男装麗人は2人の妻と異世界をまったり生きる。 作:オダマキ
???
どこかの賃貸マンションの一室、窓の外は白い霧のようなもので何も見えない。
そこには幼女と女性がベットに寝転がり、向かい合い穏やかな顔で話している。
???「ねぇ、やっぱり、お父さんが居ないと寂しいかしら?」
???「ん〜ん、全然寂しくないよ。だってお母さんが居てくれるもん。」
お母さん「あら、そんなこと言ったら、お父さんが悲しむわよ?」
???「大丈夫だよ、だってね、お父さんがね、言ってたもん。死んじゃった人はね、大好きな人のお胸に、来てくれるんだって。僕、お父さんのこと、だい、だい、大好きだもん、だからね、お父さんもね、僕のお胸にね来てくれてるんだもん。」
お母さん「あらあら、本当かしら?」
???「嘘じゃないよぉ。お胸を触るとね、お父さんがね、僕のお胸をね、叩いてるんだよ。お母さんも触ってみて?」
少女が女性の手を引き、女性が、幼い少女の胸に手を置く。その手には少女の脈拍が伝わってくる。
お母さん「あらあら、本当だわ。お父さん元気そうね。」
???「そうでしょ。お父さん、いっつも元気なんだよ。」
お母さん「ふふふ、そうね。ありがとう、教えてくれて。」
???「えへへ〜、ねぇ、お母さん、僕ね、大人になったらね、お母さんのお嫁さんになる。そしたらね、ずっとお父さんも、お母さんと一緒にいられるもん。」
お母さん「あら、嬉しいわ。でも私の胸にもお父さんは来てるわ。だから、大丈夫。貴女は貴女が好きになった人のお嫁さんになってあげて。」
???「えー、お母さんがいいのぉ!」
お母さん「困った子ね。...じゃあ、貴女が大人になっても好きな人がいなかったらね。」
???「本当⁉︎約束だよ、お母さん。」
お母さん「えぇ、約束よ。」
部屋の中にも、霧が立ち込めて、親子を完全に飲み込む。
獣人の国 冬山 ハベナリア 二階 コルチカムの個室
ワイドキングサイズのベットには、銀髪の女性と金髪の女性が抱き合った状態で横たわっていた。 金髪の女性は慈愛に満ちた表情で銀髪の女性の頭を撫で、背から伸びる白い翼で銀髪の女性を包むように覆っている。
そうしていたら、銀髪の女性の腕に少し力がこもる。つり気味の目が開き、倒れ、髪に紛れていた耳が立つ。
コルチカム「ん...お母さん...」
オクサリス「お目覚めですか?コルチカム」
コルチカム「...オクサリスゥ...まだちょっと眠いよぉ...」
オクサリス「うふふ、今日は甘えたい気分なんですか?」
コルチカム「んぅ〜?...直さなきゃ...」
オクサリス「直す必要はありませんよ?夫に甘えて貰えるのは妻として嬉しいものですから。イベリスも喜ぶと思います。」
コルチカム「そういうものかな〜?」
オクサリス「そういうものです。」
今まで、倒れていて、髪に紛れていたコルチカムの耳が立ち、オクサリスの手が触れると、ピクリと反応する。
コルチカム「ぁんっ耳はダメ...」
オクサリス「ごめんなさい。嫌でしたか...」
コルチカム「嫌っていうか、なんていうか、少しゾクゾクってなっちゃうからさ。」
オクサリス(それはいいことを聞きましたね。あとで、イベリスにも...)
