※この作品はR-18です。

ルキナの災難   作:けっかくん


原作:ファイアーエムブレム
タグ:R-18 残酷な描写 催眠 奴隷 無様エロ ルキナ
ルキナがひどいめに遭うよ。
多分人を選ぶ。
FE要素は皆無。

pixivにも投稿してます。

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一日クオリティなのでどこかしらミスがあると思います。
見つけた方は優しくご指摘いただけると幸いです。


ルキナの災難

 気がつくと暗闇の中にいた。

 あまりに唐突なことに、ルキナは混乱した――最初は砦の灯りが落ちたのかと思った。火が消えたのだと考え、壁伝いに明るいところへ出ようとした。しかし不思議な事に、いくら辺りを手でまさぐってみても壁に突き当たらない。「誰かいませんか」と声をあげてみても誰も答えない。おかしい。仲間はすぐ隣の部屋にもいた筈なのだが、辺りに人気が無かった。

 ルキナは腰に差す聖剣、ファルシオンの柄に手をかけた。これは敵兵の「ドロー」による攻撃ではないかと思ったのだ。ならば近くに杖使いの類いがいる筈。気配を探ってみるが――しかしやっぱり誰もいないようだ。しばらくその場にじっとしていたが、その後ゆっくりと歩き出した。

 途端、辺りが明転した。

 パァンという音と共に上方の眩い照明が点く。そこは地下貯水池を思わせる巨大な空間だった。強烈な光に、思わず手で目元を覆うルキナ――まずい、今攻撃されたら反応できない! 急いで剣を前に構えようとして、そこで初めて自分の身に起こった違和感に気づく。

 剣が無い。

 どころか、着ていたものが全部無くなっている。

「――!?」

 半ば反射的に手で乳首と前を隠した――隠そうとした。だができなかった。不思議なことに、ルキナの両手は身体の横にピッタリとくっついて動かすことができなくなっていた。

 手だけではない。ルキナの身体は気をつけの姿勢のまま、脚も、腰も、肩も、首も、表情ですら――巨大な氷の中にいるように動かせなかった。

 表情は何故か笑顔で固定されていた。

「……」

 声も出せない。あまりに唐突な理不尽の連続に抗議の声をあげることさえできない。呼吸は許されているようだが――息を吸って吐くタイミングをずらすことはできなかった。

「531番、加工完了しました!」

 唐突にルキナの口が動いた。満面の笑みを崩さず、さも嬉しそうにわけのわからないことを口走る。531という無機質な番号は、ルキナが現在感じている恐怖を煽った――ルキナの身体は一人でに歩き出す。私はどこへ行くのだろう。私は何をされるのだろう。表情は笑顔だったが、心の中では得体の知れない恐怖と不安に襲われていた。

 その内、彼方に人影が見えた。相変わらず身体は動かない――眼球すら満足に動かせないが、見間違いではなさそうだ。もしやルキナをこんな風にした奴かと、全裸に笑顔のまま、心の中で身構える。

 だが、違った。

 それはルキナと同じ境遇にある女たちだった。

 全裸に笑顔。無言のまま、列をなして歩いていく。裸婦というのは本来これ以上なく艶やかなもの筈だが、その場では無機質で事務的な不気味さの方が勝っていた。

 ルキナは彼女たちの最後尾に並ぶ――ようやく見つけた人間だったが、質問もできない。ただ前を歩く女性の紫の髪を見ながら、先の知れない旅を観測することだけしかできなかった。

 列はとても長かった。広い空間から狭い通路に入り、しばらく「ひた、ひた」という裸足の足音だけを聞き続けた。ルキナの後ろに新しく誰かが並んだ気配もあったが、振り向いて確認はできなかった。通路を抜けると、巨大な吹き抜けがある広間に出た。

 天井が高い。薄暗いのでよくわからなかったが、相当だった。巨大な集合住宅のような印象を受けた。左右に梯子がかかっており、二階、三階、四階、五階、六階の通路に出られるようになっている。女性の列はここで初めて分岐し、規則正しく各階に別れた。

 梯子をのぼっている間、ルキナの視界は前の女性の局部と臀部で埋められていた。この光景を笑顔で眺めている自分は、傍から見れば変態そのものだと思った。そして、自分もこんな風にアソコを見られているかと思うと羞恥心が爆発した――無論、身体には一切の兆候が出ないが。汗ひとつ流れず、息も全く乱れなかった。

