まどか編(第一時間軸)
明日はワルプルギスの夜が来るってほむらちゃんが言ってた。ほむらちゃん…一人で大丈夫かな…
よし!私が応援に行かないと!
ふと、気付く。この顔じゃ駄目だ。笑顔、笑顔。
ピンポーン。ガチャ。
「こんばんは、ほむらちゃん。お邪魔してもいいかな?」
私は精一杯の笑顔を作って言った。
「えぇ、もちろんよ。」
なんだか笑顔を作っていることがほむらちゃんにはバレている気がした。
「ねぇ、ほむらちゃん。一人でワルプルギスの夜に勝てるの?」
ほむらちゃんはきっとうんって言ってくれる。そう思いたい。
「…!どうしてそんなことを聞くの?」
「だって、マミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんもいないんだよ?」
それでもほむらちゃんは強いから、うんって言ってくれる…!
「勝てるわ。」
…!やっぱりほむらちゃんは強いんだ!
「もともとあんなの居ても居なくても変わらないわ。」
…え?何言ってるの?
「あんな奴ら戦力外よ。」
ほむらちゃん…!いくらあなたでもその言葉は…!
バチン。私は無我夢中でほむらちゃんの頬をビンタしていた。
「ほむらちゃん…どうしてそんなこと言うの…?」
私は泣いていた。そんな私はこんなことを考えていた。
ほむらちゃんが来たと同時に全てが起こった。つまり、この状況を作り出したのは、ほむらちゃん…?
今考えると、支離滅裂で訳がわからないけど、多分現実逃避したかったんだと思う。それだけ辛かったから。
「ごめんなさい、まどか…言い過ぎたわ。」
「ほむらちゃんのせいだ…。」
そんなことを口走っていた。
「え?」
「ほむらちゃんのせいだ!全部、全部ほむらちゃんのせいだ!」
もう止まらなかった。私の口からは、たくさんの言葉が出て来る。その全てに棘があってほむらちゃんを傷つけているとわかっていても止まらなかった。
「ほむらちゃんが見滝原に来たから…!マミさんが死んだ!さやかちゃんだってあんなになった!杏子ちゃんだって…ほむらちゃんが見滝原に来たから…」
「見滝原から出てってよ!この悪魔!」
言いたいことを言い尽くした私は、ほむらちゃんがとても憎く見えた。きっと私はほむらちゃんを睨んでいるだろう。居心地が悪くなり出ていく。ほむらちゃんをもう一度見ると魂が抜けたようだった。
家に帰ってくる。ママが何か言っている。おそらく帰りが遅いことを怒っているのだろう。私はそれを無視し部屋にこもる。
どうして…どうしてほむらちゃんはあんな酷いことを言うの…?
しばらくして考える。今気付く。ほむらちゃんに謝らないと。でも…私ほむらちゃんにあんなこと言って…
ほむらちゃんと話す資格なんてないよ…
でも、それでも謝らないと!
明日。ワルプルギスの夜を倒したほむらちゃんに会いに行こう。私は信じる。信じる資格なんてないかもしれないけど、ほむらちゃんは勝つって信じる。そうだよ、ほむらちゃんは勝てるって言ったもん。
翌日。ワルプルギスの夜が来る日。
「見滝原全域に…」
広報車が避難を呼びかけている。
「さ、まどか。私たちも避難しよう。」
「うん。そうだね、ママ。」
「しかし、スーパーセルなんて、生まれて初めてだよ。」
パパ…本当はスーパーセルじゃないんだよ?でもそんなことを知っているのは私とほむらちゃんしかいない。
「ほら、タツヤも行くよ。」
「アイ!」
避難所ではたくさんの人がいた。皆たいして心配していない様子だ。私もそこまで心配していない。
だってほむらちゃんが倒してくれるって信じてるから…
しばらくして。
『まどか!まどか!』
キュゥべえが私を呼ぶ。なにかあったのだろうか。
「ママ、私トイレ!」
「おいおい、まどかはトイレじゃないぞ!ってもういない…」
「どうしたのキュゥべえ?」
キュゥべえが話したいこと…契約させたいのかな。
『まどか、見滝原が危険なんだ!僕と契約しないと大変なことに…』
「キュゥべえ。私は契約しない。だってワルプルギスの夜はほむらちゃんが倒してくれる。だから私が契約する必要はないんだよ。」
『ほむら…?ほむらならさっきから魔力反応がないし、戦闘している様子はないよ。』
え…!?聞き間違いだよね…
「キュ、キュゥべえ今なんて…?」
『だから、ほむらはこの街にはいないんだ。』
そんな…!?ほむらちゃん、勝てるって言ったよね…?
