私の私利私欲のため、更新が大幅に遅れてしまいました…大変申し訳ございませんでした。
以後、気をつけていきます。
そして、今回から、タイトルをアニメのまどマギのように、セリフをタイトルにしていきたいと思います。
さて、本編ですが…
楽しんでください!!
「んんっ…ふわぁ…もう朝ぁ…?」
今日は学校。ほむらちゃんにまた会えるんだ!
そう思うととても嬉しいのですが…。
「…朝起きたとき、ほむらちゃんがいないと寂しいな。」
やっぱり、一人で起きる朝は寂しいです。ほむらちゃんもおんなじだったら嬉しいな…。
「あ…ママおこなさないと!」
「はぁ…。」
「んー?どうした、まどか?元気ないじゃん。」
「あ、なんでもないんだけどね…。」
「なんでもなくないだろ…ほら、リボン、曲がってるぞ。」
「あ…ありがと、ママ。」
「…ほむらちゃんが居なくて寂しいのか?」
「え!?そ、そんなわけ…ないよ…。」
図星です。ママって、鋭いなぁ…。
「まぁ…そうやって寂しがるのも仲がいい証拠だけどさ…。依存するようにはなったらだめだぞ?」
「依存…?」
「そうだ。ほむらちゃんなしじゃ生きていけない、なんて本当に思いだしたらもうだめだ。」
「それはもう恋人じゃなくて、自分の半身になってる。」
「しっかりと自立をできるような子にあたしは育てたつもりだからね。」
そっか…しっかり、割り切らないと…。
「うん…。」
「その辺のことは…まぁ、ほむらちゃんなら大丈夫だと思うけど…。」
「…あと、エッチなことも程々にしておけよ。」
「ふぇっ!?ど、どうしてそんな…!」
「ははっ、あたしもあんたぐらいのときはかなりお盛んだったからね…気持ちもわからないこともないしな。」
「うぅ…バレてたの…?」
「なんとなくね。それに、ほむらちゃんってませてそうだし。」
私はなんだかいたたまれない気持ちになりながら、顔を洗います。
「あたしが言いたいのは、そういうことも別に悪いことじゃないと思うけど、程々にしておけよ、ってだからな。なにも、やめろって言うわけじゃないんだけどさ。」
「あんまりそんな事ばっかりしてると、勉強とか、人間関係とか、あとはほむらちゃんの内面とか…もっと大事なことに目が向かなくなっちゃうだよな。」
「あたしはまどかにも、ほむらちゃんにもそんな墜落した人生を送ってほしくないんだよ。」
「ママ…。」
「まぁ…あたしにはどうこう言う権利はないからね。好きになっちまったら、女は一直線だからね。」
「一直線って…まぁ、実際そうなのかも知れないけど…。」
「あとはさ、二人が決めることだからね。子供だから、なんて野暮な事はあたしは言わないよ。」
「経験を積めば積むほど、大人になるもんだからね。…もちろん和子みたいなやつもいるけどさ。」
「今のうちにたくさん失敗をして、大人になってその失敗を繰り返さないでほしいんだ。大人になっちゃうと、失敗を認められなくなるからね。今のうちに上手な失敗の仕方を学んでおいてほしいんだ。」
「そっか…上手な失敗の仕方…。」
「まっ、そういうことさ。んじゃ、朝ごはんにしますか!」
ママはメイクを済ませて、いつものかっこいいママになっていました。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃーい!」
ママと朝、話しこんでいたせいで、遅れてしまいました。
「はぁ…はぁ…!急がなきゃ…!」
私は走りながら待ち合わせ場所に向かいます。
「おはよー!遅れてごめんね!」
「まどかおっそーい!早くしないと遅れちゃうよ!」
「ごめんね、さやかちゃん…。」
「おはようございます、まどかさん。そこまで焦る必要はないと思いますわ。息を整えてから行きましょう?」
「おはよう、仁美ちゃん。でも…早く行こう!」
だってほむらちゃんに早く会いたいもん!
「まぁ…まさか、ほむらさんですか?」
「うん!早く会いたいなぁ…。」
「くぅ〜!嫁を取られてあたしは悲しいぞ、まどか!」
「あはは…さやかちゃんだって大切な親友だよ?」
「かぁ〜!なんていい子なんだ!やっぱりあたしが嫁にしてやる〜!」
「きゃぁ!やめてよさやかちゃん〜!」
「…さやか、バカやってないで早く行くわよ。」
いきなり後ろからほむらちゃんの声がしました。
…ん?ほむらちゃんの声!?
