ソードアート・オンライン《かさなる手、つながる想い》【特別編】種族特性・噂の実証 作:ほしな まつり
原作:ソードアート・オンライン
タグ:R-18 キリト アスナ キリアス キリト×アスナ オリキャラ オリジナル設定
ダイブすると、ALO内の浮遊城アインクラッドにある森の家で……。
通常連載してます《かさなる手、つながる想い》はR−15タグなので
別枠(R−18)扱いで投稿させていただきます。
移動して来てくださった方へ……こちらは学校でリズと会話を交わした前夜の
お話となります。
一週間も訪れることのなかった我が家とも呼ぶべき二十二層の森の家にログインしたアスナは室内に既に明かりが灯っている事に驚きで目を丸くした。今日の夕方、帰りの新幹線の中から大体のログイン時間をキリトにメールした時、返信に「絶対にログハウスから出るなよ」と強く書かれていたから、なんとなくではあるが、キリトは自分より遅く来ると思っていたのだ。
ちょうど一週間前の日曜日、その夜は週明けに提出期限が迫っていたレポートや通常の宿題を仕上げる為、ログハウスのリビングには多彩な妖精達が集っていた。そして翌日はその疲れが残っていたのか、明日奈はお風呂から上がってすぐにベッドに入ってしまったのだが、その眠りを終わらせたのはいつものアラーム音ではなく母親からの携帯端末への着信音だったのである。
結局、その後すぐに簡単な荷造りをして東京を離れなければならなかった明日奈は簡潔に事の次第をキリトを含む友人達に一斉送信でメールして以降、ほとんど端末に触れる機会がなかったのだ……《仮想世界》へのダイブはもちろん情報のチェックなど考える暇すらなかった。
だから久々の我が家なのだが、《現実世界》なら一週間も家を空ければ、まずは軽く掃除から、と思うところ、《仮想世界》ではその必要性はない。
けれど予期せぬ突発的な事態で何の準備もせずにログアウトしたままだった自分と違い、ここのもう一人の家主たるキリトはこの一週間、きっと何度かはこの家を訪れているだろう。となれば作っておいたケーキなどのおやつの類いは全て消化済みか耐久値切れとなっているはずで、とりあえず、今夜久しぶりに二人きりですごせる我が家でのお茶請けをキリトが来るまでに作ろうとアスナは考えていた。
それのなに、我が家に来てみれば既に室内は明るく、暖炉の火までアスナを暖かく出迎えてくれている。
しばしリビングの状況に驚きで固まっていると、アスナの背後からそっと影が近づき、振り返るいとまも与えずに左右から回り込んできた腕がほっそりとした水妖精の身を抱きしめた。
「おかえり、アスナ」
「……キリトくん……ただいま」
ALOのアバターではさほど身長差がないアスナの肩にキリトの顎がのる。
部屋の状態を見ればキリトが既に居ることは当然予測できたが、それでもその存在に触れれば不思議と一層気持ちは安らいだ。
「無事に転院できたのか?」
「うん。でも入院って言っても大事を取ってだから、あまり長くはならないと思う」
「そっか、よかったな。アスナも、お疲れさま」
「ありがとう。昼間はずっと病院にいたんだけど、夜は……ほら、京都の本家だとネット環境が整ってないから……お陰でする事なくて睡眠時間はしっかりとれてたよ」
「じゃあ、まだ、あの噂、知らないのか?」
「噂?」
それは、ちょうど明日奈が東京を離れる前日頃から囁かれ始めた噂で、ALOにログイン出来ずにいた間に爆発的に拡散された情報だった。
明日奈の方は早朝かかってきた母親からの電話で、仕事で京都にいた兄の浩一郎がもらい事故で腕を骨折したから様子を見に行って欲しいと頼まれた為、仲間達にはしばらく京都に行く旨を伝えるだけで精一杯だったのだ。