 ルキナの身体は梯子を三階の廊下で降りた。廊下には数メートル間隔で扉が備え付けられており、女性たちは各扉の前に三人ずつ並んでいた。ルキナは二人しか並んでいない扉の前で止まり、彼女たちの後ろに並んだ。一定の時間――それなりに長い時間が経過すると、一番前に並んでいる女性が扉を開けてその先に消える。出てくる者はいなかった。女性は皆、入ったっきりだ。

 中には何があるのだろう。中で何が起きているのだろう。不安は消えず、とうとうルキナが扉を潜る番になった。

 扉の向こう側は小さな部屋になっていた。全体的に白っぽい。左の壁は鏡張りになっており、右の壁はガラス張りだった。右側の部屋の様子が見える。部屋の奥には二つの扉があり、部屋の中央には事務机があった。

「旧名とマイナンバーをどうぞ」

 事務机の反対側に一人の男性が座っていた。これといって特徴の無い――特徴が無いのが特徴のような男性。年齢も国籍も民族も判別できない。彼は全裸のルキナと違い、灰色のシャツを着ていた。

 彼は軽蔑すべき下等生物を見るような眼でルキナを見ていた。

 と、そこでルキナは肉体の操作権が戻っていることに気づく。かっと顔を赤くしながら、前かがみになりつつ乳首と前を手で隠して「貴方は何者ですか!」と詰問する。男性は表情を変えず、「旧名とマイナンバーをどうぞ」ともう一度繰り返した。呆れているような感じがした。

「質問に答えてください! 貴方は誰で、ここはどこですか!? 私の剣と服はどこにあるのか教えてください!」

「旧名とマイナンバーをどうぞ」

「っ、馬鹿にするのもいい加減にっ――!?」

 状況の説明もせず、これといって態度を変えない男性に激高し、殴り飛ばしてやろうと一歩足を踏み出そうとしたところで、尋常でない快感の電撃がルキナのアソコから脳天までを貫通した。

「っぃ、ぁあああへえええぇえぇえぇえぇ!!!!!?」

 黒目がぐりんと裏返り、背中が反る。ルキナの身体の操作権を再び剥奪されたらしい。脚はガニ股、舌がだらしなく垂れさがり、顔の横に持ってきた両手でダブルピースサインをつくる。貝の割れ目から勢いよくぷしゃぁと潮を吹いた。名前も知らない男性の前で、ルキナは盛大に無様な醜態を晒した。

「っはぁ、はぁ、あぁあ……」

「旧名とマイナンバーをどうぞ」

 くらくらと眩暈を覚えながら、かろうじて男性の言った台詞を認識する。首から上だけをだらりと項垂れるルキナ――首から下は絶頂した時の体勢から動かなくなっていた。

「……っき、きゅうめい……?」

 またしても快感の電撃。「んあへぇえぇぇぇえ!!!!!」と情けない声をあげながら、ルキナは再びアヘ顔を晒して潮を吹いた。体勢は変わらない――「旧名とマイナンバーをどうぞ」「はぁ、はぁ……、だから……きゅうめいって……何ぃいいいいいいいいいいいいぃいぃいぃい!!!!」「旧名とマイナンバーをどうぞ」「っはぁ、はあはぁはあはぁっぜぇ、き、旧名――ぃあ、や、やめてぇええぇえぇえええええええええ!!!!!」「旧名とマイナンバーをどうぞ」「や、やめてください!――はぁ、はあはあはあっ! 名前っ! 名前ですね!? 言う、言いますからぁああああああん、あああああぁぁあああ!!!!」「旧名とマイナンバーをどうぞ」「る、るぃ、ルキナっ! ルキナです! LUCINA! これでいいでしょうぅっ!?、なんでええええええええええええええええ!!!!!?」「旧名とマイナンバーをどうぞ」「ま、マイナンバー!? 何ですか、はぁっ、何ですそれっ!? そんなのない――ぃっ、ぃぃいいんああああああぁあああっ!!!!」「旧名とマイナンバーをどうぞ」「だっ、だから――はぁ、まい、マイナンバー! なんて、ないんです――ぅううう、いぐうぅううううううううぅうううう!!!!!」

 結局、男性の言う「マイナンバー」がここへ来て最初に自身が叫んだ番号だというのに気づいたのは、回数にして四十三回目の絶頂を経てからだった。その後も、あの時自分が一体どんな数字を口にしたのか思い出せず、「531」という番号を言い当てるまでに、三百五十五回の絶頂を経験した。