「おわぁっ!?ほ、ほむら!?」
「ほむらちゃん!?どうしてここに!?」
「…いえ、気が向いたから来ただけよ。」
「ほーう…?」
「なっ、なによ…。」
「本当は〜?まどかに〜?会いたかったんじゃないの〜?」
「なっ!そ、それは…。」
「そうなの?だったら私、嬉しいなぁ!」
「…!えぇ、そうよ!まどかに会いたくて早く来たのよ!」
ほむらちゃんは…少しヤケになって言いました。
顔が赤くなって、かわいい!
「まぁ!まどかさんとお揃いですわね!」
「えっ?ま、まどかもなの?」
「うん!朝起きたとき、ほむらちゃんが隣に居なくて…寂しくて、早くこようって思ってたんだよ!」
「そうなの…私も、寂しかったわ。まどかが隣に居なくて…朝ごはんもつまらなくて…。」
「うぇひひ!私達、似てるね!」
「うん…!そうだね…!」
「あーあー。朝からあますぎるんですけど…仁美、助けてぇ…!」
「ふふっ…美しいですわ…!まさに…百合の花ですわ…!」
「あー…。仁美まで…。」
「いや…思ったよりも時間かかったなぁ…主にいちゃいちゃしてる誰かさんたちのせいで!」
「ご、ごめんなさい…。」
「むぅ…せっかく会えたんだからいいじゃん!」
「うぐっ…ほむらの反応とまどかの反応が逆なんじゃ…?」
「そ、そう?じゃあ…いいじゃない!別にいちゃいちゃしたって!」
「いや、そういうことじゃないから。…まったく、呆れるほどの天然だなぁ…。」
「ふふっ、でもそこがほむらさんのいいところですわ。」
「そうだよ!そこがかわいいんだよ!」」
「…恥ずかしぃ…。」
そう言って、ほむらちゃんは靴箱を開けます。
「って、あら?これは…。」
「まぁっ!ラブレターですわね!」
「ら、ら、ら、ラブレター…!?」
「なっ…!?」
「おっ!ほむらもやるじゃん!」
「はうぅ…。わ、私なんかに、ラブレター…?」
ほむらちゃんに…ラブレター…!?
「ね、ねぇ、ほむらちゃん、なんて書いてあるの…?」
「えっと…『話したいことがあります。放課後、屋上に来てください』って…。」
「もちろん…断るよね…?」
「え、ええ…もちろんよ…。ら、ラブレターをもらったのは…嬉しいけど…。私にはまどか以外考えられないから。」
「ほむらちゃん…!」
「ひゃう!もう…ここは学校よ?」
「だって…嬉しかったんだもん。」
「ところで、誰から届いたの?」
「それが…名前、書いてないのよ。どうしたら…。」
「放課後、屋上に行って話を聞いてあげるべきですわ。…話も聞かないでなんて、つらすぎますもの…!」
仁美ちゃん…?
