※この作品はR-18です。

信じ続ける、明日はきっと晴れだって   作:柳しをん

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はい、新章、始まりましたよ。
トマトスープと肉じゃがのワルツ。
は?
となるでしょう。
そのまんまです。
まぁ、ほのぼのしてます。
あと、オリジナルキャラのしゅん君、オリジナルというかなんというか…レン君が登場しますよ。
読んでいけばそのうち出てきます。
んー…まどほむが足りない!
信号機に至ってはでません!
本当にすみません…。
それでは、記念すべき新章第一話!
どうぞ!


進みだした時計、新たな未来
トマトスープと肉じゃがのワルツ


ワルプルギスの夜を倒し、早半年…。

 

「ん〜…。」

「…。」

「ふわぁ…今日は土曜だっていうのに、朝五時に起きるなんて…。なんという不幸…。」

「二度寝はしたくないし、目が覚めちゃったわ…。」

「…最近、独り言が増えてしまったわね…。」

仕方がないので、身体を起こし、洗面所に向かう。

顔を洗顔フォームで洗う。あまりに泡立たないので、少しだけイラっとしてしまう。

顔についた少量の泡を流し、鏡を見つめる。

そこにあるのは、あまりに険しい顔つきの少女だった。

最初はこれが自分なのか、といいたくなってしまうほど。

「…あ、またニキビできてる…。最悪…。」

朝から随分と憂鬱にしてくれるものだ。

「隈までできてるし…。そんなに寝てないかしら…?」

昨日寝たのは確か…深夜二時頃…だったかしら?

睡眠時間はたったの三時間。高速バス運転手か。

「つまり…。」

明らかに不健康になったというわけだ。

「はぁ…。ここのところ、本当にいい事がないわね…。」

昨日はまどかに明日のお出かけを断られてしまったし。

おとといの身体測定では…みなまでいう必要はないだろう。

「…朝ご飯にしましょう。」

 

「…。」

今日の朝食は、目玉焼きトーストと、昨日作っておいたトマトスープ、野菜スムージー。

メニューだけ見ればとても健康的だというのに、食べている張本人は不健康そのもの。

…野菜スムージー如きで健康になれるなら、全人類が健康になるわよ。

誰よ、これが健康に繋がるとか言った輩は。

「…いやね、こんな事ばっかり考えてしまって…。」

そうだ、もっとポジティブな事を考えましょう。

そう、このトマトスープよ。

我ながらよくできているわ。真っ赤なトマトが…。

…よくよく考えればトマトってそこまで好きじゃなかったわ。

というか、元々育ちすぎたバジルの消費の為に作ったのだし。どうしてハーブの類の植物ってあんなに繁殖力高いのよ。一人暮らしに消費できる量じゃないわよ。

…どうしましょう、これ。

明日の夕飯の分まであるわよ。

昨日、鼻歌歌いながらタッパーに分割して詰めてた自分が馬鹿みたいね。

…また、ネガティブに…。

トースト?

トーストはただ、食べたくなっただけ。

そう、確か昨日はジブリ特集だったはず。

「食べましょう。ええ。」

「いただきます…。」

スープを啜る。

…しょっぱい…。

コンソメ入れる量、間違えたかしら…。

なんでブロックにしなかったのよ…なんで顆粒にしたのよ…。

「…あとこれを五回食べるの?」

絶望した…わけではない。

しかし、ご飯の時間が憂鬱だ。

「あー、しょっぱい…。」

私は堪らずスムージーを啜る。

「ん…苦…!」

ほうれん草の独特な風味が…!

