくつもりなんでしょ、エッチな本みたいに!」
「いや、違っ! 確かにちょっと性的な悩みなんだが……」
「違わないんですかっ!? 会長のケダモノっ!!」
「だから話を聞いてくれって! その、だな。最近とある女子とそれなりに関係が縮まってな」
「えっ、会長そういう相手いたんですね! なんだ恋の相談ですか、これは確かにラブ探偵チカの出番ですね!」
「その、それが、その女子と『大人のキッス』までしたし、思いが通じあったと思っていたのに、次の日には、「キッスしたくらいで付き合ってるなんて突飛」だとか、「気分が乗れば誰とでもする」とか言われるわ、態度も冷たくて、話そうとしても避けられるわ、女心が全然理解できなくて女性不信になりそうなんだ」
「ふ、ふえぇ」
(会長の相手ってそういうタイプの人なんだ!)
よもやかぐやの事だとは全く思いもよらない藤原であった。
「なるほど、そこでこのラブ探偵に、女心を教授して欲しいという事ですね!」
「いや、それは別の人に相談するからいい」
(藤原に相談したら引っ掻き回されるだけで進展しなさそうだし)
「何でですかっ! って、それじゃあ私にはどういう相談何ですか?」
「その……な」
「はい」
「実はな…………」
「はい」
「……………………………………………………」
「長いっ!! もういいから思い切って言っちゃって下さい、ちゃんと聞いてあげますから!」
「す、すまん。その、実はそれ以来、勃たないんだ」
「……え? 何がですか?」
「だから、俺のアレが、全く勃たなくなってしまったんだ!」
「……………………………………………………」
これには流石に脳の処理が追いつかず、死んだ顔になる藤原。
「ふ、藤原?」
「知りませんよ!! なんて相談を私にするんですか! 石上くんとかに相談すればいいでしょ!?」
もおおおぉ、と憤慨する藤原。尤もである。
「い、いや。普段から下ネタ話す友達同士とかならあるかもしれんが、普段そういう話しない男友達にエロい話とかってしにくいじゃん? 女子が思ってるより、男子のエロ話ってデリケートな問題なんだよ。それに後輩に情けない話するのもアレだし」
「そんなデリケートな問題を何で私にしちゃうんですか!? 私だって花も恥じらう乙女なんですからね!」
「俺だって恥を忍んで相談してるんだ。だが、こんな相談藤原以外に出来る筈がないだろう」
(藤原を乙女と思ったことはないが)
「私、だけ?」
普段恋バナから除け者扱いされる藤原は、真剣に必要としてくれる相談に飢えていた。
「ああ、他の誰にだってこんな情けない話は出来ない」
(生徒会長としてのイメージに関わる!)
「し、しょうがないですね、話を聞くだけですからね?」
藤原千花、伊井野ミコにも負けず劣らずのチョロさである。
「それで、私はどうすればいいんですか? 正直、男性の身体の事なんて分かりませんよ?」
「ああ、それについては考えてある」
「流石会長ですね、それでどうするんですか?」
「藤原、ちょっと服をはだけてみてくれ」
「帰ります」
「ちょっちょっ、ちょっと待ってくれ!」
「やっぱりそういう展開じゃないですか! 女の人の体が見たいならエッチな本とかでいいでしょ!? 何で私が一肌脱がなきゃいけないんですか、物理的に!」
「いや、俺だってそうしたいところなんだが、携帯でそういう画像とか見ても反応しないから困ってるんだって。それに家には親父や圭ちゃんも居るからあんまりじっくり時間取れないし、勉強も手につかなくて、夜も悶々として眠れないんだ!」
そこで藤原の脳裏に一つの光景が浮かぶ。
白銀は妹の圭と、しきり一つしただけの同室で寝ていると圭から聞いた事がある。
それなりのお嬢様である藤原には想像もつかないが、そんな状態で白銀の性欲が溜まりに溜まってしまえばいくら兄妹であっても……
『もう我慢の限界だ、圭ちゃん』
『いやっ、何するの兄さん』
『静かにしろ、今日からお前は俺の性欲処理係になるのだぁ』
『いやぁぁぁぁあ!!』
(なんて事になるかもしれない! それだけは阻止しないと!)