「…! ええ…そうね…誰にも話せないなんて、辛いものね…好きって伝えられないなんて、辛いわよね…!」
どうしてほむらちゃんは、仁美ちゃんを抱きしめているのでしょう。
でも、ほむらちゃんのハグには邪な感情は混ざってなくて、慈愛が詰まっています。
「ほ、ほむらさん…?あなた、どうして…?」
「仁美…いいの…深くは考えなくていいから…泣いていいから…。」
「ほむら…さん…!ぐすっ…!」
「辛かったわね…もう大丈夫よ…。私達が一緒にいるから…。」
「…仁美…。」
さやかちゃんも感傷に浸っているようでした。
「ねぇ、どうして仁美ちゃんは泣いてたの…?」
「…あなたも、体験したでしょう?昨日の…。」
「え…?」
「仁美はね、上条恭介が好きだったのよ…。」
「あ…!そういえば…。」
昨日、体験してたときの私が言っていたような…。
あれって、仁美ちゃんのことだったんだ。
「そう…なんだ。だから、あんなに気持ちを伝えることに執心してたんだ…。」
「え?」
「あのね、私がほむらちゃんに、仁美ちゃんと付き合ってるって言ったことあったでしょ?あのとき、すっごく仁美ちゃんが私のことを怒って…いつもの仁美ちゃんからは考えられないくらい怖くて…。」
「そういう事情があったんだなって…。」
「そう…。私も、まどかに想いを伝えられずに死んでしまったら、すごく後悔していたと思う…。」
「そうだね…私も、ほむらちゃんにこの想いを伝えられなかったら、後悔してたと思う…。」
「…もうこの話はやめにしましょう。湿っぽくて嫌だわ。それに、伝えられなかったら、なんて言ってもいいことなんて一つもないわ。」
「そう…だね。私達は気持ちを伝えあったから、こうやって居れるんだもんね…。」
そんなとき、ほむらちゃんはある言葉を口にします。
「でも…さやかはどうなのかしら。」
「え?」
「あ、えっと…ごめんなさい。湿っぽい話題はやめようって言ったのは私なのに…。」
「あ、ううん!いいの、続けて。」
「そう…?じゃあ、話すけど…。私が上条恭介のことは説得した…でも、彼女はそんな簡単に諦められるような人間じゃない。実際、まだ引きずっているみたいで…。」
「それでも普段から気丈に振る舞っているのだとしたら、私はすごく悲しいわ…。」
「みんなに…みんなに幸せになってほしいのに…。」
「魔法少女になってまで、叶えたい恋だったはずなのに…!救われないなんて…間違ってる…!」
「ほむら…ちゃん。」
ほむらちゃんはそんなにもみんなのことを考えて…。
「…でも、こればっかりはどうしようもないことなのよね…ごめんなさい、まどか。感情的になってしまって…。」
「ううん…私もわかるから。さやかちゃんが命がけで助けようとしたのに、救われないだなんて…すごく悲しいもん…。」
「さやか…ごめんね…本当に…ごめんね…!」
「まーどか!ご飯食べよ?」
「あ、うん!…そういえば、ほむらちゃん見てない?」
「え?うーん…見てないなぁ…先、屋上に行ってるんじゃないの?」
「そう…かな。うん、そうだよね!」
その時、巴先輩からテレパシーが飛んできました。
『鹿目さん、美樹さん!大変、暁美さんが!』
『え!?ほむらちゃんが!?どこですか!?どこにいるんですか!!』
『屋上よ!…よくわからないけど、大変なの!早く!』
「行こう、さやかちゃん!」
「うん!」
「ほむらちゃん!!」
「…しぃー…!今、寝ているのよ…。」
ほむらちゃんはすぅすぅと、規則正しい寝息をたてていました。
「え…?マミさん、ほむらになにがあったんですか?」
「…昨日、鹿目さんに話していたことを私にも話してもらっていたのよ。」
「それで、私を殺してしまったって言うから、どうしてなのって聞いたら…。」
「あー…確かにあの頃のほむらは狂ってましたからね…。」
「ええ…でも、暁美さんに聞いても分からないって…靄がかかったみたいに思い出せないって言ってたわ。」
「で、私が深く聞いていって、さらに昔の時間軸のことを尋ねたら…いきなり呻きだして、倒れてしまったのよ。」
「どういうこと…?」
全然わかりません。昨日私に話してたときはこんなこと起こらなかったのに…。
『それについては僕が考えた仮説があるんだ、聞いてくれるかい?』
「キュゥべえ!…いつもは憎らしいのに、こういうときだけは頼りになるんだよね…。」
『酷い言われようだね。…それで、今まで集めた彼女の記憶から考えられる仮説としては…暁美ほむらは、ディソシエイティブ・アムネシア。解離性健忘。一種の記憶障害さ。』
「記憶障害…?」
『そうだよ。心的外傷や強いストレスからくるものだ。
そして、それが原因で特定の体験が追想不可能になる。
彼女の場合、前々回の時間軸のことを追想不可になっているようだね。』
『原因は…恐らく、鹿目まどかだと思う。』
「え?わ、私!?」
『君の言葉というのは彼女の中で最も強い影響力を持っているからね。』
『もともと彼女の心は度重なるループによって疲弊していた…さらに、君が心にもない言葉をかけた…そんなところだろうね。』
「そ、そんな…。」
私が…ほむらちゃんに…?
だとしたら…許せない…!!