どうしてなの?私があんなこと言っちゃったから?
私のせいなの…?
「ほむらちゃん…!ごめんね…!謝るからぁ…帰って来てよぉ!もうあんなこと言わないから…!」
『やれやれ。まどかも聞く耳を持たないから、契約する前に死んでしまいそうだね。しかたない次の候補を探すとしよう。』
しばらくして冷静になる。キュゥべえもいない。
1時間くらいこうしていたのかな?ママとパパの所ヘ戻ろう。でも、その前にママが迎えに来た。
「まどか?どうしたんだい、帰りが遅いから心配したよ?」
「ほむらちゃん…」
「ほむら?誰だい、友達か…?」
「ううん、友達よりも大切な人だった人だよ…」
そう、大切だった人。私を護ってくれた人。
なのに、なのに…!あんなこと言ったから…
「ごめんね…ママ。私のせいで…」
「ん?まどかはなにもしてないけどなぁ。ま、いいや。
パパも心配してるし戻ろう。」
「うん…そうだね。」
見滝原に戦える魔法少女など一人もおらず、ワルプルギスの夜によって街はなくなり、皆死んでしまった。
まどか編(第一時間軸)終了。
巴マミ編
「魔女の反応…こんな朝から珍しいわね。学校が休みで助かったわ。」
まったく、仮にも花の中学生の大切な休みを奪わないでほしいわ。朝の紅茶タイムを奪った罪は大きいわよ。
「ここね。はぁ、早く終わらせてケーキ作りしないとね。」
そう言い、結界ヘ飛び込む。
「あら、さっそくお出ましね。」
使い魔。正直敵でもないのだけれど…ストレス発散に使おうかしら。
「%$☆※∞☆セ#$!?」
「ティロ·ボレー!」
使い魔を倒す。やっぱり弱いわね。
魔女を探す。この探す時間が一番長いのよねぇ。
しばらくして魔女を見つける。どうして魔女ってこんな言葉に表しにくいのかしら。なんというかこの魔女は…
ロボット?みたいだけど。
「%$☆※^∞★セ-@!?」
ええ!?ロボットっぽいと思ったけど攻撃方法がミサイルだなんて…!?聞いてないわよ!
「でも、残念ね。今の私はイライラしてるのよ。」
「一気に決めるわ!ティロ·フィナーレ!」
ふぅ。弱くて助かったわ。グリーフシードを回収して…!?魔力反応…?何なのかしら。
「巴マミ。」
!?魔法少女…!どうして私の名前を?
「誰かしら。どうして私の名前を知っているの?」
「死になさい。巴マミ。」
何を言って…
「いっ、いやぁ!?痛い!助けて!」
痛い!撃たれた!?あ、ぁ、血が…
「あっ…」
ソウルジェムを撃たれ、私は死んだ。
呆気なかったなぁ、私の最期。
友達と出かけて、恋して…そんな女の子っぽいことしたかったなぁ。
巴マミ編終了。
美樹さやか編。
「今日は、転校生を紹介します!」
「いや、そっちがあとかよ!」
さて、キュゥべえが正しければ暁美ほむらって魔法少女がくるはずだけど…?
「暁美ほむらです。よろしく。」
マジか…!キュゥべえやるじゃん。
ふーん。あれがイレギュラーねぇ。一人魔法少女殺してるらしいし。ま、あたしには関係ないことだケド。
あっ、あたし?あたしは魔法少女だよ。
ただちょっと訳ありなんだよね。あと、まどかにも内緒。クラスの皆には内緒だよ!