コルチカム「その...君たちに相応しい人でありたいんだ。...だから、お昼は触んないでね?」
オクサリス「その気持ちは嬉しいのですが、私たち不変種は、あまり、昼も夜も気にしませんよ?」
コルチカム「不変種?」
オクサリス「えぇ、幻獣や、天使、悪魔、精霊などの肉体より精神に傾いた生物、若しくは一部の精霊などの精神と魔力だけで構成された生物の総称です。食事や睡眠、が必要なく、一部では呼吸すらも必要ありません。寿命もないので、不変的な生物、不変種と呼ばれています。それに加えて不変種はスキル『闇視』を持っていることが多いので、あまり、昼夜を気にしません。」
コルチカム「そ、そうなんだ。」
オクサリス「えぇ、他にも、不変種は生殖能力が低いことで知られています。」
コルチカム「えっ!そうなの?」
オクサリス「えぇ、1000年程前、人間に嫁いだ天使がおりました。ですが、結局人間が寿命でなくなり、子を授かれなかったという話は天使族では有名です。」
コルチカム「じゃあ...僕らにも出来ないの?」
オクサリス「そんなことはありません。エルフという種族が居りますでしょう?エルフは人間と精霊との間に生まれた亜人種です。不変種と比較的生殖能力が高い人間の組み合わせではありますが、確かに不変種と違う種の間にできたのです。可能性は十分にあります。」
コルチカム「そっか。じゃあ頑張らなきゃ。」
オクサリス「ですが、無理はいけませんよ?私たち夫婦は、寿命がありません。ですから、ゆっくり、焦らずに、子作りをいたしましょう?」
コルチカム「そ、そうだよね。焦る必要はないんだよね。」
オクサリス「はい。ゆっくりと、まずは私たち自身が確かな幸せを築いて。その確かな幸せと愛で、子供を迎える。それが一番だと私は思いますよ。」
コルチカム「僕たちが、確かな幸せを...そうだね、僕たちが幸せじゃなかったら、子供を幸せにできないかも知れないもんね。」
オクサリス「はい、そうですね。ちゃんと幸せにするためにも、まずは幸せになりましょうね。」
コルチカム「ありがとう。とても安心したよ。」
オクサリス「それは良かったです。さぁ、そろそろ、起きませんか?お風呂に入りましょう。」
コルチカム「そうだね。ちょっと、漏れてきてるし」
オクサリス「それな大変です。すいません。そこまで気が回らなくて、」
コルチカム「気にしないで...その、少し、着替えてから...」
オクサリス「何を言っているのですか?着替えは私が用意しますから、先に、お風呂です。」
コルチカム「お股がスースーするんだよ!パンツぐらい履かせてぇ。あ、ちょっと、待って、あぁー」
コルチカムは顔を赤くしながら、言うが却下され、オクサリスに連行されて行った。
コルチカムは見た。ちゃっかり、オクサリスは下着を身につけているのを、昨夜、自分のパンツを脱がしたのはオクサリスなのに!と思い、連行の途中、とても釈然としなかった。非常に釈然としなかった。
獣人の国 冬山 ハベナリア 一階 大浴場
そこには、数十人が入れる程の浴槽がある。お湯が流れる音と、二人の女性の話し声だけが響く。
銀髪の女性が椅子に座っており、その後ろには金髪の女性が立っている。
オクサリス「さあ、コルチカム、体を私が洗いましょう。それを渡して下さい。」
コルチカム「自分でできるから、って言うか自分でやるから!」
オクサリス「ですが、まずは、お腹の中から私の精液を出さないと。」
コルチカム「それも自分で...」
オクサリス「わかるんですか?」
コルチカム「...」
オクサリス「では、そちらを向いていても良いですからね。出し終わったら、普通に体を洗ってください。あぁ、女性器の中はダメですよ?」
コルチカム「はい。...まずはどうしたら良いの?」
オクサリスはコルチカムの背中に抱きつき、シャワーを下腹部にかける。
コルチカム「ひゃっ、な、何を...」
オクサリス「大丈夫ですから落ち着いて...さぁ、お腹に力を入れてください。そうすれば出てきますから。」
