私が初めてやったゲームはミスタードリラーでした。
どうでもいいですね。
最初に言っておきます。
本編、最終回です!!
わーいどんどんぱふぱふー。
これからも続けて行く予定なんですけど、メインはやっとのことで終わりです。
あと…SFチックになりました。すみません。
きっと…ほむほむには勝てないって心の何処かで思ってたんですかね。
最低ですね、私。
まぁ、長い。
そして、めちゃくちゃ。
なんとか、なんとか…。
頑張って!!
それでは、どうぞ!
ワルプルギスの夜は反転し、不気味な笑い声とともに辺りを破壊していく。
暁美ほむらの足元にあったのは、さやか、杏子、マミの姿。
ほむらは必死になって身体を揺さぶるが、三人は倒れ込んだまま。
「…もう、ダメなの?」
「私はまた、約束を守れないの…?」
なにか、光が見えた気がする。
遠くで、一瞬。
「…集え、可能性の元に…。」
私の意識は暗転した…。
「ここは…?」
私はは花畑にいた。
白い花が辺り一面に咲いている。
初めてなのに、いやに既視感のある場所。
私は顔を上げた。
その先にいたのは。
「いらっしゃい、私。」
私だった。
「…あなたは一体誰なの?」
「私は私。暁美ほむらよ。」
「そんなわけない!私が暁美ほむらなのよ!?」
「そうね。私も暁美ほむらよ。」
「どういうこと…?」
「そうね…もっと詳しく言えば、私はあなたの可能性そのもの。ありえるかもしれない未来の私ってところかしら。」
可能性と名乗ったもう一人の私は、随分と飄々としている様子。
余裕すら垣間見え、少しばかりイラッとする。
「可能性…?」
「今の私は、ワルプルギスの夜に負けた私の可能性の末路よ。」
よくもまぁ、負けたくせにそんな余裕を持っているものだ。捻り潰してやりたい。
「…情けないわね。」
「はっ、よくもそんなことが言えるわね。言ったじゃない、私はあなたそのものなんだって。」
「…ところで、ここはどこなの?」
私が負けるわけがない、と心に言い聞かせ、新たに話題を振る。
「ここ?ここは、暁美ほむらの可能性の終着駅。」
「全ての可能性が集まる場所よ。」
「ここでは、自分の中の可能性と出会うことができる。かくいう私も一度ここに招待されたことがあるわ。」
「ここで会える可能性は…今、最も辿る可能性の高い可能性の末路…。」
「それってつまり、私は負けるってこと!?」
「気が早いわよ。あくまで可能性の一つってこと、忘れてない?」
「今は私が一番近いけど、あなたがある行動をとったりとらなかったりすれば、違う可能性が出てくるかもしれないの。」
「じゃあ!その行動ってなんなのよ!?」
「さぁ?」
「もったいぶってないで教えなさいよ!まどかが…!まどかがいるのよ!?」
「…やっぱり、私はどこまで行っても私、か…。」
「何…?」
「あなたがまどかを救いたいのなら、あなた自身がなんとかしないといけないんじゃないの!?」
「いつまでも人に頼ってばかり、そんな自分が嫌だった。だから、今の姿に変わった。違う?」
「違わないなら、あなたはなにも変われてない!いつまでも、まどかを救えない、愚図で間抜けで愚かな暁美ほむらのままなのよ!」
私は、変われていなかった?
あの頃の、暁美ほむらのままだった?
「…そう、ね…。ふふっ、私は…。」
でも。
ここで、変わればいいんだ!
私は、先に進むんだ!
そして、未来を掴み取る!
「そうよ、その意気よ!」
「さぁ、考えなさい。まどかを救う方法を!そのために必要な行動を!」
「猶予ははっきり言って、ほとんどないわ。今はあなたを魔法で攻撃から防いでいるけど、時間の問題ね。」
「…そんなこと言われてもね…。なんとかやってみるけど…。」
「…と、私はここまでみたいね。新しい可能性が私の代わりにやってくる。未来が少しいい方向に傾いたってことかしら。」
「それじゃあ、私達の未来、あなたに託したわよ。」
私は、光となり、空に溶けていった。
「あら、私?」
「ここに呼び出されたのは随分と久しぶりね…。最近はずっと負ける可能性の子ばかりだったし…。」
「とまぁ、そんな話はどうでもいいの。」
「私は、ワルプルギスの夜を倒した未来の可能性よ。よろしくね。」
未来を掴み取った私、と名乗った彼女は私よりも幾分か身長が高かった。多分、高校生くらい。
そして、随分と明るい性格のよう。
…私とは、大違いね。
心なしか、笑顔が多い気がする。
「…なに、ジロジロ見てるのかしら?」
「いえ、なんでもないわ。」
私は考えることに集中する。
まず、三人のこと。
私一人では、とてもじゃないが叶わない。
三人のチームワークあってこその作戦なのだから、三人をどうにかせねば。
しかし、回復魔法は得意ではない。簡易的なものならなんとかなるが、骨折、切断の類はどうにもならない。
さて…。
どうしたものか。
それに、課題は山積みだ。
心なしか、ワルプルギスの夜はいつもよりも強い…気がする。
「…お悩みのようね。ヒント、いるかしら?」
もう一人の私は、意地悪い笑みを浮かべている。
「結構よ。私は私自身でなんとかする。口出し無用よ。」
「あらそう、残念ねぇ…。ふふっ。」
気に入らない。
上から目線で…!