『彼女が倒れた原因だけど…過去に君たちの運命を大きく動かした…暁美ほむらにとっては、だけど…ターニングポイントについて話す、追想する…それが原因のようだ。』
『そして、その時思い出せない記憶を一定時間思い出し、精神が不安定になる…。』
「な…なんなのよ…それ…!」
『ある日突然記憶が戻るという人もいるようだけど…まぁ、そのあたりは神のみぞ知る、といったところかな。』
『僕の今話した内容はあくまで仮説だ。鵜呑みにはしないでくれよ。』
「じゃあ…暁美さんは、限界だった…ってことかしら?」
『そうだろうね。彼女が解離性健忘を起こしたときは、鹿目まどかが体験した過去が最も近いものだろう。』
『その時の彼女の心は擦り切れていただろうからね。…一人の少女が負っていい心の闇の量じゃない。普通の少女なら直ぐに挫折していただろうね。彼女の愛ゆえ、ということかな。といっても僕たちには理解し難いものには変わりはないけどね。』
「…ほむらちゃんは頑張りすぎなんだね。私たちが邪魔をして…何度も何度も繰り返して…嫌になるような思いを何度もして…それでも諦めないでみんなを救おうとして…。」
「うん…。ほむらだって一人の女の子なんだって…血も涙もないような冷血人間なんかじゃないって…改めてわかったような気がするよ。」
「そうね…そんなになるまで頑張ってきたのだものね…。私には到底考えられないわ。未来を…変えるために何度も繰り返すだなんて…。」
『そうだ、このことは暁美ほむらには伏せておいたほうがいい。』
「え?」
『彼女がこのことを知れば、不安定になるだろう。』
『自分自身がなんなのかわからなくなったり、忘れている過去を思い出してより苦しむかもしれないからね。」
『そして、精神が不安定になることは、ソウルジェムが濁るということだ。つまり、魔女化につながるということさ。』
「…キュゥべえ、どうしてそんなことをあたしたちに教えるの?あんたたちにとって、ほむらが魔女化するほうが都合がいいんじゃないの?」
『もちろん、ノルマ達成のためさ。ここで暁美ほむらに脱落してもらうと、ワルプルギスの夜を超えられなくなるだろうからね。』
『そうなってしまうと、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子の魔女化が起こらなくなってしまうからね。それだけは避けたいんだ。』
「…最っ低…!!」
『聞かれたから答えたのに…わけがわからないよ。』
「…やっぱり、あなた達とは一生分かりあえないみたいだね。」
…ほむらちゃんをあんな絶望の迷路に落としたあなた達となんか、分かりあいたくもないけど…!!
「んー…。私…は…。」
「ほむらちゃん!よかったぁ…!」
「わっ…まどか?どうしたの?…それに、ここは保健室…?」
「うん。ほむらちゃん、巴先輩と話してる途中で倒れちゃったんだって。」
「そう…なの。なんだか、記憶がなくて…。」
「そっか…記憶がないことって、そんなにいけないことなのかな?」
「え?」
「記憶って、いらないものを捨てて必要なものを取り入れていってるんだって。だから、その記憶がいらないものだから、忘れてるんだよ…。」
「思い出したくないから、忘れたいから、どうでもいい記憶だから忘れてるんじゃなかな。」
「だから、忘れちゃったままでいいんだよ。」
「〜!」
ほむらちゃんは私の頬を叩きます。
「え…?」
「ふざけないで…!私の記憶に…思い出に…忘れていいものなんて一つもないわ!!」
「どんなに辛くても、悲しくても…私とみんなが生きていたかけがえのない証なのだから!!」
「今の言葉はいくらまどかでも許せない…!侮辱なんて…絶対に許さない!取り消して!!」
「え…あ…ごめん…なさい…。」
私は、なんてことを…。
「あ…!えっと、あの…私こそ、ごめんなさい…。つい、感情的になってしまって…。頬、痛くないかしら…?」
「う、うん。大丈夫だから…。」
「そう…なら、いいのだけど…。」
…最低だ、私。
本当に…最低だ…!!