結局、浩一郎本人はいたって元気だったが、骨折をしたのが利き手だったので昼間は入院中の兄の世話や事故による保証などについても明日奈が常に付き添い、サポート役を務める事になり、夜は結城の本家に世話になっていたので、ひたすら大人しく、一日おきにキリトとリズへ報告メールをするくらいの生活が続いていたのである。事故の事務的な処理も終わり、浩一郎も仕事の都合上いつまでも京都の病院に入院しているわけにもいかず、やっと今日、東京の病院へ転院手続きが済んで明日奈も自宅に戻ってこられたというわけだ。
一週間、自分が《仮想世界》から離れていた間に広まったらしい噂に首を傾げたアスナだったが、キリトがその内容を教えてくれるのかと待っていると、自分を囲っている腕が、キュッ、とすぼまった。
「すごく気に入ってるお菓子があるとするだろ?」
唐突に口にされたお菓子という話題に、一番最初にアスナが思ったのは、やっぱり作り置きのお菓子、足りなかったわよね、だ。
常にホールケーキや焼き菓子の類いはストックしておくのだが、客人も多いこの家ではさすがに一週間を補える量ではない。
「月に一、二回は食べてて……」
そんなに頻繁に作ってたレシピ、あったかな?、とアスナは最近作ったお菓子のリストを思い浮かべた。
「本当は毎日でも食べたいくらいだけど……」
「飽きたりしない?」
そこまでお気に入りのお菓子があったとは知らなかった、と思わずアスナが肩の上のキリトへ声をかける。
「一生飽きないよ」
確信めいた言い方に少し違和感を感じるが、アスナは短く「そんなに美味しいの?」と尋ねた。キリトの言う「お菓子」というのが自分が作った物ではなく、もしかしたら《現実世界》に存在する商品なのでは?、と思ったからだ。
「ああ、だけどそれが突然なくなると、ものすごく食べたくなるんだ」
キリトの話で、幼い日、食べようと思っていた冷蔵庫の中のケーキを知らないうちに兄が食べてしまった涙の記憶を呼び起こしたアスナは、確かにより渇望感が湧く気持ちは理解できる、と、頭を、うんうん小さく動かす。そうでなくとも今までは普通にスーパーやコンビニで売られていた低価格帯のお菓子でさえ製造中止のニュースが流れると在庫を求める人が押し寄せたりするのだから、手に入らない物となった途端、その物の価値は激変するのだ。
けれどそうなると益々キリトの言う「お菓子」は自分が用意した物ではないだろう、とアスナは考えを深めて「突然なくなる」と言った状況を自分の経験と照らし合わせた。
「誰か、他の人に食べられちゃったの?」
「………………」
少し長めの沈黙の後、キリトのいつもより低い声が、アスナの耳元で囁く。
「それだけは、絶対にさせない」
そう告げた途端、そのままキリトの唇はアスナの首筋に吸い付いた。
「アスナ……音……すごい……」
薄暗い寝室のベッドの上、ウンディーネ特有の長耳の片方に顔を押し付け密着している唇とそこから伸びている舌で耳孔を塞がれていたアスナはキリトの言った意味が分からずに眉根を寄せる。そもそも今の今まで聴力が半減していたのだ、いや、キリトの舌が孔内を這う音ばかりが直接脳内に響いて他の音など拾えずにいたし、拾う余裕もなかった。
キリトの唇が耳の内側の柔らかい皮膚をこするようにして「ほら」と追い打ちの言葉を告げると同時にアスナの下腹部まで到達している片手の中指が何も纏っていない彼女の敏感な入り口を浅く小刻みに抜き差しして、その動きに合わせ、ぴちゃぴちゃと淫らな音が響いてくる。
「っひぅ……やっ……」
「音」の意味に気付いたアスナの顔が一層の羞恥で色づいた。
塞げない耳の代わりか、咄嗟にきつく閉じた瞼のほんの僅かな隙間から純度の高い涙が湧き出てきて、キリトは狙っていたかのようにそれを吸い上げる。けれど一滴も漏らさず口に含んだはずなのにその表情は不可解さを含んでいた。
「うーむ、これだけじゃ、ちょっと…………」
「な、に……?」
