※この作品はR-18です。

仮面ライダーフューリー   作:あまぞん特撮系物書き

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第十五話【新たな恋】

ユウキはアキラのほうをチラッと見た。

 

 

『...?』

アキラは何故見られたのかわからなかった。

 

 

 

『イチャついているところ悪いが...。帰るぞお前たち』

サトミは5人に言った。

 

 

 

帰りのヘリの中でもユウキはカイトの隣に座りニコニコしている。

 

カイトは何が何だかわからなかった。

 

 

ーーー志藤邸に到着ーーー

『ねぇカイト君、お昼まだでしょ? 良かったら一緒に食べない?』

ヘリを降りてからもユウキはカイトにベッタリだ。

 

 

『いや...その』

カイトは困っている。

 

 

 

『おいカイトー‼ 一緒に飯食うぞ』

キョウスケは言った。

 

 

『カイト君~』

ハヤトはそう言って笑顔で手を振っている。

 

 

『はっ...はい‼』

カイトはキョウスケ達に駆け寄っていった。

 

 

『あっ...ちょっと!!』

ユウキは舌打ちをした。

 

 

 

 

 

 

『...助かりました』

カイトは言った。

 

 

『急にあんな奴に好かれて...お前も大変だな』

キョウスケは言った。

 

 

『それにしても何でまた急に』

ハヤトは言った。

 

 

 

『欲求不満なんじゃねーの? とにかく行こうぜ』

キョウスケは言った。

 

 

ーーー12:18 3階テラスーーー

ユウキは1人で食事を摂っていた。

 

 

 

『ライダーになったんですって?』

アスカがやって来た。

 

 

 

『何よ~今は意中の相手にフラれてやけ食い中なの。 邪魔しないで』

ユウキは言った。

 

 

『私の質問に答えなさい!!』

アスカはテーブルを両手で強く叩いた。

 

 

『...質問って?』

ユウキは言った。

 

 

『何でライダーになったのか答えなさいって言ってるの!!』

アスカは言った。

 

 

『新たな恋の為......かな』

ユウキは言った。

 

 

 

『新たな...恋?』

アスカは言った。

 

 

『...うん、そう。新たな恋!!』

『アスカのね...胸を貸してもらっていっぱい泣いたら私アイツの事忘れられたの。 でね?そうしたら急にまた恋がしたくなっちゃって』

ユウキは言った。

 

 

 

『...その意中のお相手があの二重人格くんってわけ?』

アスカは言った。

 

 

 

『...まあ、そんなとこかな~』

ユウキは言った。

 

 

 

『...』

アスカは溜め息をついた。

 

『...フラちゃったの?』

アスカは向かい側のイスに座って言った。

 

 

『まあ、まだ諦めてはいないけどね』

ユウキは自慢気に言った。

 

 

 

『...そう。せいぜい頑張れば良いんじゃない? ライダーになった理由としては......ちょっと納得いかないけど』

アスカは言った。

『それ頂戴、あたしお昼まだなのよ』

 

 

 

『...どうぞ~』

ユウキは笑顔で言った。

 

 

 

ーーー同時刻 カイト達3人ーーー

カイト、キョウスケ、ハヤトの3人は食堂で昼食を摂っている。

 

『...にしてもお前も大変だな。あんなんに好かれて』

キョウスケは言った。

 

 

『いや...まあ、いつもの事ではあるんですけど』

カイトは言った。

 

 

 

『えっ...いつもの事?』

キョウスケは言った。

 

 

 

『なになにぃ~。カイト君ってけっこうモテてたりしたの』

ハヤトは言った。

 

 

 

『モテてたというか...“ああいう感じの人”によく付け入られたっていうか......』

カイトは言った。

 

 

 

『肉食系女子のかっこうの餌食みたいな? あーでも何かわかる気がする』

ハヤトは言った。

『カイト君って可愛い顔してるし、押しに弱そうだもんね~』

 

 

 

『まさかお前......もう食われてるんじゃ...』

キョウスケは言った。

 

 

 

『カイト君...!? まさか女豹さん達に貞操持ってかれちゃったの』

ハヤトは言った。

 

 

『いえ、そんな...!! 初デート終わったら毎回即フラれました』

カイトは言った。

 

 

『初デート終わりに即フラれるって....いったいどんな酷いデートを』

『まさか...そんな可愛い顔して秒で相手をホテルに誘うとか...?』

 

『そっか...豹なのはカイト君のほうだったんだね‼』

ハヤトは言った。

 

 

 

『ちっ...違います‼ 普通に食事したり、遊園地行ったり、映画観たりしてるだけです‼』

カイトは言った。

 

 

『飯の食い方とかが汚ねーって訳でもねーしな』

『レディーファーストな精神が微塵もねーとか?』

キョウスケは言った。

 

 

 

『『私を見てない』って言われるんです』

カイトは言った。

 

 

『私を?』

キョウスケは言った。

 

 

『見てない....?』

ハヤトは言った。

 

