今回は前回の話を補完する内容となっております。
前回の話で書いた部分はカットしてあります。
どうぞ、お楽しみください。
まどかとほむらに亀裂が入る一週間前のこと…。
「うれしいな…!」
ほむらちゃんからの手紙。それだけ私のことを想ってくれてるんだ、そう思えてうれしいのです。
返事を書いてくれたら、なんて言っていたけど、当たり前です。書くに決まっています。書かない理由がない!
だって、ほむらちゃんからの手紙だから!
「まどかさん、帰りましょうか。」
「あ、仁美ちゃん!うん、そうだね!」
「でも、珍しいですわね。」
「え?」
「あのほむらさんが、まどかさんと帰らないなんて。」
「う、うん。そうだね…どうしたんだろうなー…。うぇひひ…。」
受け応えが怪しくなってしまいます。
どうしてなのかを知っているので、隠さないとと思うとこうなってしまうのです。
仕方…ないよね…?
「…まぁ、帰りましょうか。時間も時間ですから。」
「そうだね。日がくれる前に帰らないとね…。」
「ただいまー!」
「おかえり、まどか。ジュースいるかい?」
「ん…。いらない!」
私は一刻も早くしなければいけないことがあります…。
それは…。
「手紙…!」
手紙を読むことです。どんな内容なのか、楽しみで仕方がなかったのです。
学校で読んでもよかったのですが、口元が緩んでしまうから…。
さっそく読んでみよう…。
中身はとてもかわいい便箋で、ほむらちゃんらしくない、私が選びそうなものでした。
字は鉛筆やシャープペンとかじゃなくて、ボールペンとか、万年筆とか、そんな感じでした。
そして、何よりも字がとても綺麗です。すっごく上手。
内容は…。
『拝啓 まどか。まず、謝らせてほしい。ごめんなさい。あなたとの時間がとれなくて…。』
「ほむらちゃん…。」
なんだか、すごく申し訳ないよ…。
『でも、全てはまどかのためだから。それを理解してほしいの。』
「ほ、ほむらちゃん…!恥ずかしいよぉ…。」
サラッと全ては私のためと書いてしまうのはほむらちゃんだからこそだと思います。
『話は変わるけれど、まどかの好きな食べ物ってなにかしら?まどかが迷惑でなければ、お弁当を作ってあげたいと思うのだけど…。』
「そ、そんな…迷惑だなんて…。」
当たり前です。ほむらちゃんからのお弁当なんて、迷惑なはずがありません。もし、迷惑だなんて思う人がいるのなら、その人はきっと悲しい人なんだって思います。
『学校で教えてくれるでも、手紙で教えてくれるでもいいから。あ、返事は無理して書く必要はないのよ?これは私の自己満だし、まどかの負担になるなんて私が一番嫌だから。』
負担になんかにはなりません。だって、ほむらちゃんからの手紙だから!
『あんまり長くなるとまどかが退屈してしまうと思うからこれくらいにしておくわ。また、次の手紙も楽しみにしてくれたら嬉しいな…。』
楽しみに決まっています。ほむらちゃんが嬉しさでどうにかなってしまうくらいには楽しみです。
『愛してるわ、まどか。 ほむら』
「〜!それは反則だよぉ…!」
まさかの不意打ち。真っ赤になってしまいます。
「ふーっ…。便箋、どこにしまったかな…?」
いつまでも赤くなっている場合ではないのです。
早くほむらちゃんへのお返事、書かないと…!