コルチカムは少し力を入れるだけで、膣から白濁している液体が漏れてくる。まだ粘性は結構あり、出てくるのに時間がかかる。
それを見て、自然とオクサリスの喉は鳴る。
コルチカム「すごい...こんなに入ってたのか...それに、なんかプルプルしてる。」
コルチカムは自分の膣から、少し手に取り、観察している。
オクサリスはそんなことをコルチカムがしていると思わなかったため、ギョッとする。
オクサリス「えっ?コルチカム、何をして...」
コルチカム「いや、不思議に思って、ついね。その...初めて見たから...ごめん...」
オクサリス「いえ...その、何が不思議なんですか?」
コルチカム「えっと...ね...なんかね、これゼリーまでではないけど、すごいプルプルしてるんだ。」
オクサリス「あ、あぁ、そういえば、生殖能力が低い種族は、精液の粘性が高いものが多いと聞いたことがあります。なんでも妊娠する確率が上がるのだとか」
コルチカム「そうなんだ...だからこんなに入ってたのに、さっきまであんまり出て来なかったんだ...」
オクサリス「えぇ、ですが時間が経つと粘性は失われてしまいます。放っておくと、後日下着を汚してしまいますので、気をつけてください。」
コルチカム「そっか...だから出すんだね。これで、恥ずかしい思いをしなくて済むね。」
オクサリス「いえ、全部出せるわけではありません。」
コルチカム「そうなのか...わかった。...うん、だいたい出たかな?」
オクサリス「大丈夫そうですか?ではシャワーを止めますね。」
オクサリスはシャワーを止め、コルチカムの肩に両手を置く
オクサリス「では、体と頭を洗いましょう。」
コルチカム「自分でできるから...」
オクサリス「お背中流しますから渡してください。っね?」
コルチカム「....遠慮します。何かされそうだし...」
オクサリス「そうですか...残念です。」
二人は並んで座り、体を洗い始めた。
コルチカム「そういえば、今日の見回りは?いつもこの時間は君がしていただろう?まぁ、しなくても構わないんだけど、気になってさ。」
オクサリス「安心して下さい。イベリスが今は行っています。私達が始めたことですもの、途中で投げ出しませんよ。それに、許可もなしに入って来るのは不快ですから。」
コルチカム「まぁ確かに、不快ではあるね。今日から、僕も見回りしようかな。」
オクサリス「駄目です。私とイベリスが泣きますよ?」
コルチカム「え?1日を3人で八時間ずつじゃダメかい?」
オクサリス「駄目ですよ。見回りはイベリスと決めたお互いがコルチカムを独り占めにする時間を取るために、するようになったんです。貴女が参加したら意味がありません。」
コルチカム「えぇ〜、そんな理由だったの?てっきり....」
オクサリス「そんな理由とはなんですか?これはとても重要な事柄です。まさか、雪狼族に気を遣ったからとでも?」
コルチカム「...え、いや...」
オクサリス「さぁ、次は頭ですね。私が洗って差し上げますよ。ふふふ、そのお耳を重点的にね。」
コルチカム「えっ、いや、いいです。はい。」
その後、頭も洗い終わり、とても大きな二人で使用するには勿体無いほど大きい浴槽に二人は身を寄せて浸かる。
コルチカム「はふぅ、気持ちいい。」
オクサリス「ふふふ、そうですね。」
どうやら、オクサリスの機嫌は戻ったようだ。少しの間、沈黙が続く。
そしてオクサリスが気になっていたことを聞く。
オクサリス「そういえば...コルチカムは異世界の住人であり、種族は人間だったのですよね?」
コルチカム「あぁ、うん、そうだよ。」
オクサリス「その...ご家族とかは心配していないのですか?」
コルチカム「どうだろね、養子だから本当の両親ではないし兄弟もいなかったからね。僕にはわからないよ。」
オクサリス「そうだったのですか...その...コルチカムは...どう思っているのですか?」
