第十回アルテミスカップに彩りを添える余興として、決勝戦当日の午前にメダロット界隈では知らぬ者が居なくなった人気ナパームミサイルな四人編成のガールズバンド『メダルビーツ』
余興にしてはあまりにも豪華絢爛。アルテミスカップに出場出来るのが女子高生のみなのでメンバー全員女子高生なメダルビーツがお呼ばれされるのは読めていた、が半年以上先までスケジュールが埋まっていると噂されている売れっ子バンドの生ライブだ。
肉眼とリアルな聴覚で。テレビ越しやCDアルバムからでも十分素敵なのだけれど……現地に赴き〝けいこうサーベル〟を模範したサイリウムを振り回しながらキャーキャーワーワー応援したくなるのはファンのサガ。
アルテミスカップ開催だけでも経済効果が大きくなるのに、メダルビーツの生ライブも追従すれば……関係者達ですら「あまり考えない様にしている」恐ろしい需要と反響を同時に満たせてしまう。チケットはどちらも即日完売だ。
――優勝賞品である女神型メダロットを手にするJKチームはどちらなのかッ!?――
……は午後15時から。間も無く午前の9時となり3時間ぶっ続けのライブが行われる彼女達メダルビーツの控え室。
「…………ふっ、ふっ……ふぅ……お客さん凄すぎだよっ……はぁ……はぁ……1万とかってレベルじゃない……1億とか……ヘタすれば2億くらい居るかも……えぇっ……観客席増設しても全部埋まってる……!」
疾きこと風の如く――風香凜とはお友達。
侵掠すること火の如く――火村まといとはギターの座を取り合った事もあり。
動かざること山の如く――山並景子とは音楽のディープな話で最も盛り上がれる。
その理由は景子は裕福な家系の令嬢であり、ピアノのコンクールで表彰状を授与される程の技術を体得しているから。
其の徐かなること林の如く――林田こずえの実家が音楽用品店でありながら音楽教室も開いていたので年齢が2歳の頃から、音楽を生活の一部として「楽器を持つのが当たり前」な同士であるからだ。
メダルビーツは当然ながら全員がメダロッター。採用したメンバー達にはMR社へワンオフ依頼し設計して貰った〝ガールズバンド型〟メダロットの機体を扱うように指示をされている。
「こずえらしくないわよ? メダルビーツ初めてのライブだって全然緊張とは無縁だったじゃない?」
……それが地に足を付けた連打ドラマー、熱いビートでアンリミテッドにヒートアップさせるガールズバンド・ドラム型メダロットのブラストビート。
こずえのパートナーであるが、先述の通りパーツ一式はメダルビーツ結成時にプレゼントされた物なので見慣れてきたのは最近だ。
こずえのロボトルスタイルは推進の高い脚部を好み、速攻で勝負を決める物であったがブラストビート――ニックネームとして『ブラスト』と彼女は呼んでいる――は戦車タイプ。
ドラムセットをモチーフとした脚部なので仕方が無いのだが……こずえは産まれてこの方戦車タイプのメダロットを扱う機会は無かった。高性能のワンオフ機体が送られても所詮は戦車タイプ、自分には絶対に適合しない機体だと納得行かず「パート自体を変更させて」と苦言を申した物である。そこからギターを巡ってまといと一触即発な早くも解散寸前な事件があった。
まといにギターを譲ってからは嫌いだったパーツだからこそ扱える様になろう、食わず嫌いは良くないと所有している脚部タイプを全て売り払い戦車タイプだけを片っ端から購入し、バンドの合間を縫ってメンバー達に戦車タイプの訓練に付き合って貰っていた。自ら逃げ場を無くしたこずえは飛躍的に――それこそ補助チャージを付与されてかの如く――ブラストビートを始めとした戦車タイプの扱い方を完全にマスターした。元よりバンドのセンスとロボトル技術はメンバーで一番高いので本気で取り込めば覚醒するのは早い。ロボトルも強くなければがメダルビーツの掟なのだ!