「げほっ、げほっ…!」

「…はぁ。いつもは上手くできるのに…。」

「まぁ、メインが残ってるし、良いわよね。」

そう、私はこの時ある想像をしていた。

パンを半分に折って、半熟な目玉焼きの中の黄身がとろっと溢れ出す、いかにもなアレを。

しかし。

現実は違った。

「あ、あれ?…これ、出来過ぎじゃない。」

そう、固くなっていた。

「ん…冷めてる。」

不味くもないが、うまくもない。

「なんなのよ…。もう…。」

呟き、スープを一啜り。

そして、スムージーを一啜り。

堪らずに水を持ってくる。

「ぷはぁー…。水が美味しいわ。」

キンキンに冷やされた天然水を急にペットボトル半分も飲めばどうなるかくらいは想像がつく。

現にお腹はキュルキュル鳴り出している。

しかし、それでも飲んでしまうのだ。

「…テレビ、テレビ…。」

『…本日未明、○○県△△市でひき逃げ事件が…』

『…お笑い芸人□□さんが離婚を…』

『…今年のサンマの漁獲量は例年よりも三トン減少し…』

「…なんなのよ。」

あまりに陰鬱なニュース達に思わずため息が漏れる。

こんなのを見ていても気分がより落ちるだけ。

なんだか最悪の一日の始まりね。

 

「ごちそうさま。…さて、片付けしないと。」

私は手早く洗い物を済ませてしまうと、すぐさま洗濯を始める。

普段はこんなに早くから家事をしたりはしないのだけど、今は何かしていないと落ち着かない。

「…。」

次は掃除。適当に掃除機を掛けて、フローリングをワイパーで拭いてしまって終わり。

「…。」

洗濯機がけたたましい高温を鳴らす。

ああもう、うるさいわね…!

私は洗濯物を取り出し、ベランダに干していく。

ついでだし、布団も干してしまおうかしら。

ええ、そうしましょう。

かなりの労力を使い、布団を干したその時だった。

『…本日は正午頃から大雨となるでしょう。洗濯物は早めに取り込むようにしましょう。』

「…遅いわよ!」

 

「はぁー…。疲れたー…。」

今は正午。

外は雲が多めの晴れ。

…まったく、天気予報に振り回される一日ね…。

「…することがないって、退屈でしかたがないわね…。」

携帯電話が突然鳴る。

「わひゃっ!?」

…情けない声ね。

誰も…録音なんてしてないわよね?

って、一人暮らしなんだしありえないか。

「…はい、もしもし?どうしたの、まどか?」

『あ、いきなりごめんね。ほむらちゃん、お昼ってまだ食べてないかな?』

「え?ええ、まだ食べてないわね。」

というか 、振り回されすぎてお昼ご飯なんて忘れてたわ。

『もし、よかったらなんだけど…うちでご飯食べない?パパが多く作り過ぎちゃって…。』

「え、ええ…。私は別に構わないけど、ご家族の方にご迷惑がかからないかしら…。」

『あ、大丈夫だよ。私が誘っていいか聞いたらね、ママもパパも是非って言ってたから。』

「そ、そう。それじゃあ、できるだけ早くお邪魔させてもらうわね。」

『うん。待ってるねー!』

「ええ、また後で…。」

…まさか、こんなことになろうとは。

ちょうどいいと言ってしまったら失礼かもしれないが、お米は炊いていなし、献立だって決まっていない。

トマトスープ以外は。

さて、服はどうしたらいいのか。

ご飯を食べにお邪魔することなど、殆どない。

…いつも通りでいいか。

 

「はぁー…。十一月だっていうのに、随分と冷え込んでるわね…。」

私は取り敢えずスマホと財布だけを持って歩き出す。

「…にしても、食べ切れないほど料理って作ってしまうものなのかしら?」

私は多く作っても一日分。…トマトスープは例外。

作り置きが苦手というか、飽き性だから。

何日も同じのを食べるのは好きじゃない。…だから、トマトスープは例外よ。

帰りにお買い物でもしていきましょうか。

…トマトスープと合う料理って何?