このあと、書く内容がたくさんありすぎて、便箋10枚書いてしまって、泣く泣く便箋二枚までに減らしたのはまた別のお話…。
次の日。
「ほむらちゃーん!おはよーう!」
私は自分でも恥ずかしくなるくらい大きな声でほむらちゃんを呼びます。
「おはよう…。」
あれ…。ほむらちゃんの反応が悪いや…。
「あ…ごめん、ほむらちゃん…。ちょっとうるさすぎたよね…。」
「いえ、そういうわけではないの…。むしろ嬉しいわ…。」
「じゃあ、どうして…?」
「少し寝不足で…。流石に昨日、一昨日と一睡もしていないと体にこたえるわね…。」
「えっ、ほむらちゃん、寝てないの…!?」
「ええ…。あ、これ、手紙よ。昨日徹夜して書いたから不備はないと思うけど…。」
「ありがと…。じゃなくて!しっかりと寝ないと駄目だよ!」
「仕方がないのよ。まず、十二時まではパトロールをして、流石にお腹がすくからさやかとマミさんと一緒にご飯を作って食べるのが一時で…。」
今、サラッと大事なこと言ったような…。
「ちょ、ちょっと待って…!」
「え…?」
「ねぇ…さやかちゃんと巴先輩とそんな遅くにあってご飯作ってるの…?」
「あぁ…。さやかとマミさんとは同居してるの。一週間限定でね。」
「はぁ…!?」
私は正直頭にきてしまいました。どうして、さやかちゃんや巴先輩といっしょなの…!?
「ふざけないでよ…!私のためっていう昨日の手紙は嘘なの…!?」
止まりません。私の気持ちがどんどんと流れていきます。
「え…?まどか…?なにかを…」
「一週間私のためっていってたのも嘘なの!?ただ、私以外の人と仲良くしようと、私を除け者にしようとしてたの!?」
ああ、私、またこんなこと言ってる。でも…それでも止めることはできません。
「まどか!!」
「…!」
ほむらちゃんが私の名前を強く呼びます。
「違うの。これは…」
「何が違うの!?どう考えたって…!!」
パチン。ほむらちゃんが私の頬を叩きます。
そして、ぶたれた場所に手を当て、私を抱きしめました。
「ごめんなさい…こうでもしないと話を聞いてくれないと思って…。」
「…。」
「あのね。さやかとマミさんと一緒にいるのは、あなたとの時間を一秒でも増やすためなの。」
「え…?」
「一緒にいれば、なにか情報を共有するにも手間がかからない。それに、魔女が出たとしても直ぐに集まり、狩ることができる…。」
「そうすれば一日くらい早くなるかと思って…。」
そうだったんだ…。それなのに私、酷いこと言って…。
「ごめんなさい。私がしっかりと話していればよかったわね…。」
「ううん…。私、ほむらちゃんのこと何も考えないで、あんなこと言っちゃった…。」
「私…嫌な子だよ…。」
「そんなことない…。まどかはとっても恋人想いのいい子よ…。まどかが嫉妬してくれてるって…私のことを大切にしてくれてるんだって…。そう感じられて嬉しかったわ…。」
「ほむら…ちゃん…。許してくれるの…?」
「そんなの、当たり前じゃない…。私の大切なまどかだもの…。」
「うぇひひ。優しいな…ほむらちゃんは…。」
「おい、暁美!!この問題解いてみろ!!」
「ふぇっ!?あ、あ、えっと、x=5です。」
「お、おう、正解だ。しかし、授業中に居眠りとは感心せんな。しっかりしなさい!」
「…はい。以後、気をつけます…。」
相当眠かったのでしょう、あのほむらちゃんが授業中に寝てしまうなんて…。それでも直ぐに答えられるのは、ほむらちゃんのループの賜物なんだ、と思います。
それにしても…ふえっ、ってほむらちゃんから出た言葉とは思えません。イメージが一瞬で崩れてしまうくらいには衝撃でした。
…かわいい。ふえっ、って言うほむらちゃんがかわいい…。
