グリフィンに所属している、何処にでも居るような指揮官と彼指揮下の戦術人形達が繰り広げる日常とか戦場を書いていきます。
本編がシリアスしていますが、ほんわかした話を書いていけたらな と思っています。
日記形式・通常形式に分かれると思います。
R-18物は過去に書いていた物含めて初めてになりますが、宜しければご覧ください。
『……以上で今期総会を終了する。 各員今後とも宜しくお願いする』
クルーガー社長の言葉を最後に今期決算報告会議が終了する。 本部に集まっていた各地の指揮官は各々護衛として連れてきた戦術人形を引き連れて総会を後にする。
資料として配られた収支報告書や現在の戦況が書かれた書類を纏め、持ってきたカバンに仕舞おうとすると横から声が掛けられる。
「指揮官、お疲れ様です。 書類をお預かり致しましょうか?」
「ああ、じゃあお願いします」
失礼致します と横から手が伸び、纏めた書類を持ち自身の肩掛けバックへと丁寧にしまい込む……薄い緑は若草を、水色の瞳は流れる流水か雨上がりの水溜りを彷彿する彼女はアサルトライフル(AR)戦術人形「FAMAS」だ。
第三次世界大戦前にあった一つの国家、仏蘭西という国で作製されたARを扱う彼女が、本日行われた会議に参加している私の護衛役だ。
「ん~っ! ぷふぁ……何があるわけでも無いけど、やっぱり動けずに座っているのは疲れるね……」
「ちゃんとお話を聞いているからですね。 一部の方は居眠りをされているようでしたが……」
「疲れているんだよ……多分。 まあ、私達の基地は明日が休日なので少しのんびり出来るけどね」
「でしたら、少し寄り道をしてゆきますか? 息抜きも必要でしょう」
腕を伸ばしたり、首を回したりと凝り固まった筋肉を解しながらFAMASと雑談をする。 彼女から息抜きにと寄り道を提案されたのはありがたい事だ。 実は私には行かなければならない場所があるのだから……
『そういえば指揮官、君に意中の女性は居るのかね?』
その質問は今期報告についての確認をしている時に行われた。 最初は質問の意図が分からず暗号文章か盗聴されている等の暗号化と記憶を漁ってみたが、そのどれにも該当するものは無かった。
どの様な意図があるのか と質問すると、彼……G&K社長、クルーガーはその面に苦笑を浮かべて顎髭を撫でながら微笑んだ。
『ハハハッ……指揮官、文字通り君が恋をしている女性・または人形は居るのか と言う事だよ。 他の指揮官だと偶に耳に入るのだが君の話は聞こえた試しが無いからな』
「は、はあ……意中の女性は居りませんし、戦術人形達はその……部下で」
そう場を濁そうとするのだが、それよりも速く社長は咳払いをした。 その先は言うなという意味合いだろうと深読みし、私は口を塞ぐ。
『んんっ! その言い訳は聞けんな。 君の言う通り部下と上司で恋愛・結婚が出来ないとすると……分かるだろう? 君のそれは逃げにしかならん。 ハッキリと言おう、好意を持つ人形達に逃げる事は許さない』
ギロリ と社長の瞳が光り、声色は低く私は俊二に背筋が伸び敬礼を送る。 歴戦の兵士に新米が出来る事は敬意をもって対応する事だけである。
「はいっ! 申し訳ございませんでした!」
『うむ、で だ。 話は戻るが……どうなんだ?』
だがその雰囲気も直ぐに霧散し、嬉々として人の恋愛事情を探ろうとする姿は噂好きの好々爺然としていてその見た目に反して愛嬌がある。 今でも通信用ホログラムで内緒話をする様に片耳を向け、口に手を当ててにやけながら私に続きを促す。
「……正直気になる娘は居ります。 しかし……その、側に居てくれるだけでも十分でして……情けない話ですが、一歩を踏み出す勇気が無いです。 今の関係が壊れるくらいならば、そのままで と」
私だって男だし、美人・可愛い・綺麗と様々なタイプの女性型人形が居れば……まあ、気になる娘の一人は出てくる。 社長に言われるまでは、彼女達は部下であり命を預かる存在なのだからと自分に言い聞かせ、表面に出てくる事は何とか戒めていたのだが……促したのは社長だ、なら今思っている事を暴露してしまっても問題無いだろう。
『……ふむ、よし分かった。 今月末に本部で総会があるだろう、その日に意中の娘を連れてきなさい。 俺が指揮官の背中を押してやろう』