「はぁ…。」
「んー?どうしたのさ、ため息なんかついちゃってさ。」
「え、えっと、なんでもない!なんでもないよ!」
「そう?ならいいんだけど…何かあったらあたしに相談してね?」
「うん…。」
私はほむらちゃんと二人で帰っていました。さやかちゃんは用事があるそうで、一緒には帰られないらしいです。
…さやかちゃんに相談なんて、できるわけない。これは、私とほむらちゃんの問題。自分たちで解決しないと、意味がないんです。
バカな私を…愚かな私を…最低の私を…
ほむらちゃんは許してくれるのかな。
「…か…どか…。」
何にもできない。足手まとい。邪魔ばっかり。
「ま…か?…か…?」
…こんな苦しい思いをさせているのも、私。
「まどか!」
「わっ!?」
私の思考は、ほむらちゃんの声によってかき消されます。
「もう、どうしたの?さっきから呼びかけているのに、返事をしないだなんて…。」
「ご、ごめんね…。」
「…何か悩みがあるの?」
「え?」
「何か、思いつめているみたいだったから。私でよかったら相談にのるわ。」
「まどかが一人で背負いこむくらいなら、私が肩代わりしてあげたい。」
「悩んで、苦しんでいる姿なんて見たくない。いつでもまどかには笑っていてほしいの。」
…ずるいなぁ…そう言われると話しちゃうよ…。
「…私って、なんでここにいるのかな…。」
「え?」
「私の…本当の居場所は、ほむらちゃんのとなりなのかな…。」
「な、何を言っているの?そんなの当たり前じゃない!」
「ありがとう…。でも、私の中ではそうじゃない気がして…私なんか、ほむらちゃんには相応しくないんじゃないか…いつもいつも、邪魔して、バカで、愚かで、最低で…。」
もうこうなったら止まりません。私の思いが…自分への気持ちが、流れ出します。
「頑張ってるほむらちゃんと私とじゃ、つりあってないよ…。」
「私なんか…ほむらちゃんと一緒にいる資格なんてないんだよ…。」
「…隣にいるには、そんなことを気にしなきゃいけないの?」
「え?」
「私は…そうは思わない。」
「相応しいかどうかなんて、関係ない!!」
「私がまどかの事を好きになった!だから、私の隣にいてほしい!それじゃ駄目なの?」
「それに、 私は…まどかの事をそんなふうには絶対に思わない。」
「確かに、愚かとか、バカとは言ったことはある。でも、心から最低だなんて…思わない!」
「だって…私の大好きなまどかは、優しくて、誰かのためなら一生懸命で、いつも誰かの事を考えてるまどかだから!」
「ほむら…ちゃん。」
「だから…私なんか、なんて言わないで…相応しくないとか、つりあってないとか、言わないでよ…!」
「だって、あなたは私の大切な恋人なんだから…!」
大切な…恋人…。
改めて口にしてもらえると、私の心はトゲトゲがとれて、綺麗になったみたいに元通りになりました。
「うれ…しいな…ほむらちゃんがそんな風に言ってくれると…すごく…嬉しい…。」
「なんだか、救われた気持ち…。」
「救われた…?」
「私、ほむらちゃんの記憶のことを否定して…許せないことをしちゃって…最低だなって、思ってたの。」
「あとは、過去の私…。ほむらちゃんの事を理解しようともしないで、偉そうなことを言って、邪魔して…。」
「私なんか、って思ってた。でも、ほむらちゃんがそんな私を変えてくれた。」
「だから、救われたんだ。ありがとう、ほむらちゃん!」
「それなら…私も嬉しい。」
ほむらちゃんも…嬉しい…?
「私の言葉でまどかが救われたのなら…すごく嬉しい。
どんな方法でもまどかを救えるのなら、私は気力が湧いてくる。一生懸命生きようって…頑張れるわ。」
「もう諦めたりなんかしないって…絶対に運命を変えてみせるって…。」
「きっと、ワルプルギスの夜を超えることだって…いえ、必ず超えてみせる。」
「そして、まどかと添い遂げてみせる。」
ほむらちゃんは、私の為に頑張ってくれる。
そんなふうに考えると、凄く胸がキュンキュンします。
「うぇひひ、ずっと待ってるから。」
「…なんだか、照れるわね。」
「…もー。せっかくいい雰囲気なのに、しまらないなぁ…。」
「ご、ごめんなさい…。」
「んー、じゃあ、キスしてくれたら許してあげる!」
「…なんだか上手く誘い込まれたみたいで、ちょっと嫌な感じ…。」
「ほむらちゃんは私とキスするのは、嫌?」
「い、嫌なわけないじゃない。私はただ、こんなふうに成り行きでするのが嫌だって言っただけで…。」
「えへ、知ってる。」
「…まどかの意地悪…。」
「ごめんね?」
「もう…。まどかだから許すわ。」
こんなふうなやり取りが凄く幸せ。二人が仲がいいからこそ出来る、やり取り。
それが幸せなんです。
「…それじゃあ、して…いいの…?」
「うん…。」
私たちがいい雰囲気で、後少しでキスだー!