「やっ、ライブ重ねるごとに……今まで感じていたけど無視出来る範囲だったプレッシャーがさ……」
臙脂色に染めた左前髪の一房にマゼンタのメッシュを入れ、両サイドから編み込んだカールアップは音楽専門学校への入学と同時にセットして貰った流行最前線の髪型だ。
メンバーで最もパンクロックな印象が強いこずえは、ピンでの路上ライブを皮切りに注目を浴びることが行動力や元気に直結するらしく、会場の熱気と本当のステージで皆を興奮の環状に包めているとある種のトリップ状態となり、初ライブでは他のメンバーが(景子まで)サンダーショットを食らったようにガチガチな身体となっているのに、彼女だけは振るえているが皆とは意味が異なっていたモビルブースト。
……な、こずえが段々とプレッシャーを感じる様になってきたのはアルテミスカップが近づくにつれてだ。
シャルム適正のあるJK達が可憐にロボトル演舞するアルテミスカップを目前として、メダロッターが色々な意味で昂揚しない理由が無い。
メダロットに興味の無い人種すらメダルビーツは各種属性を取り揃えた売れっ子バンドだ。
凜は気弱な性格とマゾヒズム感漂う表情が男性人気ぶっちぎり。
まといはポンコツリーダーっぷりが年配の方に「娘(妹)にしたい……」と父性と母性を刺激してくる。
景子はおおらかな雰囲気が「バブみしたい」だの「私のお母さんになってくれる女性だ……」などなど……
こずえは男性は勿論だが女性からの支持が圧倒的だ。優しく手ほどきしてくれそうだの、グイグイ引っ張ってくれるイケ女な性格が大ウケしている。
メンバーが操るメダロットだってカタログ掲載もしていないレアな機体。人間の女の子に興味が無くても専用メダロットに興味を示す者だって少なくは無い。
「失敗したらどうしよっ……」
「あらあら、私が小さい頃から見てきたこずえは、こんなに後ろ向きだったかしら?」
「だって……! 動員数の桁が違うんだもんっ! アクシデントが起こったらアルテミスカップ控えているのに興ざめされちゃうよ……悪い影響与えちゃったら出場者の子達に申し訳立たないよ……しかも決勝戦だよ!? あーーーー何時もみたいに『よく来たなーみんなー!』なんて軽口叩いてらんないよ……」
各メンバーの控え室はリハーサルも行えるように防音設備は完璧に成されている。内側の音も外側からの音もこの部屋に居れば一切が遮断されている……けど、メダルビーツの登場に期待を馳せているファン達の期待の声は、確実にこずえの鼓膜まで届いてしまっている。
……今頃他の三人はどう過ごしているのだろうか?
まといはプレッシャーを感知しない、凜は最初から最後まで自信なさげに演奏するが本番に強いので乗り切ってしまえるし、景子は重圧との付き合い方を上手くコントロールしてしまえる。
彼女達の知名度が高まりすぎて背負っている物の強大さを意識してしまっているのだろう。観客が多ければ多いだけ恍惚になっていたこずえが、動員数を制限してと最早叶わない弱音を吐きながらテーブルに顔を突っ伏してしまう。
メンバーやブラストと打ち上げの話題でワクワクしたり、新しいファンサービスのプランを練り上げたり、エアドラムでコンセートレートを高めたり。今までの余裕が近頃は失せている。
「……………………ねぇブラスト……アレ……して欲しい……」
ガンガンに魂を揺さぶって脳髄をトバしてしまう風林火山少女達のライブ開始まで残り数十分。
そわそわしたまま座っているだけでは、間違いなく本番で何かをやらかしてしまいそうだ。
こんな時に頼れるのは――――
「私じゃなくて凜さんとかにお願いすればいいのに。私はメダロットよ?」