コルチカム「今まで育ててくれた事や、病気の治療のために、ゲームを...あぁ、この世界にこれるように整えてくれたりしたのは、感謝してる。だけど色々面倒かけてしまったし、仲があまり良くなかったから、邪魔に思っていたかもしれないないからね。あまり、何か思うことはないよ。」
オクサリス「そうだったのですか。...そ、そういえば病気を患っていたと言っていてのですが、それは...」
コルチカム「あぁ、それは、まぁ、心に病気をちょっとね。その治療には自然や動物との触れ合いが良いって話でね?だけど、僕が居た世界は自然が少なくてね、だから、昨日の朝までゲームだと思って居たこの世界に来たのさ。ここは自然豊かで、色んな体験ができる世界だからね。症状は結構緩和されたよ。」
オクサリス「そうでしたか。良かったです。」
何気ないように言うコルチカム
オクサリスはそんな様子を見て、安堵する。今、コルチカムの状態を客観的に見れば、意図してではなくとも神による殺害・誘拐の被害者のようなものであり、元の世界には帰れない状態なのだ。少しでも未練や不安、罪悪感などがあるならばそのフォローをする必要があると思って居たからだ。それだけでなく必要であれば自分やイベリスに依存するようにする事や快楽漬けにする事も視野には入れて居た。
オクサリス「でも、何か辛い事があったら、言ってくださいね。いつでも私が支えになりますから」
そう言いコルチカムの肩に頭を預ける。
肩はピクッと反応する。
コルチカム「うん。頼りにしてる。だから君も何かあったら言ってね?」
オクサリス「もちろんです。」
その時、オクサリスはコルチカムの居る方とは逆の肩に触れるものがあり、そちらに目を向けると赤い瞳と目が合う。そこには真っ白く細い体をした蛇がおり、体をくねらせて近づき、頬擦りをしてくる。コルチカムの方に目を向ければ、顔は明後日の方向を向いている。昨夜はこれ以上のことをしたというのに、まだこういう事には不慣れなようだ。今はコルチカムの精一杯の行動と思い、及第点とした。
その後、たわいない会話を二人はしながら、ゆったりとした時間を過ごしていった。
今回も読んでくださり、ありがとうございます。変人や天然、言ってる事意味不明だと言われる事が多いオダマキでございます。最近横に体が伸びて来て体重計に乗るのが怖くなって来ているのが悩みです。ふぇぇぇぇん
えーおっほん、おっほん、今回、投稿が遅くなり申し訳ありません。実は期末試験がありまして、皆様の画面上でのお怒りより、直接怒鳴られる両親の雷が落ちる事の方が恐ろしく、勉強やらで胃に穴があきそうだったのです。いやー怒ることを雷と比喩で表現されるのは避けられないからそう言われて居るのだと実感しましたね。あはは...は...はぁぁぁぁぁ
この小説は不定期更新です。予め御了承下さい。難産やリアル事情で遅くなる事がありますので、誠に申し訳ありません。許して下さい。
こんな下手で不定期な小説ですが今後も読んで下さると嬉しいです。
それでは次は種族?紹介です。
亜人
人間と人外との間に生まれた種族たちの総称。複数の種族が存在する。様々な組み合わせがあり、例えばエルフやドワーフなどは精霊と人間・獣人は魔獣や幻獣と人間という風になっている。一部の魔族、悪魔も亜人に含まれる事がある。人間は亜人や天使、悪魔、精霊などと同じように進化をできず、身体能力に大きな差がある。人間は早く、効率よく強くなるため進化する方法を探していたが見つからず。進化を得るために他の種と交わったのが始まりと言われて居る。しかし、人間は亜人を差別をし、追い出した過去がある。そのため、亜人は独自の文化や国家などを形成して居たり、悪魔が作った国に住んでいる事もある。今では人間と貿易を結ぶなどと言った関わりを持って居る種族も一部いる。亜人は幻獣や上位精霊、悪魔になる可能性を秘めた種族だが、なるためには厳しい条件が課されているといわれている。