…。

まどかのお父様に聞きましょうか。料理上手だし。

それに、水を入れて煮込み直せばなんとかなるでしょう、きっと。

「あ…信号赤じゃない…ここの信号無駄に長いのよね…。」

どこにでもあるのが、青の時間は短いくせに、赤の時間は長いというもの。

なんの嫌がらせなのかしら。

「…。」

私の渡る先には小学生のおガキ様がいらっしゃった。

まぁ、こんな冷え込む時期にアイスクリームなんて、随分と素晴らしい感性をお持ちなんですね。

「やっと変わったか…。」

信号が変わったいうことは、向こうのおガキ様もこちらに来るということ。

このとき、私はこのあと起こるであろう事件を予測できていなかった。

「わっ!?」

それは、すれ違いざまに起こったのである。

そう、おガキ様が転んで私の服にアイスクリームをつけたのだ。

「あっ!大丈夫!?」

幸い、おガキ様には怪我はない様子。

しかし。

「アイスぅ…!僕のアイス…!」

そう、アイスの半分は地面に、もう半分は私の服についているのだ。

そろそろ、信号が変わる頃だ。このままではまずい。

「あぁもう…!」

私は泣き始めるおガキ様を抱き上げ、渡りきってしまう。

さて、どうしたものか。

まずは、電話をしなければ。

「…もしもし、まどか?」

『ほむらちゃん?どうしたの?』

「ごめんなさい、今日は行けそうもないわ。」

『えっ!?ど、どうして…?』

「えっと…長くなるから簡単に言うけど…ちっちゃい子が転んで、その子が持ってたアイスが私について、その子が泣いているから…。このままにするわけには行かないし、こんな服でお邪魔するわけには行かないわ。」

「この埋め合わせはまたどこかでするから…今日はごめんなさい。」

『…そっか。でも、嬉しいな。』

「え…?」

『あ、いや、ほむらちゃんが来ないから嬉しいとかじゃなくて!』

『こんなに優しくて、私達のことも考えてくれるほむらちゃんは、やっぱり私の自慢の恋人だなって…。』

「も、もう…!恥ずかしいじゃない…!」

『えへへ、ごめんね。それじゃあ、また今度にしよっか。』

「ええ。本当にごめんなさい。親御さんにもよろしくね。」

『うん。じゃあね、ほむらちゃん!』

…さて、このおガキ様をどうしたものか。

「ねぇ、僕、お名前はなんていうの?」

「ぐすっ、しゅん…ぼく、しゅん…。」

「そっか。しゅん君って言うのね。私はほむらっていうの。」

「ほむら、お姉ちゃん…?」

「うん、ほむらお姉ちゃんだよ。しゅん君、アイスはどこで買ったのかな?」

「アイスはね、向こうで買ったの!」

しゅん君が指さした先は、ここから三百メートルほど離れたところにある商店街だった。

「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に行こっか?」

「うん!」

しゅん君は自然な流れで手を差し出してくる。

…これが小学生か。

断るわけにもいかなので、手を握ってやる。

その手はとても小さかった。

まどかの手だって十分に小さいのだが、こっちの方が小さい。

「ねぇねぇ、お姉ちゃんはどこの学校に通ってるのー?」

「私?私は見滝原中学だよ。」

「僕のお兄ちゃんと同じだねー!」

「お兄ちゃん?そう、しゅん君のお兄ちゃんは中学生なんだ。お名前はなんていうの?」

「んーとね、レンお兄ちゃんだよ!」

はて、レン…そんな名前の人はクラスにいたかしら。

きっと別のクラスか学年なのだろう。

「そう。それじゃあ、アイス買いに行こっか。」

「うん!」

 

「はい、ミックスダブルね。500円だよ。」

「ほらしゅん君、アイスだよ。…あ、これでお願いします。」

「はい、ちょうどね。」

財布を持っていて正解だったわね。

まさか一番高いのを買うとは思わなかったけど。

「ありがと、ほむらお姉ちゃん!」

「ううん、いいのよ。」

さて、ここで帰ってもいいのだが…。

さっきみたいに転んでしまっては、本末転倒だ。

「それじゃあ、しゅん君。お家に帰ろう?」

「うん!」

「じゃあ、案内よろしくね。」

「任せてよ!」

 