「凜に頼めるわけないじゃん~~~人間相手だからよっぽど無理だよ! 私が女の子好きみたいに想われちゃうじゃん……」
――――パーツが変わってもメダルは変わりの無い相棒メダロットだけだ。
(凜さんは貴女に好意があると思うのだけれどね……曲合わせの最中でも視線が一人だけ違うし)
眉毛一つにだってメイクを怠らない、チェック柄のミニスカートはアシンメトリーでカジュアル系のファッションを好むこずえが、メダルビーツの衣装案を持ち込みそのまま採用されたエピソードがある。
女子高生だけのグループなので制服を連想させるイメージはどうしても欠かせないと、マネージャーからの意見もあり群青色のブラウスを共通としてネクタイカラーはメンバーそれぞれの受け持ったパーソナルカラーとは正反対。これはブラウスとの調和よりも彼女達の素材の魅力を際立たせる狙いだ。
他のメンバー全員もそうだがこずえ程の美少女であれば、何もアクションせずとも付き合いたい要望を持った異性か、はたまた同性はこの地に眠るメダリアの数だけ居る。
メダルビーツ所属以降はさらにアッパー補正されているので、プライベートでは変装と裏声を活用しやっと近所でお買い物が出来る様になったのだ。
「…………いいわよ。こずえを落ち着かせる最適解だものね、協力するわよパートナーだしね」
路面の影響を受けないキャタピラの「キュルキュル」走行音を軋ませながら近寄るブラスト。
自分とは縁の無い重機の物だから、まといとの一件で和解し戦車を受け入れるまでは耳が嫌悪していた。
「座布団は使わなくていいの?」
「汚れちゃうから……んっ、じゃ……じゃあいつも通りな感じに! お願い……!」
開放的で鮮明なイエローのボディとこずえのミニスカートや半分に折り込んだ袖の装飾品――シアンドッグの頭部シルエットに見えなくも無い――の彩色はイエローとお揃い。
風林火山の内彼女に与えられたのは〝林〟
……これもギターの座と同じく、メダルビーツ所属までのパーソナルカラーだったレッドをこずえは譲ったのだ。髪色やメッシュはその名残であると知っている物はかなりのマニア。
備え付けられている本革レザーチェアから身を降ろしたこずえは、タイル床に座って背中を壁に付けながら股を肩幅に開き始める。
……その丈は膝上20㎝以上と噂されているミニスカートを履いていれば、些細な動きの一つでも警戒しなければ年頃青春少女の召し物が表面化してしまい兼ねない。
「もう濡れているのだけど……恋人作って私の代わりになって貰えばいいのにね」
MR社が人為的にオーガ現象を再現する〝OGRES〟
メダルの底力を解放するメダフォースにオーガ現象を融合させた、超必殺技とも呼べるのが『メダフォース・バースト』
その威力はメダロッターの衣服をも吹き飛ばす……何故か下着だけは都合良く生き残ってくれるが、花も恥じらうJKにとっては天敵中の天敵。女の子大好きなJK(レズビアン)がハイパーフィニッシュ100人切りを達成してしまった伝説はあまりにも有名だ。
「っ゙! ぅぅン゙ッ゙! だって……恋人作るのまだ怖いんだもん……欲しいっちゃ欲しいんだけど……好きなタイプとかも分からないし……そんな気持ちで付き合うのって相手に悪いよ……今はブラストが居てくれたらそれでいい……」
(ふぅん……嬉しい事言ってくれるわねぇ……恋愛は禁止されてないけど臆病なのよねぇこずえ……難しい事考えないでいいと思うのだけれどね)
なので今時のJKは下着の代わりに水着を制服の下に着用しているのだ。
ハイパーフィニッシュされても『下着じゃないから恥ずかしくないモン!』精神で驚く程羞恥心が減ってしまうので公然の場でブチ脱がされても、法律的にもギリギリでセーフ!