この状況には場違いな言葉と声に気付いたアスナの目がうっすらと開き、小さな理性の灯を宿す。
「キリ、トく……あぁンっ」
問われる前に再び溶かそうというのか、蜜を纏ったキリトの指が、グッ、とアスナの奥まで突き進み指腹が温かな蜜壁をぐるり、と撫でれば呼応して細い腰が跳ねた。一拍遅れて背中を駆け上がってきた快感に押し出されるように再びアスナの双眸から大粒の涙がこぼれ落ち、唇は乱れた息を整えるので精一杯となる。
「ンっ……っはぅっ……はっ……」
その表情を見下ろしている黒い笑顔、と言うべき悪巧みを内包した笑みが再びアスナの頬に近づき、伝い落ちる途中の涙を今度は舌で舐め上げた。あと少しで光の粒子となり消えるはずだった涙の味に納得がいかないのか、僅かに歪んだスプリガンの黒眉を見とがめたアスナは何とか通常の半分ほどの判断力を取り戻し、涙目のまま唇を動かす。
「キリト、くん」
今までの甘く、堪えきれずに漏れ出ていた喘ぎ声とは違う、少々尖りのある声にキリトは一旦唇を離し、ふっ、と短めの息を吐いた。
「わかった。教えるよ」
けれど言うなりアスナの左手を捕まえてシーツに縫い止めると、同時に再び上体を倒して止める術もなく新たに生まれたばかりの涙の粒を彼女の目尻から吸い上げる。
「このウンディーネの涙に何かしらの効果があるんじゃないか、って噂が流れてたんだ」
「こ、効果?」
「ああ。確か最初はケットシーの特徴である大きな耳が実は他の種族より聴覚に優れてるらしい、っていう話から始まって……」
そこでアスナの長耳が僅かにピクリと震えた。耳の形状で言えばウンディーネも特徴的ではあるのだが、その機能性についてはこれと言って特記すべきものはないはずだ。
「先に言っておくけど、話したからって…………やめないからな」
剥き出しの情欲を宿す漆黒の瞳が真っ直ぐにアスナを射貫く。無意識なのか、左手の拘束がウインドウを操作させない為なのかも、と思い至ったアスナは野生の獣を前にしたような感覚に声を震わせた。
「やめなくて……いいの…………けど……」
「けど?」
「ちょっとだけ…………怖いの」
アスナにしては珍しく相手の反応を窺うようにオドオドとして、それでも躊躇いながら口にした気持ちにキリトは言葉を詰まらせる。
言われて気付いた、振り返れば自覚が生まれれ、マズイ、と思うものの止まらない涙に滲んだ瞳が自分を見上げていて、どこか怯えが見える表情はオスの本能に拍車を掛ける。
キリトの時でも、和人の時でも、こういう行為の最中に感情が最高潮まで高ぶると欲のままに貪ってしまう瞬間がある。そんな時はアスナも同様に全ての感覚と感情が振り切れているので怖いと思う気持ちもその中のひとつに確実に存在するのだが、その対象を見極められるほど理性は残っていない。けれど今夜のキリトは既に最初から箍が外れたようにアスナを求めていた。
いつもならベッドに入るとじゃれ合いを思わせるキスから始まるのに、いきなり唇を塞がれ、好き勝手に咥内を舌が這い回り、角度を変えるたび強く擦り合わされ散々唾液を吸い上げられた舌先は今もピリピリとした感覚が残っている。
そしてようやく唇が解放されたかと思えばキリトの手はすぐに臍の下まで降りてきた。長く深い口づけで潤み始めていた蜜壺の入り口を器用に動く指先が容赦なく攻めたて、そこからはただひたすらキリトの唇はアスナの弱点とも言える耳を弄び、秘部では浅く緩く指戯を繰り返すだけの時間が流れている。
性急に求められるわけでもなく、でもいつもと違う雰囲気のキリトに不安を覚えたアスナは緩んだ手の拘束から抜け出し、縋るようにキリトの首に両手を回す。
自分の元に引き寄せれば、今まで耳に直接吹き込まれていた熱い息は鳴りを潜め、代わりに優しい声が小さく「ごめん」とアバターの身体では存在が不確かな鼓膜を震わせた。
謝ってほしいわけでも、困らせたいわけでもない、アスナだってキリトに求められるのはいつだって嬉しいのだ。