これがギャップ萌え、というやつでしょうか。
休み時間。
「まどか…。」
「わっ!どうしたの、ほむらちゃん?」
「私、寝ているから、時間になったら起こしてくれないかしら…?」
「え?」
「あ!嫌だったらさやかに頼むから…。」
「う、ううん!私がやるよ!起こせばいいんだよね?」
「ええ。ありがとう、まどか。」
そう言ってほむらちゃんは笑顔で机に戻って行きました。
「ふぅ…。」
直ぐに机に突っ伏して寝てしまいました。
「…ほむらちゃんの嘘つき。」
学校ではずっと一緒だって言ってたのに…。
お昼。
「ほーむらちゃん!ご飯食べよ?」
「ふぁ…。そうね、行きましょうか…。」
そういうほむらちゃんの顔は元気がなくて、全然楽しみじゃないみたいな顔でした。
「むぅ…。バカ…。」
「え?なにかしら、まどか?」
「なんでもないもん!」
「あ…まどか…。」
その後のお昼はあまりいい空気ではなく、私もほむらちゃんもほとんど喋ることはありませんでした。
ほむらちゃんは気まずそうにしていました。
「…私、もう戻るね。」
「え、あ、まどか、わ、私も…!」
「…いいよ、ほむらちゃんは寝てなよ。屋上なら気兼ねなく寝れるでしょ?先生には私から言っておくから…。」
私、なんて意地悪なこと言ってるんだろ。ほむらちゃんが辛いことくらい解ってるのに、どうしてこんなこと平気で言えるんだろ…。
「あのっ!」
ほむらちゃんが私を大声で呼びます。
「私っ…何かしちゃったのかな…?もし…もし、そうだったら教えてほしいのっ…!」
「…。」
「まどかが嫌なら…私、なんだってするから…!」
ほむらちゃんは時々、こんな弱々しい口調になることがあります。それは、自分に自信がないときです。
あぁ、私…ほむらちゃんにこんなことさせてなにやってるんだろ…。
「…もう行くね。」
「あっ…まどか…!」
「…知らない、もうほむらちゃんなんか知らないもん…!」
私はいつもより早足で教室に戻っていました。
「あ…その前に。」
職員室に行って、ほむらちゃんのことを話しておかないと…。
何か適当に理由をでっち上げておけばいいよね…。
ほむらちゃんなんか屋上でずっと寝てればいいんだ…!
「ぐすっ…えぐっ…。まどかぁ…。」
あの優しいまどかがあんなに怒っていた。
私は何をしてしまったのだろうか。実は、まどかは私なんか、本当は好きなんかじゃないのか。
もう、私のことなんてどうでもいいんじゃないのか。
いや、最初から私のことなんてどうでもよくて、まどかのことを大切に思っている私が可笑しくて弄んでいただけで、私がしつこいから、嫌になって突き放しただけなのかも…。
きっと、愛想が尽きてしまったんだ…。
「あら、暁美さん。どうしたの、こんなところで泣いているだなんて。」
「あ、え、マミさん…。なんでも…なんでもないから…。」
「そんなふうには見えないけど…。」
「ほんとにっ…!なんでも…ない…から…。」
「暁美さん…。」
ギュッ。マミさんが私を抱きしめる。
「マミ…さん…?」
「いいの。辛いなら、素直に吐いちゃいなさい。暁美さんにはその権利がある。それだけ、辛い過去だってある。それだけ、あなたは頑張っているんだから…。」
「うぅっ…!ずるいわ…私…マミさんにそんなこと言われたら…決意が全部崩れちゃう…!」
「…。」
「…ありがとう、マミさん…でも…本当に、なんでもないから…。」
「…そう、ならいいの。でも…溜め込み過ぎは良くないわ。それだけは絶対に覚えていて。」
「ええ…。ところで、いつまでこうしてるつもりなの…?」
「うーん…。私の気が済むまでよ。」
「…。拒否権は?」
「そんなの、あるわけないじゃないの。」
「そうよね…。」