ってところで彼女は唐突に声をかけてきました。
「お、ほむらに…まどか…だっけ。何してんの?」
「き、杏子!?ど、どうしてこんなところに…!?」
「さ、佐倉さん…!?」
「…なんか、邪魔した感じ?なんか、いつの間にか仲直りしたみたいな雰囲気だしさ…。」
「え、えっと…杏子、改めて紹介するわね。…わ、私のこ、恋人のまどかよ。」
「まぁ、知ってるけどさ…改めてよろしく、まどか。」
「う、うん。よろしくお願いします…佐倉…さん…?」
「なんか、佐倉さんは嫌だから杏子でいいよ。」
「…うん、杏子ちゃん。」
なんやかんやいって、悪い子じゃないみたい。
「なぁ、ほむらー、今日の晩飯ってなんだよ?」
「え、あ…と…ざ、材料があんまりないから…。後で一緒に買い出しに行きましょうか…。」
「えー…またかよ…。」
「…お菓子、好きなの一つ買ってあげるから。」
「ん、なら行く。」
…前言撤回。なんだか、雌豹の匂いがする、この子…。
「ねぇ、二人ってどんな関係なのかな?」
「んー…一言で言えば…仲間とか、友達…的な?」
「…えっと。家主と、居候よ。それ以上はないわ、ええ、断じて!」
「な!?あたしのことその程度にしか考えてないのかよ!?」
「そ、それは…ええい!杏子も大切な仲間よ!私の大好きな仲間よ!」
「そっか、そっかぁ…ほむらちゃんは、私というものがいながら、杏子ちゃんと一緒に暮らして…大好きなんだ…?」
「ぅ…。仕方がないじゃないのぉ…なら、私はなんて答えたらいいのよぉ…。」
あらら…ほむらちゃんが泣いちゃいそうに…ちょっとからかいすぎたかな?
「ごめんね、ほむらちゃん。ほむらちゃんはそんな人じゃないって知ってるよ。ほむらちゃんが可愛いから、ちょっと遊んじゃった!」
「もう…ひどいわ、まどか…。」
「あー…あー…ほむら、まどか、あたしを放っていちゃいちゃするってのは、あたしへのあてつけかなにかか?」
「あ…え…と、ごめんなさい。…それじゃあ、まどか…私はもう行かなくちゃいけないから…。」
「あ…そうなんだ。」
なんだか…気分が一気に下がっていきます。
まるで、ジェットコースター…。
「あ、あのね、まどか…目を閉じてほしいの…。」
「え…?う、うん…。」
私が目を閉じると、すぐ近くにほむらちゃんの匂い。
驚いた私が目を開けてしまったら、すぐそこに、もう止められない距離にほむらちゃんがいました。
「わひゃっ…!んむっ…!」
そして、唇を奪われてしまいました。
唇いっぱいに、ほむらちゃんを感じます。
私の気分は急上昇。
まるで、ジェットコースターのよう。
「じゃ、じゃあね、まどか!また明日!」
そういうとほむらちゃんは走り去って行きます。
「お、おい!?待てよ、ほむらー!」
その後を、杏子ちゃんが走って追いかけて行きます。
「えへへ…ほむらちゃんから…して貰っちゃった…。」
私の唇には、幸せがまだ残っていました。
いかがでしたでしょうか。
本当は杏子を登場させる予定はなかったんですよね。
実をいうと、私はその時その時で、ストーリーに沿った自分の書きたいものをポンポンと書いていまして…。
だから、後になって見返して、あれ、これストーリーがつながってねぇよ、やべぇ…って、よくなるんです。
今回の杏子もそんな感じで、なんとなく杏子出してぇ、ってなったから出したんです。
…仁美って、なかなか出しづらいですね。
では。