…そんなことはどうでもいい。
どうすべきか…。
確か、さやかは幸いにも軽傷だったはず。
まず、さやかをなんとかする所からね。
グリーフシードはほとんど消費していない。
さやかを中心に立て直して、フォーメーションを組み直す。
私をメインアタッカーに、杏子をサブ、マミを使い魔プラスさやかの援護、さやかには遊撃要員として…。
ほとんどは元と変わらないわね。
まだ、自動迎撃システムが生きていればいいのだけど…。
あれを街の要所に設置してあるから、それを起動させて、マミの負担を減らす…。
さやかにグリーフシードを分けて、杏子にも必要ね。
時間停止で何処まで攻められるかが重要ね…。
引き際、それを見極めないと…。
「考え、まとまったみたいね?」
「ええ。」
「それは良かった。…で、私からアドバイス。」
「だから、必要ないと…」
「まぁまぁ。成功者の意見は聞いておくものよ。」
私は渋々と頷く。
「私が教えることはたった一つ。」
「自分のやってきたことを信じるの。どんなに辛くても負けない、勝ってやる、ってね。」
「信じて、その闘志をいつまでも輝かせ続けるの。そうすれば、いつか道が拓けるわ。」
「…さ、もう時間よ。」
「頑張りなさい、私。絶対に勝つのよ。」
「言われなくても。」
「頼もしいわね。さぁ、いってらっしゃい!」
私は背中を押され、光の中に飛び込んだ。
「さぁ、行きなさい。全ての可能性と共に!」
「はっ…!」
私は目を覚ます。
絶望の中で。
真っ黒に染まった、絶望。
しかし、そこには光がある。
希望がある。
「…打ちひしがれてる場合じゃない…!」
私はさやかに治癒魔法を掛ける。
「できるかどうかじゃない…やるんだ…!」
私は願いを込める。
魔法に。
どうか、どうか。
そんなことでどうにかなるものか。
昔の私はこう言うだろう。
でも、今の私はこう言うだろう。
魔法少女に不可能なんてない。
だって、魔法少女は夢を叶える存在なんだから!
だから…だから…!
私の願いよ…届いて…!
「…がぁっ…!」
神は、確かにいるのだ。
そう、いついかなるときだとしても。
「さやか!」
「ごほっ、ごほっ…!」
「大丈夫!?ほら、グリーフシード!」
「ん…ありがと…ごほっ…。」
さやかはソウルジェムにグリーフシードを当てる。
はぁー、と大きく息を吐き、さやかは起き上がる。
「ててて…。それでほむら、状況は?」
「最悪中の最悪ね。とりあえず、さやかはマミと杏子の手当てを。私は街に仕掛けた自動迎撃システムを起動させるから。」
私は地図を取り出し、ペンで丸をつける。
「この場所で合流。私が合流するまで、この場所で新しい作戦を伝達。それまでは待機。」
「…了解。よくわかんないけど、指示どおり動きますよ、っと。」
「ありがとう。」
「…お待たせ、みんな。」
「遅かったじゃん、ほむら。」
「さて、新しい作戦とやらを聞かせてもらおうじゃん。」
「ええ。まず、杏子はワルプルギスの夜の攻撃メンバー固定になってほしいの。」
「そりゃ別にいいけどさ…。」
「だから、二人のグリーフシードを杏子に一つずつ分けてほしいの。」
「まぁ、まだストックはあるし…。」
二人はグリーフシードを差し出す。
「それで、さやかは、とにかく動き回ってほしいの。攻撃は最小限でいいから、囮、回復にまわって。」
「了解。やれるだけやってみる。」
「マミは全体的なサポートを。メインはさやかで、できることなら使い魔を処理してほしい。全部じゃなくていいから。あと、私が指示を出したら、直ぐにコチラに来れる位置にできるだけいてほしい。」
「分かったわ。」
「…皆、ごめんなさい。私が不甲斐ないせいで、こんなことになってしまって…。」
「いいんだよ、ほむら。これはあたしたちの責任でもあるんだから。」
「暁美さんはなにも悪くないわ。そんなに気に病まないで。」
「ほむら、大丈夫。あたし達はどんなことがあってもほむらのことを信じてるから!」
「みんな…!」
「…今度こそ、やってやりましょう!皆で…勝利を掴み取るのよ!」
「「「おー!」」」
「ぐすっ…えぐっ…!」
「やだよ、ほむらちゃ…皆…!」
「一人ぼっちは嫌だよぉ…!」
私は泣き崩れていた。
もう、何分こうしているだろうか。
「…私、どうしたらいいの…?」
契約。
その二文字が頭の中でぐるぐるとワルツを奏でる。
「…約束、守らないと…。」
「ほむらちゃんが、悲しんじゃう…。」
「でもっ…このままじゃ…!」
助けがほしい。
「…まどかさん?」
声が。
「仁美、ちゃん…?」
「どうしたのですか、このような所で…?」
「う、ううん。なんでも、ないよ…。えへへ…。」