でも、マミさんのこの余計なお節介がとても心地がよくて、助けられたのだった。
放課後。
「…ーい…ら…?」
「ほ…ら…ど…した…?」
何かが聞こえるが、頭が回らない。
「ほむら!どうしたのさ!」
「…!さやか…。どうしたの?」
「いや、どうしたもなにも、あたしとほむら、マミさんと佐倉さんで組んでパトロールって、ほむらが提案したんじゃん。」
「あぁ…。そうだったわね…。ごめんなさい。」
「…。ほむら、なんかおかしいよ。ほむらがパトロール中にぼーっとしてるなんて…。」
「次は気をつけるわ…。」
「ほむら、魔法少女に次はないんだよ?いつだって本番なの。」
「…さやか。」
「もし、失敗したとしたら…死ぬんだよ?」
「…。」
「あたしはそんな人に背中は預けられない。」
「…!」
「なにか隠してるでしょ。それも、ほむらをこんなにさせるレベルのなにかを。」
「…さやかには敵わないわ…。」
話してしまってもいいのか。マミさんには話さないのに、さやかにだけ話してもいいのか。
それに、私の勝手な考えを話して、まどかを傷つけてもいいのか。
「…駄目、話せないわ。」
「それは、あたしでも?」
「いいえ、さやかだから、とかは関係ないの。私と…あともう一人の人のため…。」
「…そっか。なら仕方ない!」
「でも、今日は休んでなよ。」
「駄目よ!一日でも早く…!」
「ううん。その悩みを解決してからじゃないと駄目。」
「そうじゃないと、ほむらはもちろん、マミさんとか佐倉さんだって傷つけるの。」
「…!」
どうしてだろう。私は焦ってそんなことも考えられなくなっていたのか。
「さやか…私…」
私の言葉はそこで遮られた。
「魔女…!それも、すごく近い!」
「くっ…。さやか、やっぱり私も行くわ!」
「でも、今のほむらじゃ…!」
「私は大丈夫よ。それくらいの区切りくらいできるわ。」
もちろん嘘に決まっている。私はそんなに強くはない。
「…分かった。ほむらの言葉、信じるよ。」
「ただし、マミさんたちも呼ぶよ。もしも、を考えてね。」
「…分かったわ。」
『マミさん、佐倉さん!魔女の反応が…!』
『美樹さん!?そっちにも魔女が…!?』
『くそっ!魔女だらけじゃんか!』
『え…?そっちにも魔女が…?』
『ええ!だから二人だけで頼めるかしら?』
『でも…。』
『マミ!ここはあたしに任せてあいつらのところに行ってこい!』
『佐倉さん…!大丈夫なの?』
『あたしも伊達に魔法少女やってないからね!さぁ、早く!』
『ええ…!美樹さんの所は…そんなに離れていないわね。直ぐに行くわ、待っていて!』
そうして、私達は例の触手の魔女に挑み、敗北した。
敗因は、人員不足。そして、私の士気の問題だ。
情けない。さやかの言っていることは正しかったのだ。私はそれを素直に受け取らず、気持ちをいつまでも隠し続けた。
私は…。
「ごめんなさい…みんな…。私のせいで…!」
「ほむら…仕方がないよ。ほむら一人の責任じゃない。
あたしたちだってほむらのサポートが上手くできなかったし…。」
「…悪いな、あたしがもっと早く魔女を倒して向かってたら…。」
「もう!みんなして暗くなりすぎよ!怪我はしたけど、みんな無事だったんだからいいじゃない!」
「でも…。」
「デモもテロもないの!さ、こんな湿っぽい話題終わりにしてお茶でも飲みましょう。」
マミさんのギャグセンスの古さは置いておいて、
私はそんなに簡単に忘れられる人間ではない。
「そう…ですね!さ、ほむらも杏子ももっと明るくいこうよ!」
さやかはいつの間にか、佐倉さん呼びから杏子呼びになっている。やっぱり、二人は変わらないのかもしれない。
「…ありがとう、さやか、マミさん。私はもう大丈夫だから…。」