ニカッ と笑顔を浮かべグッ と親指を立てる社長、正直お断りしたい……大体重役の人が張り切る時というのは碌な事が起こらない。 が、逆に言えばそれくらい思い切らなければ私は決断しないとも言えるだろう。
「分かりました、よろしくお願い致します」
それが数日前の通信であり、総会前に彼の秘書だと名乗る戦術人形の一人から封筒を預けられていた。 開けてみるとA4サイズの用紙と名刺くらいの大きさの黒いカードが中身だ。 その黒いカードはよく見たことがあるブラックカードと呼ばれる物に似ていた。
それはグリフィンが社内で運用するコインと呼ばれる仮想通貨で、通貨を使い本部へ申請すると無秩序・ランダムに宿舎の家具や、それに混ぜられて戦術人形用のスキン……殆どは戦術人形の着ている衣装を変更する申請書が届けられる。
衣装用のスキンは人形達にプレゼントと言う形で渡されるのだが、偶に同じスキンの申請書が送られてくる事もあるのだ。 その場合、やはり本部に報告すると申請書を送り返す代わりにこのカードが送られてくる。 そのカードを集めると、無秩序に送られてくる物を指定して交換する事ができるのだ。
だが、今手元にある物は普段見慣れたブラックカードとは違い、指揮官の身分を示す氏名やIDナンバーが明記されている。 また光にかざすとG&Kの社章が浮かび上がる手の入れ込み様だ、複製する事は難しいだろう。
A4サイズの用紙には地図と住所が記されており、そこに向かう様指示されている……場所は管轄区の中心街に近い場所だ。 近くを見渡すと高級商店や専門店等が軒を連ねており、街頭警護に立つ戦術人形達の数も一般の場所より多い。
FAMASと雑談をしながら目的地にたどり着くと、周囲の商店や建物と外観は揃えるような作りなのだが、扉周辺の作りが要塞の入り口の様に見える建物へとたどり着いた。 まるで敵が襲撃してきた際、入口付近で迎撃する事を想定している様な作りだ。
「ここ、で宜しいのですか?」
「うん……住所的には、多分……」
FAMASが不思議そうに目線を建物と私の間で行き来させるが、私自身本当にここで正しいのか分からない。 が、ええい一杯食わされたらそれまで。男は度胸、迂回とかそういったまどろっこしい事を考える前に突撃だ。
意を決してFAMASを引き連れ、ドアを開け……ようとした所で扉横に付けられたインターフォンから身分証の提示を求められる。 基地内で普段着ける事を義務づけられている社員証で良いらしく、胸元にピンで止められた物を提示するとドアのロックが外れる音がした。
インターフォンの案内に従って扉を潜ると受付であろう場所が広がる。 奥の方からは何かの音楽が聞こえてくる……恐らくクラシック音楽だろうか? 弦楽器の優しい音色が耳朶を打つ……周囲も木製の優しい色使いを意識している様で、調度品もそれぞれ主張し過ぎない様にだが寂しさを感じない様に配置されている。
「いらっしゃいませお客様、本日はご来店頂きましてありがとうございます。 当店のご利用は初めてですね?」
「はい、えっと……」
木製のカウンターより一人の人形が私の目の前まで歩いて来る。 どうやら身分証で来店経験があるかどうかを照合し、スムーズに案内が出来るようにしているのだろう。 とりあえず指示書では受付の係員に渡す様書かれていたので封筒から取りだし彼女へと差し出す。 差し出されたブラックカードを手に持つ機器へスキャンさせ
「確認致しますので少々お待ち下さいませ……はい、完了致しました。 ようこそバーG&Kへ!」
さて、どんな所かと身構えていたがなんてことは無い。 どうやら歌劇やショーを見ながら飲食を楽しむ……さらには勤務している戦術人形と話したりお酌をしてもらえるという……昔はキャバクラと呼ばれた物に近いらしい。
1階ではバーカウンター、ステージの他、テーブルと椅子を囲ったブースが幾つも配置され、そこでお酒を飲んでいたり、ここの勤務を示すネームプレートを付けた人形達が客であろう者達と楽しげに会話していた。 逆に2階はステージが見えやすい様限られたブースしか置いておらず、私以外の客は見えなかった。