私は服を払い、立ち上がる。
「じゃあ、私は戻るから…」
「待ってください!」
仁美の声に肩が竦む。
「まどかさん、なにか悩んでいるように見えました。それも、とても深刻に。」
「できれば、相談してほしいですわ。」
「…なんで、私って嘘が下手なのかな…。」
「なにか、辛いことでも?」
「うん、そう…なのかな。」
「ほむらさんの…こと?」
「な、なんでわかっちゃうの…?」
「まどかさんの悩みといったら、ほむらさんですから。」
仁美はクスクスと笑う。
「…へへ、そうだね。」
「…そう、なんですか。にわかには信じがたい話ですけど…。いえ、話していただいたのに、無礼ですわね。」
私は、全てを話した。
魔法少女。
ほむらちゃん達のこと。
この嵐の真実。
そして、私の悩み。
「ごめんね、いきなりこんな話しちゃって…。」
「大丈夫ですわ、まどかさん。少し混乱してしまっただけですから。」
「仁美ちゃんは、どう、思う…?」
「…信じて待つ、ですわね。」
「なにもできない弱い人間には、信じることしか出来ないのです。」
「でも、その信じるということは、なによりも大切なのです。」
「でもっ…私、私…!」
「分かってます…。とても辛い、ですわよね…。」
「…だからこそ、信じるのです。ほむらさんを、皆を。」
「信じる力は、時空でさえ超える…。そんな話を信じる質ではないのですが、なんとなくわかる気がしますから。」
「うぇひひ、なんだかロマンチックだね、仁美ちゃん。」
「ほむらさんも、今戦っているんですものね…。きっと、信じていると思いますわ。まどかさんとの未来を掴み取れると。」
「…信じる、かぁ…。」
私は、信じることにしました。
何もできないからこそ、できることがある。
何もできないからこそ、伝えることができる。
皆が、ほむらちゃんが、幸せを掴み取る、そう信じることにしました。
頑張って、ほむらちゃん!みんな!
私、信じてるから!
ワルプルギスの夜を倒してくれるって!
みんな、生きて帰ってくるって、信じてるから!
「…!これ、まどかの声…?」
「空耳…じゃないよな?」
「ええ…空耳にしては、はっきりと…。」
「不思議ね…。」
「胸が…暖かい…まるで、抱きしめられているみたい…。」
「そう、だな。変な感じだけど、全然嫌じゃない…。」
「…へへっ、いいじゃんか、こういうの!」
「ふふっ、そうね!まどか、ありがとう!あなたの気持ち、受け取ったわ!」
力が溢れてくる。そんな気がした。
「杏子、行くわよ!」
「おう!」
私は杏子の手を取る。
「時間停止!」
「へっ、これなら!」
「今度こそ!盟神快槍!」
「ナイス、杏子!時間停止解除!」
しかしそこには、私達を嘲笑う巨体が確かにあった。
「…くっそ、まだ倒れないのかよ!?」
「まだ、まだよ!」
『マミ!今こそ、あなたの火力の出番よ!』
『了解!今そっちに向かう…あっ、美樹さん!?』
『マミっ!?なにがあったの!?』
『…。』
「…マミとのテレパシーが途切れた…。」
「んなっ…!?」
「ええ…いいわよ、やってやろうじゃない!!」
「これが挑戦状なら、受け取るまでよ!マミたちの分まで、私がやってみせる!!」
「…へっ、らしくないじゃん、ほむら!」
「あたしも、ここまで来たんなら、最後まで!」
「地獄の果てまでどこまでも、ってやつよ!」
「頼もしいわね、杏子!さぁ、もう一度よ!!」
「応よ!!」
さやかの腹部には、植物の茎の様なグロテスクな触手が貫通している。
「がっ…!?」
「美樹さん!?」
「くっ、このぉっ…!!」
さやかはその触手を断ち切り、引き抜いた。
「がぁぁぁぁっ!!!?」
辺りに、言葉にしがたいような、金切り声が響く。
さやかの腹部からは、ドクドクと黒い血が溢れ出る。
「美樹さん、今治療するわ!」
マミが魔法をかけると、あれよあれよという間に傷口が塞がっていく。
「はは…すみません、マミさん…。」
「大丈夫?立てるかしら?」
「え、ええ…。何とか、ですけど…。てて…。」
「美樹さん、そんなところ悪いんだけど…。今から暁美さんの所に行かなきゃいけないの。着いてこれる?」
「はい!ほむらが助けを求めてるなら、あたしだって!」
「ふふっ、頼もしいわね。さぁ、行くわよ!」
「くそぉっ…!強い…!」
「まだ…まだまだよっ…!」
「下がれ、ほむら!ここは、あたしが…!」
杏子は槍を構え、突撃を始める。
その時だった。
ワルプルギスの夜は何やら特殊な動きをしている。
あれは。
「…!待って、杏子!行っちゃ、だめーっ!」
高火力の攻撃が来るわーー
最後まで言えなかった。
杏子…!