「わ、分かりましたよ、会長を興奮させればいいんですよね。でもちょこっとだけですからね? えーっと、ちらっ?」
藤原はほんの少しだけスカートをめくってポーズを取ってみた。
「うーん」
「あれっ、無反応!?」
藤原的には、割と頑張って見えないギリギリまでめくり上げたつもりだったが、実際はほんの数センチめくっただけであり、エッチな画像でも反応しなくなっている白銀を反応させる程のものではなかった。
「いや、違うんだよ。なんて言うか、エロいっていうのは、見える見えないより、『見えるかもしれない』っていう期待と、『見られるかも知れない』っていう恥じらいのバランスが大事だと思うんだよ。だから藤原みたいに見られる事前提でポーズ取ったりするのはちょっと違うっていうか、エロティシズムっていうのもなかなか難しくてな」
「なんで私、やりたくもないのにエッチな事の指導受けてるんですか?」
理不尽さにまたしても表情の消える藤原。
「そうだ、とりあえず俺は目隠ししてるから、藤原の限界まで挑戦してみてくれないか?」
「え、なんだかそれっておかしくないですか? 会長に見せるためなのに会長が目隠しするって……」
「いや、大丈夫だ。目隠し越しに女子が服をはだけるとかそれはそれで興奮するものがある」
「へ、変態さんだぁぁあ」
だが、こんな相談自体が相当な変態なので、誰かが入ってこないよう、念入りに鍵を閉めて、とりあえず言う通りにする事にした。
「えーっと、見えてないですよね、会長?」
「ああ、誓って何も見えない。安心して藤原の限界を探ってくれ」
(うう〜、会長がそういうなら嘘じゃないでしょうけど、やっぱり思ったより恥ずかしいですよ、これ)
先ずは先程くらいにスカートをめくってみる。が、確かにまだ『恥ずかしくない限界』まででしかなかった事に気付く。
(こんな事でも、会長が真剣に悩んでるんですから、私も少しくらい頑張って協力するべきですよね)
さらにスカートをめくり、下着が見えるスレスレまでめくり上げる。
意外にもまだ恥ずかしさはなかった。
(見えてないって思えばそんなに恥ずかしくないですね。じゃあこっちも)
シュル──
続いて、胸元のリボンを解き、肩を露出してみる。両肩まで出した所で、ブラの紐が見えている事に気づく。
(紐が見えちゃってる! で、でも会長には見えてないし、これくらいならもし見られてもまだ大丈夫、かな?)
上は肩までは大丈夫。そう思って下を更にめくり、今度は片側だけをめくり、下着の横側が見えるところまでめくり上げる。
(ああぁ、これは完全に見えちゃいます! 横側とはいえ、見えちゃってます!)
流石にこれは限界だと思った藤原。しかしこれで会長が満足出来るのだろうか。
藤原も詳しくはないが、エッチな画像というからにはかなりの露出、もしかしたら全裸の画像かも知れない。
それでも反応しない白銀に、こんな程度で反応されられるのか?
もし、自分の限界だと言って全く反応しなければ、それは自分の魅力がその程度だと言われているのにも等しいのではないか。
それは乙女のプライドが絶対に許さない。
ならばもう少し頑張って、確実に白銀を興奮させられる状態を探そう、と藤原は心に決めた。
(とは言っても、これ以上どうすれば……)
本気になった藤原だが、男子の喜ばせ方など知らないお嬢様。これ以上は難しいが、一つだけ自信を持てる場所がある。
(私知ってます! 男子は大きい胸が大好きだと言う事を! これを使わない手はありません!)
街を歩けば男性からジロジロ、学校を歩いても男子からジロジロ、自分の胸が大きくて注目を浴びやすい事は、流石の藤原も理解していた。
(でも下着姿はやっぱり恥ずかしいし、谷間をチラッと見せれば興奮しませんかね?)
何とか少しだけで抑えようとしていた藤原だが、肩まではだけていた事を忘れて抑えていた手を離してしまった。
秀知院の女子制服はワンピース型なので、当然、脱げる!
パサリ──
「〜〜〜〜!!?!?」
覚悟を決める前に下着のみの姿になってしまった藤原。とっさに悲鳴だけは抑える。
「ふ、藤原、どうかしたか? なんか声にならない声が聞こえたが」
「い、いえっ、何でもないです! だから絶対に動かないでくださいね!」
目隠しがズレるなんていうラブコメ漫画みたいな展開にならぬよう、必死に止める藤原。
(ああ、今私男子の、会長の前で下着姿になっちゃってます。目隠し一枚取ったら私の体、見られちゃいますぅ)
布一枚に自分のあられもない姿がかかっている。その事実に藤原の体の震えが止まらなくなる。
(は、早く制服を拾わなくちゃ……)
そう思うが、自分の体が自由に動かず、ノロノロと屈む。
その時、内腿がやけに湿り気を帯びている事に気づく。
(え、私、何でこんな、会長の前で下着姿になって、こんなに濡れちゃってるんですか!?)