戦術人形はI.O.P.から貸し出しで配備されるのだが、使い方や性格が分からないと指揮官とのいざこざや、見た目に反して戦い方が荒い等といったミスマッチを恐れた上層部が、リラックスしながら彼女達がどういう人形なのかを事前に知る……という名目でこの場所は設立された様だ。
ただ、それが何故ステージ上で歌ったり踊ったりする事になったのかは分からない。 どうも本当に昔の頃、歌劇やレビューショーは自らを清め、悪しき魔を討つ力を養うという文献があったらしい……眉唾物である。
「まぁ、凄い事は確かなんだろうけどね……」
「あら、理解して頂けるのですか?」
「人形だって努力する必要があると言う事は知っているからね。 頭で理解出来ても体が動かなければ意味が無いし、電脳で命令しても義体の反応が鈍い、またはラグが生じていたら命令と実際の動きに相違が出来てしまう。 今ステージに立つあの娘達は微塵もそれが無い、相当練習してるんじゃないかな」
さて、何故こんなにも饒舌なのかと言うと、隣に居る娘がFAMASで無い事もそうであるが、彼女の服装がバニースーツである事が最大の原因だ。
SPAS-12と呼ばれるショットガン(SG)戦術人形で、I.O.P.の新型らしく近々他の基地にも限定配備されるモデルである。 まあ……その、なんだ 一部装甲がとても分厚い娘で視線の置き場に困る。
FAMASはと言うと、2階に案内してくれた他の人形と目を合わせ、何か驚いた様な表情をすると私に目配せをして何処かへと行ってしまった。 変わりに来たのがSPASであり、先程の様に呟いた言葉でも彼女は拾っては話題にしてくれるのだ。
「あははっ、指揮官はそう理解してくれる人なんですね……配備されている人形が羨ましいですよ」
「……口だけかもしれないよ? 外見だけはどうとでも整えられるものだしね」
「いえ、私こう見えても人を見る目はありますよ? それにお連れになっているFAMASも、貴方の事を心から慕っているみたいですし」
ははは、ナイス褒め言葉。 それが本当ならばどんなに心強いか……
「告白、まだなんですよね?」
「んぐっ!?」
ゲホゲホと咽る私に、SPASが慌てて背中を摩ってくれる。 確かにそうなんだけど核心を突くのが唐突過ぎて驚きのあまり飲んでいたり物が気管に入りそうになった。
「……何でそれを?」
「ここに来る指揮官さんは大体、あと一押しが足りない人がお酒の力を借りる為に訪れる方と、ストレスで心が潰れそうな人が、部下に見せられない弱味を見せに来る人と2分出来るので。 指揮官さんは付き添いを1人だけ連れて来てました。 つまりそういうことなのかな と」
「……まあ、そこまでバレているなら隠す必要は無いか。 その通り、社長に相談したら背を押してやるってね。 紹介されたのがここって訳さ」
カランッ と氷がグラスを叩く音が響く。 丁度間の時間なのかレビュー時に流れている演奏より控えめな音楽にその音は良く響いたように思える。 余り苦くないお酒として、SPASが見繕ってくれたカルーア・ミルクに口を付けながらぼんやりと考える……あれ、そういえばこれ何杯目だっけ? まあ甘い味わいからそこまで強くないのだろう……うん、多分SPASだって私があまり酒を飲み慣れていない事も、察しの良い彼女なら分かっているだろうからね。
それよりもFAMASはどうしたんだろう……もうかなりの時間を空けていると思うのだけど……
「し、失礼致します……指揮官」
「ん……? えっと、君は……FAMAS?」
床を硬いブーツが叩く音が近づいてくると同時に誰かから声を掛けられる。 聞きなれた声に顔を上げると、紅いグリフィンの制服……だが、ロングコートが膝上あたりのショートに変更されており、自分が着ている物とほぼ同じ作りを着ているFAMASが私の前に立っていた。「あの……すみません、何かおかしい所がありますか……?」
不躾で悪いが何故? とつま先から頭上までゆっくりと眺めてしまったからか、頭に被っていた制帽を胸元で握りしめ、頬を染め私を不安げに見つめる。 そんな事は無い、とても似合っている と慌てて謝りながら伝えると安堵したように少し微笑んでくれる。 隣でSPASがようやく決心が着いたみたいですね とにこやかに微笑んでいるが何か知っているのだろうか?