 快感には全く慣れなかった。こんなに何度も連続でオーガズムを迎えれば、身体の閾値が上がってもおかしくないと思ったが、そんなことはなかった。快感で死ぬのではないかと、度重なる絶頂の中でルキナはぼんやりと考えていた。

 そもそもまともにこんな連続絶頂をキメたら慣れ云々の前に脱水症状で死んでいる筈だが、朦朧とした意識でどうにか正気を留めているルキナに、そこまで考えることはできなかった。

「531番。旧名『ルキナ』」

 ルキナが顔を涙と汗と鼻水まみれにしながらどうにか絞り出した名前と番号を、男性が手元の書類に書き止める。マイナンバーを訊いていたのは男性なのに、何故正解の数がわかったのだろうかという疑問を覚えることもなく、ああよかったもうあの地獄のような快感の波に溺れ苦しむ必要はないんだと、ルキナはただただ安堵していた。

 がに股にダブルピースのまま。

「では当施設の説明に移ります」

 男性がそう言った瞬間、ルキナの身体の操作権がルキナに戻った――既に体力の限界を迎えていたルキナはどすんと膝を突き、勢いそのまま床に倒れ伏した。びちゃりと、自分が撒いた潮の水たまりに顔をつける。「ううぅ……」ひどい匂いだった。がくがくと震える脚と手で胴を浮き上がらせ、どうにか四つん這いまで身体を起こす。

「531番、聞いていますか? 説明は一度しかしません」

 生まれたての小鹿のような風体のルキナをあからさま侮蔑の視線で見下ろしながら、男性は淡々と言葉を綴る。

「当施設は女性への性的な虐待を大規模に行うことを目的として創設されました。施設に収監される女性は例外なく性奴隷――『ペット』と呼ばれ、番号で管理されます。ペットの基本的人権及び精神、身体、経歴等その他の資産、能力は全て当施設に帰属し、ペット個人のものではなくなります。ペットは原則として当施設で生活を送り、全霊を尽くして性的な虐待を受ける義務を負います」

 男性はあくまでも事務的に、感情をいれず説明を施していく。だがどれだけ感情を抜いて言われようが、衝撃的な内容が変わるわけはない。ルキナは残る力を振り絞って男性の事務机によろめきしがみつき、「ま、ま、待ってください」と懇願する。

「せ……性的な虐待? 何ですかそれ――本気で言っているんですか?」

「ええ」と男性。自分はひどい夢をみているのではないだろうか――目の前の現実を受け入れられないルキナを置いて、男性は説明を続ける。

「ペットに禁止されている行為は以下の通りです。正気の喪失。心を折ること。脱走。脱走計画の立案。施設職員へ危害を加えること。反逆行為。心身の成長および老化。蘇生を伴わない死亡。……細かい規則はまだまだありますが、ひとまずは今述べた規則の遵守と、施設職員への『忠誠身』が、初期状態のペットに組み込まれているオプションとなります」

「…………」

 絶句する他なかった。

 何だここは?

 説明を聞いて尚疑問が湧いてくる――否、湧いてくるのは怒りの感情だ。女性への性的な虐待を行う施設? 何だそれは――なんだそのふざけたものは。ルキナは男性をキッと睨みつけた。「こんなものが許されると思っているのですか?」男性は何も答えず、一枚の紙をルキナに渡した。

 紙には印字でこう書かれていた。

 

わたくし ルキナ 改めペット番号 531 は、施設の理念に深く共感し、ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに、自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます。おまんこ(ここで絶頂)。

 

「朗読したら先にお進みください」

 男性は奥側右の扉を親指で示した。ルキナは怒りに震えながら男性を睨み――彼の目の前で紙を破り捨てた。

「人を馬鹿にするのもいい加減にしてください」

 本当は男性を殴りたかった。だが、そう思って腕を上げようとするとピクリとも上がらないのだ。机を叩くこともできなかった――紙を破り捨てるのは、ルキナができる精一杯の反抗だった。

「朗読したら先にお進みください」

「絶対に読みません。あんなことを口走るくらいなら死んだ方がましです」

「朗読したら先にお進みください」

 ルキナは男性を無視した。踵を返し、元きた扉の取っ手に手をかける。だが不思議なことに、扉を開けられなかった。取っ手を掴むことはできるが、押せないのだ。身体がどうやってもそれ以上まえに進めない。ならば――と、ルキナは扉から距離をとり、タックルでの突破を試みる。ルキナの肩が扉にぶつかる寸前、彼女の身体は時間が止まったかのように停止した――慣性が消えたかのようだった。