こずえはまだハイパーフィニッシュで強制脱衣させられた経験は無いが、ロボトルはいつ仕掛けられるのか予測が出来ないので対策しておくに越したことはない。
MR社がJKロッターを対象にして販売を開始したのは、通常の下着よりも遥かに吸水性と透け対策に比重を置いた材質で設計されている。
メダルビーツはデザインお揃いでカラーのみ風林火山のパーソナルカラー……なのであるが――
「……こずえだけボトムスの面積が狭いのは何故なの?」
「ゔァ゙ッ゙……ヒっ゙! そぉ……それはぁ……分かってる癖にこういう時は意地悪だよ……ブラスト……きゃン゙ッ!」
「ふふふ……他のメンバーだって知らないものねぇ? こずえと私だけの内緒よね……うふ、ふふ……」
スタンダードなビキニタイプであるが、こずえのボトムスのみハイレグに近いT字カットが施されている。それはもう大事な部分の処理を忘れたら危険なくらいには狭い……
「…………んっ……!」
「ダメよ? キスは恋人に取っておきなさい? 男でも女でもどちらでも私は偏見は持たないし、祝福するけどメダロットに初めてを捧げるのは間違っているわ。私は緊張の流砂に沈む貴女を助け出し張り詰める萎縮を解す手伝いをするだけよ」
こずえが背負う物を意識し始めてから相棒のブラストに『ある事』をして貰わなければ、ブロマイドからだってムダ毛も染みも皆無でケアやストレッチを毎日行っている柔らかJKボディはガッチガチとなってしまう。
「…………分かったよ……(雰囲気に流され易いのかな私……)」
ドラムスティックを唇に近付け「めっ!」と、クロスさせながらお姉さん口調で諫めるブラスト。
ストレスを感じにくい子であるが彼女だってバンドだけでご飯食べてる女の子じゃない。
プライベートでは音楽専門学校に通い、打ち合わせの無い休日は四人でババンバーーンと遊びに行く高校二年生。
高校生ともなればそちらの……性的な知識も標準程度は備えている物。
「……………………」
(んやっ……ボタン外されちゃってる……自分のメダロットにこんな事して貰うの……可笑しいのかな……)
友達の体験談に影響されたこずえは、帰宅して未開通だがほんのり映えた陰毛を整えている縦筋に人差し指を添えて、謎のシルエットに愛を呟かれる妄想で初めて自慰を経験してしまった。
……気持ち良く……ないッ!
明確な対象を想い浮かべなければオーガズムには至れないのか?
初オナニーは失敗し暫くはそんな事とっくに忘れて音楽とメダロットにのめり込む普段通りの生活へ戻っていった。
そして二年生となりメダルビーツが結成。
バンドを繰り返す度に、こずえの身体には異変が生じるようになったのだ……
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「うわっ……ベタベタ……こんなにっ……」
ライブ終了後に控え室に戻っては、急いで鍵を閉めてからレプリカも生産されている〝こずえver〟のイエローチェック柄のスカートを真上へと捲る。
……汗では無い。吸水性能に優れた水着でも吸い込みきれないソレは、性的興奮を感じ取った身体が分泌する粘液であった…………
「なんでなのよぉ……ファンの人達に応援されて……カメラ向けられて……名前呼ばれて……それでコーフン……やっ……やだっ!? 変態みたいじゃん私ぃ……!」
今回の惨状は酷い物だった。本当なら四人で肩を並べながら共同の控え室までゆっくりと、熱狂の中心地点からの余韻に浸りながら反省会を開く予定であった。
催してしまいそうだから、適当な嘘を付いて自分だけの控え室に駆け込んだら……この通り。
メダルビーツが期待と尊敬と注目の濃度が増しただけ、自分はライブ中に関わらず愛液が出て来てしまういやらしい女に変移してしまっていたらしい……
新しいパフォーマンスとして『ライブ後半突入と同時にブラウスを脱ぎ捨てる』
水着であるし上半身だけなので、羞恥心は熱気で流されてしまうだろうと提案したのは女性マネージャー。
女性よりも男性向け釘付けとなるパフォーマンス、彼女らも――凜を除いて――MR社が作った水着なのでポロりする事例は一件も伺ってないからまぁ……と、承諾し今回が初披露だったのだ。
タイミングを合わせてアイコンタクト〝ネクタイはそのままに〟とやたら着エロに拘るマネージャーも満足なセルフ・ハイパーフィニッシュ!