普段でも綺麗な肌をしているのだが、化粧を少し施しているのかその笑みは私の心音を上げるのに十分過ぎる威力を持って居た。 頬が熱くなるのを誤魔化す様に手に持って居たグラスを一気に呷る……胃が熱くなる感覚と共に頭が少しぼんやりした気がする。
「では指揮官、準備が出来ましたので……こちらへ」
「準備?」
そっ と手を差し出してくるFAMASの手を取りつつ立ち上がる。 準備? 舞台の上にでも立って踊る事だろうか? 流石にダンスは踊れるが舞台で踊るようなものでは……
「ここまでは表の顔、バーG&Kでしたが……指揮官、受付で渡したブラックカードがありますよね? あれがお店側への特別指示で、これからが二人の時間 という奴なんですよ」
微笑みながら背を押すSPASにFAMASの顔が赤く染まる。 二人の時間? まあ確かにブースで区切られているとは言え、開放感があるこの場よりは個室とかの方が話しやすいとはいえるだろうけど……
「行ってらっしゃいませ、イメクラG&Kへ」
……待って? 何て言った今? 足を止め振り返ろうとしたのだが、FAMASに握られた手がズンズンと前に進んでいくので追いかける様に足を動かす……もう流されるまま行き着く所まで行くしかない。
FAMASと共に廊下を歩き、何個かある扉の内一つを彼女がカギを開け私を先に通す。 目の前に広がる光景は……指令室? そう、指令室だ。 中央に戦術MAPを表示するホログラフィック投影機にそれを操作するコンソール、壁際には今出撃している部隊や編制を表す表示器に……仮眠用ベッド。
見慣れた場所とは言え、こんな場所で見るとは思っていなかった。 そう周囲を見渡していると背中から前に抱きしめる様に回される柔らかい感触……FAMASの腕だ。 彼女の体が背中一杯に感じるくらいにぴったりと密着してくる。 正面から抱き着いて来ないのは、恥ずかしさがあるからだろうか?
だが、二人っきりなのは確かなのだ……色々と気になる単語は合ったが、思いを伝えるのにもう躊躇いは必要無いだろう。
「FAMAS」
「……はい」
「何て言うかずっと迷っていたし、こうやって誰かに背中を押されてからようやく思いを伝えられるくらいに情けない指揮官だ。 でも、勝手な話だけど私には君が必要なんだ」
「それは戦力として ですか?」
彼女が確かめる様に問いかける。 その声は震えている様な……でも、そうじゃないと信じている様な問いかけであった。 そんな彼女の手に自分の手を重ねながら私はなるべく優しい声で話しかける。
「それもある。 副官としての事務能力も、部隊長としての指揮能力も……全部。 FAMAS、君の全部が欲しいんだ」
胴に回していた手を解き彼女を正面から抱き締める。 拒絶は……されない。 わなわなと震える手でゆっくりと私の背に手を回す。
「本当に、良いんですか? 私で」
「さっき言った通り、君が良いんだ」
抱き締める力を弱め、彼女の額に自分の額をそっと当てる。 FAMASの瞳は潤んでいたが、不安そうに揺らいでもいた……言葉で駄目なら行動で示すのみだ。
「FAMAS、目を閉じて」
その言葉に従いFAMASが瞳を閉じ少し顎を上げた。 頬に手を添えるとビクッ と一瞬反応するが、私の手に頬を委ねてくれる。 ただ唇を重ねるだけのキスで、それも直ぐに離れるくらいの単純な物……ただ、それでもFAMASに私の思いは通じると思っていた。
「指揮官……ごめんなさい。 もっと……もっと欲しいです、私の持って居るものは全部差し上げます。 だから……もっと、指揮官を下さい」
鼻先が触れ合い、朱色に染まった頬で彼女がもっともっとと求めてくる。 それに応える様、啄む様に数回唇を重ねる。 それでも足りないと背中に回していた手を抱え込むように頭に回し、回数でなく深く長く……繋がろうと舌が口内に侵入してくる。
「ん、っ……ちゅっ…っ……」
「んっ、むぐうっ……!?」