「ああ、あたしももう気にしないことにするよ。人間、いつまでもウジウジしててもいいことないしな!」
…。しっかりと割り切れていなのは、私だけね。
やっぱり、私って弱いんだ…。
「…ほむら。やっぱりおかしいよ。」
「えっ…?」
「だって、全然大丈夫そうに見えないよ。ずっとなにかを自分の中に閉じ込めてるみたいだし…。」
「さやか…。」
「私も美樹さんと同意見ね。きっと、あの時のことがまだ気にかかってるんでしょ。」
「あの時のことって何だよ?」
「言ってもいいのかしら、暁美さん?」
「…ええ。構わないわ。」
どうせバレるでしょうしね…。
「暁美さん、屋上で泣いていたのよ。」
「え…。あのほむらが…?泣く…?」
「…杏子にはわからないかもしれないけど、あいつはいろいろ背負ってるから…。泣きたくなることだってたくさんあるんだよ…。」
「…なんか、ごめん。」
「いいのよ。気にしていないわ。」
「どうしたのか、って聞いても答えてくれないしね…。
きっと暁美さんにとって、すごく大切なことなんだ、って思っていたのよ。」
「あ、あたしもおんなじです。ほむらがぼーっとしてるからどうしたの、って話しかけたら、なんでもない、って…。」
「なんでもないわけないと思って聞いても話してくれなくて…。そんなほむらが不安で二人を呼んだんです…。」
「なんだ、ほむらがさやかの実力不足を心配して呼んだわけじゃないんだな。」
「うっさい!…ほむら、やっぱりあたし、気になる。」
「私も気になるわ。それに、なにか力になれるかもしれないわ。」
「…。」
話すべきなのだろうか。このまま皆に話さずに、迷惑をかけたままでもいいのか。
私の勝手な妄想かもしれない。(できればそうであってほしいものだ。)まどかは私がそんなことを考えていたと知ったら、恋人のこと一つ信用しない人だと思われるかもしれない。
でも…私は…。
「…実は…まどかに嫌われてしまったの…。」
「え?」
「は?」
「…。」
「マミさんが来る前にまどかとご飯を食べていたの。でも、食べ終わるまでお互い一言も発さなくて…。」
「それに、まどかがすごく怖かった。話しかけないで、って全身からオーラが出ていたわ。」
「食べ終わってまどかが帰る、って言うから私も帰ろうとしたら、すごく冷たくて、怖い声で、『ほむらちゃんは屋上で寝てればいいじゃん』って言われたの。」
「その時、私は分かってしまったの。まどかは私のことなんてどうでもいいんだって…。私との関係なんてお遊びだったんだって…。」
「もう私に飽きてしまって、それでもしつこい私を気持ち悪がって突き放したのよ…。」
「…暁美さん…。」
「ほむら、それはちが…」
「何が違うっていうのよ!?」
「!?」
「あなたにはわからないかもしれないけど、大事な恋人に突き放されるのって、すごく辛いのよ!?」
「それは突き放す方だって同じ…!余程のことがなければそんなことしないわよ!」
「しかも、あんなに優しいまどかが突き放したのよ!?」
「…それでも、あたしは違うと思う。」
「さやか…!」
「あんたたちカップルは離しても離せないくらいに強い絆で繋がってる…。」
「だから、ただすれ違ってるだけなんだよ!あんたたち二人、悪い方向に思い込みが激しいから…。」
「さやか…。」
「そうね…。私もそう思うわ。」
「マミさんまで…。」
「鹿目さんはそんな人じゃない。訳もなく人のことなんて嫌ったりはしないわ。」
「それに、暁美さん相手なら尚更よ。」
「あたしはそういうのよく分かんないけど、さやかとマミの言うとおりだと思うよ。」
「杏子…。」
「実際にまどか、ってのを見たことはないけど、あんたら二人の話を聞いてると、二人と同意見だよ、あたしは。」