私は、目を瞑った。
耳を塞いだ。
その惨劇を、見たくない。聞きたくない。
私はしばらくして、目を開ける。
そこに広がっていたのは、杏子の無残な死体…ではなく、巨体を横に少し倒したワルプルギスの夜だった。
「ふふっ、真打ち登場よ!」
「大丈夫、杏子!?」
「あ、ああ…。さやかたちのお陰でなんとか…。」
「もうっ…!杏子、お願いだから、焦り過ぎないで…!ほむらも…!」
「ご、ごめんな、さやか。あーもう、泣くなって…。」
「二人共、感動してる場合じゃないわ!奴が動き出す前に、早く!」
「お、おう!さぁ、行くぞさやか!」
「あれ、だね!行くよ杏子!」
さやかと杏子はワルプルギスの夜に向かい、飛んでいく。
二人はワルプルギスの夜の周りを、円を描く様に高速に移動する。
その速さは魔法少女でも姿を捉えるので精一杯なほど。
もちろん、この速さに追いつけないのはワルプルギスの夜も同じ。
つまり、撹乱しようという作戦なのだ。
よくよく見てみれば、少しずつ斬撃を与えているよう。
そして、さやかは大量の剣を。
そして、杏子は巨大な槍を。
ワルプルギスの夜に叩き込んだ。
『どんなもんよ!』
『ごめん、ほむら…あたしたちはもう限界だから…。』
『悪いな…あとは頼んだ…!』
『ええ!あなた達の攻撃、無駄にしたりはしない!』
あとは任せて。
絶対にやってみせるから!
「さぁて…。この距離なら…。」
「マミ…?」
「私にもあるのよ、秘策。」
マミが話したのは、超巨大なティロフィナーレ。
その名も、グランドティロフィナーレジェネシス。
横文字だらけで、英語だの、イタリア語だのが混じっているこの技は…。
要約するならば、要塞型のビームキャノンのような。
メガ粒子砲の様な高火力のティロフィナーレらしい。
そして、それだけ大きいと、時間もかかるそう。
つまるところ、私は囮をしろと言うわけだ。
やってやろうじゃない。
囮だろうとなんだろうと。
いや、マミの技を使わずに倒してしまえばいいのだ。
私がやってやる。
倒してやるわ!
「さぁ、行くわよ、ワルプルギスの夜!!」
私は確かに見た。
ワルプルギスの夜の目を。
接近し、合ったのだ。
そして、その目は私を捉えていた。
奴は高らかに笑う。
しかし、目は血走っていた。
そこには、確かな殺意があった。
「…面白いじゃない!」
私は大口径の拳銃でその目を貫いてやった。
ワルプルギスの夜はまたしても高らかに笑う。
だが、そこには焦り、憎しみ、怒りといった、負の感情が少なからず混じっていた。
「いいわ、私の全て…。お前にくれてやる!!」
私は軽機関銃を取り出す。
「このっ…!!」
撃ち尽くし、新たな小銃に手を掛ける。
「いい加減に…!!」
撃ち尽くし、新たな短機関銃に手を掛ける。
「くたばりなさいよっ…!!」
『暁美さん!!』
『マミっ…!?』
『準備ができたわ!そこから一旦下がりなさい!でないと巻き込まれるわよ!』
『…了解!』
マミの攻撃の合図に従い、戦線を引く。
『さぁ…これで…セーフティ解除、装填…カウント、五、四、三、二、一…!』
『発射!!』
マミの掛け声とともに、巨大な弾丸が発射される。
あまりに巨大な弾丸は、魔法の力を帯びているせいか尾を引いている。
まさに、彗星であった。
着弾すると同時に、大爆発を起こす。
辺りは煙に包まれる。
『やったの…?』
お決まりとも言えるセリフをマミが呟く。
しかし、このセリフはそういうお決まりなのだ。
『いいえ…まだよ!』
そう、ワルプルギスの夜は生きていた。
『そんな…!?』
所々、装甲は剥がれ落ちて、歯車は動きが鈍くなっている。
笑い声にも先程の余裕は感じられない。
そう。
確かなダメージを与えたのだ。
『よくやったわ、マミ。後は任せなさい。』
『え…?』
『マミは休んでいなさい。』
『でもっ…一人じゃ…!』
『私を誰だと思っているの?』
『私は…絶対に諦めない女、暁美ほむらなのよ!!』
私は自分に言い聞かせるように言い、飛び立つ。
「私が、この手で…!」
私は両手に短機関銃を構える。
「倒してみせるっ!!」
どれだけの時間が経っただろうかーー
「はぁ…はぁ…!」
時の流れを忘れるほどに永い戦いに感じるーー
「はぁ…ふぅー…!」
私は力を込め、大口径拳銃のトリガーを引く。
私も、奴も、いろいろな意味で限界だったーー
「もう、一発しかないのね…。」
最後の一発。
それは、戦いの終止符となるか。
はたまた、ーー私のーー戦いの…人生の終止符となるか。
それは、神だけが知っている。
もう、かれこれ十時間になりました。
外はまだ嵐です。
仁美ちゃんは私の手を握ってこう言います。
「大丈夫です、まどかさん…。皆を信じましょう。」
「うん…。」
ほむらちゃん、信じてるよ。
私は、信じてる。
皆が幸せになれる世界を。
ほむらちゃんが笑える未来をーー
まどか…。
「ええ…。私も、信じてるわ…。」
「この一発が、私達の…。」
私は拳銃のトリガーに手を掛ける。
「未来への、第一歩になることを…!」
そして、弾丸は放たれた。
ただ、真っ直ぐに。
ひたむきに、ワルプルギスの夜に向かって。
確かに、着弾した。
そう、着弾したのだ。
しかし、空は晴れない。
私は分かった。
あと、一歩だったのだ。
あと、一発だったのだ。
あの時外した、一発。
あの時の無駄玉。
その一発だったのだ。
あぁ…。
私は…。
『諦めるでない、暁美ほむら。』
声…?