「…ここだよ、僕のお家!」

案内されたのは、特筆すべきことはない家。

質素でもないし、豪華でもない。

普通、という家。

「ただいまー!」

「しゅん、遅かったじゃない…って、その子は?」

しゅん君を出迎えたのはお母さんらしき人物。

「このお姉ちゃんにアイス買ってもらったのー!」

「ええ!?」

「初めまして、暁美ほむらです。」

「はぁ…まぁ、何もないけど、上がって頂戴。お礼を…。」

「い、いえ!お構いなく…。」

「いいえ、いいのよ。どうせ、この子が迷惑かけたんでしょう?」

「ええ、まぁ…。」

「それなら尚更よ。さ、上がって。」

「はい…お邪魔します。」

 

「母さん、今の誰だったの…って、暁美さん!?」

そう、しゅん君の兄、レンとは。

「な、中沢君!?」

「あら、知り合い?」

「し、知り合いもなにも…クラスメイトだし…。」

「中沢君の弟だったのね…この子。」

「う、うん。まさか暁美さんが連れてくるとは思わなかったけどね…。」

「随分と美人な子がクラスメイトなのね。ふふっ、良かったじゃない。」

「か、母さん!からかうなよ!」

「そ、そんな…美人だなんて…。」

いつもまどかにも言われるのだけど、こんな顔のどこが美人なのかしら。

「まぁ、レンとでも話して待ってて。うち、お昼まだだから、なんか作っちゃうから。」

「あ、ありがとうございます。」

「…。」

「…。」

ち、沈黙が重い…。

「…あ、暁美さんはどうしてしゅんと?」

「え?えっと、アイスをこぼしてしまって、しゅん君が泣いてしまったから、買いに行ってたの。それで、心配だからついてきたの。」

「そうなんだ。ごめんね、暁美さん。うちのしゅんが迷惑かけて…。」

「う、ううん。私も楽しかったから。」

「な、ならいいんだ。うん…。」

「…。」

「…。」

沈黙が重い…!

「…えっと、中沢君?」

「な、何かな、暁美さん。」

どうしよう。この空気に耐えきれず、話題を振ったはいいけど…。

「えっと、その…。」

なんにも話題がない…。

ええい、振り絞るのよ!

中沢君、中沢君…?

あ!

「えっと、いつも凄いわよね。いきなり早乙女先生に変な質問されても、答えられて。私、尊敬するわ。」

「そ、そうかな。ありがとう、暁美さん。」

「…。」

「…。」

だから、沈黙が重いのよ…!!

「あ、あぁー、そうだー!」

中沢君は随分とわざとらしい演技とともに突如として立ち上がり、台所へと駆け込んだ。

「あ、暁美さん!母さんがご飯作るまでお菓子でもどうかな?」

彼が差し出したのは、トマトスープ味のお菓子。

そんなお菓子、聞いたこともない。

しかし、あまりの偶然に笑ってしまう。

そして、お菓子で無理やり話題づくりをしようとする彼の優しさにも。

「お菓子?…ふふっ、そういうことね。」

「な、何かな?」

「いいえ、なんでも。中沢君って面白い人なのね。」

「え、えぇ?よ、よく分からないけど、ありがとう…?」

「それじゃあ、頂きましょうか。」

「う、うん。どんどん食べてよ。」

 