「みんな…。私は…どうしたらいいの…?」
「…ほむらは仲直りしたいんでしょ?」
「ええ…。当たり前じゃない。」
「じゃあ、原因を探して、改善して、謝ればいいじゃん。」
「でも、その原因が分からないのよ…。」
「じゃあ、あたしが探してあげる…って言いたいところだけど、あたしは協力しないよ。」
「どうして…!?」
「だって、これはあたしでも、マミさんでも、杏子の悩みでもない。ほむらの悩みなんだから、自分で解決しないと意味がないよ。」
「…!」
私は甘えすぎね…。
「まぁ、ヒントくらいなら出せるかもね。まどかのことだったら少しは分かるしね…。」
「私もできる限り応援するわ。そうねぇ…仲直りしたいなら、ケーキでも一緒に食べればいいじゃない。」
「ケーキ…?」
「そう。手作りのケーキとか、鹿目さんが喜ぶわよ。」
ケーキ、か…。
「…それもいいのかもしれないわね…。」
「あ、作るときは私が手伝うわよ。」
「ありがとう、マミさん。」
「…あたしはなんにもできないけどさ。応援してるよ、あんたら二人のこと。」
「あぁ…私は幸せものね…!」
「ちょ、ほむらどうしたの?」
「だって、こんなにも私のことを心配してくれる仲間が三人もいるんだもの…。」
「へへっ…。なんか照れるなぁ…。」
「ふふっ、そうね。感謝しなさい、こんなにも優しい魔法少女三人が揃っているんだから。」
「…あたしは別に…。」
「照れんな、杏子!素直に受け取ってあげなよ!」
「べ、別に照れてなんかねぇし…!」
「ありがとう…。」
その日の夜。
「ふわぁ…。まだ三時じゃん…。」
あたしはトイレに行きたくなって目がさめちゃった。
「みんなまだ寝てるしなぁ…って、ほむらがいない…。」
どこいったんだろ…?寝室にはいないっぽいけど…。
探すっていってもこの家はそんなに広くない。(ほむらが聞いたら殴られるかもしれないケド。)だから、直ぐに見つかった。
「すぅ…すぅ…。」
机に灯りをつけたまんま、突っ伏して寝てた。
「こんなとこで寝てたら、風邪ひくよ…。」
あたしはほむらにブランケットをかけてやった。
ほむらが書いていたのは、手紙みたい。
「おーおー…。まどかへの愛が炸裂しちゃってますね、これ…。」
よく平気で愛してる、とかかけるもんだなぁ…。
「ま、頑張りなさい…。」
あたしはほむらの頭を無意識に撫でてた。
「すぅ…えへへ…美樹さん…。」
「…!?美樹…さん…!?」
すっごいほむらとは思えない優しい声で、名前呼ばれたら…!なんかこう、キュン、って…。
でも…。たぶん、今のが本当のほむらなんだろう、ってそう感じる。
「あっ…!あたし、トイレ行きたかったんだった…!」
このあと、漏れそうになってバタバタしてたらみんなが起きちゃったのは別のお話…。
私はマミと一緒にケーキを作って、まどかに手紙と一緒に渡して謝ろうとしていた。
しかし、私はそれができなかった。
まどかは、私を許すどころか、別の恋人まで作って私を拒絶した。何も知らない奴なら心配だが、仁美なら問題はないだろう。彼女はそこらの人間より、知識もあるし、自分の事をよく理解し、客観的に見れる人だ。
あの時逃げたことに後悔なんて、ない。
まどかだって、仁美との時間を私なんかに邪魔されたくないだろうし…。
とにかく。もう気にしないことにしよう。それがいい。
ワルプルギスの夜だけに集中しなければ…。
あと一週間。一週間後が勝負だ。
絶対に勝ってみせる。どんな手を使ったとしても…!
いや、まどかが思ったよりも嫉妬深いですね。ちょっとやりすぎかもしれないですね…。不快に感じた方がいらっしゃたなら、謝罪します。すみませんでした。
では、また次回お会いしましょう。