『まだ、希望は残っている。』
希望…?
『私という希望が、残っている…。』
私は落下して行く。
もう、力は残っていなかった。
奴を倒すことのできるなにかは、私にはなかった。
その代わり、幻聴が聞こえ始めたか。
なんと情けないことか。
あぁ、地面が見える…。
ここまでか…。
ごめんなさい、まどか。
貴方との大切な約束、守れそうもないよ。
でも、ずっと忘れないでね。
私は、確かにここにいたこと。
貴方の隣に、いたこと…。
皆、ごめんね。
私、あんなこと言っておきながら、勝てなかったよ。
皆が、命をかけて繋いでくれたチャンス、無駄にしちゃった。
許して、くれるかな。
本当に…
ごめんなさい。
そして、私は地面に叩きつけられ、死ぬ。
筈だった。
『暁美ほむら…もう、十分だ。これ以上、戦い、苦しむ必要はないのだ…。』
「な、な…!?」
私は、巨大な何かの手に、確かに包まれていた。
そう、あの声。
幻聴だとばかり思っていた、あの声の主。
『あとは、私がやろう。私が、この永く続く戦いに終止符を打つ。暁美ほむら、貴様の代わりに…。』
「ま、待って…!」
『…よく、ここまで戦ったものだ。よもや、あと一歩まで追い詰めるとは…。』
『さぁ、来い。舞台装置の魔女よ。最強の魔女の二つ名に相応しい戦いぶり、期待しているぞ…。』
『ぬぅぅぅん…!』
巨大な何か…いや、神は、亜空間から刀を取り出す。
そして、一太刀。
辺りが揺れる。
たった、数秒振っただけで。
『…他愛もないな。やはり、余を楽しませるものはこの銀河にはいないか…。』
彼は、私の方を向き、こう言う。
『暁美ほむら。よく、ここまできた。貴様の諦めぬその心、本物と見た。素晴らしい。』
『やはり、私の見込んだニンゲンだ。ワルプルギスの夜を撃破一歩手前まで追い込んだのだ、流石と言わざるをえない。』
「は、はぁ…。それで、あなたはいったい…?」
『私は、鬼械神デウスエクスマキナ…。貴様らの銀河ではそう呼ばれているものだ…。それ以上でも、それ以下でもない…。』
「鬼械、神…!?」
『もう、休むのだ。その傷だらけの身体を癒やし、仲間に心配をかけないようにな。』
その声とともに、私の意識は暗転した。
『あれは…デウスエクスマキナ…物語の幕を閉じるべくして誕生した、機械仕掛けの神…!』
『驚いたよ…まさか、君がワルプルギスの夜を倒すとはね…君は、僕たちの仲間ではなかったのかい?』
インキュベーターに君と呼ばれた巨大な鬼は、その体を唸らせ、こう話した。
『もう、舞台装置の魔女はこの世界の理に必要ない。夜が明けるときがきたのだ。しかし、この少女たちには、あまりにも因果が足りない。だから、私が代わりに行なったまで。』
『私は、いくつもの世界の私と意識を共有している。その私は何度もやり直す暁美ほむらを見てきた。しかし、どう転んだとしても、暁美ほむらの悲劇は終わりを迎えることはないだろう。だから私は、私が彼女の代わりとなろうと考えただけだ。』
『それと、もう一つ言っておく。インキュベーター、貴様らは、私の仲間などではない。ただの、協力関係だ。』
『貴様らなどと私は同じではない。私は、感情を持ち合わせている。ニンゲンに近いモノなのだ。』
『そうだね。僕らはこの星の言葉で言えば、生物なのに、感情はない。機械である君にはあるのにね。不思議なことだとは思わないかい?』
『それが因果というものだ。貴様らは生物だが、私は機械。それもまた、必然ということだ。』
『そういえば、君の姿を見るのは久しぶりだね。確か前回は、七十億年前だったかな?』
『私にとって時間など、些末な問題だ。覚えてなどいない。私がいつ創られたのか、いつどこでなにをしたのかなどは覚えていない。記憶としてそこにあるだけだ。思い出す必要などないものばかりだ。』
『そうかい…。だが、君がここにいるということは、そろそろこの宇宙の終焉が近いのかい?君は、この銀河はいつまで持つと思う?』
『キサマが思っているよりも長くこの宇宙は続くだろう。ニンゲンというのは、とても不思議な生き物だ。貴様らインキュベーターとは違い、一人一人が、それぞれの意思を持ち、行動している。彼らの存在は、この銀河を永く存続させうるだろう。』
『特に…暁美ほむら、鹿目まどか。彼女たちは特に興味深い。私には感情はあるが、愛はない。』