で、あたし誰に言ってんの?
「さて、どう話しかけたもんかな。ん、転校生とまどかがどっかに…?ラッキー!まどか使って近付こうかなぁ…」
放課後が楽しみだなぁ…!アハハ!
「ねぇ、まどか、放課後さ、CDショップ行かない?」
で、ここで転校生のこと切り出して…
「いいけど…えっと、ほむらちゃんも一緒じゃ駄目かな…?」
おっと。まどかが先手打ってきたよ。まぁいいけど!
「いいよ。転校生も誘お〜!」
計画どうりだ…アハッ!すごく楽しいなぁ!
「でもちょっと待って。」
「なぁに、さやかちゃん?」
転校生と仲良くしなきゃ話し聞き出せないからなぁ…
「あ、あたしね?転校生と仲良くしたいなぁ…なんて…。」
きっと今のあたし、照れながら相談してくるほうっておけない少女感出てるよね。
「ウェヒヒ。さやかちゃん照れてる。」
いや、照れてないです。断じて。
「て、照れてなんかないやい!」
いやぁ、我ながら演技うまいですなぁ。
「じゃあ、私がうまくさやかちゃんとほむらちゃんがくっつくようにするから、頑張って!」
「ありがとう!さっすがあたしの嫁だぁ〜!」
「ウェヒヒ!じゃあ、ほむらちゃん誘いに行こっ?」
上目遣いで言ってくるまどかはかわいいわぁ。
相変わらずまどかはあざといなぁ。自分の魅力に気づいていない分、厄介だよ。隠れファンどれだけいるか知らないと思うし。
「ねぇ、一緒にCDショップ行かない?」
「まどかが転校生と一緒がいいってうるさいからさ。
一緒に行ってやってよ。」
よしよし。いい感じじゃん。あたしけっこうイケるじゃん。あと、ok貰えれば…!
「…ええ、いいわよ。」
完璧だぁ!ん〜物事が計画どうりに進むって気持ちいい〜!
「でさぁ〜恭介が〜」
「さやかちゃん…」
転校生が喰い付かない…うーん、計算外だぁ。
ええい、こうなったら…!
「ねぇ、転校生はどう思う?」
こっちから話しかけるだけだよ!ふっふっふ。
あたしって天才かも!
「ごめんなさい、聞いてなかったわ。えっと、何の話してたかしら…?」
…えぇ?聞いてない?そんなの聞いてないよ。
「えっ、転校生聞いてなかったの?アハハ!もしかしてクールと見せかけて、ドジっ子さんなのかぁ!?」
はぁ、最初から聞いててほしかったなあ。
「いえ、そんなことないわ。ところでなんの話か教えてもらえるかしら。」
「だから恭介が〜」
「それは自業自得よ、さやか。」
むっ…!ん…?今、さやかって?
「なんだとー!って、今、さやかって…?」
「うん!ほむらちゃんが心を開いてくれたんだよ!よかったね、さやかちゃん!」
ま、名前呼んだだけだけどね。一歩前進かな?
じゃあ、もう一歩!
「ねぇ、あたしもほむらって読んでもいいかな?」
「えぇ、いいわよ。」
「やったー!ほむら、ほむらっ行こっ!」
ラッキーだなぁ。本当ツイてるよ、今日は。
「待って…!手を引っ張らないで、さやか…!」
「あっ、待ってよぉ、さやかちゃん、ほむらちゃん!」
うーん…!このクラシックいいなあ。買おうかなっと…
2500円…!?ちょっと足りないよ!あと、130円…!