「…へぇ、暁美さんは一人暮らしなんだ。家事とか大変じゃない?」

「ええ。今日は特にね。ほら、予報だと正午頃から大雨だったじゃない。だから急いで洗濯物を取り込んだのに、雨が振らなくて。もう、最悪だったわよ。」

「はは、急いで洗濯物を取り込んでる暁美さんなんて、想像できないや。なんでも完璧にこなす人だと思ってたからさ。」

「私はそんな完璧超人じゃないわよ?」

「いやぁ、今までは勉強もできて、運動もできる。男子の中だと、美人でクールビューティーなモテモテ少女!なんて言ってる奴もいてさ。」

「え、ええ…?私、そんなふうに広められてたの…?恥ずかしいわ…。」

だから最近、男子の先輩からの視線を感じるのね…。

「…でも、こんなふうに暁美さんと話したのは初めてだったね。」

「そうね…。あの頃の私はちょっと特殊な事情があったから…。」

「でも、イメージ変わったな…。なんというか、心をあんまり開いてくれなくて、一部の人だけと仲良くしてるから、僕たちのこと嫌いと思ってたけど。」

「嫌いってわけじゃないのよ?ただ、話すきっかけがなくて。だから、話すに話せないのよね…。」

「そっか。でも、こうやって話せてよかったよ。これで、これからも学校で話せるしね。」

「そうね。ふふっ、友達が一人増えて嬉しいわ。」

「レーン、しゅーん、暁美さーん、ご飯できたわよー!」

 

 

 

 

中沢Side

「…ごちそうさまでした。」

「おば様、すみません…お昼までお世話になってしまって…。」

「いいの、いいの。ウチのしゅんの迷惑料だと思って、気にしないで!」

「本当に、ありがとうございます。今日のお昼どうしようか迷ってたんですよ。」

「そうそう、さっきの話、ちょっと聞こえたけど、暁美さん、一人暮らしなんでしょ?」

「今日作った肉じゃが、暁美さんにもおすそ分けするから、持って帰って。後でタッパーにつめておくから、ね?」

「そ、そんな!流石にそれは…!」

「いいの、遠慮しないで。甘えられる歳なんだから、甘えておきなさい!」

「…じゃあ、お言葉に甘えて。」

「はは、ごめんね、暁美さん。うちの母さん、押しが強いんだ。」

「いえ、大丈夫よ。優しいのね、お母様。うらやましいわ。」

「そうかな?僕と話すときは別に優しく…」

「こらー、レン!聞こえてるわよー!」

「げっ…。」

「ふふっ、二人とも面白いわね。」

あ…暁美さんが笑ってるところ、初めて見た…。

笑うと、すっごく可愛い…。

って、なに考えてんだよ、僕!

「どうしたの?私の顔に何かついてるかしら?」

「う、ううん!なんでも、なんでもないよ!はは…。」

しまった〜…。

ついつい、見てしまう。

やっぱり、美人だ。

それに、笑うと可愛い。

…ダメだダメだ!

こんなこと、考えちゃ…。

「もう、中沢君?そんなに見つめられたら恥ずかしいわ。」

「あ、あ、ごめん!」

「…変な中沢君。」

「あ、中沢君。」

「ど、どうしたの?」

「よかったらなんだけど…。」

暁美さんはおもむろにスマホを取り出す。

ま、まさか…?

「連絡先の交換しない?」

「え、ええ!?」

「嫌だったかしら?」

「う、ううん。そんなことないよ!」

「でも、どうして…?」

「え?友達とはこういう事するのが普通じゃないの?さやかがそう言っていたのだけど。」

「そっか…さやかがね…。」

いつもはからかってくるくせに、なかなかのファインプレーするじゃないか!

「それじゃあ…はい、暁美さん。」

「ありがとう、中沢君。」

まじか…あの暁美さんと連絡先の交換なんて…。

夢じゃないよね?

僕は頬を抓る。

「な、なにしてるの…?」

「あ、と、えっと…。」

やば…誤魔化さないと…!

「…あ、アンパンマン!」

「…ぷっ、あはは!なにそれ!」

「やっぱり、中沢君って面白いのね…!あはは…!」

…か、可愛い…。

天使だ…!