「怖い」の確かな説明が出来ないままキリトを追い込んでしまったアスナが、そうではないのだと、抱きついたまま懸命に首を横に振れば、今度こそアトランティコブルーの瞳から舞い散る涙が光の粒となって消えていく。
しかし、アスナの内に潜り込んでいたキリトの指は次に何の躊躇いもなく蜜壁の奥をコシコシと刺激した。
「やあぁっ…………ダっ、ダメっっ」
「うん、ここ、リアルでも弱いよな」
覚えてしまった快感がまるで同期したかのようにアスナの身体は明日奈の身体と同じ部分を感じる、とキリトが気付いてしまったのはいつだったろうか……旧SAOから引き継いだアバターは当然《現実世界》の明日奈とうり二つの容貌だが、ナーヴギアがスキャンしたのはあくまでも外面上のデータだけである。個々によって違う触覚の感知度までは再現できるはずがないのだが、《現実世界》と《仮想世界》、同じ意識を持った相手からの刺激は生まれるはずのないパルスを確実に脳に届けていた。
「あっ……っや……そ、そんなにこすったら……」
「いいよ、アスナ」
「あぁっっ」
ひときわ高い嬌声が上がると同時にキリトの首にしがみついていた腕には、きゅうっ、と力が籠もる。両腕がぷるぷると震えるほど必死に抱きついて快感の波に耐えていたアスナだったが、しばらくして肩の力が抜け、はふ、はふ、と小刻みに吐いていた息がいつの間にか小さくしゃくり上げる声に変わった事に気付いたキリトは、ちゃぽっ、と彼女の内から指を抜き取った。
僅かに細い両肩がビクつき、「ひぅっ」と吸っているのに悲鳴のような声が飛び出す。キリトはそんなアスナをあやすようにおでこに唇で触れてから、彼女の蜜を纏って濡れている自分の指を見つめた。まるで観察するように顔に近づけてみると、先刻の涙と同様に蜜はキラキラと蒸発して目の前に来るまでに跡形もなく消えてしまう。またもや不本意そうに口を尖らせたキリトは自分の首にある細い腕をゆっくりと解いた。
「さっきの噂だけどさ、一部では『涙』に限らないんじゃないか?、って憶測まで出回り始めたんだ……」
教える、の約束を守りつつ言葉を発する合間にキリトの唇はアスナの頬、顎から首筋、鎖骨を巡り、何も纏わず仰向けになっている身体の二つの頂点のひとつを咥えてきつく吸い付いた。これが《現実世界》だったら確実に痛みを覚えるだろう行為も《仮想世界》においては強い快楽でしかない。「っふぁぁっ」と背をしならせて、結果、更にキリトの眼前へと差し出してしまった胸のもう片方もすぐに鷲づかみでリズミカルに何度も握り込まれる。
「っんぁっ、……あぅっ、……ひゃぁっ」
頼りない涙声だったが、それでもキリトの手と唇の動きからもたらされる力強い刺激から声を吐き出さずにはいられないようで、ふっくらとした桜色の唇からは短い息と甘い声が忙しなく出入りしていた。
その息づかいと声を聞きながら、キリトは話を続ける。
「けど《この世界》では流血はしないし、汗もかかないだろ」
絶え間なく与えられる刺激によってほんのり薄紅色に染まったまるく柔らかい膨らみと、それよりも一段と色鮮やかな朱に色づいているその小さな先端を、むぎゅっ、と揉んで弾力を楽しんだキリトはその手を再びアスナの足の付け根へと移動させた。触れただけでわかる程にそこは蜜で潤い、と同時に粒子化と霧散を繰り返している。
「だから残る水分、と言えば……」
「んっっ」
突然秘部に押し入ってきた二本の指は温かい蜜道の中に分け入り限界まで辿り着くと、今度は壁のぬめりをこそげ落とすように第一関節に角度をつけて抜き差しを始めた。
「やぁっっ……あンっ、やだっ」
さっきまでの指の動きとは比べものにならない位の激しさが繰り返され、同じように比ではない音が、じゅぱっ、じゅぱっ、と蜜量の多さを物語っている。じんわりと湿っていた入り口も今はキリトの指で掻き出された蜜ですっかり濡れそぼっていた。