自分でも気づかないほど、いつのまにか下着に染みができていた。
(わ、私、会長に見られるかもって、思って、こんなに興奮して、ビショビショに濡らしちゃってます! どこも触ってもないのに!)
藤原とて、性に興味のある年頃。父親にバレないようにケータイなどで過激な少女漫画などを読んだ時にはつい自慰行為に耽ってしまう事もある。
だが、それゆえに、触れてもいない秘部がこんなに濡れるほどの興奮は一度もなかった。
(ああ、自覚したら身体が疼いてきちゃいました『見えてないのに』。ダメなのに、会長が、目の前に座ってるのに『見えてないなら』)
もはや自分を抑える為の思考すら興奮の材料となり、藤原はとうとう耐えきれずに、自分の身体にそっと指を這わせる。
(っんんん! はぁん!)
まだ太ももを撫でただけなのに、自宅での自慰とは比べものにならないほどの快感が身体中を駆け巡る。
その刺激を慣らしながら、そっと下着の中心に指を当てる。
(あ、凄い、濡れてる。 お気に入りの下着に染みがついちゃう)
どこか現実逃避のようなふわふわした思考の中で、指だけが意思と関係ないように艶めかしく動く。
シュリシュリと、音が出ないように小刻みに指を動かす。
もどかしい快感がジワジワと込み上げるが、バレない程度の動きのため、余計にフラストレーションが溜まる。
(もう、下着の上からじゃ、だめっ!)
とうとう耐えきれずに、ブラをめくり上げ、ショーツに指をかける。
白銀の前で全てを晒す羞恥心よりも、快感を求める欲求が上回った結果だった。
(ああっ、ついに私、会長の前で全裸になってしまいました! 今、会長が目隠しを取ったら、私のおっぱいも、お、オマンコも全部見られちゃいますぅ!)
快楽と羞恥心が限界まで達した結果、正常な判断が出来なくなり、更なる快感を貪ることしか考えられなくなっていた。
もう既に、思考は『見られないように』から、『見られるかもしれない』事のスリルを味わう事へと変貌し、大胆さは更に歯止めを忘れて暴走していく。
(か、会長、見てください。これが、わ、私のオマンコですよ、っっっ、これっ、すっごく恥ずかしいですっ!)
白銀の目の前まで近づき、くぱぁと膣内まで曝け出す藤原。羞恥心の分だけ快感が身体を駆け巡る。
(こ、これっ、だめっ! 気持ちよすぎて、指が勝手に動いちゃう! あっ、あっ、いいっ、いいですっ、会長ぉ!)
その時の白銀の視点からは、当然視界がふさがっているので、何もみえていない。
しかし、こんなお願い普通なら引っ叩かれて軽蔑されてしかるべきなところである。
藤原もすぐ根を上げると思っていた白銀からすれば、下着がチラ見えする程度でも充分有り難いと思っていたので、こんなに時間が掛かっている事に、少々期待が高まってきていた。
(これ、もしかしたら、下着姿とか、谷間くらい見れるんじゃね!?)
なんて密かにドキドキしている目の前で、全裸で自慰行為に耽っているなんて思いもよらなかった。
だから、突然近くでクチュリ、と音がしても、それが何の音だかはわからなかった。
「ふ、藤原? なんかすぐ近くで変な音がしてるんだが……その、水の音みたいな」
「き、気のせいですよ、会長。 多分コーヒーポッドの水の音が、目を瞑っているせいで、聴覚が過敏になって近くに聞こえてるんじゃないですかね?」
なるほど、そういう事もあるかもしれない、と白銀は思った。
何より、近くで女子がエッチな姿でいる状態に、期待と妄想が合わさって、それ以上の考えには及ばなかった。
しかし、このクチュクチュという音には何故か耳を傾けてしまうというか、聞いていると段々とムラムラしてくる響きがあった。
白銀は普段家で自慰に耽る時も、トイレの中などで手早く済ませてしまうタイプである。
しかもイヤホンなどを所持していないので、動画や音の出る物は避け、画像などに限定しているため、こういう音に馴染みがなかった。
しかし、だからこそ新しい刺激として男子の本能が性的欲求を刺激し、白銀の陰茎に影響を与えた。
ストレートに言えば、勃った。
クチュクチュ、チュプ、ニュプ
もはや周りが見えずに自慰に耽る藤原は、音を立てる事も気にせず一心不乱に指を動かしていた。
(ダメだってわかってるのに、会長に聞こえちゃってるのに、気持ちよくて何も考えられない!)