 

「それじゃあ、お邪魔しました。

「またいらっしゃい、暁美さん。お料理、教えてあげるから。」

「ありがとうございます。また、是非。」

「あ、そうそう。タッパーはレンにでも持たせてくれればいいからね。」

「え?僕?」

「そうよ。わざわざ暁美さんに持ってこさせるわけにもいかないでしょ。」

「えー…。」

「ほら、駄々こねないの!暁美さんに嫌われるぞ?」

「なっ、何言ってんだよ、母さん!」

「ふふっ、仲がいいのね。」

あ…また笑った…。

やっぱ、凄く良い…。

「なーに考えてんのよ、レン。」

「う、うっさい!」

「どうかしたの?」

「なんでもないよ!」

「そう。それじゃあ、私は失礼します。じゃあね、中沢君。」

暁美さんはこっちに微笑みながら手を振ってくれた。

 

「レーン、デレデレしすぎじゃないの?」

「そんなんじゃないってば!」

でも、やっぱ可愛いかったなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

ほむらSide

「肉じゃが、沢山もらっちゃった…。」

どうしよう、凄く嬉しいのだけど…。

うちには大量のトマトスープが…。

…肉じゃがとトマトスープって合うのかしら?

中沢君のお母様が肉じゃがのレシピを付けてくれたのよね。お昼のときの、凄く美味しかったし。

「…トマトスープはマミにでもあげましょう。きっと好きだわ。」

イタリア語大好きな巨乳を思い浮かべ、トマトスープが好きと言わせる。

うん、バッチリね。

「さてと、夕飯のお買い物がなくなって少しだけラッキーね…。この時間、どう過ごしましょうか?」

あ、電話がなってる。

「もしもし?中沢君、どうしたの?」

『あ、暁美さん。うちに財布忘れてるよ?』

「えっ!?あ、本当ね…。どうしましょう…。」

うーん…今から取りに行くわけにも…。

それに、明日のご飯の分の買い物くらいなら手元のお金でなんとかなるし…。

「その財布、中沢君が預かっててくれる?」

『え?いいの?』

「ええ。手元のお金でなんとかなりそうだし、中沢君なら信頼できるし。」

『そ、そっか!』

「じゃあ、月曜日に学校で返してくれればいいから。」

『うん、わかったよ!』

「わざわざありがとう、中沢君。それじゃあ、またね。」

『う、うん。またね。』

…不覚…。

まさか、財布を忘れるとは…。

中沢君の家でよかったわ…。

道で落としたとか、本当に洒落にならないわ。

あの中、大量の身分証明書の類が入ってるし。

それに、ポイントカードだってあと少しでうなぎと交換できるのよ?なくしたら最悪よ、最悪。

ここまで貯めるのに半年かかったんだから。

…おばさん臭いわね、私。

本格的に一人暮らしが板についてきたわね…。

 

「ん〜…今日は随分とドタバタしたわね…。」

時間は午後十時。

今日はパトロールの当番じゃないから、ゆっくりと寝れるわね。

「明日は…特に予定なし。」

「天気は…晴れ。よし、信じてるわよ。」

昨日は確認し忘れして、大惨事だったのだから、より念入りに。

…って、あら?

まどかからメール?

『見てみてー!これが今日食べる予定だった、肉じゃがだよー!余っちゃったから、明日ほむらちゃんのお家に届けに行くね!美味しそうでしょー。パパの手作りだから、すっごく美味しいんだ!沢山食べてね!』

『P.S.優しいほむらちゃんが、大好きだよ!』

と、自慢げに肉じゃがの皿を手に、自撮りしているまどかの写真付き。

…また肉じゃが?

「でも、嬉しい…。」

 

その日はドキドキで寝るのは二時間後になったのはまた別のお話。




はい〜。
レン君、オリジナルっていうかなんというかでしたよね。
まどマギって名前あるキャラ少すぎませんか?
中沢君は中沢だけですよ?
ひどくないですか?
あの早乙女先生ですら和子って名前があるのに!
中沢レン…そこらへんにいそうですね。
とまぁ、無駄話はこれくらいに…。
こんなふうに。のほほんとしてることは稀です。
…多分。
もうちょっとズドーン、ドッカーン、ヌッピャー!って、感じになると思います。
…真面目に言えば、シリアスな戦闘描写たっぷりの修羅場です。
…近日公開予定。
グダグダ続くんでしょうね…。
はぁ。

頑張ります!
では。
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