何往復かを繰り返したキリトは指に十分な蜜を纏わせると勢いよく引き抜くが、途端に発光して消えていく粒子を見て、ふんっ、と鼻から息を吐く。
「あとは、ここだけなんだよな」
ある程度予想していた結果に少しの落胆を見せたのは一瞬で、キリトはすぐにアスナの足元まで移動した。両足の間に陣取り、力の抜けきっている細腰と片方の腿に手をついて身を屈める。刺激がなくとも余韻でとろり、と滴り落ちてきた蜜めがけて顔を寄せ、ぺろり、と舌で舐め取った。
「ふぁぁっン」
当然、キリトの舌は蜜だけでなく蜜口にも触れ、その感触を拾ったアスナが再び喉を震わせる。指で弄られるのとはまた違う、湿って弾力のある表面の少しざらりとした部分に自分でも触れた事のない柔らかな秘所を撫でられて電流が走ったように足の指先まで痙攣が広がった。
「っそ、そこっ、……それっ……あぁっ……キリトくんっっ……」
嬌声の中に何度も自分の名が混じってもキリトは顔を上げない。それどころか直接唇を押し付けて舌で柔襞を割り、アスナの内に侵入した。とろとろに蕩けているアスナの蜜に唾液が混じって少し舌を動かすだけで、ちゃぴっ、と淫らな音が響く。勝手に跳ね上がろうとする腰をキリトにしっかりと押さえ込まれ、逃げ場のない快楽が身体中を駆け巡った。
「はぁっ……っ、はぁっ…………あぅっ……あっ、やっぅ…………あンっ……」
舌で蜜壺をかき混ぜながら腰を押さえつけていた手の親指がすぐ近くにある花芽をクニクニと擦ってきて、次々に重なり合って押し寄せてくる淫猥の波に飲み込まれそうになる。溺れそうな呼吸には感じるはずのない息苦しさ、執拗に弄られた芽にはじんじんと覚えるはずのない痺れ……どれも《この世界》では設定されていない感覚なのに確かにそれはアスナの身に起こっていて、その原因は間違いなく《現実世界》で和人に刻まれた快感のフラッシュバックなのだが、負の感覚すら愛しさと心地よさを伴っているのだから不思議だ。
その間にもキリトの舌遣いと指遣いはどんどんと淫らになっていき、すっかり膨れた芽を指で弾くとアスナの喉が反り返って声にならない声が、ぴんっ、と細く高く伸びる。同時に大量の蜜を絡め取ったキリトの舌は、じゅるっ、と音を立てそれを味わった。
それで気が済んだのか、ようやく顔を上げたキリトはどうしようもなく可愛らしさを増しただけのアスナの泣き顔を見て、ふっ、と微笑み、誘うようにヒクついている彼女の陰部の入り口に己の昂ぶりを押し当てる。早くアスナと繋がりたい、思うのはそれだけだ。
内も外もぴたり、と隙間なく密着してもっとクチャクチャに啼き乱れる彼女を思う存分貪りたい。
今夜は散々彼女の体液を飲み込んでみたがいつもと違う変化を感じる事は出来なかったし……と噂の検証結果を頭の隅に思い浮かべたキリトは、得られるらしいとされる効果について考えた。
自分が耳にした範囲では、感覚が鋭くなるとかだったよな、と思ってから、はた、と気付く。
その時はいつもより聴覚が良くなるとか、視界が開ける、鼻が利くようになる、あたりだと予想していたが、確かに、アスナと身体を重ねると彼女のほんの僅かな吐息も耳は拾うし、泣き顔は腰に響く、上気した肢体から発せられる匂いは酩酊状態を引き起こすのだと毎回の経験から、あながち根も葉もない噂じゃなかったか?、と思い直しそうになったが、それはウンディーネの特性ではなくアスナだからだよな、と笑みを濃くした。
少しだけ先端を彼女の内に埋め込めば、もどかしいのか、ゆらり、と腰が揺れて蜜壁がうねり奥へ奥へと招き入れてくれる。同じようにシーツを握りしめていた両手はゆっくりと自分に向かって伸び、請う声が「キリトくん」と小さく迷い出てきた。