凄かった……男性ファン達は一瞬だけ静寂のカーテンを降ろしたが、爆竹を連鎖反応させた歓声を浴びせながら高級カメラで、スマホで彼女ら16~18歳の女体を視るわ撮るわ。
メダルビーツで最も男受けするであろう身体なのはこずえである。
残せと口をすっぱく言われていたネクタイが谷間に収納されていくジャグルビットは、Bの88であるとメダルビーツファンブックに記述されている。
シンバルを叩けば辛うじてブラウスで隠し通せていた巨乳も連動し、ムッチンプリン♪
解除された封印武器の破壊力は抜群である。
男性ファンがメダルビーツのこずえとしてではなく、一人の女『林田こずえ』への目付きが変わった。
自分の水着に……胸に興奮を抱かせてしまっている。
――こずえさんすごっ……エッチな身体なのは気づいてたけどビキニ姿……女の私でもちょっとヤバいんだけど……――
誰かがこずえに対してそう呟いた。こんな遠くて楽器で演奏しているから聞こえる筈がないのに……こずえには聞こえたのだ。
女性ファン達も目付きが変わってしまっている……彼女の造形は同性からも一つの完成形として憧れる対象だと初めて自覚してしまった。
ジワッ……性的な視線をターゲット吸収しているこずえは、ライブ中であるのに『アソコを弄りたい』欲求が急激に湧いてしまっていた。
性欲とは無縁の少女であったこずえが、能動的にやってみたいと思ったのは二度目。
あの時は弄ろうがちっとも気持ち良くは無かったのだけど――
(ひゃぅぅぅ~~~~!? ぞわぞわするよぉぉ……! なんでっ、なんで急に溢れて来て……んひゃはぁぁッ! ふぅぅーー! んッ!……ハァハァ! もうちょ……と……でッ……!)
あの時は「全然気持ち良く無いじゃん!」とその話題を赤面ながら交わしていた女子達にイラつきすらあった。
何でライブ中に忘れていた女性器への刺激を与えたくなってしまったのか?
もしかして……仮説を立てたこずえはあんまり認めたくは無いが『エロ視線で視られて興奮を感じる女』だったのでは?
10や20ではない、3000万に5000万規模のファンが一斉に――他のメンバーも居たにも関わらず最も浴びていたのは自分であると直感してしまった――
失敗した一度目とは比較にならない快感! 地べたにM字開脚したまま縦筋を裂くような、力任せに擦り上げているのに止められない。
これが男の手マンであるなら「ヘタクソ!」だの罵って蹴り飛ばしてやりたかった。
こんな速度で摩擦を加えている、痛いけど気持ちいい……自分でシテるから痛くても一線を越えないから許せてしまうのか?
(イ゙! あっ! んぅぅあああぁあ!!………………はっ……れ? ハァハァ……イケ……そうだった……のに……イケない……よ……??)
どれだけ興奮が募っても一人でシタのではオーガズムを味わえなかった。
とても敏感でエッチな神経が集中しているクリトリスを指の腹でコリッ。
そのまま仰け反ってしまい扉に頭をぶつけても、女性器の快感の方が圧倒的なので頭をぶつけた事すらこずえには分からなかった。
ど根性メダリアを装備したみたいだった……その1は耐えなくていいのに勝手に耐えてしまう……
(誰かの手で……シテ貰わないと……ダメ……なの……かなぁ……?)
正直、本当の意味でオナニーを知ってしまい水着を脱ぎ捨ててしまってまで没頭しているこずえは、思考回路がオーバードーズしており『とにかく最後までイキたい!』以外は微塵も考えられなかった。
男か女か、パートナーが居てくれたら手伝って貰えるのに。
自分では胸を揉んだって筋の中に手を入れたってイケない。でもこずえには人間のパートナーなど居ない。メダルビーツのメンバー……頼める訳が無い。
――――別に人間じゃなくてもいいのなら
「…………メダロット……転送…………」
彼女らのメダロットもライブ中は収納されずに、それぞれのパートを担当している。
つまりドラム役ならこずえとブラストだ。
青白い光が細い線となり、丁度こずえの股間がブラストの転送地点となった。
「…………私で良ければ……ね。大丈夫、安心なさいこずえ? これは恥ずかしい事では無いわ、私を頼ってくれるのは嬉しいわよ?」
メダロッチ内部からでも外部からの情報はあらかた分かってしまう。
当然……こずえが一人エッチしていた喘ぎや「くちゅくちゅ」した淫音も聞こえてしまっている。
「うん……ブラストにオ……ナニー……お手伝い……して欲しい……! 私……女の子からでも〝いやらしい身体〟って思われてたんだぁ……あのまま襲いかかってくるんじゃないのかって……怖かったんだけど……」
ぐっちょり。イキたいのにイケない。
鍵を締めて唯一の扉をこずえの背中が塞いでいるが、もしノックされてしまえば粘性のある水たまりと股間からのフェミニンな芳香は隠しきれないだろう。
(怖かったけど…………興奮しちゃってた……魅力に思われてるの……女の根底が悦んじゃってた……男の人からも……ぜっ、絶対あれ……ぼっ……ぼっき……してたよね……??)