「朗読したら先にお進みください」

 無機質な声で同じ台詞を繰り返す男性――ルキナは彼を苦々しく睨む。

 何かないか。どこかに突破口はないか。ひたすら考え、狭い部屋の中を歩き回った。身体はもう隠さなかった。恥ずかしがって隠しても相手を喜ばせるだけだと思った。

「朗読したら先にお進みください」「少し黙っていてください!」停滞する状況から逃れたい一心で怒鳴り散らす。

 右の壁はどうだろう。突破できないだろうか。ガラス張りになっている右の壁からは隣の部屋の様子が見えた。隣の部屋もこの部屋と同じ造りになっていた。手前に一つ、奥に二つの扉。真ん中に事務机。奥側に男性が座っていて、手前には赤毛の女性が全裸で立っていた。両者ともこちらに気づいてはいない様子――その瞬間、赤毛の女性が脚をガニ股に開き、顔の横に両手を持ってきてダブルピースサインをつくり、背中を反らして白目を向いた。舌がだらしなく垂れさがっている。局部からぷしゃあと液体を噴いた。声は聞こえなかったが、絶叫しているのは想像に難くなかった。ルキナは仰天すると同時に、先ほどは自分もあんな感じだったのかと改めて羞恥を覚えた。電撃のような快感を思い出してアソコを熱くする――いけないいけないと頭を振った。駄目だ、思い出すな。あんなの嫌なだけの記憶だ。

 右の部屋の女性は依然としてアヘ顔を晒していた――赤い短髪の、凛々しい風貌が台無しだった。

 ルキナは左の壁を見る。左の壁は鏡張りである。しかし、本当にそうだろうか? もしやこちらから見えていないだけで、隣の部屋からは見えているのでは。ルキナは本能的に乳首と局部を手で隠した。

 まさか先ほどの醜態も、隣の部屋の者からは見られていたのか?

 そう考えた時、ルキナの背筋に奇妙な感覚が走った。

 不快感とは違う――嫌悪感でもない。マイナスな方向のものではなく、寧ろ興奮を促す類の感覚。

 背徳感。

 ルキナは左の鏡に映る自分の裸体を見つめる。じわりとアソコが濡れた気がした。

「朗読したら先にお進みください」

「……」

 何だ……何かおかしい。

 身体が熱い。

 ドクンドクンと脈が高く波打つ。ルキナの何かが物凄い勢いで燃え盛っていた。なけなしの理性でそれをどうにか押さえつけようとするのだが、無駄な抵抗だった。

 ――駄目だ。

 やめろ。

 ここではやるな。我慢しろ。

 アソコに伸びかける右手――何度も躊躇い、何度も戻すが、沸き起こる欲求に抗うことはできなかった。狭い部屋の中、初対面の男性の視界の中で、ルキナは自慰を始めた。「はぁ、はぁ、はぁ――」左手で微かに膨らむ胸を揉みしだき、乳首をつねり、弾き弄る。右手の指先でクリトリスをつまみ、ぐじゅぐじゅと擦る。「何をやっているんだ……私は」と自分を叱咤するが、引き返せる地点はとっくに通り過ぎていた。「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ――」荒く息を吐きながら男性を睨む。彼が何かしたのだろう。そうでなければおかしい。それがわかっていながら、止められなかった。ルキナの精神力は既に敗北を喫していた。

 血が巡る。興奮が有頂天に達する。あとは絶頂までの一本道。ここから先は自身を取り巻く全てのモノが興奮の炎を助長する薪となる。

 先の醜態も、この施設の説明も、操られた屈辱も、鏡も、男性の視線も――

 あとちょっとでイケる。

 イケる、イケる。ああ、あああ、あああああぁああああ――

「――っ、はぁ、はぁ、はぁ――何で!?」

 イケない。

 絶頂できない。最高時速のまま、ルキナの興奮はいつまでも走り続けていた。

「ああ、何で、何で何で何で!」

 イケない。

 イケない。イケないイケないイケない。何で、嫌だ。イキたい。イキたい!