「さやか、ごめんなさい。急用ができてしまったの。
また、明日学校で会いましょう。」
えー…予想外だよ。サイアク。
「えぇー、ほむら帰っちゃうのかーってもういない…」
家に帰ろーっと。まどかもいないし。まどかにメール送っとこ。
『暁美ほむらと仲良くなったようだね。これならそう簡単には殺しに来ることはないと思うよ。もう、魔法少女であることを隠さなくていい。』
キュゥべえテレパシーが飛んでくる。
「ふぅ。疲れるんだよね、これ。どういう理屈か知らないけど。」
「しっかしさぁ、どうしてほむらに魔法少女であることを隠さなきゃいけなかったの?」
『だって彼女は魔法少女を殺したんだよ。もしかすると、魔法少女を狙う魔法少女かもしれないし。』
「ふーん?そんなのいるんだぁ?」
『前列がないわけではないよ。もしかして彼女も君のように魔法少女の真実を知っているのかもしれない。』
そっかあ…知ってるのかな、真実を…
美樹さやか編終了。
鹿目まどか編(第二時間軸)
「今日は転校生を紹介します!」
「いや、そっちが後かよ!」
転校生!?どんな子なんだろう。男の子かなぁ?女の子かなぁ?
「暁美ほむらです。よろしく。」
うわぁ…!美人でかっこいいよ…!ってこっちを見た…?気のせいか。
暁美さん、人気だなぁ。すごいや。うぇ?こっち来る…!?
「鹿目まどかさん。保健室に連れてってくれるかしら。」
「えぇ…う、うん。わかった。」
「ほむらってかっこいい名前だよね。燃え上がれーって感じで!」
「そんなことないわ。名前負けしているし。」
「ううん。暁美さんはかっこいいよ。」
「ありがとう。あと、ほむらでいいわ。」
「あ、うん。わかったよほむらちゃん!」
「う、うあぁぁぁ!?」
「ほっ、ほむらちゃん?」
「いや、いやよ…!ただ、私はあなたを護りたいだけなのに…!」
ほむらちゃん!?どうしたのかな?
「ほむらちゃん!?大丈夫?」
「ま、まどか…?ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…!」
どうして謝るの?何もしてないのに…?
「ほむらちゃんは何もしてないよ?」
「いや、いやぁ…まどか…!来ないで…!」
来ないで…?どうしてそんなこと言うの?
「大丈夫だよ、ほむらちゃん!」
「いやぁ!許してぇ!」
バタン。
「ほむらちゃん!?大丈夫!?」
「保、保健室まで運ばないと…!」
軽いや…私よりも軽い。お姫様抱っこだけど…気にしちゃだめだよね!
「ウェヒヒ。ほむらちゃんの寝顔かわいいなぁ。ギャップ萌ってちょっとわかる気がするなあ。」
「大丈夫かな、ほむらちゃん。」
「あのね、こんなことを言うと電波ちゃんって言われるかもしれないから今言うけど、私 、ほむらちゃんと夢であったの。その私はほむらちゃんに酷いこと言って死んじゃったの。」
「だからね、私はほむらちゃんに優しくしたいの。それで、仲良くしたいなぁ…」
ふぁ…ほむらちゃん見てたら眠くなって来ちゃったや…。
「すぅ…すぅ…」
んん…私…寝ちゃってた…?
「あっ、ほむらちゃん起きたんだ!心配したよぉ、いきなり倒れちゃうんだもん。」
本当に心配したんだからね…ほむらちゃん。
「ごめんなさい、見苦しい所を見せてしまったわね。」
「ううん、大丈夫だよ。きっとつらいこと思い出しちゃったんだよね。」
「えぇ、ありがとう。さぁ、行きましょう。皆心配しているわ。」
「ウェヒヒ。そうだね、ほむらちゃん行こっ!」
まどか編(第二時間軸)終了。
第三話でした。いや、長いですね。すみません。
皆さんお気づきと思いますが、さやかキャラ変わってますよね。かなり変わってますよね。うざいですよね。やばめの性格してますね。これは私がにわかファンとかではなく、こういう設定のさやかです。さやかはこの後のストーリーに大きく関わってきます。
えっ、まどか編(第二時間軸)が足りてないって?それはまた、気が向いたら書きたいと…今回は長いので…
あと、第一話とセリフが違う所があるのは許してぇ!
では、第四話でまたお会いしましょう。