こずえは相棒のメダロット、ブラストに『お手伝い』して貰い初めてのオーガズムを経験した。
以降のライブでもあのパフォーマンスを繰り出す度に、ファン達の視線が変化し『性的な対象として一挙に引き受けている』こずえは水着を濡らしてしまうのだ。
ライブ終了後は適当な理由を付けて控え室に戻り、ブラストにお手伝いして貰ってライブを大成功に終えた達成感とは別の熱気を冷ましていく。
それだけでなく、近頃のこずえはライブ前に緊張してしまうので緊張を解す名目でまたブラストにお手伝いして貰っているのだ。
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「あっ……! ああっ……いン゙ッ゙!」
無言のまま胸元のボタンのみを外していく。ブラストはゴツい外観だが手先が器用でかつ、腕が四本もあるので〝色々な事をして貰える〟
ボタンは外すが全部は外さず胸を強調する形にオープン、ネクタイだって勿論外さない……ブラストは分かっているメダロットだ。
「全部脱がしたっていいのに……」
「あらそう? こっちの姿の方が貴女は興奮するのではなくて?」
「ぅ……ぐぅ…………」
レアメダルと誇らしげに自賛しても許されてしまうこずえの胸。
ビキニのサイズも他メンバーより一回り大きめ、なのにボトムスは他メンバーより一回り面積が小さい…………
「手入れしているから大丈夫だものね? うふふ…………身体が必要以上にアクティブになっているわよ? ディソルバーな胸が台無しになるわ」
「やぁ! やややそういうの言わなくていい~~ッ~~! ああちょっダメああっ!!」
透け対策ビキニから浮かび上がってしまう、柔らかさの頂点にイチゴグミやネコの肉球な弾力ある突起物。
ブラストの両腕はブレイクハンマー。ヘビーパーツと認識されるこずえの胸へは通常の愛撫よりも効果的だ。クリトリスを弄られるのと同等な快感が身体へ広がっていき、ブラストの頭に手を乗せながら顎を天井に向けてしまうまでに感じている……
「ひゃん!! ん゙ん゙~~~……ぅ……はぁ……!」
「こちらにも失礼するわよ?」
「しゃ、しゃわってからいわないれ……ハァ……ハァ!」
正面から押し込むように、下側から持ち上げるように。
妹に近い存在としてこずえを見守り、共に戦ってきたブラストは彼女の反応が上々なので内心デスニヤーリ。
ブラストの頭部パーツは表情変化が行えない設計になっているので、第三者からすればイケイケ巨乳ガールを無表情に重力鉄槌しヨガらせているメダロットに見えてしまうかも。
こずえが胸愛撫に快感神経を注いでしまっているが、不意打ちのように行動の後に言葉が来た。
ドラムスティックを手にしている上部の手は胸のまま、下部のスネアやフロア・タムを模範した巨大な腕を可動し始める。
ブレイクハンマーの威力を増加させる仕組みの爪は、日常では不便極まりないので収納されている。メダロット三原則はあるがだからと言って収納せずに、こずえの身体に触ってしまえばパートナーであるのにマスターを傷物にしかねない。
「胸だけじゃ無く脚だって視られていたわよ。このストッキングとスカートの隙間の肌は絶対領域なる名称らしいわね? ベルトを付けただけでいやらしさはカウントアタックね……うふふ」