明日奈が東京に戻ってきた後、噂を知らずにログインしてたちの悪い集団に襲われでもしたら、とキリトは気が気ではなかったのだ。彼女が簡単に膝をつくとは思えないがもともとALOはPK推奨のゲームである。ある程度名の通った、加えて整った姿を持つウンディーネの中でも更に目を引く容貌のアスナなら標的にしようと企む輩がいてもおかしくない。可能性はゼロに近いが、それでも万が一にも、と、自分以外にアスナの体液を口にする男の存在を想定しただけでキリトの全身は爆発しそうな怒りで震えた。
その感情が心の奥底で残留していたせいで、このログハウスでほぼ一週間ぶりの再会を果たした後、早々に寝室へと引きずり込んでしまったわけだが……訳も分からず理由も告げられずにいつもとは違う求められ方をしたアスナも最初は疑問と怯えを同居させていたのに、今はすっかり身も心も蕩けてキリトを待っている。
強請られるままアスナの上に自分を被せていけば必然とキリトのそれはアスナの内に押し入り最奥を目指してゆっくりと蜜壁を拓いていった。舌先や二本の指とは別次元の質量は何度迎え入れても圧迫感すら感じる程で、それでもアスナは拒むことなくポロポロと真珠のような涙を溢れさせながら全身でキリトを求める。
「ンっ……っは……あっ……キリトくん…もっと……っ…」
「もっと……なに?、アスナ」
いつもの調子で意地悪さを練り込んだ声を擽るようにして至近距離から吹き込めば、息がこそばゆかったのか、それとも聞かれた返答が口に出来ないのか、キリト以外は目にした事もないだろう幼い顔つきで困り眉のアスナが、えぐ、えぐ、と泣きじゃくりながら懸命に首を横に動かす。けれどそれこそが言質とばかりに、にんまり、と瞳と口元を細い三日月型にしたキリトは「なら……」と呟いて思いつく限りの「もっと」をアスナに与え始めた。
ギュッと強く抱きしめた状態で激しく動けば、あちこちの敏感な箇所が擦れるのだろう「んーーっ!!」と耐える姿に純粋な愛しさと加虐心が膨れあがる。同様に膨張したキリトのそれがアスナの内を抉ると響いていた蜜音が耳を塞ぎたくなるほど淫靡な濁音に変わった。
噂の確実な検証は出来なかったが、既に興味は失せたと言っていいほど些末事になっているキリトは夢中でアスナを求めながら、目の前の乱れた前髪の下の苦しげでもキレイに歪んだ眉、潤んだ瞳に形の良い鼻、小刻みに震えている瑞々しい唇とその隙間の奥で見え隠れしている小さな舌……総じて自分との交わりで官能の虜となっていても見苦しさなど欠片もにじみ出ていない面差しをつぶさに観察し、更に気持ちを高揚させた。本来なら僅かな光源でここまでの詳細を目視する事は不可能なはずで、これは暗闇に強いとされる影妖精族ならではの視力ではないかと思っている。
とは言え、こと情事においては未だ絶対に部屋の照明について譲らないアスナはもちろん、他の誰にも明かすつもりはない。旧SAOや今現在の《現実世界》ではぼんやりとしか目に出来ない彼女の身体の、隅々までもが色鮮やかに見る事が出来るのだから、バレるまではこのままでいよう、とキリトは殊更勢いをつけて腰を打ちつけ、飛び出す嬌声を喰らうがごとくアスナの唇に噛みつき、他者には一片たりとも分け与える気などない事を示すかのように彼女の全てを独占したのである。
そうして結局、明け方までキリトを受け入れ続けたアスナは疲労の色を隠しきれないまま一週間ぶりの登校となり、目聡くも親友であるリズに誤解の指摘をされたのであった。
お読みいただき、有り難うございました。
ここから通常の「種族特性・噂の実証」へ戻っていただいても
時系列通りになって苦笑いできるかと思います(笑)
あ、影妖精族(スプリガン)が暗闇に強い……なんて公式設定はありません。
ごめんなさい、勝手しました(苦笑)
結局、キリトにとっての一番の甘味はアスナってことで……
月に一、二回は食べるのか……、でもって毎日でも食べたいのか……。