『彼女たちには、愛がある。他のニンゲンよりも強い愛が。それこそが、この銀河を救うのかもしれん。』
『驚いたね。君が一つの個体にそこまで思い入れを持つとは。』
『ともかく、この星の幕を閉じるには早い。私はまた眠りにつくことにする。』
そうして、鬼は消えていった。
『やれやれ…彼も、中々大変だね。』
『デウスエクスマキナ…この銀河の物語をいつ終わらせるのか、実に楽しみだ。』
インキュベーターもまた、消えていった。
「…むらちゃ…ほ…らち…ん…!」
「ほむらちゃん…!!」
まどかの声。
不意に掛けられた声に反射的に目が覚める。
「ま…どか…?」
「ほむらちゃん!よかったぁ…よかったぁ…!」
「よしよし…大丈夫よ、まどか…。私はここにいるわ…。」
「うん…うん…!」
「まどか、他の皆は?無事?」
「うん!皆、大丈夫だったよ!」
「よかった…。」
「倒せた、んだよね…。」
「…ええ。」
はっきりとは頷けない。
…私が倒したわけでは、ない…?
「そっか…そうなんだ…!」
「まどか…?どうして泣いているの…?」
「ほむらちゃんが、未来を掴み取ったんだって…!もう、これ以上苦しんで、傷つかなくていいんだって思うと…!」
「ごめんね、変だよね…!でもっ…でもぉ…!」
「…ありがとう、まどか…。私の為に泣いてくれて…。」
「ぐすっ…ほむら、ちゃ…うあぁぁん…!」
「もう、どこにも行かないで…!一人ぼっちは、嫌だから…!」
「ええ…!もう、離さないわ…!」
「約束、だよ…!」
「約束、するわ…。」
私は…鬼を見た。
ワルプルギスの夜を遥かに超える巨大な鬼。
魔女とは比べ物にならない魔力…あるいはそれに近いものを感じた。
過去に、契約してしまったまどかよりも強い魔力。
あれは…神なのだろうか。
だとしたら、皮肉なものだ。
神など信じない、未来は自らの手で切り開くと決めたのに、神に助けられるなど。
最後の最後で、私は神に助けられた、などと説明して誰が信じてくれるのか。
インキュベーターなら、あるいは…。何か知っているかもしれない。
なんとも釈然としない。
どうやら、ワルプルギスの夜は私が倒したことになっているらしい。
倒せたのだから、気にするだけ無駄だ。
ロマンチックに、私の中の何かだったとでも仮定しておこう。
ともかく、今はこの楽しい時間を楽しむことにしよう。
2020年5月1日金曜日
「ワルプルギス討伐、おめでとー!」
カン、とグラスとグラスが触れ合う音が響く。
「んー!この豪華な料理!どれから食べようかな〜?」
「ステーキいただき!」
「あ、杏子ずるい!あたしも!」
「はいはい、焦らないの。おかわりはたくさんあるから。」
「ほむらちゃん、なにを書いてたの?」
「日記よ。これまでの事を全部書いてあるの。」
「あ、見せてと言われても、見せないわよ?」
「えー…。私でも駄目なの?」
「ええ。こればっかりは、ね。」
「そっかー。あ、ほむらちゃん、このステーキどうかな?」
「ええ、いただくわ。」
「はい、ほむらちゃん、あーん。」
「あーん。」
「ん…美味しいわ。はい、まどかも。あーん。」
「あーん。んー!美味しいねー!」
「こいつら…早速いちゃいちゃしやがって…。」
「佐倉さん、言っても無駄よ。」
「いいじゃん、今日くらいさ。」
「だって、今日はほむらの人生の真の始まりなんだからさ。」
「…そう、だな。」
「はぁ…実感湧かないなぁ…。私達が、ワルプルギスの夜を倒して、未来を掴み取ったなんて…。」
「でも、こうやっていちゃいちゃしてるまどかとほむらを見てると、すっごく嬉しく思えてくるんだ…。」
「あたしたちも、二人の為に何かできたんだって…。」
「へへっ、らしくないじゃん。」
「うっさいわ。いい雰囲気だったんだから、邪魔すんな!」
「そう、ね。暁美さん、本当に嬉しそう。」
「…あたしたちはあの笑顔の為に戦ったのかもな。」
「杏子だってらしくないこと言ってる〜。」
「うっせー!」
私はインキュベーターにあの鬼械神について聞くことにした。
「インキュベーター、あのデウスエクスマキナとは何者なの…?」
『彼は機械じかけの神さ。聞いたことはないかい?ギリシアの悲劇に登場する神。』
『彼の役割は解決が困難になった物語の解決…もとい、物語を終結をする役割から勝手にデウスエクスマキナと君たちが呼んでいるだけさ。別の宇宙では別の呼ばれ方をされていた。』