「~~~~…………ひっ! あビィ゙!? ちょぉ……ヤダぁ……んぁ゙は……! んぅーー!」
一気に進行させずにゆっくりと、継続ダメージのように。
掌をストッキングに乗せてから、這うイメージでするるぅ~と太ももを揉み進めていく。
……既に太ももまで粘質液が零れてしまっている。
付けただけでセクシーさがクリット増加する、ガーターベルト。
ピンッ、ピンッ。弦に置き換え弾くが痛みの走らない程度。いやらしい演出を高めるブラストの手腕にはこずえだって「どうして色々知っているんだろう?」疑問を抱かざるを得ないが。
「ッ゙~~~~ッ゙!! い゙っ!? やぁぁぁ~~~ひン゙ッ!? ハァハァ……! ちょっと……ブラスト……手加げ~~~っ゙! ! ふやはぁぁ~~~~! っ…………! くっ゙!? ぅ゙ぅ゙ぅ゙~~~!」
無防備な背中へデストロイ。手を突っ込まれるとは思わなかったこずえは、何をされたのか理解は出来なかったが肩甲骨を舐め上げられるようにしてブラストの上腕に支配されていた。
「背中はまだされたこと無かったわよね。ここ……人によっては性感体らしいわよ? ふぅん……こずえの気持ち良くなる場所がまた増えたわね……」
「んっ……ひゃ!……くぅ……ぁ……ンッ! はぁ……あくっ……! それぇ……きもちいいよ……ふっーふっー…………ふぅ……ぇ? なんか……ヌルヌル……」
チョンチョンと判子を押す手つきで背中を低刺激愛撫されていたこずえは、突如熱いオイルのような感触を覚えて舌を痺れさせながらも違和感を述べた。
上腕の一本で背を、下腕の二本で脚を。
では残りの一本は……
「貴女の中から分泌される愛液を身体に塗られるのはどうかしら?」
「ッ゙~~~~!!?」
何と恥ずべき身体になっているのだ自分は。
それが男性のモノなのか、女性の手や性器を受ける為なのかはまだ分からないけど、受け入れやすくする為の潤滑油……愛液だった。
「そォ゙……そんなの落とさないでぇ゙!」
「いいじゃない、貴女の身体から出た物なのだから汚くないわよ。可愛いわこずえ……メダロットである私の愛撫でも感じているのだから。私が人間であったなら……――……いえ、そろそろ使っていいかしら?」
衣装や水着は予備と交換して身体もパパッとシャワーすればライブには間に合う。
本当ならブラストも時間を掛けてこずえを可愛がりたいのだが、これ以上は交換すらままならなくなってしまう。
なので……頭部パーツ『シェルヘッド』の効果を発動させて貰う!
機体名のブラストビートとは〝人間が撃ち込める限界の速さに挑む叩き方〟の意味を持つ。
上腕パーツにドラムスティックを装着させ、2Bキャタピラーを数回「カァンカンッ!」力と感動の波長を強化させるアタックブースト。
「ふやぅぅぅあああああ~~~!? うぁうう~~あっ! あんっ! イイのぉ……ブラストにシテ貰うの大好きなのぉ~~……! うあ゙く………ぅ゙ぅ゙~~ん゙っ゙!」
動作自体が素早くなった訳では無いが、スティックを通してこずえにもブースト効果を送り込む形で胸に沈め、乳首を突き、アイロンをかける仕草で太ももを横払いし、油断したところでうなじへと攻め込む、四本腕を活用したコンボ! いやメダフォースのタイラントだ!