そんな状態でもうすぐ絶頂を迎えそうな程に高まってきた時である。
「ふ、藤原? なんかすぐ近くで変な音がしてるんだが……その、水の音みたいな」
白銀から急に声がかかり、心臓が止まりそうなほど驚く藤原。
それと同時にゾクゾクと快感の波が駆け巡る。絶頂寸前だった事もあり、思わず声が出そうになった。
「き、気のせいですよ、会長。 多分コーヒーポッドの水の音が、目を瞑っているせいで、聴覚が過敏になって近くに聞こえてるんじゃないですかね?」
何とか落ち着いた声で返せたが、今のは危なかった。ここで絶頂の声を上げれば、流石に白銀にバレてしまうところだった。
少し落ち着こうと思った瞬間、藤原の目に入ったのは、白銀の股間、ズボン越しながらもハッキリと分かるくらいに勃起した陰茎である。
(え、アレって、か、会長のお、おちん……!? 勃たないって言ってたのに、あんなに大きく、あっ、ダメっ、これ、ヤバイやつ〜〜〜っっ!!)
白銀の勃起した陰茎を目にして、とうとう堪えきれずに、絶頂を迎える。堪えたと思った一瞬油断した瞬間だったため、盛大に潮を噴いて絶頂する藤原。
しかも白銀の顔の前で、である。結果は言うまでもない──
「ぶわっ!? 何か水がかかって、何があったんだ藤原?」
流石に顔に水がかかればとっさに顔を拭ってしまうもの。
その拍子に目隠しがずれ、白銀の視界が開かれた。
「…………えっ!!?!?」
「あっ、あっ、あっ、ああぁあああ!」
(とうとう見られちゃった! 私の体全部、しかもイッた直後のオマンコまで全部。これ、スゴい、また気持ちいいのが来ちゃう!)
「ん、んんんんんっっ!!」
見られた事で、またしても絶頂を迎え、再び白銀の顔に潮がかかるが、白銀は目の前の光景が脳内で処理出来ずに微動だにできなかった。
「はふぅ、もう立ってられないですぅ」
パタリと二度の絶頂で足腰が立たなくなってしまい、へたり込んだ藤原を見てようやくハッと再起動を果たす白銀。
「ふ、藤原……」
もうギンギンに勃起した陰茎をズボンから取り出し、近寄ってくる白銀を見て、藤原は覚悟を決めた。
(ああ、やっぱりこうなっちゃうんですね。会長のオチンチン、凄く大きくて、エッチな形してます。指でも凄かったのに、あんなのが入っちゃったら、私、どうなっちゃうんでしょう)
始めて見る男性器に、これから迎えるであろう初体験にドキドキしつつ、目を瞑る藤原。
しかし、その瞬間はなかなか訪れず、目を開けると、そこには──
「ふ、藤原っ、うっ!!」
シコシコと、自分で自分を慰める白銀。絶頂を迎えたらしく、藤原の体にも精液が飛び散る。生臭い匂いを体中からさせる藤原をよそに、えらくスッキリした表情の白銀。
「いやー、まさか藤原がここまでしてくれるなんてな。ここ最近溜まってた分が全部解消されて、今日はしっかり眠れそうだ。ありがとな藤原。これで体拭いて風邪ひかないうちに服着ろよ、じゃあまた明日な!」
流石に白銀も、女子に向かって自慰の挙句ぶっかけは恥ずかしかったらしく、そそくさと帰り自宅を整えて出ていく。
残されたのは、せっかく決めた覚悟と、一方的に盛り上がった気分をどうしたらいいか分からずに、ただ呆然と見送るしかない藤原だけだった。
「か、会長のバカ〜〜〜〜!!!」
もおおおぉ、と叫ぶ藤原の声が、誰もいない生徒会室に響きわたった。
本番なし?
いいえ、これが本番です