まどかを…まどかを魔法少女にするわけには…!
「うーん、ここから聞こえるような…?」
『やぁ、まどか。』
「ウェヒ!?ぬ、ぬいぐるみが喋ったぁ!」
『僕はぬいぐるみじゃない。キュゥべえだ。』
「そ、そうなんだ。ところでキュゥべえ、助けてっていったのはあなた?」
『そうだよ。でももう大丈夫だよ。』
『ところで、まどか。』
『僕と契約して、魔法少女になってよ!』
ちっ、間に合わなかった!
「まほう、しょうじょ?何それ?」
「まどか!そいつと喋ったらだめよ!」
「ほむらちゃん!?どうしてここに?」
!?まただ…!あの感覚。うっ、ああぁぁぁ!?
『マミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんも…
ほむらちゃんが殺したんだ!』『出てってよこの悪魔!』
違う、違う、違う!!
「あぁぁぁ!?うぅ!?やめっ…!そんなことを言わないでよ!違う、違うわ!私はっ、悪魔なんかじゃ…!」
「ほむらちゃん!まただ…また思い出しちゃったの?」
『あなたが殺したんだ…!』『出てってよ悪魔!』
あぁ…私はあなたを護りたいだけなのに…!
「あぁっ!?うあぁぁ!?」
バタン。意識が薄れていく。私のはこのまま、インキュベーターからまどかを護れないの…?
「…うーん」
目覚めるとベッドにいた。ここは?私の部屋ではないようね。だって、こんなぬいぐるみだらけの部屋なんて…
まるでまどかの部屋ね…?
!?もしや…ここはまどかの部屋なの?
顔が赤くなるのを感じる。じゃあこれはまどかのベッド?そういえば良い香りがするわ。
ガチャ。まどかが入ってきた。
「あっ、ほむらちゃん…!」
ギュッ。まどかが私に抱きついた。
「ま、まどか…?」
さっきより顔が赤くなるのを感じる。
「心配したんだよ?いきなりあんなになって、倒れて…」
「ごめんなさい、まどか。」
そう言い、まどかの頭をなでてやる。
「そういえばまどか。インキュ…いえ、キュゥべえはどうしたの?」
「えっと、ほむらちゃんを家につれていかないとってことで頭がいっぱいで…。」
よかった、魔法少女にはなっていないようね。
「ほむらちゃん、キュゥべえと知り合いなの?」
知り合い、そんなものではない。今は話さないが。
「えぇ、腐れ縁ってやつよ。」
「じゃあさ、魔法少女って知ってる?」
やはりきたか。嘘をついてもしかたない。魔法少女について話してならせないようにするだけ。
「えぇ、知っているわ。だって私がその魔法少女だから。」
「え、そうなの、ほむらちゃん…!?」
驚いているわね。無理もない。
「そう、私は魔法少女よ。あの、インキュ…いえ、キュゥべえと契約したの。」
「魔法少女はキュゥべえに一つだけ願いを叶えてもらえるの。」
「そうなの!?ふーん、契約すればよかったなぁ…」
「でもまどか。魔法少女は大変なのよ。毎日、毎日敵とやりあって死にかけることもあるし、何より普通の生活は送れなくなるわ。」
「そっか。大変なんだね、魔法少女って。」
これぐらいしか話せないわね。これでならなければ良いのだけれど。
さて、どうにかして魔法少女から話題をそらさなければ…さやかのことでも聞いてみましょう。
「そういえば、さやかはどうしたの?」
「あ、うん。さっきメールが来たんだ。これ。」
【まどかー私をおいてどこいったの?ほむらもどっか行っちゃったし。まどかーお前の夫は寂しいぞ!】
…。さやからしいわ。
「で、なんて返信したの?」
「えっと、ごめんね、って。」
「…案外冷たいのね、まどか。」
「ウェヒィ!?そ、そんなことないと思…う…な…?」
ふふっ、焦っているわ。かわいい。
「ごめんなさい、冗談よ。」
「ほむらちゃんの意地悪…。」
涙目で上目遣いでこちらを見られると…
「さ、さて私はそろそろ帰るわね。」
「あ、ほむらちゃん帰っちゃうの?じゃあまた、明日。」
「えぇ、また明日。」
そう言い、まどかの家を去る。
さて。インキュベーターを探さないと。
改装工事中の場所にいない。しかし、魔女の反応は健在だ。だってこの街に魔法少女は私一人なのだから。
この程度の魔女など時間停止を使うまでもないわ。
あっさりと倒すことができた。
しかし、インキュベーターはいったいどこに?
!?この魔力反応まさか…!
美樹さやか…!あなたはどれだけ愚かなの…!
第三話へ続く…
第二話でした。第一話よりも少なめでしたが、お楽しみいただけましたか?
さて、第三話はほむら以外のキャラ視点で第一話、第二話を書いていきたいと思います。
それでは。