 何でもする。何でもするから。お願いだから。絶頂させて。男性に熱い視線を送る――そこに怒りの感情はなかった。あるのはただの懇願だった。

「お願いします! イカせてください! お願いします!」

「朗読したら先にお進みください」

 やめろ。そんなこと今はどうでもいい。クリトリスを超高速で弄るルキナ――彼女の脳裏に、先ほどの文章の最後の部分が甦った。

 確か、「(ここで絶頂)」と書いてあった。

 つまりあれを最後まで読めば絶頂出来る――!

「ああ、ああ――!」

 右手でクリトリスを弄るのはやめず、ルキナは先ほど自分がびりびりに破り捨てた紙の欠片を左手で拾う。紙はルキナの潮にふやけていた。印字が滲んで良く読めない部分もある。ルキナは破り捨てたのを深く後悔した。左手だけで一枚一枚、何が書かれてあるかを確認する。そして記憶する。一言一句、間違えないように。「朗読したら先にお進みください」「読む、読みます、読みますから!」ルキナは大きく息を吸った。

 ――本当に読むんですか?

 刹那。

 微かに残っていたルキナの誇りが、そんな疑問を投げかける。

 いいんですか?

 一瞬の快楽に身を任せて、一生を彼らに捧げるんですか?

「――――」

 ――しかし結局、

 勝ったのは一瞬の快楽だった。

「わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます!」

 ――来る。

 今まで無理やり止められていた分、途方も無く大きな何かが来る。

 来て。

 来て――

 来て!

 ……本当にいいんですか「おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡」

 

 

    

 

 

 当然ながら、一瞬の快楽を享受した後に待ち受けるのは後悔と自己嫌悪だった。

 快楽に負けた。

 その事実は何よりも深くルキナの心に傷をつけた。

「では奥にお進みください」という男性の指示に、ルキナは力なく従う。恰好だけでなく、心まで惨めになってしまった。とぼとぼと奥の扉に近づき、開けてその先に歩を進める。扉の奥はまた長い廊下になっていた。薄暗く、果てが見えない。進みたくなどないが、退路は既に断たれた。

 ここで次の者を待っていようか。

 そんなことを思いついた。

 身体の操作権は現在ルキナにある。無理やり歩かされてはいない。では次にここを通る女性を待ち、彼女とコミュニケーションをとるというのはどうだろう。

 悪くないアイデアだと思った。当然ながら、こんなところにずっと収監される気などルキナにはさらさらない。脱走するのは確定だが、そのためには仲間が必要だ。

 ルキナは廊下の隅に腰を落ち着けた。お尻にひんやりとした感触が伝わる。少し寒かったが、我慢できないほどではなかった。

 そうして数分が経過した。床もルキナの体温であったまってきた頃、どこかから誰かの声が聞こえてきた。

 何だろうと耳を澄ませる。「施設職員」というやつだろうか。ここに溜まっているのがバレたらまたひどいことをされるかもしれないと焦ったが、どうも違う。それは女の声だった。

 いや、施設職員の中に女がいないと言い切るのは早計だろうが――しかし、施設職員の声ではなかった。

 次第に大きくなってきたからわかる。

 それはルキナの声の録音だった。

『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』

 ルキナは思わず耳を塞いだ。だが既にその程度で消せるほどの音量ではない。『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』――自分の声に追い立てられるようにルキナは立ち上がった。「やめて、やめてください!」『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』「進みます! 進みますから! 止めてください!」『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』「すみませんでした!! 私が、私が悪かったです!! すみませんでしたぁ!!」『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』「うああああああああああああ!!!!! うああああああああああああ!!!!!」

『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』

 耳を塞いで暗闇の方へ思いっきり走り出す――と、そこでルキナの身体がガクンと止まった。嫌な予感がする――予感は的中した。ルキナの身体はくるりと扉の方を振り返り、自慰を始めたのだ。

 左手で微かに膨らむ胸を揉みしだき、乳首をつねり、弾き弄る。右手の指先でクリトリスをつまみ、ぐじゅぐじゅと擦る。先ほどの自慰と寸分変わらない手つき。

『わたくしルキナ改めペット番号531は! 施設の理念に深く共感し! ペットとして施設に永久の忠誠を誓うとともに! 自身の立場をよく理解して生涯を職務に捧げます! おまんこぉおおおおお♡♡♡♡♡♡』

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 ルキナは暗い廊下で、快楽に屈した自身の敗北宣言を延々と聞きながら、責めて少しでも音を紛らわせようと力の限り絶叫する。

 全裸で、全力オナニーに勤しむ。

 おそらくは次の女性がやって来るまで。

 地獄はまだ始まったばかり。

 

 


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