触れ合うようなキスから、舌を混ぜ合う深いモノへと変貌した。 自分の口内でFAMASの舌が動き回る感触など当然、初めてで……歯茎の裏や舌の付け根などの自分でも知らない鋭敏な部分を遠慮なく責め立てられる。 背筋をぞわぞわ炙ってくる快感にくぐもった声を漏らす。
やられてばかりでは そう反撃に出ようとするものの、たどたどしい動きは直ぐにFAMASの舌に絡め捕られ、愛おし気に唇で優しく挟まれたり、案内する様に自らの口内へ私の舌を吸い寄せる。
「はぁっ、はぁ……良い、ですよね?」
何を とは問わない。 交換しあった唾液でお互いの唇から透明な橋が出来るくらいの事はしたのだ。 その先が何なのかくらいは初心者の自分でも分かる。
FAMASの手が私の手を掴み、自身の秘所へと導く……黒のストッキング上からでも分かるくらい、その部分は濡れていた。 ゆっくりとその辺りをさすってみると、最初はくすぐったいのを堪える様な声であったが、それも艶っぽいものに変わっていく。
「んっ、ん……はしたない……ですか?」
切なげに声を漏らしながら体を寄せてくる彼女の声が耳元で囁かれる。 水気の増した秘所は下着の上からでも分かるくらいには熱く、更に刺激を与えて欲しいのか少しではあるが自ら腰を動かし手の当たる部分を動かしつつある。 そんなことは無い と彼女の感じるであろう部分を探りながら反応の良い部分を重点的に摩ってみる。
「あっ、ああっ……指揮官、指揮官っ!」
一際大きい声を出し、弓なりに体を逸らせ触れていた部分から液体が滲み出て私の手を濡らしていく……やり過ぎただろうか? そうどこかフワフワした様な思考が脳を支配している気がする……何と言うのだろうか、夢現の様だ。
だがFAMASは確かに目の前に居て、脱力した体で寄りかかりながら荒い息を整えようとしている。 普段の白い肌
が朱色に染まり、それが更に劣情を呼び起こす……普段冷静なFAMASをこうも乱れさせているのは自分なのだ と。
「指揮官、指揮官……もう、切ないです……ずっと、我慢してましたから……来て、くれませんか?」
ストッキングを破り、紫のショーツをずらし懇願する様に秘所を広げる……選択肢は最初から無かった。 制服を脱ごうとした所でそれに気付いたFAMASがそれを止め、ズボンのチャックのみを下してゆく。
「今回は……このまま、で……私も、このまま……脱ぎませんから」
既に戦闘態勢である愚息を取り出し、ゆっくりと撫でまわし反応を伺っている。 グリフィンの制服を汚すという背徳的な行為にゾクゾクと背中が泡立つような感触がする。FAMASも我慢が限界だと言うが、私も既に阻止限界点は突破している。 コンソールの一つにFAMASの腰を乗せさせ、足を広げた彼女の秘所へと愚息を押し当て……
「……ぐっ、あ、がっ……!!」
十分に濡らしていたと思ったが、やはり挿入には痛みが強いらしい。 狭い肉壁をこじ開ける様な感触に初めて
を私が貫通させたのだと実感させる。 FAMASは痛みに耐える様に目を見開いていたが、抜いた方が良いのかと私が狼狽しているのに気付くとフルフルと首を振った。
「だ、いじょうぶ、ですから……ね? そのまま、で」
瞳の端に涙を浮かべながらそう伝える彼女に愛おしさが溢れてくる。 痛みを変わる事は出来ないが……それを和らげる事は出来ないだろうか? なるべく優しくFAMASの唇へ口付けを交わす。
「んっ、んんっ……あっ……」
先ほどはFAMASに導かれてだったが、今度は自分から彼女の口内へと侵入していく。 彼女の舌と舌を絡ませくちゅくちゅと水音を立てて深く深く繋がる様に……
「指揮官……もう、平気ですか、ら……」
大丈夫な訳が無い、そう確信するが真っ直ぐな瞳で私を見てくるFAMASにその言葉を受け取るしかない。 腰を少しくねらせる様に動かし、次第に上下へと動かし方を変えてゆく。
「ん、ふっ、あっ……」