『そして彼は君たちがアカシックレコードと呼ぶものそのもの。』
『彼は僕たちインキュベーターが誕生するよりも早く、どこかの高度な文明を…地球と比べると百兆年の差があるくらいの文明を持った知的生命体により作られた、と推測されている。』
『しかし、僕たちが観測を始めた頃にはそんな高度な文明を持った星など存在しなかった。このことから、デウスエクスマキナ自身がその星を滅ぼしたのではないか、と推測される。』
『何を目的に行動しているかは不明だが、彼のプログラムの中には、宇宙の終焉が組み込まれている。』
『それがいつなのかは彼自身もわからないらしい。』
『君たち人類が見ている星の爆発も彼によるものだ。彼はそうやって宇宙に不要になったものを破壊し、均衡を保ってきた。』
『一見すれば破壊神だけど、彼の本質は創造だ。なぜなら、彼は無から有を生み出すことができるんだ。星を破壊した後に、新たな星を創造するための素材を生み出しているんだ。』
『他にも、因果律に触れることができるらしい。つまり、彼の前ではどんなに運の良い者が立ち塞がったとしても、歯が立たないわけさ。』
『ともかく、彼は君たちの常識が通用しない存在ということだよ。』
「…でも、なんでそんな存在がワルプルギスの夜を?そんなにワルプルギスの夜は強大な魔女だったの…?」
『彼曰く、ワルプルギスの夜に因果が集中し、地上にワルプルギスの夜を倒すことができるのが鹿目まどかしかいなくなったが、彼の視ている未来に彼女が契約する未来はなくなっていたそうだ。つまり、誰にもワルプルギスの夜は倒せない。だから、彼が代わりに倒した、ということさ。』
「ちょ、ちょっと待って!因果が集中していたのはまどかじゃないの!?」
『それが…君が時間遡行をするときに、二つの特異点を作っていたんだ。それがまどかとワルプルギスの夜というわけだ。君の時間遡行によって因果が集まったワルプルギスの夜はより強くなっていき、君たちでは勝つことができなくなってしまったんだ。』
「そ、そんな…。私にはもう、可能性はなかったというの…?」
『そういうことになるね。しかし、君のやってきたことは決して無駄ではないよ。君がワルプルギスの夜に因果を集中させなければ、デウスエクスマキナは現れなかった。』
『君がループを重ねに重ねた結果、デウスエクスマキナに認められた、といっても過言ではないよ。』
「なんだか複雑な気分だわ…。」
「あ、そういえば…もう一つ聞きたいことがあるの。」
『なんだい?』
「私、変なところに行ったのよ。確か…全ての可能性が集う場所だったかしら?」
『あぁ、そのことか。』
『全ての可能性が集う場所というのは、誰もが内なる部分に持っているものなんだ。』
『全ての可能性がそこには集結しているのさ。』
『ただ、そんなに開くものではないんだ。』
『言ってしまえば、限りなく可能性が絞られたとき、本人が死の淵にあるとき…。』
『今回は両者だろうね。』
「限りなく、可能性が絞られたとき…?それってどういうこと…?」
『そうだね…。例えば、君は目的地に向かっているとしよう。そして、目の前には分かれ道。このとき、君にはいくつもの可能性が待っている。まず、右に行く、左に行く。もしかしたら、どちらも選ばず、真ん中を作り出すかもしれないし、飛び越えるかも。引き返すことだってあるだろう。』
『こんなふうに、いくつもの可能性が存在し、そのすべてが平等主義なときには具現しない。』
『しかし、ワルプルギスの夜の時はある二択しかなかったんだ。』
『勝つか、負けるか。』
『そして、君は限界だった。精神的にね。』
『だから、あの場所にいざなわれたということさ。』
「…はぁ。」
『そうだ、デウスエクスマキナから伝言を預かっているんだ。』
『彼は君たちに期待していると言っていたよ。この宇宙を救うのは、君たち…暁美ほむら、鹿目まどかの愛なのかもしれない、と。』
「わ、私達?」
『君たちのように、本気で愛し合う者たちが今よりも何倍に増えれば、世界は変わる、そう言いたいんじゃないかな。』
「…いきなりそんなことを言われても…。私とまどかはただ想いあっているだけよ。別に、特別だろうとなんだろうと知ったことではないわ。」
『まぁ、実際君達がどうこうできる問題ではないからね。人の感情をコントロールする技術はまだ開発されていないし、第一君達にとって人体実験は禁忌とされているしね。なんとも言えないよ。』