感度が高まるばかりの身体に、待ったさせずにアタックブースト効果が切れる前に「イカせる」
人間業ではない。メダロットだから実現出来てしまえる業。
「ん゙ん゙っ゙~~~~っ゙! ふぁ゙ぁ゙! はぁ……ふビィ゙!? ぶらっ……しゅとォ゙ォ゙~~~~! わたぁぁ! はっーー! はっーー! あ゙あ゙あ゙っ゙!? あ゙あ゙あ゙あ゙!! あ゙あ゙は……ア゙ッ゙イ゙~~~~っ゙♡」
胸よりも背中の方が気持ち良くなってしまう。ブラストも新発見でアタックブースト+愛液効果が付随しても大げさに腰を浮かばせながら、防音設備が無かったらと思うとゾットとしてしまうセーブ知らずの音量でアクメし、膣口から小刻みに数回……ピュッ、ピュルッ……愛液をフォースアップさせているこずえは一人では辿り着けなかった世界へ夢見のまま旅立っている。
が、ブラストのタイラント攻撃はまだ止んでいない。こずえも一回イッただけでは物足りず、二回目からが寧ろ本番……
「はっ゙ーーー! ああああぁっ! っ゙……! あ゙あ゙~~~~っっ~~!! はぁ~~はあ゙あ゙あ゙あ゙またぁイ゙イ゙ッ゙!! んぐっ゙……♡ あ゙あふぅ゙ン゙! いかぁぁ! しゃれちゅづけへァ゙ァ゙ッ゙~~~♡」
にゅぷちゅっ……こしゅこしゅっ
くちゅるっ、ずちゅりゅちゅっ
ぐぷんっ、すりすり……プシュッ!? キュゥゥゥ…………
「…………可愛いわよこずえ……貴女を一番見てきているのはメダルビーツの誰でも無い、ファン達でもない、貴女のパートナーメダロットである私……なのよっ……」
練り物を混ぜる手捌きで二本のスティックを、大切な肉膜を打ち消さないように細心の注意を払いながら膣口に当てる。
先端だけを混入させたに過ぎないがアタックブースト効果でサンダーでも流し込まれた如くこずえの身体は、痙攣してしまい声帯も良く働いてない。
膣の内側から上壁を擦られるのが好みなのもブラストは知っている。 緊張を覚えるようになってからずっと相手をしているのだから――
顎をブラストから背けながら連続絶頂。快楽物質ドパーミンが放出され機能停止……だ。
「あっーー………………んぁ゙…………♡ ふっーーふっ--……♡ はぁ…………あり…………がと…………ふぅ……ふぅ……♡」
「…………どういたしまして……」
M字開脚のまま腰を浮かしすぎてブラストへ豪快なまでに甘酸っぱい愛液スプラッシュさせてしまったが、ブラストの頭部レンズなどには影響が無いので無言のままこずえを見つめていた。
「スッキリした?」
「…………お陰様で!」
残り時間は五分。手っ取り早くシャワーで体液を洗い流している内に、ブラストが床掃除をしてくれていた。
くたくたになっていたのに、連続オーガズムを迎えた方身体はライブモードに切り替わっていた。満足指数が座標に到達すれば男勝りだけど恋愛には奥手なこずえに元通り。
「もう上手くやれる気しかしないよ! ありがとねブラスト……流石は私のパートナーだよ……!」
「(私の方が年上なのだけれどね……)ふふっ、いい顔よこずえ。続きは打ち上げが終わって家に帰ってから……かしら?」
放熱を終えたブラストの頭部をいいこいいこ。やっぱり無表情のままだけど精巧な声質が、こずえだけにしか聞かせない上機嫌な物へと変わっている。
「えっ!? えぇーー…………どっ、どうだろっ……つ、疲れて寝ちゃうかもだし誰かの家に泊まっちゃうかもだからぁ~~~いーよ今はそんな話~~!」
(面白い子ね……人間のパートナーが見つかるのは何年後になるかしら……姉よりも母親よりの考えになってしまうわね。まぁ……見つかるまでは私が……ねっ?)
水着よし、衣装よし、髪型もよし。
扉を閉めれば他のメンバーとタッチしながら合流し、ブラストも他のバンド型と意欲漲らせる言葉を交わす。
……とてもオナニーのお手伝いをしていたメダロットと、連続アクメしていた少女とは思えない姿。凜とまといの手を引っ張りながらダッシュし、景子はそれを笑いながら小走りで付いていく。
アルミテミスカップ決勝戦の食前酒やお通し、だが彼女らはメダル型のステージでハイパーレーザーより煌めき来場者全員をテンペスターの如く心も魂も……性的な視線をも鷲づかむシャルムの持ち主、メダルビーツ。
寧ろ決勝戦側の方にプレッシャーが掛かるかもしれない。
「よく来たな……みんなー!」