 

 

『はい。僕にはそんなつもり.......』

カイトは今までの女性とのデートを思い出した。

 

 

ーーー回想シーン 高校1年 デート中ーーー

『カイト君、これすっごく美味しいね。 はいカイト君もあーん』

女性はアイスを1口スプーンにすくって差し出した。

 

『うん。美味しい』

カイトはそれを食べて言った。

 

 

......これをあの人と食べれたらな。

デートで美味しいものを食べたり面白い映画を観たりする度に考えてしまう。

でも、自分にはその肝心な“あの人”が誰だかわからない。

 

 

 

思えば幼い頃からそうだ。

...というかこれに関しては幼い頃のほうが酷かった。

ーーー回想シーン 小学2年生ーーー

母が動物園へ連れていってくれた。

 

『ライオンさんだー』

カイトはそう言ってライオンの檻に駆け寄った。

 

 

『あらカイトは本当にライオンさんが好きね。やっぱり強いからかしら』

母は言った。

 

 

『うん。つよいし、かっこいいからだいすき!!』

急にカイトの目の色が変わった。

 

『でも...本当は戦いなんて大嫌いで寂しがり屋なんだ。 僕が守ってあげなくちゃ......』

 

 

『...!?』

『カイト...!! こっちへいらっしゃい』

母はカイトの手を無理やり引っ張ってライオンの檻から引き離した。

 

 

『ねぇママ。どうしたの?』

カイトの目の色は戻り、母の急な態度に動揺した。

 

 

『いいから来なさい‼』

母は言った。

 

 

 

 

 

他の日にも...。

『あらカイト。何を書いているの?』

母は言った。

 

 

『あきらとぼくだよ。いっしょにごはんをたべてるんだ』

カイトは母に自慢気に絵を見せた。

その絵にはフューリーとスペルビアが倒れている人を囲んでいる姿が描かれていた。

2人の手にはナイフとフォークがあった。

 

 

母は恐怖で顔を引きつらせてその絵を奪い取り、ビリビリに破いてゴミ箱に捨てた。

 

泣くカイト。

母はその姿を見てハッとして涙を流しながら何度も『ごめんね』言いながらカイトを抱きしめた。

 

 

絵を破り捨てた時の母のあの怖い顔は今でも忘れられない。

ーーーーーー

 

 

 

『...イト。 カイト!!』

キョウスケは言った。

 

 

 

『はっ...はい‼』

カイトはハッとした。

 

 

 

『どうしたの? 急にボーっとしちゃって』

ハヤトは言った。

 

 

 

『いっ...いや、別に』

カイトは苦笑いをした。

 

 

 

『食わねーなら俺が食っちまうぞ』

そう言ってキョウスケはカイトの皿の上に乗っていたピザを1枚食べた。

 

 

 

『あっ...!! ちょっとキョウスケさん!!』

カイトは言った。

 

 

『よそ見してる奴がわりーんだよ~』

キョウスケはそう言って逃げ出した。

 

 

 

『あっ...こら待て。 ピザ泥棒‼』

カイトはキョウスケを追いかけた。

 

 

 

『全く...2人とも子供なんだから』

ハヤトは保護者のような眼差しで2人を眺めていた。

 

 

 

 

ーーー15:00 志藤邸庭園ーーー

アキラは花に水をあげていた。

 

『やはりこちらでしたか』

篠原は言った。

 

 

 

『...何か用か?』

アキラは言った。

 

 

 

『ベルトのメンテナンスが終了致しましたのをお伝えに上がりました』

 

『...水やりなんて使用人達にお任せになればよろしいのに』

篠原は言った。

 

 

 

『...ほっとけ』

アキラは言った。

 

 

 

『それにしても随分と綺麗に育ちましたね。特にこの青い薔薇....』

『花言葉は“不可能”...。いいえ今は“夢は叶う”でしたか』

 

『ここにあるどの花よりもこれを大切にされているのには.....』

そう言いながら薔薇に触れた瞬間。篠原は誤って刺に触れてしまった。

 

『...んな訳ないか』

 

 

 

アキラは篠原を無視して水やりを続けていた。

 

 

 

『アキラ様、お手を洗ってきてください。ティータイムにしますよ』

篠原は言った。

 

 

 

 

ーーー23:00 サトル自室ーーー

サトルはPCで“水原リンカ 現在”で検索をかけていた。

 

“車椅子のシンガーソングライター 水原リンカ”“悲劇のアイドル 水原リンカ”“水原リンカ 車椅子生活”等というワードが出てきた。

 

 

 

 

『...リンカちゃん』

サトルは呟いた。

 

 

サトルは過去の事を思い出し始めた。

 

 

 

ーーー回想シーン サトル当時中学2年生ーーー

アニメイトの袋を大事そうに抱えながらご満悦な様子で歩くサトル。

 

 

そんなサトルを物陰から見守る1人の少女がいた。

 

 

 

 

 

 

第15話【新たな恋】END

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