「そうね…勝手に感情をコントロールして、思いのままになんて、許されるはずがないわ。」
『僕としてはそのほうが効率よく、エネルギー回収ができるんだけどね。』
「なら、人間で試すのではなくて、自分たちで実験でもしてなさい。失敗でもなんでもしてればいいのよ。ついでに滅びてもいいわよ。」
『酷い言われようだね。というか、僕たちには感情がないって言っているじゃないか。だから、君達人類に協力してもらっているんだよ?』
「協力、ね…。一体、このシステムのどこか協力なのかさっぱりよ。」
『僕たちは君たちを魔法少女にして、エネルギー回収をする。その代償に君達はなんでも一つ願いを叶えて、人ならざる能力を手に入れることができる。もちろん、叶えられるにも限度があるけどね。』
「まったく、そういうところよ。自分たちに不都合な事実を隠して、メリットばかりを全面に押し出す…。まるで、質の悪い押し売り営業じゃない。クーリング・オフ制度くらい設けなさいよ。」
『そうは言ってもね…。君達が真実を知ってしまったら、魔法少女が激減するだろう?そうなることは避けたいんだ。』
「…はぁ。あなた達とは永遠にわかり合えないわね。」
『僕もそう思うよ。第一、君達と違って僕たちは遠い遠い結果を見ているからね。目の前のことにしか感情的になれない君達とは根本的に異なっているんだ。』
「理屈ばかりグチグチと…まぁいいわ。早く消えなさい。さもなくば、スペアが一匹減るわよ。」
『やれやれ…そうさせてもらうよ。』
私とまどかは、夜空を見上げながら、肩を抱き寄せあっていた。
「ねぇ、ほむらちゃん?」
「なぁに、まどか?」
「えへっ、呼んでみただけ。」
「もう…。」
「…幸せ、だね。」
「ええ…。」
「こんなふうに寄り添ってると、命を感じるんだ…。」
「魔法少女だとか、関係なく、生きてるんだって…。」
「そうね…。これが、幸せなのかもしれないわね。」
「いつまでも、幸せでいたいなぁ…。」
「できるわよ。私とまどかなら。」
「えへへ…そうだね。」
「…実はね、私、不安だったんだ…。」
「皆、死んじゃうんじゃないかって…。」
「まどーー」
「何も言わないでっ!」
「…。」
「ここで、お別れになっちゃうんじゃないかって、怖かった。」
「でも、仁美ちゃんが励ましてくれたの。」
「信じようって。皆を、ほむらちゃんを。」
「仁美ちゃんね、こう言ったんだ。信じる想いは時空でさえ超えるって。」
「最初は変だな、って思ったんだけど、信じてみようって思って。」
「本当に勝って、帰ってきてくれたとき、信じてよかった、って思ったんだ。」
「…信じる想いは時空でさえ超える、かぁ…。」
「ほむらちゃん?」
「私、聞いたのよ。確かにまどかの声を。」
「え…?」
「頑張れって、信じてるって…。」
「その時、胸が熱くなって、どんなことがあっても負けないって思ったの。」
「不思議な感じだったの…。」
「…そっか、私の想い、届いてたんだ…。」
「ええ…。」
「…あ!」
「まどか?」
「約束!帰ってきたら、キスしてくれるんでしょ?」
「ふふっ、そうだったわね。」
私はまどかをこちらに抱き寄せ、見つめ合う。
「…えへへ、改めてこうやってすると、恥ずかしいね。」
「も、もう…。私まで恥ずかしくなるじゃない…。」
「ごめんね?…それじゃあ…ん…。」
まどかは目を瞑る。
「…じゃ、じゃあ…する、わよ…!」
「…ほむらちゃん、緊張しすぎだよー。」
「しっ、仕方ないじゃない…!」
まどかの頬に置いた手が震える。
「…行くわよ…!」
「うん…。」
私達は、口づけするーー
未来を掴み取った勝者を祝うためーー
「これが、私の答え。」
「一つの、暁美ほむらの可能性。」
いかがでしたでしょうか。
我ながら、なんてものを書いてしまったんだと。
後悔しております…。
しかし、これが私の答えです。
ほむほむは、救われてほしい…まじで…!
頼んます、Magicaquartetのみなさん!
マギレコはマギレコでよかったんですけど…。
叛逆の続き、よろです!
私の答えは、ありきたりでした。
皆さんはどうですか?
落ちてこそ、まどマギですか?
答えはそれぞれだと思います。
私のこの答えが皆さまの答えに…望むべき結末に相応しいものでありますよう、願っています。
では、また次章で会いましょう!