痛みより、少しずつ快楽が勝って来たのか声に甘い響きが混ざり始める。 耳元にかかるFAMASの熱く蕩ける様な息遣いに興奮を高める自分に、もっともっと彼女に感じて欲しい、彼女を感じたいと快楽に狂いそうになる欲を抑え込みFAMASに合わせる様に腰の動きを調整する。
ギュウギュウと締め付ける膣内に、歯を食いしばって耐えながら動き続ける。 ぱんっぱんっ、という肉がぶつかる音に水音が混ざり、指揮所中に響き渡る……FAMASも既に表情を蕩けさせ、私の動きに合わせる様に腰を動かしていく。 手が背中に回り、キスを求める様に唇を突き出してくるFAMASに荒々しく唇を合わせる。 お互い貪る様に相手を求めている所に技術なんてものはない。
「……しき、かん、しきかんっ! もう、出そうです、よね? だして、だして下さい。 わたしの……おく、でっ!!」
グイッ と腰に足が回され背中に回されていた手がギュッ と私を抱き締める。 それに合わせる様に彼女の膣内も締まり指揮官の限界は即座に決壊した。 努力して耐えていた分解放された精は愚息よりFAMASの中を蹂躙し容赦なく満たしていく。
「あっ、あああッ……」
ドクン、ドクンッ、と脈動しながら精を吐き出す愚息に合わせる様にFAMASの膣内もうねり絞り上げる。 FAMASにのしかかる様に体を預けてしまうが、余韻に浸っていた彼女はまだ息を整えるのに精いっぱいの様だ。
「……あった、かい……」
呟く様に耳元で囁かれた言葉に安堵したのか急激に眠くなってくる。 流石にこのまま眠るのだけは不味いので力を振り絞りFAMASから愚息を引き抜き立ち上がる……抜いた時に漏れ出た自身の精液と、彼女の愛液が混ざった液体が制服と指揮所の床に滴り落ちていく光景に、再度戦闘態勢に入ろうとする愚息が恨めしい。
「指揮官……次は、後ろから、ですか……?」
あはっ と嬉しそうなFAMASの声が聞こえる。 顔を上げると滴り落ちる液体をそのままに中央のホログラフィック投影機に手を付き腰を突き出すFAMASの姿が……
「……さあ、第二ラウンド ですよ?」
恐らく翌日、気が付くと指揮所の天井が見える……肌に触れる毛布の感覚に、自分はどうしたのだろうか……とまで考えて思い出した。 隣に感じる温もりにそちらへと目を向けるとやはり一糸まとわぬ姿のFAMASがすーっすーっ……を可愛い寝息を立てていた。 夢ではなかった様で少しだけ安堵した。
彼女を起こさない様に仮眠用のベッドから抜け出し、昨日脱ぎ捨て汚れているであろう制服を探してみると、入り口付近に店員の呼び出し用であろう電話機の横にキチッ とアイロンをかけられた状態でかけられていた。 FAMASの服も隣にかけられており、何時行ったのか昨日零した液体もコンソールや床上、ホログラフィック投影機からきれいさっぱり掃除されていた。
「んっ……しきかん?」
「おはようFAMAS、気分は大丈夫かい?」
制服へと着替えている所で彼女が起動したらしい。 隣に居た私を探してか寝ぼけ眼を擦りながら不安そうに間延びした声で私を呼んでいる。 そんな彼女の隣に座り、気遣うように声を掛けながら頬に軽く口付けを落とす。 唇が触れた箇所を確認する様に手を当てていたFAMASが、ペタペタと私に触れて夢でない事を確認んするとボフッ! という音が聞こえる様にすぐさま頬を真っ赤に染める。
「し、ししし指揮官!? あ、いえあれはバグで無かったという安堵はありますがその突然キスをされますとその……」
「昨日あれだけ欲しがっていたのに?」
「あ、あれは……ううっ~……意地悪です、もう知りません……」
プイッ と顔を真っ赤にさせそっぽを向くFAMASに、ごめんごめんと謝りながら耳元で囁く。
「順番が逆になっちゃったけど、私と結婚して下さい。 FAMAS」
その答えは……背を押してくれた社長に笑顔で報告できる とだけ記しておく。